【関関同立】英語参考書のおすすめと学習ルート|長文・英文解釈まで

【関関同立】英語参考書のおすすめと学習ルート|長文・英文解釈まで

※この記事には一部PRが含まれます。

関関同立の英語対策では、今の学力に合う参考書を選び、単語・英文法・英文解釈・長文の順に必要な力を身につけることが大切です。

この記事では、おすすめの英語参考書と学力別の学習ルートを紹介します。

VintageやNext Stageの買い替え判断、長文問題集の選び方、次の教材へ進む基準まで、27年間の個別指導・進路指導経験をもとに解説します。

記事のポイント

  • 関関同立におすすめの英語参考書が分かる
  • 今の学力に合う参考書と学習順序が分かる
  • 手持ちの参考書を買い替えるべきか判断できる
  • 長文でつまずいたときの対処法が分かる

関関同立の英語参考書おすすめ一覧と選ぶ順番

英単語・英文法・英文解釈・英語長文の参考書を並べ、基礎から応用へ進む学習順序を示した図解

関関同立の英語は、単語・熟語・英文法・英文解釈・長文を基礎から積み上げます。

最初に分野別の教材と役割を一覧で示し、そのあとで自分の開始点と手持ち教材の扱いを決めます。

単語・熟語・英文法・英文解釈・長文のおすすめ参考書

関関同立の英語対策で候補になる教材を、分野ごとにまとめました。

出版社と版は、現時点で確認できたものです。

分野教材(出版社・版)役割・特徴向いている人
英単語 英単語ターゲット1900
旺文社・6訂版
入試頻出単語を出る順に掲載。公式アプリ「ターゲットの友」に対応英単語を一語ずつ覚えたい人。アプリも活用したい人
英単語 システム英単語
駿台文庫・5訂版
ミニマル・フレーズで単語の意味や使い方を学べる短いフレーズと一緒に単語を覚えたい人
英熟語 速読英熟語[改訂版]
Z会・2024年2月刊行
書き下ろし英文の中で熟語・構文を学習。音声にも対応英熟語を文章の中で覚えたい人
英文法 英文法・語法 Vintage
いいずな書店・4th Edition
文法・語法・イディオム・会話表現などを幅広く演習できる網羅型問題集基本文法を理解し、入試頻出事項をまとめて演習したい人
英文法 関正生の英文法ポラリス1
KADOKAWA・標準レベル
入試頻出の文法・語法問題を厳選し、解説とともに学ぶ重要な文法問題に絞って演習したい人
英文解釈 入門英文問題精講
旺文社・4訂版
英文読解に必要な基礎事項を72題で学習。講義動画・英文音声付き基本文法を学び、一文の構造を正確に読み取る練習をしたい人
英語長文 改訂版 関正生の英語長文ポラリス1
KADOKAWA・標準レベル
2026年7月刊行
中堅私大などを想定した長文演習。英文の構文解析付き標準レベルの長文で読解力を身につけたい人
英語長文 改訂版 関正生の英語長文ポラリス2
KADOKAWA・応用レベル
2026年7月刊行
GMARCH・関関同立などを対象とした応用長文演習。英文の構文解析付き標準長文を読めるようになり、関関同立レベルの演習に進みたい人

この表の教材を全部そろえる必要はありません。

同じ役割の教材を何冊も同時に買うのは避け、今の学力に合う1冊から始めてください。

習得が進んだら、次のレベルや別の役割の教材へ移ります。

今の英語力ならどの参考書から始める?

