高校英語の助動詞一覧|使い方と訳し方を例文で解説

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「中学の頃は『can=できる』『must=しなければならない』と丸暗記するだけで点数が取れたのに、高校の模試や問題集になった途端、急にいろんな訳し方が出てきて頭がパニックになっていませんか」
塾の面談室でも、『どう訳していいか分からず困っている』と悩む受験生や保護者の方は少なくありません。
学校や参考書はよく「ニュアンスや気持ちを掴もう」と言いますが、試験本番の張り詰めた空気の中で、そんな曖昧なもので選ぼうとするから迷ってしまうのです。
大切なのは、気持ちではなく「英文のカタチとルール」をすっきり整理すること。
全15種類の助動詞を、今日からすぐに使える見分け方と一緒に、ゼロから分かりやすく解きほぐしていきますね。
記事のポイント
丸暗記の限界をなくす全15種類の助動詞の正しいカタチと基本のルール
感覚に頼らず試験本番で迷わず見分けられる確率のグラデーション一覧表
模試や入試で多くの受験生が引っかかる似た表現の正しい仕分け手順
減点を防いで合格点を引き寄せる英作文での安全な言葉の選び方とノート術
Contents
- 1 高校英語の助動詞とは?配置のルールと文法上の機能一覧
- 2 識別が一目でわかる高校英語の助動詞15種類一覧表
- 3 模試や入試で受験生が迷う「助動詞の使い分け」識別手順
- 3.1 must と have to |客観か主観かを見分ける文脈判断の3ステップ
- 3.2 must not と don’t have to |禁止と不要の識別を構造から見分ける手順
- 3.3 may と might |時制ではなく可能性の強さでロジカルに見分ける方法
- 3.4 can と be able to |一過性の事実か潜在能力かを文脈から仕分ける基準
- 3.5 should ・ had better ・ ought to |文意の強制力で見分ける選択基準
- 3.6 used to と be used to -ing |品詞の配置と動詞の形から見抜く識別フロー
- 3.7 need と dare |助動詞か一般動詞かを「文中の位置と語順」でロジカルに見分ける手順
- 4 過去の推量と後悔を表す「助動詞 + have + 過去分詞」の公式
- 5 入試の得点源になる高校英語の助動詞「重要慣用表現」の構造
- 6 効率的に頭に残す!高校英語の助動詞の覚え方とまとめノート作成法
- 7 英語の助動詞一覧に関するよくある質問(FAQ)
- 8 まとめ|高校英語の助動詞一覧から「使い分けの手順」をマスターするロードマップ
高校英語の助動詞とは?配置のルールと文法上の機能一覧

助動詞は、動詞に「きっとこうだ」「やるべきだ」という話し手の気持ちを付け足す飾りパーツです。
ここでは、英語が苦手な人がつまずきやすい「知っておくべき基本のカタチ」を解説します。
- 助動詞は必ず主語と動詞の間に割り込んで気持ちを付け足す
- 助動詞のすぐ後ろにある動詞は例外なくすべて原形にする
- 1つのカタマリの中に助動詞を2つ並べて使うことはできない
助動詞が置かれる「位置」と文型上の基本機能
英語の助動詞は、主語と動詞の間にすっぽり割り込むのがルールです。
文の骨組みのなかで後ろの動詞とガッチリ合体して、1つの大きな動詞のカタマリを作ります。
高校の英語になると、中学生のときのような単純な意味だけでなく、文脈によって色々な意味に変化して文章のあちこちに登場します。
だからこそ、まずは「主語の後ろ、動詞の手前」という正しい置き場所をパッと見抜くことが、長文をスムーズに読むための第一歩になります。

助動詞の後ろは動詞の原形?外せない基本原則
助動詞のすぐ後ろに置く動詞は、どんな主語や時制であっても必ず元のカタチ(原形)にするという鉄のルールがあります。
主語が三人称の単数(HeやShe)だからといって、助動詞に「-s」をつけたり、後ろに「to」を挟んだりするミスが、実は模試のプレッシャーの中で本当に多く見られます。
英語の点数が入試で伸び悩む生徒に共通するつまずき原因を分析してみると、こうした大人の目からは信じられないような初歩的なカタチの崩れで、せっかくの得点を落としているケースが後を絶ちません。
英語の勉強において、よくあるつまずきの原因として、この原則を「知っている」のに「書くときにうっかり忘れてしまう」というケースが非常に多く見られます。
定期テストや入試の本番になると、緊張からか、助動詞の後ろなのに動詞に「三単現の s 」を付けたままにしてしまったり、過去の話だからと「 -ed 」を付けたままにしてしまったりする、もったいないミスでの失点が見落とされがちです。
ルールとして頭に入れたら、問題を解くときに「助動詞の後は、本当に動詞の原形(もとの形)になっているかな?」と、一文字ずつ指差し確認をする習慣をつけてみてください。
疑問文の語順・助動詞を2つ並べてはいけないルール
助動詞の文を否定文にするときは「助動詞のすぐ後ろにnotを置く」、疑問文にするときは「助動詞を主語の前にポーンと放り出す」のが語順の決まりです。
日本語で「〜できるだろう」と言いたいからといって、未来の「will」と能力の「can」をそのまま「will can」と並べることは英語ではできません。
こういうときは「will be able to」のように、少し遠回りな表現を使ってカタチを整えてあげるという、パズルを組み立てるような工夫が必要になります。

