一から英語を勉強したい高校生がテスト20点台から夢を叶える方法

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英語のテストが20点台で、「中学英語からわからないかもしれない」と感じると、何から手をつければよいのか不安になります。
単語を覚えても文法がわからない、ローマ字読みの癖が抜けない、でも英語が必要な夢を諦めたくないという気持ちもあるはずです。
この記事では、学習塾の現場で中学生・高校生の英語のつまずきを見てきた執筆者が、戻るべき場所の見つけ方、最初の1か月の勉強手順、参考書やノートの使い方をやさしく整理します。
記事のポイント
テスト20点台からでも今すぐ英語をやり直せる理由
中1までプライドを捨てて戻るべきスタートライン
リスニングも強くなるローマ字読みの正しい治し方
塾や通信教材に頼らず独学で進める4週間計画
Contents
一から英語を勉強したい高校生の始め方

高校生になってから英語が急に難しくなった、という経験がある方は多いです。
最初にはっきりさせておきたいのは、「中学英語に戻ることは正しい判断」だということです。
戻る場所と順番が決まれば、テスト20点台からでも立て直しは十分できます。
この記事を読むと、次の3点がわかります。
- 自分が中1・中2・中3のどこから戻るべきか
- 最初の4週間でやること
- ローマ字読みを直す単語の覚え方
テスト20点台でも手遅れではない
点数は可能性を決めません。
定期テストで20点台という結果が出るのは、英語が「積み上げ型」の教科だからです。
どこかで生じたつまずきが、そのまま放置されて積み重なった結果に過ぎません。
点数が低い生徒ほど「どこから戻ればいいかがわかっていない」ケースがほとんどです。
「英語の才能がない」のではなく、「戻る場所が見えていない」だけです。
今日から実行できる小さな一歩を定めて、それを一つずつ確認しながら積んでいく。
それだけで、成績は確実に動き始めます。

最初に中1英語の穴を確認する
英語を立て直す最初の作業は、「中学1年生のどこが抜けているか」を確認することです。
難しい判断は要りません。下の表を見て、自分に当てはまるサインがないか確認するだけでいいのです。
| 確認する内容 | できない場合のサイン | 戻るべき範囲 |
|---|---|---|
| be動詞と一般動詞 | I am play soccer.と書く | 中1前半 |
| 三人称単数現在 | He playと書く | 中1後半 |
| 疑問文 | Are you like apples?と書く | 中1 |
| 否定文 | don’t・doesn’tが曖昧 | 中1 |
この4点に一つでも当てはまれば、中1から戻ることが最短の道です。
英語は正しい順番でやり直す
焦って難しい大学受験用の単語帳や長文問題集に手をつけることは、最も避けなければならない行動です。
正しい順番は「中学英文法→基本単語→短文読解→高校基礎」の4段階です。
この順序を守るかどうかで、同じ時間を使っても結果が大きく変わります。
一見遠回りに思えますが、基礎を固めてから進む方が、結果として最も速く英語力が伸びます。
中学英語と高校英語の違いを知る

「中学では何とかなっていたのに、高校に入った途端に意味がわからなくなった」という話はよく聞きます。
その理由を正確に知っておくと、何をすればいいかが見えてきます。
- 高校英語は文の構造が複雑に長くなる
- 中学内容のわずかな抜けが命取りになる
- 音読の前にまず文の形をつかむのが鉄則
高校英語は文の構造が複雑になる
中学英語は「I play tennis.」のような、短くてシンプルな文が中心でした。
一方、高校英語になると、関係代名詞や分詞などが加わり、主語(S)と動詞(V)がどこにあるのか、パッと見てもわからない長い文が当たり前のように出てきます。
英語は語順が意味を決める言語です。
単語の意味をバラバラに拾って「なんとなくつなぐ」読み方では、高校レベルの文章は正確に読めません。文の骨格が見抜けるかどうかが、すべての鍵になります。

