総合型選抜可能性診断チェック表|4段階でわかる強み・不足点と次の準備

※この記事には一部PRが含まれます。
一般選抜の成績や模試の結果に不安があり、「総合型選抜なら自分にも可能性があるのでは」と考え始めた人へ。
この記事は、その可能性を「出願資格」「アドミッション・ポリシーとの相性」「活動・探究経験」「志望理由の解像度」の4段階で点検する、15問のチェック表です。
出るのは合格率ではありません。
「受けられる」と「受かる」は別です。
強み・不足点・次に調べることを整理し、総合型選抜を受験候補に入れてよいかを自分で判断する材料にしてください。
受験生が「何を、いつまでに準備すればよいのか」を具体的に判断できる、わかりやすく実践的な情報提供を心がけています。
記事のポイント
- 15問で総合型選抜の現在地がわかる
- 強みと不足している準備を整理できる
- 受けられると受かるの違いがわかる
- 次に何を準備するかがすぐわかる
【15問チェック】総合型選抜の可能性を4段階で診断

ここから15問のチェックに入ります。
順番は、私が進路指導で使ってきた確認の順序と同じです。
志望大学の募集要項を手元に置き、上から順に進めてください。
4段階の全体像は次のとおりです。
| 段階 | 判断すること | 主に確認するもの |
|---|---|---|
| 第1段階 出願資格 | そもそも志望する方式に出願できるか | 最新の学生募集要項(出願資格・評定・資格・履修条件など)、調査書 |
| 第2段階 APとの親和性 | 大学が求める学生像と、自分の関心や学びたいことが重なるか | アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)、学部・学科の教育内容 |
| 第3段階 活動・探究経験 | 選考で自分を説明するための経験や材料を整理できるか | 探究・授業・部活動・委員会・地域活動などの経験や記録 |
| 第4段階 志望理由の解像度 | なぜ他大学ではなく、この大学・学部で学びたいのか説明できるか | シラバス、カリキュラム、教員の研究分野、大学・学部の公式情報 |
※この4段階は総合型選抜の公式な分類ではなく、自分の現在地を確認するために本記事で整理した診断の順序です。実際の出願条件・評価項目・選考方法は大学・学部・年度によって異なるため、必ず最新の学生募集要項を確認してください。
診断前に確認|合格率を出すテストではない
診断チェック表の15問は、YESの数から合格率を出すテストではありません。
目的は、今の自分の状態を知ることです。
総合型選抜は、大学・学部ごとに出願条件も評価項目も選考方法も違います。
同じ回答でも志望大学が変われば評価のされ方は変わるため、YESの数だけから合格可能性を算出することはできません。
使い方は、4つの段階ごとに「チェックが付いた項目」と「付かなかった項目」を分けて見ることです。
付かなかった項目は、準備が足りていない場所の目印になります。
全体のYES数に一喜一憂せず、どの段階で止まっているのかを確認してください。
第1段階|募集要項で出願資格を確認する
最初に見るのは、そもそも出願できるかどうかです。
総合型選抜では、大学・学部によって次のような出願条件が設けられることがあります。
- 学習成績の状況
- 英語資格・検定のスコア
- 特定科目の履修
- 卒業年度
- 専願・併願に関する条件
- 大学独自の出願要件
ここは「評価されるか」より前の段階です。
どれだけ活動実績や志望理由が充実していても、志望する方式の出願資格を満たしていなければ出願できません。
自分の成績や資格については、高校が発行する調査書などで確認し、最新の募集要項と照らし合わせてください。
次の4問をチェックしてください。
| チェック | 第1段階|出願資格の確認項目 |
|---|---|
| □ | 1. 志望大学・学部の最新の学生募集要項を読み、出願資格を確認した |
| □ | 2. 自分の「全体の学習成績の状況」など、出願に必要な成績を把握している |
| □ | 3. 英語資格・検定や履修科目など、成績以外の出願条件も確認した |
| □ | 4. 出願期間と必要書類の提出期限を把握している |
※出願資格や必要書類、提出期限は大学・学部・入試方式・年度によって異なります。必ず受験する年度の最新の学生募集要項で確認してください。
どれかが付かない場合は、第1段階から確認を始めます。