日本語訳に頼りすぎないための「コアイメージ」と4大分類の整理
助動詞をパッと味方につけるコツは、その単語が持っている根本的な「根っこのイメージ」を頭に入れた上で、次の4つの役割に仕分けてあげることです。
- 能力や可能性は持っている力やいつでも起こりうるチャンスを表す
- 義務や必要性は行動を強くうながす外からの強いプレッシャーを表す
- 許可は立場が上の人から行動のブレーキを外してもらう安心感を表す
- 推量や予測はそれが起こる確率について自分がどれくらい信じているかを表す
最近の参考書では、イメージで覚える英語が人気ですが、根っこのイメージだけに頼って答案用紙にそのまま直訳してしまうと、日本語としてすごく不自然になって記述式の和訳問題でバツをもらってしまうという落とし穴があります。
根っこのイメージを頭の支えにしつつも、試験では「この場面なら、きれいな日本語でどう訳すべきか」を論理的に切り替える視点が、合格点を引き寄せるポイントになります。
英語の点数が思うように伸びないとき、よくある原因として挙げられるのが、「must=しなければならない」という日本語訳だけで丸暗記してしまっているケースです。
例えば、「模試や学校のテストの長文で must が出てくるたびに、全部『しなければならない』と訳していたら、前後の話の流れがどうしても噛み合わなくなってしまった」というつまずきは少なくありません。
原因は、must に隠されている「〜に違いない」という、もう一つの大切な意味(推量)を見落としてしまっているからです。
助動詞を「義務(〜しなければならない)」や「推量(〜に違いない)」といった役割ごとのグループに分けて、それぞれの中心となる意味をイメージでつかむことが、英文をすらすら優しく読み解くための大切なポイントです。
識別が一目でわかる高校英語の助動詞15種類一覧表