最初に取り組む分野は、偏差値だけでは決まりません。

教材を選ぶとき、私は点数よりも「どの分野で止まっているか」を見ます。

次の4つのうち、当てはまる状態から入ります。

単語が不安
単語帳の見出し語を見ても、意味がすぐに出てこない語が多い
文法が不安
4択問題は解けても、なぜその答えになるのか説明できない
一文の骨格が取れない
単語や文法は分かるのに、英文の主語と動詞を見つけられない
長文になると内容を追えない
一文ずつは読めても、段落のつながりや設問の判断で迷う

複数に当てはまる場合は、上の項目から順に優先します。

単語と文法は並行して構いません。

英文解釈は文法の基本が前提になるため、用語が曖昧なうちは後回しにします。

教材ごとの順序は、後半の参考書ルートで示します。

手持ちの参考書は続ける?買い替える?

学校で使っている網羅型の文法問題集があるなら、続けるのが基本です。

Q&Aサイトには、Vintageを持っているが別の教材をやるべきかという質問が見られます。

Vintage、Next Stage、スクランブルはいずれも文法・語法を広く扱う網羅型で、持っている1冊が不足とは限りません。

続けるか替えるかは、教材の評判ではなく、次の3つで分けます。

続ける
解説を読んで理解でき、間違えた理由も説明できるなら、今の参考書を続ける
基礎を補う
解説の用語や考え方が分からないなら、講義型の文法書で基礎を学び直し、今の問題集は残す
買い替えを検討する
基礎を確認しても解説の書き方が合わず、学習が進まない場合は、別の参考書を検討する

迷うときは、手持ちの1冊から1単元を解き、理由を声に出して説明してみてください。

そこで詰まる場合は、参考書を買い替える前に、理解が不十分な部分を確認しましょう。

関関同立向け英単語・英熟語のおすすめ参考書

机に英単語帳と英熟語帳を広げ、英文の中で単語や熟語の意味を確認している高校生のイラスト

単語は、1冊を決めて繰り返す分野です。

熟語帳は、単語の定着と長文での困り方を見て、追加するかどうかを決めます。

ターゲット1900とシステム英単語の選び方

どちらも大学受験向けの定番の単語帳です。

ターゲット1900(旺文社・6訂版)は、出る順に語を覚える構成で、公式アプリ「ターゲットの友」に対応しています。

システム英単語(駿台文庫・5訂版)は、ミニマル・フレーズの中で語の意味や用法を覚えます。

選ぶ基準は学習スタイルです。

ターゲット1900
英単語を一語ずつ区切って覚えたい人や、公式アプリ「ターゲットの友」を活用したい人に向いています。
システム英単語
短いフレーズの中で単語の意味や使い方を覚えたい人、多義語も整理したい人に向いています。

すでにどちらかを持っているなら、その1冊を優先します。

2冊の併用は必要ありません。

1冊目の定着が浅いまま2冊目に移ると、どちらも中途半端になりがちです。

単語帳を終えたら、過去問を読み、知らない語がどの程度理解の妨げになっているかを見てください。

個別の使い方はシステム英単語の勉強法とターゲット1900の勉強法に、他の単語帳との比較は英単語帳10選にまとめています。

速読英熟語などの英熟語帳は必要?