第2段階|アドミッション・ポリシーとの相性を確認する
第2段階では、大学が求める学生像と自分の関心が重なっているかを見ます。
アドミッション・ポリシー(AP)は、各大学・学部が公表する「入学者受入れの方針」です。
出願資格を満たしていることと、大学が求める方向に自分が合っていることは別の話です。
APを読むときは、文章を眺めるだけではなく、
- どのような学生を求めているか
- どのような力を期待しているか
- どのような学びへの関心を求めているか
を拾っていきます。
私が進路指導で重視していたのも、APの言葉と本人の興味・経験が実際につながっているかでした。
次の3問を確認してください。
| チェック | 第2段階|APとの親和性の確認項目 |
|---|---|
| □ | 5. 志望学部のアドミッション・ポリシー(AP)を読み、「求める学生像」を把握している |
| □ | 6. APの中から、自分の興味や経験と重なる点を1つ以上説明できる |
| □ | 7. 自分が学びたいことを、その学部の授業や研究分野と結びつけて説明できる |
※アドミッション・ポリシーの内容は大学・学部ごとに異なります。学部・学科単位で最新の公式情報を確認してください。
ここが曖昧だからといって、すぐに「総合型選抜に向いていない」と判断する必要はありません。
大学研究が足りないのか、自分の興味をまだ言葉にできていないのかを切り分けます。
第3段階|活動・探究経験の評価材料を確認する
第3段階では、選考で自分について説明するための材料があるかを確認します。
ここで見るのは、活動の大きさや肩書きだけではありません。
私が進路指導で重視してきたのは、
なぜ取り組んだのか
→何をしたのか
→何に気づいたのか
という過程です。
部活動や委員会だけでなく、授業で疑問を持って自分で調べた経験、趣味や地域活動の中で考えて行動した経験も材料になり得ます。
反対に、派手な実績があっても、その過程を説明できなければ、自分の強みとして十分に伝えられないことがあります。
次の4問を確認してください。
| チェック | 第3段階|活動・探究経験の確認項目 |
|---|---|
| □ | 8. 授業や日常の中で疑問を持ち、自分で調べたり試したりした経験がある |
| □ | 9. なぜそのことに興味を持ったのか説明できる |
| □ | 10. 試行錯誤や失敗を含め、自分が実際に行ったことを具体的に話せる |
| □ | 11. その経験から得た気づきや、現在の問題意識を説明できる |
※活動の規模や肩書きだけでなく、「なぜ取り組んだか」「何をしたか」「何に気づいたか」を自分の言葉で説明できるかを確認してください。
大きな実績の有無だけで判断しないことがポイントです。
第4段階|「なぜこの大学か」を自分の言葉で確認する
第4段階では、これまでの経験から大学での学びまでを一本の線で語れるかを見ます。
「施設が整っている」
「知名度がある」
「雰囲気が良い」
だけでは、他の大学にも当てはまりやすくなります。
必要なのは、
経験
→そこで生まれた問い
→大学で学びたいこと
→将来やりたいこと
がつながっていることです。
シラバス、カリキュラム、教員の研究分野まで調べると、「この大学で何を学びたいのか」を具体化できます。
次の4問を確認してください。
| チェック | 第4段階|志望理由の解像度の確認項目 |
|---|---|
| □ | 12. 志望学部のシラバスやカリキュラムを確認した |
| □ | 13. 学びたい授業・研究分野・テーマを具体的に挙げられる |
| □ | 14. 「なぜ他大学ではなく、この大学なのか」を説明できる |
| □ | 15. 経験→生まれた問い→大学での学び→将来の目標をつなげて話せる |
※志望理由は「大学に行きたい理由」だけでなく、自分の経験や問題意識と、その大学・学部で学べる内容がつながっているかを確認してください。
15問を終えたら、YESの合計ではなく、チェックが付かなかった段階を確認してください。
診断結果|4段階の強み・不足点と次にやること

15問の結果は、「合格・不合格」ではなく、どの段階まで準備できているかという形で読みます。
自分の現在地に近いところを確認してください。
| 現在地 | 確認できている強み | 不足点 | 次にやること |
|---|---|---|---|