長文読解で差がつくのは、助動詞が持つ「確率の強さ」を正確に読み分けられているかです。
ここでは、勘に頼った失点を防ぐために、話し手の確信度を%で並べた一覧表と暗記のコツをまとめました。
- 英語が苦手な生徒が『助動詞の使い分け』で失点しやすい理由
- 助動詞は話し手の確信の強さに合わせてきれいなグラデーションになっている
- 一覧表をノートにまとめる際は否定形にしたときの意味の変化を必ず書き留める
確信度のグラデーションで配置を捉える基本助動詞一覧表
英語の指導現場で多くの受験生の答案を採点していると、助動詞の使い分けを問う問題の正答率は、英語が苦手な生徒の多くが半分以下で立ち止まってしまうという明確な傾向があります。
多くの高校生が、助動詞の意味をなんとなく感覚で処理してしまっているのが原因です。
下にまとめたように、話し手が「どれくらい本当のことだと思っているか」という確率のグラデーションで頭の中に配置し直すことが、この高い壁をあっさり乗り越えるためのリレーのバトンのようになります。
【基本助動詞一覧表】(横スクロール出来ます。)
| 助動詞 | 確信度 | 主な意味 | 過去形・関連表現 | 根っこのイメージ | 隠された本当の強さ | 例文 | 日本語訳 | 和訳で見落としがちな注意点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| can | 70% | できる・してもよい・あり得る | could / be able to | いつでも起こる可能性がある | 〜であり得る | I can swim. | 私は泳げます。 | 能力だけでなく、潜在的な可能性も表します。否定のcannotになると「〜のはずがない」という強い判断にもなります。 |
| could | 30% | できた・かもしれない・丁寧な依頼 | can / be able to | 可能性を一歩引いて表す | 〜ということもあり得る | Could you help me? | 手伝っていただけますか。 | canの過去形だけではありません。丁寧な依頼や、控えめな推量として使われることもあります。 |
| may | 50% | かもしれない・してもよい | might | 上から目線での五分五分 | 〜かもしれない | It may rain. | 雨が降るかもしれない。 | 起こる確率が五分五分という、不確かなニュアンスです。許可の意味では「〜してもよい」になります。 |
| might | 30% | かもしれない・可能性低め | may | さらに一歩引いた弱気な状態 | ひょっとすると〜かも | It might snow. | 雪が降るかもしれない。 | mayよりも可能性が低く、自信のない響きになります。単なるmayの過去形だけで覚えないようにしましょう。 |
| must | 100% | しなければならない・に違いない | have to / had to | それしかない壁が迫る | 〜に違いない | You must study. | 勉強しなければなりません。 | 100%そうだと信じている形です。文脈によっては「〜しなければならない」と訳すと話がつながらなくなるため注意が必要です。 |
| have to | — | しなければならない・客観的な必要 | had to / will have to | 外から必要性がかかる | 状況的に〜する必要がある | I have to leave now. | もう行かなければなりません。 | mustよりも、規則・予定・状況など外側の理由による義務を表します。過去形や未来形にしやすい表現です。 |
| will | 100% | するつもり・だろう | would / be going to | 確実にそうなる強い見通し | 必ず〜するはずだ | I will help you. | 手伝います。 | 自分の頭の中では100%そうなると思っている予測です。ここから「どうしても〜しようとしない」という拒絶の意味にも広がります。 |
| would | — | 〜だろう・よく〜した・丁寧 | will / used to | willを一歩引いて表す | 控えめな意志・過去の習慣 | He would often visit us. | 彼はよく訪ねてきたものだ。 | willの過去形だけでなく、過去の習慣や丁寧な依頼、仮定法でも使います。文脈で意味を切り替えましょう。 |
| should | 80% | すべき・のはず | ought to | 筋道からして当然の行き先 | 当然〜のはずだ | You should go. | あなたは行くべきです。 | 常識や普通にいけばそうなるという期待を表します。自由英作文では、had betterより安全に使いやすい表現です。 |
| ought to | 80% | すべき・やや強い義務 | should | 道理としてそうするべき | 客観的に〜すべきだ | He ought to tell the truth. | 彼は本当のことを言うべきです。 | shouldよりも、道徳的・客観的な義務の響きがあります。否定形はought not toの語順に注意しましょう。 |
| shall | — | 〜しましょうか・〜するものとする | — | 相手に提案する・決まりを示す | 提案・申し出 | Shall we start? | 始めましょうか。 | 日常会話では提案で使われます。規則や契約文では「〜するものとする」のような意味になることもあります。 |
| need | — | する必要がある | need to | 必要性があるかを問う | 〜する必要がある | You need not worry. | 心配する必要はありません。 | 助動詞用法ではneed not+動詞の原形になります。一般動詞ではneed to+動詞の原形になる点を区別しましょう。 |
| dare | — | あえて〜する | dare to | あえて踏み込む | 思い切って〜する | Dare he say that? | あえてそんなことを言うのか。 | 助動詞用法では疑問文・否定文でよく使われます。一般動詞ではdare toの形になります。 |
| used to | — | 以前は〜したものだ | be used to -ing | 過去と今を比べる | 今は違う過去の習慣 | I used to play tennis. | 以前はテニスをしていた。 | used toの後ろは動詞の原形です。be used to -ingは「〜に慣れている」なので、意味も形も違います。 |
| had better | — | 〜した方がよい・警告 | — | しないとまずい状況 | 強い警告 | You had better leave now. | 今すぐ出発した方がよいです。 | 日本語の「した方がよい」より強い表現です。相手に圧力をかける響きがあるため、英作文では使い方に注意しましょう。 |
【補足】助動詞の「確信度」とは?
助動詞における「確信度」とは、「話し手が、その出来事が起こる確率をどれくらい強く信じているか」を表す心のメーターのことです。日本語訳の丸暗記を卒業するために、以下の例文でメーターの動き(%の変化)をイメージしてみましょう。
- He must be at school.(確信度:100%) ▶ カバンが家にないし、今の時間は授業中だ。「彼は学校にいるに違いない」
- He should be at school.(確信度:80%) ▶ いつも通りの時間だから、よほどのことがなければ「彼は学校にいるはずだ」
- He can be at school.(確信度:70%) ▶ 彼の行動パターンからして、今の時間は「学校にいるということもあり得る」
- He may be at school.(確信度:50%) ▶ 学校にいるかもしれないし、サボってどこかへ行ったかもしれない。「学校にいるかもしれない(五分五分)」
- He might be at school.(確信度:30%) ▶ 確証は全くないけれど、もしかしたら「ひょっとすると学校にいるかもしれない」
日本語に直すとどれも似たような訳になりますが、英語の頭の中では「100%そう思うのか、それとも30%くらい不確かなのか」という確率(確信度)で使い分けられています。
入試の長文読解では、この%の強弱を意識するだけで、筆者の主張やニュアンスが驚くほど正確に読み解けるようになりますよ!
助動詞の意味・機能の早見表とPDF化するときの整理ポイント
高校英語で覚えるべき15種類の助動詞や準助動詞は、それぞれの意味の広がりを1つの大きな表でパッと見比べられるようにしておくのが、毎日の勉強でとても役に立ちます。
「英語 助動詞 一覧 PDF」を印刷して机の前やスマホの中に忍ばせるなら、ただ意味を眺めるのではなく、必ず否定形にしたときに意味がガラッと変わる部分をメモできる余白を作っておくのがコツです。
これだけで、模試の直前に知識を思い出すスピードが劇的にアップします。
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模試や入試で受験生が迷う「助動詞の使い分け」識別手順