熟語帳は、最初から全員に必要とは限りません。

単語帳がひと通り定着したあと、長文や空所補充で「単語は知っているのに意味が通らない」箇所が増えたら、追加を考えます。

原因が前置詞との結びつきや動詞句(熟語)にあるケースです。

候補は速読英熟語改訂版です。

熟語を単独で覚えるのではなく、書き下ろしの英文の中で定着させる作りで、QRコードから音声も使えます。

単語の暗記が済み、英文を音読しながら熟語を覚えたい人に向きます。

単語帳の定着が浅い段階や、すでに別の熟語帳を使っている場合は、追加しなくて構いません。

熟語帳を2冊並べるより、長文で出会った熟語を手持ちの1冊に戻して調べるほうが、教材の重複を避けられます。

熟語帳どうしの比較は、大学受験英熟語参考書のおすすめ比較で扱っています。

関関同立向け英文法のおすすめ参考書

英文法の基本ルールを解説書で理解してから、問題集で文法・語法を演習する流れを示した図解

英文法は、基本の考え方を説明できるかが分かれ目です。

そのうえで、網羅型の問題集で広く演習するか、厳選型で絞るかを、手持ちの教材と残り時間から決めます。

英文法の基礎を理解するための参考書

準動詞、関係詞、分詞構文といった文法用語を自分の言葉で説明できない段階では、網羅型の問題集を解いても、答えを覚えるだけになりがちです。

この段階では、講義形式の参考書で基本的な考え方を学ぶのがおすすめです。

大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】
英文法の基本からやり直したい人向け。文法の考え方を理解するための最初の1冊として使います。
肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本
英文法の基本ルールを説明から理解し直したい人向け。講義形式で基礎を学び直す教材です。

どちらも問題集の代わりではなく、問題集の前に概念をそろえる役割です。

解説を読んで「そういうことか」と言えるようになったら、網羅型の問題集に移ります。

大岩の教材の進め方は大岩のいちばんはじめの英文法の使い方にまとめています。

Vintage・Next Stage・スクランブルの使い分け

Vintage・Next Stage・スクランブルの3冊に、厳選型のポラリス1を加えて比較します。

教材(出版社・版)タイプ特徴向いている人
英文法・語法 Vintage
いいずな書店・4th Edition
網羅型文法・語法・イディオム・会話表現などを幅広く収録。解説や整理コラムも充実学校で使っている教材を活かし、入試頻出事項を幅広く復習したい人
Next Stage 英文法・語法問題
桐原書店・4th Edition 新装版
網羅型全218のポイントで整理。左ページに問題、右ページに解説を掲載。音声はオンライン対応見開きで問題と解説を確認しながら、文法・語法を整理したい人
スクランブル英文法・語法
旺文社・5th Edition
網羅型文法・語法など6分野を収録。読解・作文につながる文法問題も掲載文法・語法を広く演習し、読解や作文に必要な知識も確認したい人
関正生の英文法ポラリス1
KADOKAWA・標準レベル
厳選型入試頻出の文法・語法問題を厳選。各単元の冒頭に文法のポイント解説を掲載重要な文法問題に絞り、解説を確認しながら演習を進めたい人

網羅型の3冊は、関関同立の文法・語法を広くカバーする点で、決定的な優劣は見当たりません。

学校で指定された1冊があるなら、その教材を反復するほうが理にかなっています。

3冊を並べると、1冊あたりの周回が減り、どれも浅くなります。

ポラリス1は、網羅型より収録を絞った厳選型です。選び分けは次の項目で扱います。

Vintageと英文法ポラリスはどちらを選ぶ?

分岐点は、分厚い網羅型の前で手が止まっているのか、すでに周回できているのかです。

Vintageは広く網羅する型で、英文法ポラリス1は重要テーマに絞る型なので、取り組む負荷が大きく違います。

Vintageを続ける
解説を理解でき、問題を繰り返し解いて学習が進んでいるなら、買い替える必要はありません。
ポラリス1を検討する
Vintageの問題量が負担で学習が進まず、残り時間も限られているなら、重要テーマに絞ったポラリス1を検討します。