| 4段階すべてに目処が立った | 出願資格・大学理解・探究材料・志望理由が一定程度そろっている | 志望大学独自の選考への準備 | 最新の募集要項で選考方法を確認する |
| 第1段階が不足 | 興味や問題意識はある | 出願資格の確認 | 募集要項と自分の条件を照合する |
| 第2段階が不足 | 出願条件は確認できている | APと自分との接点 | APと興味・経験を並べて整理する |
| 第3段階が不足 | 大学への関心はある | 経験・探究材料の整理 | 動機・行動・試行錯誤・気づきを書き出す |
| 第4段階が不足 | 経験や興味はある | 「なぜこの大学か」の具体化 | シラバスや研究内容と自分の問いをつなぐ |
※この表は合否判定ではなく、現在の準備状況を整理するための目安です。複数の段階に不足がある場合は、基本的に第1段階から順に確認してください。
4段階を確認できた人|志望大学の選考方法を確認する
4段階すべてに目処が立っていても、「合格圏に入った」と受け止めないでください。
総合型選抜を具体的な受験候補として検討するための土台が整ってきた状態です。
ここから先は、志望大学が実際に何を使って選考するかを調べます。
募集要項で、
- 書類審査
- 面接・口頭試問
- 小論文
- プレゼンテーション
- 教科・科目の試験
- 大学入学共通テスト
- 資格・検定試験
など、課される選考を整理してください。
私が判断するときも、YESの数より、その大学固有の選考にどこまで備えられているかを見ます。
第1段階が不足|まず出願資格を確認する
第1段階が不足しているなら、書類づくりより先に出願資格を確認します。
自分の成績や資格を手元に置き、最新の募集要項と1項目ずつ照らし合わせてください。
条件を満たしていない方式があっても、同じ大学の別方式や他大学では条件が異なる場合があります。
ただし、
「評定条件がない=受かりやすい」
とは考えません。
評定が低く、募集要項のどこを確認すればよいか分からない場合は、総合型選抜は成績関係ない?評定が低い人の募集要項確認3ステップで、出願資格・調査書・選考方法の読み方を整理できます。
出願資格が異なれば、今度はその方式で何を評価されるのかを見る必要があります。
第2段階が不足|大学との接点を整理する
出願条件はそろっているのにAPとの接点が曖昧なら、大学研究か自己理解が不足している可能性があります。
APの「求める学生像」を書き出し、その横に、
- 自分の興味
- 経験
- 探究したこと
- 大学で学びたいこと
を並べてください。
シラバスやカリキュラムまで見ると、「興味があります」という抽象的な状態から一歩進められます。
接点がほとんど見つからない場合は、志望学部そのものが自分の目的に合っているかを考え直すことも選択肢です。
第3段階が不足|活動・探究経験を掘り下げる
「活動実績がない」と感じても、新しい肩書きを急いで作る必要があるとは限りません。
高校生活を振り返ってください。
授業、部活動、趣味、地域、家庭などの中から、
「気になって自分で調べたこと」
「うまくいかず工夫したこと」
「自分なりに行動したこと」
を探します。
1つの経験について、次の順に整理すると見つけやすくなります。
- きっかけ
- 実際に行ったこと
- うまくいかなかったこと
- そこから考えたこと
- 今の問題意識
私が進路指導で見てきた中には、大きな実績ではなくても、「なぜ取り組んだのか」「何に気づいたのか」を深く言葉にできたことが評価につながったケースがありました。
第4段階が不足|経験と大学での学びをつなぐ
第4段階が不足しているなら、「この大学へ行きたい」という願望を、学びの理由まで具体化します。
整理する順序は、
経験→そこから生まれた問い→大学で学びたいこと→将来やりたいこと
です。
シラバスやカリキュラムを確認し、自分の問いと関連する授業・研究分野を探してください。
書いた志望理由を読み返し、
「この大学名を別の大学名へ変えても成立しないか」
と考えるのも有効です。
そのまま成立するなら、その大学を選ぶ理由をさらに掘り下げる余地があります。
志望理由が整理でき、実際に書類へ落とし込む段階に進む場合、800字指定なら志望理由書800字の例文|構成・書き方・1000字との違いで構成と文章化の手順を確認できます。
書類・面接・小論文など何で評価されるか確認する
診断で強みと不足が見えたら、次は志望大学が実際に何で評価するのかを確認します。