「〜しなければならない」と丸暗記しているだけでは、入試のひっかけ問題に太刀打ちできません。
わずか1点で合否が分かれる受験だからこそ、落とせない「助動詞の強さの違い」と、文脈から一瞬で見分ける実戦的な手順を整理します。
- mustは自分の心から出る強い義務でhave toはまわりの状況による客観的な必要性
- must notはやってはダメという禁止でdont have toはしなくていいという不要
- 形がそっくりなused toはすぐ前にbe動詞があるかどうかで見分ける
must と have to |客観か主観かを見分ける文脈判断の3ステップ
どちらも「〜しなければならない」と習いますが、mustは自分の内側から湧き出る「どうしてもやりたい、やらせたい」という主観的な気持ちで、have toは法律や予定などの「まわりの状況からしてやらざるを得ない」という客観的な事情です。
見分けるときは、まずそのルールを決めているのが自分の気持ちかまわりの状況かを確かめます。
次に、過去のことならmustは過去形にできないので自動的にhave toの過去形(had to)を選び、最後に「この本絶対に読んだ方がいいよ!」という熱いおすすめかどうかをチェックする3つのステップを身につけましょう。

must not と don’t have to |禁止と不要の識別を構造から見分ける手順
この2つは、否定のカタチになった瞬間に意味のつながりが完全に断ち切られるので、文の仕組みからしっかり分ける必要があります。
must notは動詞の行動をガチッと止める絶対的な「禁止(絶対にやるな)」ですが、don’t have toは「義務を背負っている状態そのものを無くす」という意味の「不要(しなくていいよ、やりたきゃやってもいいけど)」になります。
英作文で「別にしなくてもいい」と書きたいときに、うっかりmust notを使ってしまうと、相手をものすごい剣幕で脅すような文章になって論理がめちゃくちゃになってしまうので気をつけましょう。

may と might |時制ではなく可能性の強さでロジカルに見分ける方法
多くの教科書には「mightはmayの過去形」と書いてありますが、時制の一致などの文法規則以外で、単独で過去の推量を表すケースは少なく、多くは現在の弱い推量として使われます。
この2つの本当の違いは、まわりの状況から見て確率が五分五分(約50%)のmayに対して、mightは現実からわざと距離を置いた「万が一にも、ひょっとすると(約30%)」というかなり弱気な推量だという点です。
和訳問題でmightが出てきたときに、mayと同じように「〜かもしれない」と機械的に書くだけで不十分で、答案に「ひょっとすると〜かもしれない」と少し言葉を添えてあげるだけで、採点官へのアピールになります。

can と be able to |一過性の事実か潜在能力かを文脈から仕分ける基準
canとbe able toの違いが一番はっきりと出るのは、過去の文で「実際にできた」と言いたいときです。
canは「やろうと思えばいつでもできる才能が眠っている」という性質を表すのに対して、be able toは目の前の壁を乗り越えて「そのとき実際にクリアできた」という一度きりの事実を表します。
そのため、入試の長文で「大変だったけど、なんとかやり遂げることができた」という場面では、ただ能力を持っていただけという意味になるcouldを使うのは不自然になり、必ずwas/were able toを選ばなければならないという明確な基準があります。

should ・ had better ・ ought to |文意の強制力で見分ける選択基準
日本語の「〜した方がいい」という言葉にだまされて、多くの受験生が使いこなせていないのがこの3つです。
had betterの本当の意味は「もしそうしなかったら、大変な目に遭うぞ」というかなり強い警告混じりの警告で、学校のルールや社会のモラルとして当然そうすべきだというought toや、親切心から「そうするといいよ」と優しくすすめるshouldとは全く別物です。
自由英作文でhad betterを使ってしまうと、採点官に対して「こうしないと酷い目に遭わせるぞ」と喧嘩を売るようなトーンになって大減点されるので、一番安全なshouldを使うのが合格へのセオリーです。