中学英語が抜けると読めなくなる
2021年度(令和3年度)から全面実施された中学校学習指導要領の改訂で、中学英語で習う内容は大きく増えました。
以前は高校で習っていた「仮定法」「現在完了進行形」「原形不定詞」が中学の範囲に移行し、覚える単語の数も以前より多くなっています。
| 項目 | 以前の指導要領 | 現行の指導要領(2021年度〜) |
|---|---|---|
| 中学の語彙数 | 約1200語 | 約1600〜1800語 |
| 小・中・高の合計語彙数 | 約3000語 | 約4000〜5000語 |
| 中学課程への移行文法 | なし | 仮定法・現在完了進行形・原形不定詞 |
※文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」に基づく数値です。
この変化によって、中学英語にわずかな抜けがあるだけで、高校の教科書が全く読めなくなるケースが増えています。
責める話ではなく、それほど今の中学英語は密度が高い、ということです。
音読より前に文の形をつかむ
「英語の勉強には音読が大事」という話はよく知られています。
音読は確かに有効なトレーニングですが、文の構造(SVOCM)が把握できていない状態で音読しても、読解力はほとんど伸びません。
文字を声に出しているだけで、意味の構造が見えていない状態では、それは単なる「文字の読み上げ」です。
英語が壊滅的な状態にある場合は、音読より先に「この文の主語はどれか、動詞はどれか」を確認する練習が必要です。
英語が壊滅的になる本当の原因

成績が低い生徒に「なぜ英語が苦手なの?」と聞くと、多くの場合「頑張ってないから」と答えます。
でも実際には、努力の量より「学習の入口でつまずいていること」の方が原因であるケースがほとんどです。
- 難しい文法用語で解説が読めない
- ローマ字読みの癖で音と意味がずれる
- 単語帳だけの暗記に頼って行き詰まる
文法用語で解説が読めない
「よし、参考書で勉強しよう」と開いてみたら、最初のページに「名詞句」「形容詞節」「等位接続詞」などの言葉が並んでいて、思考が止まってしまった——こういった経験をした方は少なくないと思います。
英語そのものが難しいのではなく、参考書の「解説の言葉」が理解できないというケースです。
文法用語の意味を、まず平易な言葉で理解しておかないと、どんな参考書を読んでも前に進めません。

ローマ字読みで単語を覚えている
「box(ボクス)」「phone(フォネ)」のようにローマ字読みで英単語を覚えているケースをよく見かけます。
努力して覚えようとしていることは確かなのですが、この方法には大きな落とし穴があります。
ローマ字読みで記憶した単語は、実際に聞こえてくる英語の音と一致しません。
そのため、リスニングで全く聞き取れない、発音しても通じないという問題が起きます。
「単語テストは取れるのに、リスニングになると同じ単語に気づけない」という生徒が非常に多いです。
音とスペルをセットで覚えることが、この問題を解決する一番の方法です。

単語帳だけで始めて止まる
「まず単語を全部覚えてから読解に入ろう」と考えて、単語帳を買ってひたすら暗記する——これも非常によくある失敗パターンです。
英語は語順が意味を決める言語なので、単語を「1語1訳」で詰め込んでも、文の中で使えません。
例えば「get」という単語だけ見ても、文の構造によって「到着する」「〜になる」「得る」など、意味がまったく変わります。
単語の暗記と並行して、文法と短文読解も進める必要があります。
中学英語からやり直す判定チェック

「自分はどこから戻ればいいか」を判断するための基準を紹介します。
迷ったら、各見出しの表だけ見れば判断できます。
自分に当てはまるサインを確認してみてください。
- 動詞の混同や疑問文のミスは中1レベル
- 不定詞や助動詞で止まるなら中2レベル
- 関係代名詞や現在完了の誤訳は中3レベル
中1から戻るサイン
次のどれかに当てはまる場合は、中1の内容から見直しましょう。
- 「I am play soccer.」のように、be動詞と一般動詞を一文の中に両方入れてしまう
- 主語が「He」「She」のときに動詞に「s」をつけるルールが定着していない
- 「Are you like apples?」のように、一般動詞の疑問文で「Do」ではなく「Are」を使ってしまう

中2から戻るサイン
次のいずれかが怪しければ、中2の内容から確認しましょう。
- 「went」「bought」「wrote」といった不規則過去形のスペルに自信がない
- 助動詞(can, will, must)の後の動詞の形がわからなくなる
- 不定詞の3つの用法(名詞的・形容詞的・副詞的)の違いが説明できない

