大学受験英語の基礎固めは何から始める?3ヶ月で固める勉強順を解説

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英語の基礎固めを始めたいのに、「単語からでいいのか」「文法に戻るべきか」「今から大学受験に間に合うのか」と不安になっていませんか。
長文は何となく読めても、文法や英文の構造でつまずくと、模試の点数は安定しません。
この記事では、学習塾で高校生の英語指導を行ってきた編集員が、大学受験英語の基礎固めを3ヶ月で進める勉強順をわかりやすく整理します。
自分がどこから始めればよいか、今日から何をすればよいかを確認してください。
記事のポイント
- 英語の基礎固めは自力で英文を読める力を指す
- 単語と文法を同時に進める3ヶ月の正しい順番
- 基礎が終わったか自分で確かめられる明確な基準
- 迷わず勉強を始められるおすすめ参考書を厳選
Contents
大学受験英語の基礎固めは何から始める?

単語・文法・英文解釈・短い長文、この4つを順番に積み上げるのが基本です。
ただし、参考書を開く前にまず確認してほしいことがあります。
「自分がどこで止まっているか」です。
その確認なしに参考書を選んでも、勉強が空回りします。
▶【文部科学省】高等学校学習指導要領解説 外国語編・英語編
- 基礎固めは初めて見た英文を自力で読める力
- 品詞や5文型が不安なら中学英語に戻るべき
基礎固めは英文を自力で読む力
基礎固めとは、「参考書を1冊終わらせること」ではありません。
初めて見た英文を、文法のルールに基づいて自分で構造を分析し、意味を確定できる力を指します。
単語の意味を思い出したり、文法のルールを確認したりするだけで頭の容量を使い切っている段階では、文章全体の内容を読み取ることができません。
一文一文の骨格を自力で切り分けられるようになることが、基礎固めの本当のゴールです。

▶【文部科学省】高等学校学習指導要領に関するQ&A(外国語)
中学英語に戻るべきサイン
品詞の役割、5文型、時制、自動詞・他動詞。これらに少しでも不安がある場合は、中学英語に戻ることをすすめます。
遠回りに感じるかもしれませんが、これが最も早い立て直し方です。
次の表で、自分の理解状態を確認してください。
| 確認項目 | 中学英語に戻るサイン |
|---|---|
| 品詞(名詞・形容詞・副詞) | 役割の違いを説明できない |
| 5文型 | 文の種類を見分けられない |
| 時制(現在完了・過去形) | 使い分けが曖昧 |
| 自動詞・他動詞の区別 | 目的語が必要かどうかわからない |
| 参考書の前提知識 | 『大岩のいちばんはじめの英文法』の解説でつまずく |
1つでも当てはまれば、中学文法の整理から始めるのが合理的な選択です。
基礎のグラつきを放置したまま高校英語を積み上げても、結局は崩れます。
英語の基礎固めで多い失敗例

同じパターンの失敗が繰り返されます。先に知っておくことで、自分の現状を確認できます。
- 単語の意味を繋ぐだけの読み方は長文で崩れる
- 四択問題は解けても長文で文法を活かせない
- 映像授業を見ただけで満足し自習が不足する
単語だけで長文を読んでいる
文法を無視して、単語の意味をつなぎ合わせて「なんとなく意味を作る」読み方をしている生徒は多いです。
英語が得意に見える生徒でも、共通テストのような長文になると途端に崩れます。
共通テストのリーディングは総語数が約6,000語以上あります。
文の骨格を無視した読み方では、制限時間内に正確に内容を把握することはできません。
単語頼みの読み方で起きる具体的な失敗は次の通りです。
- 設問の言い換えに気づけない
- 主語と動詞を取り違える
- 選択肢の一部の単語だけで選んでしまう

文法を長文で使えていない
文法の四択問題では高得点を取れるのに、長文になると文構造がまったく見えなくなる。
この現象は珍しくありません。
原因は、文法の知識が「問題を解くための暗記」で止まっていて、「英文を読むためのルール」として使えていないことです。
例えば、不定詞の3用法を文法書で区別できても、実際の長文で「この不定詞が何を修飾しているか」を瞬時に判断できなければ、読解では機能しません。
文法を英文解釈につなげる練習が不足していることが原因です。