used to と be used to -ing |品詞の配置と動詞の形から見抜く識別フロー
私大の並べ替え問題や和訳で、受験生を一番苦しめるのがこのused toの引っ掛けです。
見分けるためのフローはとてもシンプルで、usedのすぐ前にbe動詞やgetがあるかどうかをチェックします。
主語のすぐ後ろに「used to+動詞の原形」が来ていれば、助動詞の「かつてはよく〜したものだ(でも今は違う)」という意味になり、前にbe動詞があって「be used to+動詞の-ing(動名詞)」のカタチになっていれば、「〜する環境に慣れている」という全く別の意味になります。
ここをなんとなくの見た目で解いて文法が崩壊し、失点する生徒が本当に多いので注意が必要です。

need と dare |助動詞か一般動詞かを「文中の位置と語順」でロジカルに見分ける手順
need(〜する必要がある)とdare(あえて〜する)の2つは、普通の動詞の顔をしたり、助動詞の顔をしたりする目まぐるしい言葉です。
見分け方は「文の中の位置」を見るだけで、普通の肯定文なら100%一般動詞のカタチ(need to)になります。
迷いやすい否定文のときは、直後にnotがあれば助動詞(need not)、前にdon’tがあれば一般動詞(don’t need to)と機械的に仕分けることができます。
英作文などで余計なニュアンスのミスを防ぎ、すっきりと客観的な事実だけを伝えたいときは、一般動詞のdon’t need toのカタチを使うのが一番安全で確実です。
過去の推量と後悔を表す「助動詞 + have + 過去分詞」の公式

「助動詞+have+過去分詞」は、今の視点から過去の出来事を振り返るための公式です。
受験生が最も苦手とする単元だからこそ、ここを完璧にマスターできるかどうかが志望校突破の最大の分かれ道になります。
- 助動詞にhaveと過去分詞を組み合わせると過去の出来事への今の判断になる
- must haveとcannot haveは過去の事実を100%か0%かで信じるペアである
- 完了形助動詞が肯定文か否定文かで過去の実際の事実がどちらだったかを見抜く
must have 過去分詞 と can’t have 過去分詞 |確信度の対比構造
この2つの公式は、今手元にある証拠から過去の出来事を推理するときの、ポジティブな100%とネガティブな0%のきれいな表裏一体のペアになっています。
過去にその行動が絶対に「あった」と信じるのがmust have 過去分詞(〜したに違いない)で、絶対に「なかった」と確信するのがcannot have 過去分詞(〜したはずがない)です。
この2つの対比は、私大入試の空所補充問題で前後の文脈のつじつまが合う方を選ばせる大人気のお決まりパターンになっています。

may have 過去分詞 と might have 過去分詞 |推量の強さの見分け方
過去のことについて「ちょっと自信がないな」と思いながら推理するときは、確率がだいたい半々の「may have + 過去分詞(〜したかもしれない)」と、さらに自信がなくて弱気な「might have + 過去分詞(ひょっとしたら〜したかもしれない)」を使い分けます。
特にmight haveのカタチは、単に確率が低いというだけでなく、「実際にはそうならなかったけれど、一歩間違えたら最悪の事態になっていたかもしれない」という、ヒヤッとした過去の紙一重の場面を振り返る自由英作文の文章などでも大活躍します。

should have 過去分詞 と need not have 過去分詞 |後悔と不要の文脈仕分けトリガー
この2つを仕分ける一番のトリガーは、過去に「本当はそれをやったのか、やらなかったのか」という現実の事実です。
should have 過去分詞は、実際には【やらなかった】ことに対して「やっておけばよかったのに」と悔やむ気持ち。逆に、need not have 過去分詞は、実際には【やってしまった】ことに対して「わざわざそんな無駄なことしなくてよかったのに」とため息をつく気持ちです。
否定の「should not have 過去分詞」は「なんであんなことしたんだ」という強いイヤミのニュアンスを含んでいるため、英作文で大人向けの丁寧な提案をしたいときに使うと、採点官の心証を悪くして点数を引かれる盲点があります。

記述模試の和訳で失点しやすい「助動詞+have+過去分詞」の誤答パターン
この完了形助動詞の和訳で、受験生がやってしまいがちな失点パターンは3つです。
1つ目は「couldn’t have 過去分詞」をただの能力の否定と勘違いして「できなかった」と訳し、本当の意味である「〜したはずがない」を落とすこと。
2つ目は「should have 過去分詞」の肯定の見た目にだまされて、「実際には勉強しなかった」という現実の事実を忘れて和訳をあべこべに書いてしまうこと。
3つ目は「ought not to have 過去分詞」のnotの位置を書き間違えて、スペルエラーでバツをもらうパターンです。
入試の得点源になる高校英語の助動詞「重要慣用表現」の構造