総合型選抜では、書類審査だけではなく、面接、小論文、口頭試問、プレゼンテーション、教科・科目の試験、大学入学共通テストなどが利用される場合があります。
具体的に何が課されるかは大学・学部・方式によって異なります。
| 主な選考 | 確認すること |
|---|---|
| 書類審査 | 志望理由・活動・探究内容が、APや大学での学びとつながっているか |
| 面接・口頭試問 | 書類に書いた内容を自分の言葉で説明し、質問へ対応できるか |
| 小論文 | 課題を読み取り、根拠を示しながら論じる準備ができているか |
| プレゼンテーション | 探究内容と考えた過程を説明できるか |
| 英語資格・学力試験等 | 募集要項の基準・科目・利用方法を満たしているか |
※実際の選考方法や評価項目は、大学・学部・入試方式・年度によって異なります。必ず受験する年度の最新の学生募集要項を確認してください。
「総合型選抜は3タイプ」と固定的に分類するより、志望大学の募集要項に書かれた選考方法を確認し、自分の強み・不足点と照らし合わせるほうが実践的です。
診断で不足点が見つかっても、何から準備すればよいか迷う場合は、総合型選抜に特化した塾へ相談する方法もあります。
「受けられる」と「受かる」は別|診断結果の正しい見方

総合型選抜では、出願条件を満たしただけで合格に近づいたとは限りません。
「受けられる」と「選考で評価される」を分けて考えます。
出願資格を満たしても選考通過の保証ではない
出願資格は、選考に参加するためのスタート地点です。
評定条件がない大学を見つけて、「これなら受かりやすいのでは」と相談されたこともあります。
そのとき私は、
「受けられる」と「受かる」は別
と説明してきました。
評定条件が設けられていない場合でも、書類、面接、口頭試問、小論文など、実際に何を評価されるのかを確認する必要があります。
そこで大切なのは、
「出願できるか」の次に「何を評価材料として示せるか」を考えることです。
| 観点 | 受けられる(出願資格) | 選考で評価される |
|---|---|---|
| 確認先 | 最新の学生募集要項の出願資格欄 | 学生募集要項・アドミッション・ポリシー(AP)・選考方法 |
| 主な内容 | 学習成績の状況・資格・検定・履修科目など | 志望理由・活動や探究の内容・面接・小論文・口頭試問など |
| 意味 | その入試方式に出願するための条件 | 大学が合否を判断するために確認する材料 |
※出願資格を満たしていても、合格が保証されるわけではありません。評価項目や選考方法は大学・学部・入試方式によって異なるため、必ず最新の学生募集要項で確認してください。
大学ごとに評価項目・選考方法は異なる
総合型選抜は、大学が変われば評価方法も変わります。
例えば、筑波大学のAC入試では、大学の公式情報で、高校の評定平均を出願要件とせず、活動の実績そのものよりも問題発見・解決の過程を重視する考え方が示されています。
慶應義塾大学SFCのAO入試では、書類や面接などを通して、学力・思考力・意欲・これまでの活動などを多面的・総合的に確認する方式が取られています。
同じ「総合型選抜」という名称でも、重視される材料や選考方法は一律ではありません。
募集要項は年度によって変更される場合があります。
具体的な出願条件・提出書類・選考内容については、必ず自分が受験する年度の大学公式募集要項を確認してください。
YESの数だけで合格可能性は判断できない
診断のYESが多くても、それだけで「受かりやすい」とは言えません。
次の4つを分けて考えます。
- 適性:総合型選抜という方式と自分の相性
- 出願資格:志望大学が定める条件を満たしているか
- 評価材料:選考で示せる経験・探究・考えがあるか
- 合否:大学が定める評価基準と実際の選考による判断
特に第1段階の出願資格は、後ろの段階とは性質が異なります。
出願資格を満たさなければ、その方式には出願できません。
4段階がそろっていても、合否は志望大学が定める評価基準と実際の選考によって判断されます。
この診断は合格率を保証するものではなく、強みを整理し、不足している準備を見つけるために使ってください。
合格者割合や倍率など、数字から総合型選抜の状況を確認したい場合は、総合型選抜の落ちる確率は?文科省最新データと倍率を読む5つの手順で、全国データと個人の合格可能性を分けて解説しています。
一般選抜で厳しくても総合型選抜の可能性はある?