映像授業だけで満足している
映像授業は理解を助ける優れたツールです。
ただ、「見てわかった状態」と「自分で使える状態」は別物です。
よくある声として、「授業では全部わかったのに、白紙を渡されると何も書けない」というものがあります。
脳に情報を定着させるためには、自分の手で問題を解き、アウトプットする練習が不可欠です。
映像授業を見ることは出発点であって、ゴールではありません。
3ヶ月で固める大学受験英語の勉強順

ここが記事の中心です。まず3ヶ月の全体像を確認してから、各段階の詳細に進みます。
| 期間 | やること | 目標 |
|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 単語・文法の穴埋め | 英文を読む材料をそろえる |
| 2ヶ月目 | 文法演習 | 答えの理由を説明できる |
| 3ヶ月目 | 英文解釈 | 1文を正確に読める |
1ヶ月目は単語と文法の穴埋め
1ヶ月目は、英語を読むための「材料」を揃える期間です。
基礎単語の暗記と、英文法の概念理解を並行して進めます。
文法は最初から完璧を目指さないことが重要です。
『大岩のいちばんはじめの英文法』(東進ブックス)のような講義形式の参考書で、品詞の役割や5文型といった英語の根本的なルールを概念として理解することを優先してください。
1日の目安として、単語を20〜30語、文法を1〜2講ずつ進めると全体像を把握しやすいです。
2ヶ月目は文法を使う演習
2ヶ月目は、1ヶ月目で理解した知識を実際に動かす期間です。
問題集を使って、自分の知識が正しく機能するかをアウトプットで確かめます。
重要なのは、正解したかどうかよりも「なぜその答えが正しいか、なぜ他の選択肢が間違いか」を自分の言葉で説明できるかどうかです。
生徒に「なぜこの選択肢を選んだの?」と聞いて確認すると、正解していても理由を言えないケースが多くあります。
説明できない状態は、知識がまだ定着していないサインです。

3ヶ月目は英文解釈で読む
3ヶ月目は、単語力と文法力を使って「1文の構造を分析する」練習をします。
長文にいきなり進むのではなく、この段階を挟むことが重要です。
『肘井学のゼロから英文解釈が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)のような教材で、1文(15語〜25語程度)の主語・動詞・修飾関係をマークする練習を繰り返します。
この3ヶ月目を終えることで、単語を拾ってなんとなく読む段階から抜け出すことができます。
英語の基礎固めは何ヶ月必要?

「どのくらいかかるか」は学力の状態によって変わります。正直に説明します。
- 1ヶ月目は基礎単語の暗記と文法の概念理解
- 3ヶ月目は1文の構造を見抜く英文解釈
1ヶ月でできることの限界
「1ヶ月で英語の基礎を仕上げる」という言葉を見かけますが、現実的ではありません。
1ヶ月でできるのは「概念を理解して字面を把握する」初期段階です。
人間の脳は学習後に多くの内容を忘れやすい性質があります。
1ヶ月だけでは、知識を実際に使えるレベルまで定着させるための反復の回数が、物理的に足りません。
1ヶ月でインプットした内容も、演習と復習を続けなければ大部分が抜け落ちます。
ただし、高3で時間がない場合は、1ヶ月を「抜けの確認と土台作り」に限定して使い、残りの期間で定着を図る使い方はできます。

3ヶ月で目指す到達点
3ヶ月間を正しく使えば、次の状態を目指せます。
- 基礎単語を見た瞬間に意味が浮かぶ
- 文法の答えに理由を言える
- 英文解釈で1文の構造を確認できる
- 短い長文を文法的な根拠を持って読める
この状態まで来ると、長文読解の練習へ進む準備が整います。
次のステップへつながる目安として確認してください。
基礎固めはどこまでやればいい?

「いつ終わりか」がわからず迷っている人が多いです。
まず次の4つのチェックリストで現状を確認してください。
- 基本単語を1秒以内に答えられる
- 文法の答えに理由を言える
- 1文の構造を説明できる
- 短い長文を根拠つきで読める
すべて当てはまれば基礎固めは完了です。
各チェックの詳しい基準を以下で説明します。
基本単語を即答できる
単語が「思い出せる」だけでは足りません。
基準は1秒以内に意味が浮かぶ状態です。
3〜5秒考えないと出てこない単語が多い状態では、長文を読みながら文法を処理する余裕がなくなります。
新学習指導要領により、現在の中学英単語は約1,600〜1,800語に増加しています。
中学単語約1,600〜1,800語と高校の初期重要単語約1,200〜1,500語については、無意識に即答できるまで繰り返してください。