難関大の入試で毎年のように狙われる助動詞の決まり文句(慣用表現)は、一見するとただの呪文のように見えますが、使われている単語の「本来の意味」を少し紐解いてあげるだけで、丸暗記に頼らず一生忘れない強力な武器になります。
- would ratherでは主観の意志があるため後ろに並ぶ動詞はどちらも原形にする
- cannot help -ingは避けることが不可能という仕組みからどうしてもやってしまう意味になる
- 英作文で失敗しないコツは難しい表現を避け使い慣れた言葉で守りを固めること
would rather / may well / may as well |丸暗記で終わらせない構文解釈
「would rather A than B(BするくらいならむしろAしたい)」という文は、自分の強い意志を表すwouldの力で、AとBに入る動詞がどちらも原形になり、thanを挟んで天秤のようにきれいな並びを作ります。
ま「may well do」は可能性のmayを「十分に」という意味のwellが後ろから応援することで、「十分な理由があるから、そうなるのも当然だ」という意味が生まれます。
「may as well do」は、比較のカタチが少し変形したもので、他にいい選択肢がないから、それならこれを選ぶ方がまだマシだなという、少し冷めた妥協の心理からできている表現です。

cannot help -ing / cannot… too 〜 |英作文で狙われる二重否定のポイント
マイナスの意味の言葉を2つ重ねて、逆に「ものすごくそうだ」と伝える二重否定の表現は、英作文でとてもよく使われます。
「cannot help -ing」のhelpには、もともと「避ける」という意味があるので、「〜することを避けるのが不可能」つまり「どうしても〜せずにはいられない」という、止められない気持ちを表します
「cannot… too 〜」は、どれほどやりすぎようとしても、やりすぎるなんてことは不可能なんだという理屈から、いくら注意してもしすぎることはない(無限に注意しなさい)という意味になり、記述試験での大きな得点源になります。

助動詞 + be doing(進行形)|時制が組み合わさったときのニュアンスの解釈
助動詞の後ろに「be + -ing」の進行形がくっついたカタチは、いま目の前でまさにそれが起こっているようなリアルな様子を、話し手の推量のフィルターで包み込んだ表現です。
例えば「He must be sleeping now.」という文は、ただ「彼は寝ている」と事実を伝える文とは違って、話し手の脳内において今この瞬間にまさに彼が布団の中でぐっすり眠っている映像がリアルに浮かんでいて、それに対して「絶対にそうだ!」と強い確信を持っているような、臨場感たっぷりの表現になります。

自由英作文の減点を防ぐための「安全な助動詞」の選び方
多くの高校生が「難しくてかっこいい助動詞を使うほど、先生が感心して高い点数をくれるはずだ」と思い込んでいますが、入試の採点現場のリアルは冷酷なまでの減点法です。
語順のミス要、三単現の-sのつけ忘れ、原形にし忘れるといった文法エラーは一発で大きな減点になり、文字数が足りない答案は中身を読まれる前に一律で0点にされる厳しい世界です。
使いこなせないmustやhad betterを使って文のトーンを壊すよりも、中学から使い慣れているshouldやcanを正確に書いて守りをガチガチに固めることこそが、結果的に合格点を手にするための堅実な戦術になります。
▶【大学入試センター】令和9年度共通テスト問題作成方針に関する検討の方向性
効率的に頭に残す!高校英語の助動詞の覚え方とまとめノート作成法

助動詞を本当の意味で身につけるというのは、ただの日本語訳を覚えることではなく、その言葉を使っている人の「シーンや感情」に自分の脳みそをシンクロさせることです。
ここでは、暗記の負担をグッと減らし、今日から実践できるノートの作り方を提案します。
- ノートには根っこのイメージや確率の目盛りをイラストで描き出す
- 自分のリアルな状況や志望校への思いを乗せたマイ例文を作って音読する
- 助動詞一覧を数秒だけ見て目を閉じ頭の中で思い出す訓練を繰り返す
知識を視覚的に整理する「助動詞まとめノート」の必須項目
ただの意味の羅列ではなく、試験中にパッと思い出せる「まとめノート」を作るには、ちょっとしたレイアウトの工夫が必要です。
ノートの見開きページの中に、力の矢印を描いた根っこのイメージのイラスト、確率100%〜30%の目盛りを描いた確信度のスライダー、そして「ought not to」などの語順を間違えやすい地雷エリアを赤枠で囲んだアラートを用意しましょう。
実際の入試でよく出る「could と was able to」の違いを対比表にして添えておけば、自分だけの最強の受験対策本ができあがります。
ただの意味の羅列ではなく、試験中にパッと思い出せる「まとめノート」を作るには、ちょっとしたレイアウトの工夫が必要です。効率よく復習し、成績を伸ばすために効果的なレイアウトがあります。それは、ただ日本語訳を綺麗に書き写すのではなく、助動詞の「中心の意味」と「確信度のグラデーション」、そして語順を間違えやすい「地雷エリア(ought not toなど)」を一目でわかるように視覚化する工夫です。
文脈とセットで定着させるための例文の活用方法
ノートに書いた例文をただ目で追いかけているだけでは、実際の英作文や長文読解で使えるようにはなりません。
一番効果的なのは、自分の本音(どうしても第一志望に受かりたい!という執念など)をそのまま乗せた、感情移入しやすい自分だけの例文を1つ作って、それを息を吐くように暗唱できるまで何度も声に出すことです。
例えば「I must pass this exam because I cannot afford to fail.(もう後がないから、絶対にこの試験に受からなきゃダメなんだ)」という文を何度も音読することで、mustの「これしかない、後がない」という崖っぷちの感覚が、体に染み込んでいきます。