一般選抜の模試結果が伸びず、総合型選抜が気になり始める受験生は少なくありません。
「一般では届かない大学でも可能性はあるのか」という疑問には、偏差値だけではなく、大学が何を評価するかまで見て考える必要があります。
現場では「可能性はあるが抜け道ではない」と伝えてきた
私は大手個別指導塾で25年以上、教室長・進路指導を担当してきました。
その中で、
「一般選抜では届きにくい大学でも、総合型選抜なら可能性がありますか」
という相談を毎年多く受けてきました。
実際に、一般選抜で必要な学力水準に届いていなくても、総合型選抜で合格したケースは経験しています。
ただし、そのたびに伝えてきたのが、
「可能性はあるが、抜け道ではない」
ということです。
偏差値が足りないという理由だけで総合型へ切り替えるのではありません。
大学が求める学生像と、本人の興味、これまでの経験、探究、志望理由がつながっているかを確認します。
「一般から逃げているだけでは」と不安な人ほど、今回の4段階で自分の状態を見てください。
一般選抜の偏差値だけでは判断できない
一般選抜の模試偏差値と、総合型選抜で確認される内容は同じではありません。
総合型選抜では、書類、面接、小論文などを組み合わせ、大学・学部が定めた方針に沿って多面的に評価する方式があります。
そのため、一般選抜の偏差値が低いという理由だけで、総合型選抜の可能性まで否定することはできません。
ただし逆に、
「偏差値が低くても総合型なら大丈夫」
という意味でもありません。
大学によっては教科・科目の試験や大学入学共通テストを利用する場合もあります。
偏差値以外にどのような評価材料を示せるのか、そして志望大学が何を評価するのか。この2点を確認してください。
総合型だけに絞らず一般選抜の勉強も残しておく
私は進路指導で、総合型選抜だけに賭けるのではなく、一般選抜の勉強も残すようにしてきました。
実務上の一例として、高3の夏前は、
一般選抜8割・総合型選抜2割
を目安として提案することがありました。
これは全受験生に共通する正解ではありません。
共通テストを利用する大学と、書類・面接中心の大学では必要な準備量が違います。
総合型選抜は秋に合否が出る方式が多いため、その間に一般選抜の勉強を完全に止めてしまうと、不合格だった場合の切り替えが難しくなります。
総合型選抜を使うのか、一般選抜を軸にするのか、両方を進めるのか迷う場合は、総合型選抜と一般選抜の違い|どっちが難しい?両立できる?で判断基準を整理しています。
活動実績があっても評価につながらない3つの失敗

派手な活動実績があれば、それだけで高く評価されるとは限りません。
大学や方式によって評価の重点は異なりますが、私が進路指導で見てきた中では、次の3つでつまずくケースがありました。
生徒会長・留学・大会実績を並べるだけで終わる
生徒会長、留学、全国大会などの経験があっても、経歴の紹介だけで終わってしまうケースを見てきました。
肩書きを並べれば、何をしてきたかは伝わります。
それだけでは、
「そこで何を問題だと感じたのか」
「自分はどう考えたのか」
「なぜ大学でさらに学びたいのか」
までは伝わりません。
私が見るのは、
経験→問題意識→大学での学び
がつながっているかです。
大学や選考方式によって評価の重点は異なりますが、実績の大きさだけで評価が決まるわけではありません。
活動経験と大学での学びがつながっていない
活動の内容が充実していても、志望学部の学問とつながっていないケースがあります。
判断の目安として私が見るのは、
その活動から生まれた問いを、志望学部の学問領域で追究できるか
という点です。
志望理由書に書いた内容を、そのまま他大学や別の学部にも使えてしまうなら、その大学との接点はまだ弱い可能性があります。
シラバスやカリキュラム、教員の研究内容まで調べ、
「この学部で何を学びたいのか」
を具体化してください。
実績の大きさを重視し探究過程を説明できない
面接では、結果だけでなく「なぜそうしたのか」と深掘りされることがあります。
大切なのは、実績を暗記して説明することではありません。
私自身も、大きな実績ではなくても、
「なぜ取り組んだのか」
「途中で何を考えたのか」
「何に気づいたのか」
を深く言葉にできたことが、評価につながったケースを経験しています。
1つの経験について、
なぜ→何をした→何に気づいた
の順で書き出し、さらに質問されても答えられるようにしておきましょう。
【Q&A】総合型選抜の可能性診断で残る疑問