Q&Aサイトには「Vintageは最初のうちは負担が大きいので、ポラリス1を先にやる」という回答があります。

個人の意見で、全員に当てはまるわけではありません。

教材選びで私が見るのは、評判ではなく、手元の1冊を開いたときに進められるかどうかです。

ポラリス1は標準レベルの教材です。

応用の演習が必要かどうかは、過去問での失点箇所を見てから決めます。

関関同立向け英文解釈のおすすめ参考書

英文を主語・動詞・目的語・補語に分け、修飾する語句との関係を矢印で示した英文解釈の図解

英文解釈とは、一文の構造(主語・動詞・修飾関係)を読み取り、意味を正確に取る学習です。

長文に進む前の土台にあたるため、必要な人と始める時期、教材の難易度の違いを順に整理します。

英文解釈が必要な人と始めるタイミング

単語は分かるのに、一文になると意味が通らない。そう感じるなら、英文解釈が必要な人です。

目安は、SVOC(主語・動詞・目的語・補語)といった文の骨格を、自力で見つけられるかどうかです。

始める時期は、文法の基本が固まったあとが基本ですが、文法の仕上げと並行しても構いません。

長文教材の前に一文を分解する段階を挟むと、内容一致問題でも根拠を追いやすくなります。

英文の構造を理解できないまま長文の問題数を増やしても、読解力の向上につながりにくいため、英文解釈の基礎を確認しましょう。

英文解釈を挟むかどうかは、長文の章で説明する「読めない原因の切り分け」とあわせて決めてください。

英文解釈の基礎から始める参考書

解釈の経験がほとんどない場合は、構文記号(SVOC)の振り方や節の括り方を基礎から学べる教材から入ります。

候補は、肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編(KADOKAWA)です。

この教材で英文構造の基本を身につけておくと、入門英文問題精講の解説も理解しやすくなります。

前提は、文法の基本用語です。準動詞や関係詞の意味が曖昧なままだと、記号の付け方を覚えるだけになります。

購入前に書店で数ページ読み、解説が追えるか、記号を付ける理由が分かるかを試してください。

負荷が大きすぎると感じたら、前の章の講義型の文法書に戻るほうが近道です。

基礎教材を1冊終えるたびに、次の教材へ進める状態かどうかを見直します。

入門英文問題精講とポレポレ英文読解プロセス50の違い

対象レベルが違うため、表で並べます。

比較項目 入門英文問題精講 4訂版 ポレポレ英文読解プロセス50
出版社・著者 旺文社
竹岡広信
代々木ライブラリー
西きょうじ
難易度・対象 基礎〜標準レベル。英文法の基本を学び、英文解釈を始めたい人 発展的な英文解釈。基本的な構文を理解し、複雑な英文にも取り組みたい人
収録内容 厳選した72題で、英文読解に必要なポイントを学ぶ 50の例題で、英文を読み解く考え方と構文の捉え方を学ぶ
特徴 主語・動詞の把握、準動詞、関係詞などを解説。基本講義の動画と英文音声に対応 挿入・倒置・省略など、複雑な構造を読み解く過程を重視
向いている人 英文解釈の基礎を固め、一文の構造を正確に読み取れるようになりたい人 基本的な英文解釈を終え、より複雑な構文の読み方を学びたい人
公式サイト 旺文社公式の商品ページ 代々木ゼミナール公式の書籍紹介

多くの受験生にとって、先に仕上げる土台は入門英文問題精講です。

ポレポレ英文読解プロセス50は発展教材で、関関同立対策の必修とは言えません。

上位校との併願や、高度な構文読解が求められる学部を受ける場合に、検討します。

背伸びで起きやすい失敗は、準動詞や関係詞の意味が曖昧なままポレポレに入り、解説を読んでも文構造を再現できずに止まることです。

短い文の骨格を自力で取れない段階では、入門英文問題精講より前の教材に戻します。

関関同立向け英語長文のおすすめ参考書・問題集

英語長文問題集を基礎・標準・応用・発展の段階に分け、今の読解力に応じた教材選択を示した図解

長文は、難しい問題集を選ぶより先に、どこで読めなくなるのかを切り分けます。

そのうえで今の精度に合う難易度から始め、標準が安定してから発展教材の要否を考えます。

英語長文が読めないときに確認すること

長文が読めない原因は、大きく3つに分かれます。

「苦手」と一括りにせず、どこで止まっているかを見ます。

一文の意味が取れない
単語は分かっても、主語や動詞などの文の構造が見えない。英文解釈の理解が不足している可能性があります。
全体の展開を見失う
一文ずつは読めても、段落同士のつながりや筆者の主張をつかめない。
設問の選択肢で迷う
本文の内容は理解できても、解答の根拠を探したり、選択肢を比較したりする段階で失点する。