印刷していつでも見直せる「英語 助動詞 一覧 PDF」の活用
学校や塾でもらった、あるいは自分で整理した「英語 助動詞 一覧 PDF」をスマホのロック画面に設定したり、自習机の壁やトイレのドアなど、毎日絶対に目がいく場所に貼っておくのがおすすめです。
自然に目に入る環境を作ったうえで、ただなんとなく眺めるのではなく、数秒間だけジーッと見て目を閉じ、それぞれの助動詞の確率とイメージを頭の中で再現してみるという「思い出し訓練(アクティブリコール)」を毎日の習慣にしてみてください。
この小さな訓練の積み重ねが、試験本番で迷わずに正しい訳を引っ張り出す脳内スピードを爆発的に高めてくれます。

定着度を確認する「高校 英語 助動詞 問題 PDF」(解答と解説付き)
自分の今の理解度をチェックし、模試や入試でうっかりやってしまうケアレスミスや勘違いを完全にやっつけるための実戦テストです。
【確認問題編】次の空所に入る一番ぴったりな言葉を選びなさい。
- She ( ) have heard the shocking news yesterday. She was completely calm when I met her.(A) must (B) cannot (C) should (D) might
- It took me nearly three months to get ( ) in this quiet town.(A) used to live (B) used to living (C) use to live (D) use to living
- The rule says we ( ) wear a uniform, but nobody actually does.(A) have to (B) must (C) should (D) had better
【解答と解説】
- 正解:(B) cannot解説:後半の文で「私が会ったとき、彼女は完全に冷静だった」という証拠が出ているので、「昨日そのニュースを聞いたはずがない」という、過去に対する0%の強い確信を選ぶ必要があります。(A)を選ぶと話が矛盾してしまいます。訳:彼女が昨日その衝撃的なニュースを聞いたはずがない。私が会ったとき、彼女は完全に冷静だった。
- 正解:(B) used to living解説:usedのすぐ前に「get」があるので、これは助動詞ではなく「〜の環境に慣れる」という表現(get used to -ing)のカタチです。toは前置詞なので、後ろには動詞に-ingをつけたlivingを選ばなければいけません。訳:静かな町での生活に慣れるのに、私は3か月近くかかった。
- 正解:(A) have to解説:「The rule says(校則では〜となっている)」とあるように、自分の気持ちではなく「まわりのルールという外部の事情」からくる義務の話をしているので、主観の入るmustではなく、客観的なhave toが一番すっきりとはまります。訳:規則では制服を着用しなければならないことになっているが、実際には誰も着用していない。
英語の助動詞一覧に関するよくある質問(FAQ)

受験生や、自宅で勉強を見守る保護者の方から実際によく聞かれる疑問について、スッキリ明快に答えをまとめました。
- 高校英語でしっかり整理して使いこなすべき助動詞は全部でおよそ15種類ある
- 入試や模試で一番受験生の点数を奪っていく鬼門が完了形助動詞である
- willは自分の頭の中での確信でmustは逃げ道のない外からの圧倒的な圧力である
Q.英語の助動詞は何種類ありますか?
大学入試を乗り切るために、頭の中で整理して使いこなせるようにすべき助動詞は、セットの表現や決まり文句を合わせて全部でおよそ15種類です。
これにはcanやmustといった基本の言葉だけでなく、それらの過去形や、should, ought to, had better, used toといった、高校英語の長文で毎日のように目にする周辺のパーツが含まれます。