中3から戻るサイン
次のどれかに当てはまる場合は、中3の内容から入り直しましょう。
- 現在完了形(have+過去分詞)を過去形と同じように訳してしまう
- 関係代名詞(who, which, that)が作っている「カタマリ」の範囲が見失われる
- 分詞の後置修飾で、修飾の方向が逆になる
| 戻るレベル | 代表的なつまずきのサイン | 最優先で固めること |
|---|---|---|
| 中1レベル | be動詞と一般動詞の混同・疑問文の作り方がわからない | 動詞の2種類の整理・音と意味をセットにした基本単語暗記 |
| 中2レベル | 不定詞の用法が混同・助動詞の後の動詞の形が不安 | 不定詞と動名詞の役割分担・比較構造の把握 |
| 中3レベル | 関係代名詞の先行詞を見失う・現在完了形を過去形と混同 | 関係代名詞が作る「カタマリ」の把握・受動態の動作主の特定 |
一から英語を立て直す4週間ルート

最初の1か月で何をするかを明確にします。
大学受験の全体像には踏み込まず、超初心者が「土台を作る」ための4週間に絞った内容です。
まず全体像を確認してください。
| 週 | やること | ゴール |
|---|---|---|
| 1週目 | 英文の骨組みを戻す | 主語と動詞を見つける |
| 2週目 | 基本単語を音で覚える | 音と意味を結びつける |
| 3週目 | 短い英文を読む | 5〜10語の英文を読む |
| 4週目 | 高校基礎へ進む | 入門文法に取り組む |
1週目は英文の骨組みを戻す
1週目のゴールは一つだけ。英文を見た瞬間に「何が(S)」「どうする(V)」を見つけられる状態にすることです。
細かい例外やルールは後回しでいいです。
be動詞と一般動詞の境界線をはっきりさせて、疑問文・否定文をパターンとして作れるようにする。
完璧さより「文の骨格を見抜く感覚」を先に作ります。

2週目は基本単語を音で覚える
2週目からは、フォニックスを意識した音声学習を取り入れます。
音声を先に聞いて、声に出して、その後スペルを確認するという手順を守ってください。
スペルから入るのは逆順です。
まずは最重要の200〜300語から始めましょう。
音声アプリや教材のCDを必ず使って、音と意味をセットで覚えていきます。

3週目は短い英文を読む
3週目は1週目の「骨組みの知識」と2週目で覚えた「音単語」を使って、実際の英文を読む練習をします。
1文あたり5〜10語程度の短い英文から始めてください。
文の修飾語(M)を括弧でくくり、SVOCの骨格を取り出す訓練を繰り返します。
長文はまだ必要ありません。短文で「構造を見抜く感覚」を積み上げるのがこの週のテーマです。

4週目は高校基礎へ進む
中学英語の骨格が固まってきたことを確認してから、高校基礎レベルの英文法書に進みます。
「大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】」などがこの段階に適しています。
高校の分厚い網羅系教材には手を出さないこと。
まずは入門書に載っている例文を、自分の言葉で説明できるレベルまで定着させることだけに集中します。
ローマ字読みを直す英単語の覚え方

「英単語を覚えるのが苦手」という生徒のほとんどが、ローマ字読みで暗記しようとしています。
「単語テストは取れるのに、リスニングで聞き取れない」という状態はここから来ています。
覚え方を変えるだけで、定着のスピードが変わります。
- スペルを書く前に必ず音声から聞く
- 初学者は1日20個の続けられる量から
- 短い例文で単語の使い道をセットで確認
まず音声を聞いてから書く
ノートに何度も書き殴る暗記法は、時間と労力の割に定着しません。
必ず「音声を聞く→声に出す→スペルを書く」の順番で進めてください。
視覚と聴覚を同時に使うことで、記憶への定着が強くなります。
「音を聞かずに文字だけ」で覚えようとすると、リスニングで全く聞き取れない単語ばかりになってしまいます。
発音が完璧である必要はありません。音と意味が結びつくことが最初のゴールです。

1日20個から反復する
「1日100個覚えよう」という目標は、初期段階では逆効果になります。
まずは1日20個という続けられる量から始めることを強くすすめます。
大事なのは量より反復の回数です。
覚えた20個を、次のタイミングで確認する仕組みを作ると、記憶への定着が安定します。
- その日の夜
- 翌朝
- 3日後
- 7日後

例文で使える単語に変える
「解説を読めばわかるけど、自分では英文の中でうまく使えない」という悩みはよく聞きます。
単語と日本語訳の1対1で覚えただけでは、実際の英文で機能しないことがほとんどです。
単語帳や参考書に載っている短い例文を必ず確認して、その単語が文の中でどのポジションに来るかをセットで把握する習慣をつけてください。
これが「単語テストは満点なのに長文が読めない」という悩みへの一番の対処法です。
英文法は最低限のルールから学ぶ