知らない単語が多すぎて文が成り立たない場合は、単語の問題です。

切り分けの方法は、読めなかった長文から1つの段落を取り出し、「どの文のどこで分からなくなったか」を言葉にすることです。

原因が決まれば、復習する教材も決まります。

具体的な戻り先は、後半の「難しい問題集でつまずいたときの戻り先」で示します。

長文が苦手な人向けの基礎・標準問題集

長文の入口では、構文の解説が詳しい教材を選ぶと、英文解釈から長文へつなぎやすくなります。

候補は、関正生の英語長文ポラリス(KADOKAWA)の0(基礎レベル)と1(標準レベル)、英語長文Rise 読解演習(Z会)の1(基礎編)と2(基礎〜標準編)です。

選ぶ軸は、難易度・解説量・文章量の3つです。

難易度
知らない単語が多く、英文の意味を追えない場合は、今より易しい問題集を選びます。
解説の詳しさ
主語・動詞や修飾関係などの解説が詳しい教材なら、自分が読み間違えた部分を確認しやすくなります。
文章量
今の読解力に対して文章が長すぎたり、問題数が多すぎたりしないかを確認し、1題ずつ復習できる教材を選びます。

どの教材でも、解答の根拠を本文から示す復習が前提です。

正答数だけを見て先へ進むと、読めたつもりで終わってしまいます。

関関同立レベルの英語長文問題集|標準から発展への選び方

関関同立レベルに入る教材と、その前後の教材を、難易度の順に並べます。

教材・出版社目安レベル向いている人位置づけ
改訂版 関正生の英語長文ポラリス1
KADOKAWA・2026年改訂版
標準レベル
中堅私大・共通テストより少し上
標準的な長文から演習を始め、英文構造や設問の根拠を確認したい人入口
改訂版 関正生の英語長文ポラリス2
KADOKAWA・2026年改訂版
応用レベル
GMARCH・関関同立・地方国公立大
標準レベルの長文が安定し、関関同立レベルの演習に進みたい人主軸候補
関正生のThe Rules 英語長文問題集3 入試難関
旺文社
入試難関レベル
難関大学向けの長文演習
英文を読むときのルールや構文解析を確認しながら、難関大の問題に取り組みたい人選択候補
やっておきたい英語長文500 改訂版
河合出版・2023年改訂版
標準〜やや難
400〜600語程度
標準長文の演習を重ね、設問の解き方や文章の論理展開を確認したい人選択候補
やっておきたい英語長文700 改訂版
河合出版・2023年改訂版
ハイレベル
600〜900語程度
標準長文を十分に読めるようになり、文章量の多い難しい問題にも挑戦したい人発展
英語長文Rise 読解演習4 最難関編
Z会
最難関レベル
東大・早慶上智など
難しい長文でも構文や論理展開を追え、さらに高度な長文読解を演習したい人発展

問題集は、現在の長文読解力に合わせて選びます。

標準長文がまだ難しい人は、ポラリス1などの入口の教材を優先します。

標準を安定して読める人は、ポラリス2などの応用教材が主軸の候補です。

長文700やRise 4は、過去問で追加の発展演習が必要と分かったときに検討します。

主軸は1冊に絞り、複数冊の同時進行は避けます。

購入の前に、書店や公式サイトで正式な書名と版が手元の情報と一致しているかを見てください。

長文700・Rise4などの難しい問題集は必要?