文法の答えに理由を言える
文法の基礎固め完了の基準は、「正解が選べる」ことではありません。
「なぜその答えが正しいか、なぜ他の3つが間違いか」を文法のルールに基づいて口で説明できることです。
例えば関係代名詞の問題であれば、「先行詞が人で、後ろが主語のない不完全文だからwhoが正解。
完全文を後ろに取る関係副詞のwhereは使えない」と言えるかどうかを確認します。
本を閉じて説明できるかどうかが、定着しているかを判断する目安になります。

1文の構造を確認できる
15〜25語程度の英文を見たときに、主語・動詞・修飾の関係を文法的な根拠を持って切り分けられるかを確認します。
確認ポイントは次の3つです。
- 節や句のカタマリの範囲を見切れるか。
- 「It」が形式主語か強調構文か代名詞かを判別できるか。
- 「and」や「but」が何と何をつないでいるかを正しく把握できるか。
フィーリングではなく、文法のルールから答えが出せる状態を目指します。

短い長文を根拠で読める
150〜340語程度の英文を読むときに、「なんとなく書いてあった気がする単語に引っ張られて選ぶ」のではなく、「本文のこの1文がこう言い換えられているから、この選択肢が正しい」と根拠を特定して選べるかどうかが基準です。
この状態まで来れば、基礎固めは完了しています。
基礎固めに使う参考書と問題集

参考書はたくさんありますが、最初に選ぶ1冊を間違えると時間をロスします。
目的別に絞って紹介します。
| 目的 | 参考書 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 中学英語の復習 | 中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。(学研プラス) | 品詞・語順が不安な人 |
| 高校英文法の理解 | 大岩のいちばんはじめの英文法(東進ブックス) | 文法を基礎から整理したい人 |
| 英文解釈 | 肘井学のゼロから英文解釈が面白いほどわかる本(KADOKAWA) | 1文を正確に読みたい人 |
中学英語から戻る参考書
品詞の定義や語順のルールに不安がある場合は、中学英語を整理する参考書から始めてください。
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』は、語順のルールを直感的に整理するワークブックです。
『高校英文法をひとつひとつわかりやすく。』は、中学の総復習から高校初期文法までを視覚的に学べる入門書で、英語に苦手意識がある人でも進めやすい構成です。
自学で疑問が出やすい場合は、スタディサプリの中学講座の映像を併用して疑問をその都度つぶす使い方も効果的です。
高校英文法を固める問題集
高校英文法の概念インプットには、『大岩のいちばんはじめの英文法』(東進ブックス)が基礎から戻る生徒に使いやすい定番教材の一つです。
品詞と5文型の解説からスタートし、不定詞・関係代名詞といった難しい概念を「カタマリ」の表現で整理しています。
使い方は次の手順が効果的です。
- 1周目は全体像を把握するだけを目標に一気に読む
- 2周目以降は例文にSVOCを振り、なぜその位置にあるかを説明する
- 週の前半4日で進め、後半2日で復習する
- 各講末のCHECK問題は正解した理由を10秒で言える状態にする

英文解釈に入る教材選び
文法を終えたあと、いきなり長文に進むのは早いです。1文の読み方を身につける「英文解釈」の段階を挟みます。
『肘井学のゼロから英文解釈が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)は、中学卒業レベルの基礎的な語彙をベースに、英文構造の捉え方を視覚的かつ直感的に学べる現代の定番教材です。
この1冊をやり切ることで、共通テストレベルの英文の骨格を自力で正確に見切る力がつきます。
同ジャンルの『入門英文解釈の技術70』は掲載されている例文の構造がやや複雑なため、壊滅状態からリスタートする基礎固めの段階では、無料の解説動画も味方にできる『ゼロから英文解釈』から始めるのが確実な選択です。
高校生はいつまでに基礎を固める?

学年別に目安を整理します。
焦らせることが目的ではなく、現実的な見通しを持てるようにするための情報です。
- 高1生は学校の授業や定期テストと並行する
- 高2生は遅くとも高2の冬までに完了させる
- 高3生はつまずき単元を絞ってスピード修復
高1は学校内容と並行する
高1の段階では、学校の授業と別系統の受験勉強を走らせる必要はありません。
学校で今週扱っている単元(例えば「関係代名詞」)に合わせて、『大岩の英文法』の該当箇所を読む。その積み重ねが定期テスト対策と大学受験の基礎作りを同時に進める最も無理のない方法です。
難関大学を目指している場合でも、まず定期テストでクラス上位を安定して取ることを優先してください。