文法を全部やろうとすると、どこかで必ず行き詰まります。
最初は「英文を読むための最低限のルール」だけに絞って学ぶことが重要です。
全部覚える必要はありません。
まずは主語と動詞の見つけ方だけで十分です。
- 4つの品詞の役割と文型だけ先に押さえる
- 解説を読むだけのわかったつもりを防ぐ
- 学んだルールを実際の短文精読に活かす
品詞と文型だけ先に押さえる
最初に押さえるべきは、4つの品詞(名詞・動詞・形容詞・副詞)の役割と、SVの見つけ方です。
細かい文法事項は後で構いません。
それぞれの品詞は、文の中で置けるポジションが決まっています。
副詞は修飾語(M)にしかなれず、文の骨格には含まれません。
このシンプルなルールを押さえるだけで、複雑な英文でも主語と動詞が取り出せるようになります。

インプットだけで終わらせない
参考書の解説を読んで「なるほど、わかった」で止まることが、現場で最も多い失敗です。
これは「理解した感覚」と「自力で再現できる実力」を混同しています。
解説書を閉じて、白紙のノートに今読んだ内容を自分の言葉で説明してみる。
ここで詰まった箇所が、理解が曖昧なポイントです。
詰まったらすぐ参考書に戻って確認する。このサイクルを繰り返します。

▶【国立教育政策研究所】中学校英語指導事例集
文法は短文読解につなげる
文法のインプットが終わったら、必ずその文法が使われている短文の精読をセットで行います。
文法は「問題を解くためのゲーム」ではなく、英文を正確に読むための道具です。
学んだルールを実際の英文に当てはめ、なぜその訳になるかを自分で説明できる状態まで持っていく。
このプロセスが長文読解の力に直結します。
▶ 英文法の勉強法はこれでOK|覚え方・音読・復習の最短ルート
失敗しない参考書の選び方

参考書の数は多く、選び方を間違えると時間を大幅にロスします。
ランキングではなく、最初の1冊を選ぶ目安として整理します。
- 分厚い本を避けて薄くてやさしい本を選ぶ
- 問題数よりも解説のわかりやすさを重視
- 1冊を完璧に説明できるまで繰り返す
薄くて解説がやさしい本を選ぶ
「網羅されているから安心」と思って分厚い文法書を買い、最初の数ページで止まってしまった——こういった経験をした方は多いはずです。
選ぶ基準は「一冊やり切れるかどうか」です。
イラストや図解が多く、見開き1ページで1単元が完結するような解説重視の入門書から始めてください。
一冊終えた達成感が、次の学習を続ける力になります。

問題数より解説の相性を見る
問題の多さを基準に選ぶのではなく、「解説を読んで、疑問点に対して納得できる説明があるか」を基準にしてください。
実際に書店で本を開いて、自分が一番苦手な文法のページを読んでみることをすすめます。
読んで「なるほど」と思える解説が載っているかどうか。
自分に合う1冊はそうやって見つかります。

参考書を増やしすぎない
「この1冊だけで大丈夫だろうか」という不安から、何冊も買い集めると、すべてが中途半端になります。
1冊を選んだら、どのページの問題でも正解の根拠をその場で説明できるレベルになるまで反復すること。
それが参考書の正しい使い方です。
| 書籍名 | 対象 | 特徴 |
|---|---|---|
| 中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。 | 中学英語が壊滅的な高校生 | 見開き1ページ完結・音声アプリ連動・イラスト解説 |
| 大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】 | 高校英語の入口でつまずいた学習者 | 講義調で「なぜ」から解説・中学から高校への橋渡しに最適 |
| Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル | アウトプット演習も確保したい層 | 段階的ドリル構成・自己診断で弱点を特定しやすい |
塾なしで続ける自習ルートの作り方

「塾には頼りたくない、自分でやりたい」という方は多いです。
独学にはできることと限界があります。
その両方を正直に伝えた上で、続けやすい方法を紹介します。
- 毎日30分の固定時間を起床後に作る
- 勉強アプリは音声確認の補助として使う
- ノートは自分の間違い直し専用に活用する
毎日30分の固定時間を作る
独学を続ける最大のコツは、「今日は何分勉強しようか」と毎日考えないことです。
起床後の30分を最初から英語の時間として固定してしまうのが一番続きます。
15分の単語音声学習→5分の休憩→15分の文法インプットというように、短い単位に区切るとさらに続けやすくなります。
「30分集中できない」と感じる方でも、15分なら維持できることがほとんどです。