やっておきたい英語長文700(河合出版)や、英語長文Rise 読解演習4 最難関編(Z会)は、関関同立対策の必修とは言えません。

難しい教材をやるほど安心できる、という気持ちは分かります。

多くの受験生にとって大切なのは、標準的な長文を正確に処理できているかどうかです。

長文の分量や設問の形式は、大学・学部・入試方式によって違います。

語数を一律に決めつけず、志望先の直近の過去問で確かめてください。

発展教材を検討するのは、次の2つがそろったときです。

  • ポラリス2などの応用レベルの長文で、段落の論旨と解答の根拠を安定して追えている
  • 志望先の過去問で、分量の多い長文や記述での失点が見えている

そろわないうちに手を出すと、構文が追えず、解説を読んでも再現できない状態になりやすくなります。その場合は、前の教材に戻します。

関関同立の英語参考書ルート|今の学力から始める順番

英単語・英文法の基礎から英文解釈・英語長文・過去問へ進む、学力別の参考書ルートを示した図解

参考書ルートは、全員に同じ順番を当てはめるものではありません。

基礎が不十分な人と、単語・文法が身についている人では出発点が違うため、2つに分けて示します。

月ごとの固定スケジュールは使いません。

単語・英文法の基礎が不十分な人の参考書ルート

単語や文法に欠けがある状態で長文を重ねても、得点に結びつきにくいため、順序は基礎から組みます。

STEP1|英文法の基礎を理解する
「大岩のいちばんはじめの英文法」や「肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本」などの講義型教材で、基本用語と考え方を学びます。
STEP2|英単語帳を1冊選ぶ
「ターゲット1900」か「システム英単語」を中心に、手持ちの単語帳を使って覚えます。STEP1と並行して進められます。
STEP3|英文法の問題演習を進める
「Vintage」「Next Stage」「スクランブル」などの網羅型から1冊、または重要テーマに絞った「英文法ポラリス1」で演習します。
STEP4|英文解釈を学ぶ
「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編」などで英文構造を学び、必要に応じて「入門英文問題精講」へ進みます。
STEP5|英語長文の演習へ進む
「英語長文ポラリス0・1」などの基礎・標準レベルから始め、読解が安定したら「英語長文ポラリス2」などの応用教材へ進みます。

基礎に不安が大きい場合は、偏差値45の英語参考書の記事も参考になります。

各段階で、次の章の完成基準を満たしてから進みます。

偏差値45の英語参考書の記事も参考になります。

自分に合う参考書や勉強の順番を一人で決めるのが難しい場合は、志望校に合わせた学習計画を作成してくれる逆転コーチングも選択肢です。

単語・英文法が身についている人の参考書ルート

単語帳の内容が定着し、英文法の問題も正解の理由を説明できる人は、基礎からすべてやり直す必要はありません。

英文解釈と長文に時間を回します。

  • 入門英文問題精講で、文構造の読み方をそろえる
  • ポラリス1〜2で、標準から応用の長文へ進む
  • 過去問で見えた弱点に応じて、単語帳や文法書の該当箇所だけに戻る