高2は受験前に穴を整理する
高2の目標は、高2の冬までに英語の基礎の穴をすべて整理し終えることです。
高3になってから「実は品詞の役割がわかっていなかった」と気づいて戻っていては、スケジュールが崩れます。
夏休みや冬休みを使って、1日1〜2時間の基礎文法と単語の学習時間を確保し、この記事の4つのチェック基準をクリアした状態を高2終わりまでに作ってください。

高3は最短で弱点をふさぐ
高3で基礎から立て直す場合は、文法参考書を最初から全部やり直す時間はありません。
まず模試や基礎診断テストを使って「自分がどの単元でつまずいているか」を特定します。
その後の流れは次の通りです。
- 弱点を発見する:模試や診断テストでつまずき単元を特定する
- 基礎へピンポイントで戻る:該当の章だけを集中して復習する
- 演習で定着させる:その知識をすぐ英文解釈の問題で使う
例えば「関係詞が入った文が読めない」とわかれば、関係詞の章だけをピンポイントで復習し、直後にその知識を使って演習問題を解きます。
夏休みが終わるまでにこの補強を完了させることを目安にしてください。
ペラペラ英語と受験英語の違い

英会話と受験英語は、求められる力がまったく異なります。
ここを混同すると勉強の方向が狂います。
- 大学受験は文字情報から正確に読み解く力
- 音読は話すためではなく黙読の速度を上げる
受験では読む基礎を優先する
英会話は、簡単な語彙と基本的な文を使いながら、聞き返したり身振りを使ったりしながら意味を伝え合うものです。
大学受験の英語は、学術的で抽象度の高い英文を文字情報だけから、高速かつ正確に読み解く力を測るものです。
「英語の雰囲気で流して読む」習慣のある人は、複雑な文構造や選択肢の言い換えに引っかかります。
話せる英語より先に、文法のルールに基づいて1文を客観的に読み切る力を優先して身につけてください。

▶【大学入試センター】令和8年度共通テスト 出題教科・科目の出題方法等
音読は読む速度を上げる練習
音読はスピーキング練習ではなく、黙読のスピードと精度を上げるためのトレーニングとして位置づけてください。
音読をするときに意識してほしいことは次の3点です。
- 意味がわかる英文だけを使う
- 英語の語順のまま読む
- 日本語に訳し戻さない
英語の語順のまま左から右へ声に出すことで、日本語に訳し戻す習慣も自然に矯正されていきます。
意味のわからない英文を声に出しても、定着効果はほぼありません。
【Q&A】基礎固めで不安な人のよくある質問

大学受験英語の基礎固めを進めるうえで、多くの受験生や保護者が抱くリアルな疑問・不安にお答えします。
あなたの迷いをすべて解消します。
Q.基礎固めは何ヶ月が目安?
目安は3ヶ月です。
文法・単語・英文解釈の3段階を順番に積み上げるためには、定着させるための反復期間が必要で、3ヶ月がその最低ラインです。
中学英語の抜けが多い場合や、英語を長期間放置していた場合はもう少し長めに見てください。

Q.基礎固めは1ヶ月でできる?
1ヶ月でできるのは「概念を理解して字面を把握する」初期段階です。
実際に長文で使えるレベルまで定着させるには、2ヶ月目・3ヶ月目に行うアウトプット演習と構造解釈の練習が必要です。
1ヶ月で終えた教材は、翌月には大部分が抜け落ちている可能性が高いです。

Q.中学生レベルから戻っていい?
戻っていいどころか、戻ることが最も合理的で最短の選択です。
英語は全教科の中で最も積み上げの影響が大きい科目です。
中学レベルの5文型・関係代名詞・時制が自動的に使える状態になっていない人は、どれだけ難しい参考書を進めても成績は伸びません。
最初の2週間で中学の穴を整理した方が、最終的な到達点は確実に高くなります。

Q. 英語の基礎固めにおすすめの参考書はありますか?
英語の基礎固めでは、自分のレベルに合った参考書を1冊ずつ確実に仕上げることが大切です。
中学英語に不安がある人は『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』や『英文法のトリセツ』などの入門書から始めましょう。
高校英文法の基礎がある人は、理解用の参考書と演習用の問題集を組み合わせて学習するのがおすすめです。
参考書を何冊も買うより、まずは1冊を繰り返し復習して内容を説明できる状態を目指してください。