アプリは音声確認に使う
英語学習アプリはタップするだけで使えて手軽ですが、深い理解よりゲーム感覚になりやすいという落とし穴があります。
アプリは補助として使うと効果的です。
紙の参考書のサブツールとして「音声の確認」や「移動中のフラッシュカード」として活用するのがベストです。
アプリだけで学習を完結させようとすると、文の構造の理解が追いつかなくなります。

ノートは間違い直しに使う
黒板を書き写すだけ、参考書をカラフルにまとめるだけのノートは、見た目は立派でも成績アップにはほとんど貢献しません。
ノートは「自分が読めなかった単語・間違えた英文・なぜ間違えたかの原因」を書く場所として使うのが正しい使い方です。
間違いを記録して繰り返し確認することが、最も確実に弱点を減らす方法です。
現場で多い英語のつまずき事例

ここでは、実際の指導現場でよく出会うつまずきのパターンを紹介します。
「もしかして自分のことかも」と思ったら、そこが改善のポイントです。
- 1語1訳で覚えて文が読めないパターン
- 解説を読んだだけでわかったつもりになる
- 今日やることが決まっていなくて手が止まる
単語は覚えたのに読めない
「単語テストでは満点なのに、模試の長文になると何を言っているか全くわからないんです」という生徒に何人も会ってきました。
話を聞くと、単語の意味を一つずつ拾って「なんとなく並べている」という読み方をしているケースがほとんどです。
これは、単語を「1語1訳」で覚えているために、主語と動詞の関係が見えておらず、文の構造を無視した読み方になっている状態です。
単語暗記と並行して、文の骨格(SVOC)を識別するトレーニングを加えることが必要です。

わかったつもりで終わっている
「解説を読めばわかるけど、自分では解けません」という悩みも非常に多いです。
参考書の解説を読んで「なるほど」と思ったのに、問題を解くと全く正解できない——これが「わかったつもり」の正体です。
解説を閉じて、白紙の状態から正しいプロセスを自分の言葉で説明できるかどうかが確認の基準です。
説明できなかった箇所が本当の弱点です。

今日やることが決まっていない
「机の前に座ったけど、今日は何をやればいいんだろう」と迷う時間が積み重なると、それだけで学習が止まります。
毎週日曜日の夜に、翌1週間の「毎日やること」を教材名・ページ・時間まで決めておく。
机に向かったら迷わずタスクを始められる状態を作るだけで、独学の継続率は大きく変わります。
勉強計画がわからない高校生は、以下のサイトからLINE登録すると、受験戦略シートが無料でもらえます。
定期テストと高校授業の乗り切り方

中学英語に戻って基礎を固めている間も、学校の授業は待ってくれません。
その現実的な乗り越え方を整理します。
- 提出物と小テストを死守して評定を保つ
- 今の授業は主語と動詞を見つけるだけに絞る
- 先生への質問は具体的な1点に用意しておく
提出物と小テストを守る
基礎を戻している間、定期テストの点数はすぐには上がらないかもしれません。
でも、提出物と授業中の小テストだけは確実にこなすことが重要です。
高校の評定には、提出物の状況・授業態度・小テストの累積点が大きく影響します。
評定を大きく落とさないためにも、提出期限を守って課題を出し続けること、事前に範囲がわかる単語テストでベストを尽くすことを続けてください。

今の授業は全部追わなくてよい
基礎がない状態で、高校の授業内容すべてを理解しようとすると、頭の処理が追いつかなくなります。
今の授業では「主語と動詞を見つけることだけに集中する」など、自分が理解できるレベルの要素に絞って授業を受けるという戦略を取ってください。
発展的な文法や難しい背景知識は、今は意識しなくていいです。
今は基礎を固めることに注力する時期です。

先生に聞く質問を決めておく
「全体的によくわかりません」という質問では、先生も答えにくく、有益な答えが返ってきません。
質問する前に「この文の主語はどれですか」「なぜここが過去形になるのかがわかりません」のように、1点に絞った具体的な質問を準備してから先生のところへ行くようにしてください。
質問が具体的なほど、短時間でピンポイントに疑問が解消されます。
テスト20点台からの1か月計画