注意したいのは、「終えたつもり」の分野です。例えば文法の4択は解けても理由を説明できないなら、完成とは言えません。

その場合は、該当する単元だけを手持ちの文法書で見直します。

この進め方は、最初の章の開始点の判断で、単語と文法に不安がないと分かった人向けです。

長文演習から関関同立の過去問へ進むルート

過去問に進む目安は、標準レベルの長文で、客観問題の解答根拠を本文から示せるようになったときです。

参考書を全部終えてからでなければ始められない、というわけではありません。

志望先の出題形式に慣れる段階へ入った、ということです。

過去問では、点数よりも失点の種類を見ます。

単語が足りなかったのか、文構造が取れなかったのか、設問処理で迷ったのかを分け、すでに仕上げた参考書の該当箇所へ戻ります。

この往復が、過去問と参考書をつなぐ作業です。

過去問に入る時期そのものの目安は、大学受験の過去問はいつから?で、私立・国公立別に扱っています。

次の参考書へ進む基準とつまずいたときの対処法

参考書の理解度を確認し、次の教材へ進むか、苦手分野の基礎教材へ戻るかを判断する流れの図解

次の教材へ進んでよいかの基準は、周回数ではなく、自分で説明できるかどうかです。

分野別の完成の目安と、難しい教材で止まったときの戻り先を整理します。

単語・英文法・英文解釈・長文の完成基準

「何周すれば完成か」という数字は、前提の学力や使える時間で変わるため、基準にしません。

見るのは、説明できるかどうかです。

英単語の完成基準
見出し語を見て、基本的な意味がすぐに出てくる。覚えていない単語も把握できている。
英文法の完成基準
正解を選べるだけでなく、その理由や他の選択肢が誤りである理由を説明できる。
英文解釈の完成基準
英文の主語・動詞、節の範囲、修飾関係を自分で見分け、文の構造を説明できる。
英語長文の完成基準
本文の内容を理解し、設問の答えを選んだ根拠となる箇所を自分で示せる。

網羅型を何周もしていても、選択肢の位置や答えの記号を覚えてしまうと、形式が変わった入試問題で失点します。

周回数が増えても、理由を説明できなければ、次へ進む根拠になりません。

この4つが満たせた分野から、次の教材へ移ります。

難しい問題集でつまずいたときの戻り先

難しい問題集で止まったときは、演習量を増やす前に、止まった理由を切り分けます。

教材選びのとき私は、症状ごとに戻る場所を決めておきます。

一文の意味が取れない
単語や基本文法は分かるのに英文構造がつかめない場合は、「入門英文問題精講」へ。難しければ「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編」に戻ります。
知らない単語で止まる
「ターゲット1900」や「システム英単語」など、手持ちの単語帳で該当する単語を確認し、覚え直します。
文法の理由が説明できない
講義型の英文法参考書に戻り、理解が曖昧な単元だけ読み直します。
構文は取れるが、論旨や設問で迷う
「英語長文ポラリス1」などの標準レベルの長文問題集に戻り、段落のつながりや解答の根拠を確認します。

戻るのは遅れではありません。

ポレポレや長文700に取り組んで解説が追えないときは、続けるより、基礎に戻って足場を整えるほうが進みやすくなります。

戻ったあとは、止まった箇所にもう一度挑戦します。

参考書を進めても理解が深まらない、どこから復習すればよいか迷う場合は、学習計画の作成や進み具合の管理を受けられる逆転コーチングを検討してみてください。

関関同立の過去問・大学別問題集へのつなげ方

英単語・英文法・英文解釈・長文の共通学習を終え、志望大学の出題形式に合わせて対策する流れの図解

関関同立の4大学では、単語・文法・英文解釈・標準長文の基礎は共通していますが、出題形式には違いがあります。

基礎を固めたあとで、志望先の形式に合わせて調整します。

志望大学・学部の出題形式に合わせた教材の確認

関関同立の英語は、大学・学部・入試方式によって、出題形式や文章量が異なります。

ここでは大学別の出題内容を断定せず、過去問と公式情報で確認する項目を整理します。

長文の分量と大問の数
英文の長さや問題数を確認し、読む速さや問題を解くペースを考えます。
設問の形式(選択式・記述式)
選択肢から答える問題か、文章を書いて答える問題かを確認し、記述対策が必要か判断します。
整序・会話・文法の独立した大問
語句整序や会話問題、英文法の独立問題があるかを確認し、出題形式に合った練習が必要か判断します。
制限時間
試験時間と問題量を確認し、時間配分の練習が必要か判断します。