Q. 英語がペラペラになる勉強と大学受験英語の基礎固めは違いますか?
違います。
大学受験英語の基礎固めでは、「英文を正確に読んで問題を解く力」を身につけることが目的です。
そのため、英単語・英文法・英文解釈を優先して学習します。
英語をペラペラに話せるようになるためには、スピーキングやリスニングの練習が欠かせません。
大学受験では、まず英文を正確に読む力を身につけることが得点アップへの近道です。

Q. 英語の基礎固めに問題集は必要ですか?
必要です。
参考書で理解した内容は、問題集で実際に使えるか確認しなければ定着しません。
特に英文法は、解説を読むだけでは「わかったつもり」になりやすいため注意が必要です。
問題集を解くときは、正解・不正解だけを見るのではなく、「なぜその答えになるのか」を説明できる状態を目指しましょう。
理解用の参考書と演習用の問題集を組み合わせることで、基礎固めの効果が高まります。
基礎固め後に進む次の勉強

基礎固めが終わったあとに迷わないよう、次のステップも整理しておきます。
- 長文に進む前に自力でSVOCを振れるかチェック
- 基礎を完全に仕上げてから長文読解へ挑戦
- 偏差値や志望校に合わせて次のルートを選ぶ
長文読解へ進む前の確認
基礎が完了したかどうかを確認するために、次の4つを自分でチェックしてください。
- 白文を渡されてSVOCと修飾の範囲を自力でマークできるか
- 『大岩の英文法』の例文を本を閉じて文法的に説明できるか
- 基礎単語をランダムにテストして想起が1秒未満・正答率9割以上かどうか
- 15〜25語の文を音読するとき、日本語に訳し戻さずに意味が入ってくるか
1つでも満たせない項目があれば、長文に進む前に基礎の確認に戻ってください。
不完全な状態で長文に進むと、単語頼みの読み方に逆戻りします。
長文読解の進め方は別の記事で詳しく解説しています。

偏差値別ルートを確認する
基礎固めが完了したあとのルートは、目指す偏差値帯によって変わります。
| 目標偏差値 | 基礎固め後の接続ルート |
|---|---|
| 50〜55(日東駒専・産近甲龍) | 英文解釈入門 → 基礎英語長文演習 |
| 55〜65(GMARCH・関関同立) | 英文解釈入門 → 網羅系英文法 → 標準英語長文演習 |
| 65以上(早慶・難関国公立) | 英文解釈入門 → 発展英文解釈 → 最難関長文 → 過去問演習 |
詳しい偏差値別の参考書ルートは、別の記事で整理しています。
参考書を増やす前に計画する
基礎固めが終わると、新しい参考書を買いたくなります。ただし、「一通り読んだだけで実際には半分も定着していない参考書」が積み上がっている状態は、うまくいかない受験生に多い共通パターンです。
新しい1冊を追加する前に、現在使っている参考書の全例文をカンペなしで説明できる状態になっているかどうかを先に確認してください。
少しでも未消化な部分があれば、新規購入を止めて既存の参考書の反復に戻ることが正しい判断です。
受験の結果を決めるのは、何冊進めたかではなく、完全に自分の力になった参考書が何冊あるかです。
次の1冊に進む前に、学習計画の見直しも合わせて行うことをすすめます。
勉強計画がわからない高校生は、以下に問い合わせるとよいでしょう。
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まとめ:大学受験英語の基礎固めは何から始める?3ヶ月で固める勉強順を解説

大学受験英語の基礎固めは、単語・文法・英文解釈・短い長文の順番で進めるのが基本です。
特に、単語だけで長文を読む、文法を暗記だけで終える、参考書を増やしすぎるといった勉強では、模試の点数が安定しにくくなります。
まずは、自分が中学英語に戻るべきかを確認し、3ヶ月を目安に「基本単語を即答できる」「文法の理由を説明できる」「1文の構造を取れる」「短い長文を根拠を持って読める」状態を目指しましょう。
英語の基礎固めは、簡単な勉強に戻ることではありません。
大学受験で初見の英文を自力で読み、得点につなげるための土台作りです。
焦って難しい参考書に進む前に、今の自分に必要な基礎を一つずつ固めることが、志望校合格への近道になります。

※この記事は、学習塾で長年にわたり高校生への英語指導を担当してきた藤堂直樹が執筆しています。英単語・英文法・長文読解・英作文など、英語が苦手な生徒にもわかりやすい学習法を発信しています。
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