Q.高校英語で特に重要な助動詞はどれですか?
記述模試や国公立の二次試験で一番受験生の点数を奪っていき、合否の分かれ目になるのが助動詞の後ろにhaveと過去分詞がくっついた公式たちです。
なかでも、「〜すべきだったのに(実際はしなかった)」という実際の事実関係がひっくり返るshould have p.p.の訳し分けは、受験生の正答率が最も低く、記述問題で部分点を引かれるトラップになりやすい最重要ポイントです。

Q.助動詞の5つの代表例は何ですか?
英語の助動詞の土台を作っている基本の5大メンバーは、can, may, must, will, should です。
まずはこの5つの根っこのイメージ(眠っている力、上からの許し、逃げられない圧力、確実な見通し、常識的なおすすめ)の感覚を自分の体になじませることが、高校英語全体の助動詞をマスターしていくための頑強な基礎の土台になります。

Q.will と must の違いは何ですか?
どちらも確信度100%の強い表現ですが、そのエネルギーが出ている場所が違います。
willは話し手が自分の頭の中で「100%確実にそうなる!」と強い見通しを持っているのに対して、mustは法律や目の前の状況から「それ以外の逃げ道が完全に塞がれて、こっちに向かって圧力が迫ってくる」というような、逃れられない強制感を表します。

Q.mustn’t と can’t の禁止の強さはどう違いますか?
どちらも強い禁止を表しますが、そのダメだと言っている理由の根拠が違います。
must notは話し手が自分の強い権限で「私が絶対に許さない、やるな」とダイレクトに命令しているのに対し、cannotは法律やルール、物理的な条件に照らし合わせて「そういう仕組みになっているから、やることは論理的に不可能なんだ」と客観的にバツを出しているカタチです。

Q.助動詞はどう覚えると高校英語で使えるようになりますか?
まずは「助動詞 = 日本語訳」という一対一の丸暗記を今すぐゴミ箱に捨てることです。
まずはその単語が持っている本来の根っこのイメージを頭に入れた上で、その感情になりきれるような具体的な1つの例文とセットにして口に馴染ませる練習をします。
あとは問題演習を通じて「なぜこの場面でこの助動詞が選ばれているのか」という理由を検証し続けることで、本番で使える本当の武器になっていきます。
まとめ|高校英語の助動詞一覧から「使い分けの手順」をマスターするロードマップ

助動詞の勉強は、単なる文法問題の穴埋めだけでなく、配点の高い長文読解や自由英作文で確実に高得点を取るための大きな鍵を握っています。
最後に、今日から合格に向かって迷わず進むための学習ロードマップをお伝えします。
- 英語の長文のメッセージや筆者の主張はすべて助動詞によってコントロールされている
- 最初の1週間は15種類の根っこのイメージを自分の言葉でノートにイラスト化する
- 最後の1週間は英作文で失点しないために安全な助動詞で型を固める習慣をつける
助動詞の理解度が長文読解と英作文の精度を左右する理由
大学入試の長文で読まされる文章の多くは、現代のいろんな課題に対して「筆者がどう考えているか」という主張(一番言いたいこと)が核心になっています。
筆者が自分の意見を伝えるとき、押し付けがましくならないようにわざと弱めの言葉(mayやshould)を使ったり、相手の意見を論破するために強い言葉(mustやcannot)を使ったりと、文章の一番大切な骨組みはすべて助動詞の強弱によってコントロールされているからです。
このメッセージの強さを正確に読み解く力がなければ内容を読み誤り、大きな失点に繋がってしまいます。
弱点を克服して大学入試の突破を目指す学習管理の手順
助動詞のモヤモヤを解消し、模試や本試で安定して高得点を取るためのスケジュールです。
以下の3つの手順で進めていきましょう。
- 【第1週】コアイメージの整理と自然な訳出の練習 最初の1週間は、主要15種類の「根っこのイメージ」をノートにイラストで整理します。それと同時に、試験で減点されないこなれた日本語訳に変える練習を重ねましょう。
- 【第2〜3週】混同しやすい重要パターンの暗記 次の2週間は、受験生が一番間違えやすい「used to と be used to -ing」の見分けフローや、否定文でnotを置く正しい順番を脳に完全にインストールしていきます。
- 【第4週】過去問演習と安全な表現への推敲習慣 最後の1週間は、過去問を解きながら「背伸びした難しい表現」をあえて捨て、使い慣れた安全な助動詞だけで文法エラーをゼロにする推敲習慣を身につけます。
この手順を徹底することで、本番の緊張感の中でも絶対に崩れない本物の英語力を確立することができます。

※この記事は、学習塾で長年にわたり高校生への英語指導を担当してきた藤堂直樹が執筆しています。英単語・英文法・長文読解・英作文など、英語が苦手な生徒にもわかりやすい学習法を発信しています。
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