この章を読んでいる方は、今日から動けるかどうかの瀬戸際にいると思います。
まず1か月のスケジュール全体を確認してください。
| 曜日 | 具体的な学習内容 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 月〜金(平日) | 朝:単語20個(音声・発音・スペル)/通学中:セルフテスト/夜:文法2ページ+問題・間違い直し | 約40分 |
| 土・日(休日) | 間違い直しノートの総解き直し/週分の単語100個の復習テスト/理解が甘い箇所の再確認 | 約60分 |
平日は短く3セットで進める
平日は長い時間を確保しなくて大丈夫です。朝・通学中・夜の3回に分けた「短時間3セット」で十分です。
- 朝の15分:音声を聞きながら基本単語20個の発音とスペル確認
- 通学中の10分:朝覚えた単語を頭から引き出せるかセルフチェック
- 夜の15分:文法参考書を見開き2ページ読んで基本問題を解く・間違い直し
合計40分程度のこの内容なら、無理なく毎日続けられます。

休日は復習と確認に使う
休日に新しい単元を大量に詰め込もうとするのは逆効果です。
休日は「その1週間の穴をつぶす日」と決めてください。
平日に作った間違い直しノートの問題を、解説なしで解き直す。1週間分の単語100個を総復習する。
このサイクルを守ることで、平日に覚えた内容が確実に定着していきます。

1か月後の到達点を確認する
4週間後には、次の4点が確認できているかチェックしてください。
- 疑問文・否定文が正しく作れるか
- be動詞と一般動詞の使い分けが迷わなくなったか
- 基本単語200〜300語の音と意味が結びついているか
- 5〜10語の短文の主語と動詞を見つけられるか
一から英語を勉強したい高校生のQ&A

中学英語への巻き戻しに対する恥ずかしさや、大学受験に間に合うかという焦り、独学の限界サインなど、一からやり直す上で多くの高校生が直面する切実な疑問や不安に個別指導の視点から本音で答えます。
Q.中学英語から戻って大丈夫?
「高校生なのに中学の内容に戻るのは恥ずかしい」という気持ちはよくわかります。
でも、はっきり言えるのは、中学英語を放置したまま高校英語を続けることの方が、ずっと遠回りで時間を無駄にするということです。
中学英語は英語全体の多くの基礎を占める土台です。
戻ることは後退ではなく、最短で伸ばすための正しい選択です。

Q.大学受験には間に合う?
開始時期と志望校によって戦略は変わります。
高校1〜2年生の時点であれば、時間の余裕があります。
最初の3か月で中学英語の修復と高校基礎の構築を丁寧に行い、そこから積み上げていければ、学習時間と志望校次第で選択肢を広げられる可能性があります。
高校3年生から始める場合は、中学英語の復習を最初の1〜1.5か月に絞り、文型の基礎理解と基本単語の習得に集中します。
難易度の高い問題は後回しにして、基本問題で確実に点を取る戦略に絞ることが現実的なアプローチです。

▶【大学入試センター】大学入学共通テスト
Q.独学が厳しいサインは?
2週間続けた時点で、次のどれかに当てはまれば、独学の軌道修正を考えてください。
- やさしい中1の文法書を何度読んでも、内容が頭に入ってこない
- 「毎朝15分・夜15分」という小さなスケジュールすら、3日以上続けて守れていない
- 間違えた問題の「なぜ間違えたか」が解説を読んでも自己解決できない
これらのサインが出たら、学校の先生や個別指導に相談することを考えてみてください。
一人で抱え込まず、頼れる人を見つけることが大切です。
まとめ:一から英語を勉強したい高校生

テスト20点台という結果は、あなたの可能性ではありません。
正しい学習の入口を知らなかっただけです。
英語は積み上げ型の教科です。
どこかで生じたつまずきに戻り、そこから一段一段固め直せば、必ず読めるようになります。
今日やることは、次の3ステップだけです。
- 判定チェックで戻る学年を決める
- 薄い参考書を1冊選ぶ
- 明日の朝15分だけ開く
自分が戻るべき場所を決めること。
それが最初の一歩です。
間違い直しのノートを1ページ作ることから、英語の立て直しは始まります。

※この記事は、学習塾で長年にわたり高校生への英語指導を担当してきた藤堂直樹が執筆しています。英単語・英文法・長文読解・英作文など、英語が苦手な生徒にもわかりやすい学習法を発信しています。
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中学受験や高校受験に向けた塾選び、日々の家庭学習でお悩みの方に向けて、姉妹サイトの「塾オンラインドットコム」でも情報を発信しています。
小・中学生向けの効率的な勉強法や、後悔しない塾の選び方など、日々の学習管理に役立つ情報を分かりやすくまとめています。あわせて参考にしてください。