診断を終えたあとに残りやすい疑問を4つに絞りました。
Q. 診断結果が低くても総合型選抜を受けられますか?
A. 志望大学が定める出願資格を満たしていれば、診断結果が低くても出願できます。
この診断が示しているのは、正式な出願資格ではなく、現在の準備状況です。
第2〜4段階に不足があれば、それは「これから準備する場所」を示しています。
出願資格を満たしているなら、志望大学の選考方法も確認しながら、不足している段階を埋めていきます。
Q. 活動実績がなくても総合型選抜を検討できますか?
A. 派手な受賞歴や役職がなくても、検討できる大学・方式はあります。
例えば筑波大学のAC入試では、大学の公式情報で、活動の実績そのものより問題発見・解決の過程を重視する考え方が示されています。
授業で抱いた疑問や身近な生活での気づきでも、
「なぜ調べたのか」
「何をしたのか」
「何を考えたのか」
を整理できれば、自分を説明する材料になる可能性があります。
評価の重点は大学・方式によって異なります。
志望大学の募集要項とAPで、何が求められているかを確認してください。
Q. 高3から総合型選抜の準備を始めても間に合いますか?
A. 間に合う場合はありますが、志望大学・選考方法・これまでの準備状況によって変わります。
必要な期間を一律に「○か月」と決めることはできません。
すでに探究経験や活動内容を整理できている人と、これから大学研究や志望理由の材料探しを始める人では、必要な時間が違います。
まず、
- 出願締切
- 必要書類
- 面接・小論文などの選考
- 今ある材料
- 一般選抜に必要な勉強時間
を並べてください。
残り期間で無理なく準備できるかを判断します。
学年別の目安ではなく、募集要項と締切から具体的な準備順を決めたい場合は、総合型選抜はいつから準備?募集要項から逆算する合格スケジュールで確認できます。
Q. 総合型選抜に落ちても一般選抜を受験できますか?
A. 総合型選抜で不合格になった後に、一般選抜を受験できるケースは多くあります。
同じ大学・学部を再受験できるか、一般選抜の出願期限がいつかは大学・方式によって異なります。
「総合型の結果が出てから一般選抜へ出願すればよい」と決めつけず、総合型選抜へ出願する時点で一般選抜の募集要項と出願日程も確認してください。
その間も一般選抜の勉強を続けておけば、不合格後に切り替えやすくなります。
まとめ:総合型選抜可能性診断チェック表

ここまでの診断で大切なのは、YESの数ではありません。
4段階のどこまで準備できていて、次に何をすべきかを明らかにすることです。
可能性診断では4つの判断軸を分けて確認する
総合型選抜を受験候補に入れてよいかは、「向いている・向いていない」の一言では決まりません。
確認するのは次の4つです。
- 出願資格:募集要項の条件を満たしているか
- APとの親和性:大学が求める学生像と自分の関心が重なるか
- 活動・探究経験:動機・行動・試行錯誤・気づきを説明できるか
- 志望理由の解像度:経験から大学での学びまでつなげて説明できるか
適性、出願資格、評価材料、合否は別のものです。
一般選抜では厳しいと感じている人にも、
「可能性はあるが、抜け道ではない」
というのが私の考えです。
大学によって条件・評価方法は異なります。最終的な基準は、志望大学の最新の募集要項です。
迷ったら不足している段階から準備を始める
診断で不足が見つかったら、その段階から動き始めます。
| 不足している段階 | 次にやること |
|---|---|
| 第1段階が不足 | 最新の学生募集要項を開き、出願資格を確認する |
| 第2段階が不足 | APと自分の興味・経験を並べ、重なる点を整理する |
| 第3段階が不足 | 疑問を持って調べたり、試したり、行動した経験を書き出す |
| 第4段階が不足 | シラバスやカリキュラムを確認し、自分の問いと大学での学びをつなぐ |
※複数の段階に不足がある場合は、基本的に第1段階から順に確認してください。前の段階が整っていないと、後の準備を十分に生かせない場合があります。
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執筆者プロフィール

※この記事は、総合型選抜・学校推薦型選抜に精通した神崎悠真が執筆しています。志望理由書や自己PR、活動報告書、面接、小論文など、出願から選考までに必要な対策について調査・分析した知見を記事に反映しています。
神崎悠真は、総合型選抜・学校推薦型選抜を中心に、大学ごとの入試制度や選考方法、出願書類、面接・小論文対策などの情報を整理・分析しています。受験生が「何を、いつまでに準備すればよいのか」を具体的に判断できる、わかりやすく実践的な情報提供を心がけています。
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