大学間の難易度に、決まった序列をつけることもしません。

長文の分量、記述の有無、文法の配点など、得意不得意によって体感の難しさは入れ替わります。

志望する学部の形式は、大学公式の入試情報と、教学社の赤本(過去問題集)で、最新年度のものを確かめてください。

過去問を1年分だけ手元に置き、大問の種類を一覧にして、まだ取り組んでいない形式がないかを見るのも一つの方法です。

関関同立の英語参考書に関するQ&A

英語参考書の必要冊数、単語帳の追加、過去問での復習、大学別の教材選択に関する質問を並べた図解

関関同立の英語参考書について、よくある4つの疑問に答えます。

Q. 関関同立の英語参考書は何冊必要?

A. 必要な冊数は一律には決まりません。

手持ちの教材で単語・文法・英文解釈・長文の学習目的を満たせているなら、無理に買い足す必要はありません。

足りない分野があるときだけ、その分野の教材を1冊足します。

「分野ごとに1冊あれば必ず足りる」と決めつけることもできません。

学力や志望先によっては、標準から応用へ、教材を移る場面があります。

Q. 関関同立の英語は英単語帳1冊で足りる?

A. 手持ちの1冊を定着させているなら、2冊目を探すより、その1冊の完成度を上げることを優先します。

2冊目を検討するのは、1冊が定着しているのに、過去問で知らない語による失点が続くときです。

1語の見落としだけで追加は決めず、読めなかった箇所全体で原因を見ます。

単語帳の収録語数だけで、入試に必要な語彙が満たされると決めることもできません。

Q. 参考書を終えたら過去問だけでよい?

A. 過去問だけでなく、参考書での復習も必要です。

失点した原因を単語・文法・英文解釈・設問処理に分け、該当する教材へ戻って苦手を補いましょう。

点数の上下だけを見ても、次に何をするかは決まりません。

Q. 関関同立4大学で使う参考書は変えるべき?

A. 基礎から標準の長文までは、4大学で共通に使える教材が中心です。

志望大学や入試方式に合わせて調整するのは、過去問演習や出題形式ごとの対策です。

どの形式がどの大学で出るかは、学部・日程・年度で変わります。

この記事では大学ごとに断定せず、志望先の過去問と公式情報で確かめてください。

まとめ|関関同立の英語参考書は学力と目的で選ぶ

今の理解度から必要な英語参考書を選び、学習・完成確認・苦手分野の復習へ進む手順をまとめた図解

関関同立の英語参考書選びでは、今の学力に合う教材を使い、理解度に応じて学習を進めることが大切です。

記事の重要ポイント

選ぶ|今の学力に合う参考書
知名度や難しさではなく、今の理解度と学習目的に合わせて、必要な教材を選びます。
始める|苦手な分野から
英単語・英文法・英文解釈・英語長文のうち、理解が不十分な分野を優先して学習します。
進める|理解度を確認する
参考書の周回数ではなく、正解の理由や英文の構造を自分で説明できるかを確認し、次の教材へ進みます。
戻る|つまずいた原因を確認する
難しい問題集で止まったら、単語・文法・英文解釈など、理解が不足している分野に戻って復習します。
発展教材|必要になってから検討する
ポレポレ英文読解プロセス50、やっておきたい英語長文700、英語長文Rise 4は必修ではありません。標準レベルの読解が安定し、追加の演習が必要な場合に検討します。

手持ちの文法書や単語帳があるなら、買い替えを考える前に、今の使い方を点検してください。

迷ったときの判断基準と次の行動

迷ったときは、教材の評判ではなく、手元の1冊に戻ります。

手持ちの単語帳か文法書から1単元を選び、意味や理由を説明できるかを試してみてください。

説明できるなら、その教材を続けます。説明できないなら、その分野が優先です。

次の行動は1つに絞ります。優先する分野を決め、その分野の教材を1冊だけ机に出して、今日の1単元に取りかかります。

教材の買い足しは、その1冊で詰まる理由がはっきりしてからで間に合います。

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執筆者プロフィール

進路アドバイザー朝倉美緒

※この記事は、大手個別指導塾で27年間、小学生・中学生の学習指導や進路指導に携わってきた「予備校オンラインドットコム」編集長・橘誠一郎が執筆しています。長年の教育現場で培った経験と知見をもとに、記事内容をわかりやすくお伝えしています。

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