東進日本史一問一答のやり方!3rd・完全版の選び方と最低5周の進め方

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東進の日本史一問一答を何周しても終わりが見えず、付箋をいつ外せばよいのか迷っていませんか。
翌日に答えられた問題まで毎回解き直していると、時間だけがかかり、「覚えたつもり」も増えやすくなります。
指導現場では、最低5周を目安に進め、1秒以内に答えられた問題だけ付箋を外す方法を基準にしていました。
復習は全問ではなく、付箋や印が残る問題に絞ります。
この記事では、5周の進め方、3rd・完全版などの選び方、点数が伸びないときに教科書へ戻る判断まで解説します。
今日から迷わず進めるための基準を順番に確認していきましょう。
記事のポイント
- 何周やる?迷いをなくす最低5周の暗記法
- 覚えたつもりを防ぐ1秒以内の即答ルール
- 苦手な問題だけに集中して時間を浮かす方法
- 点数が止まったら一度教科書へ戻る安心ルート
東進日本史一問一答のやり方は最低5周を目安に使う

「何周やればこの暗記作業は終わるのか」と、終わりが見えない不安を抱えていませんか。
まずは教材の役割と、周回数の目安を確認します。
『日本史一問一答【完全版】3rd edition』の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 日本史一問一答【完全版】3rd edition |
| 著者 | 金谷 俊一郎 |
| 出版社 | ナガセ(東進ブックス) |
| 発売日 | 2024年9月20日 |
| ページ数 | 448頁 |
| 対応課程 | 新課程(「歴史総合」「日本史探究」対応) |
| 収録用語数 | 約4,000語 |
| 付属機能 | 二次元コードによる朗読音声付き(耳からの学習に対応) |
入試出題頻度に応じて問題がレベル分けされているため、基礎固めから超難関大対策まで、すべての日本史受験生に対応しています。
| シンボル | レベル・難易度 | 目標とする大学群・段階 |
|---|---|---|
| ★★★(星3) | 最頻出・基本 | 共通テスト、日東駒専・産近甲龍レベル |
| ★★(星2) | 頻出・標準 | GMARCH・関関同立・中堅国公立レベル |
| ★(星1) | 応用・難関 | 早慶上智・難関国公立レベル |
| 星なし(空欄) | マニア・超難関 | 東大・京大・早慶上智(満点狙い・差をつけたい人) |
到達目標偏差値:偏差値50〜70以上(全統記述模試基準)
志望校に合わせて「どの星の数まで覚えるか」を絞り込んで学習できるのが特徴です。
一問一答の役割を最初に確認する
東進の日本史一問一答は、すでに頭に入っている知識を確認し、瞬時に引き出せるかを試すための教材です。
ゼロから流れを学ぶための教材ではありません。
用語だけを断片的に暗記しても、歴史の体系的な理解にはつながらない点は先に押さえておく必要があります。
指導現場では、通史の理解が一通り終わった段階で一問一答に入るよう勧めています。
流れが頭に入っていない状態で一問一答だけを回すと、記号的な暗記に留まってしまいます。

1〜2周で終えると定着を判断しにくい
1〜2周で「もう終わった」と感じる受験生は少なくありません。
しかし、数周解いた程度では、短期記憶に乗っているだけの知識と、本当に定着した知識の区別がつきません。
指導現場において提示している絶対的な周回の目安は、最低5周です。
これは全問を同じ回数だけ解き直すという意味ではありません。
最初に迷った問題へ印を付け、次の周からは印が残る問題を優先すれば、復習範囲を徐々に絞り込めます。
この進め方はあくまで一例であり、すべての周に共通する判断基準は、1秒以内に答えられるかどうかです。

1秒以内に答えられる状態を目指す
定着したかどうかを判断する基準は、正解できるかどうかではありません。
問題文を見た瞬間、1秒以内に用語が口から出てくるかどうかです。
思い出すのに2〜3秒かかっている知識は、試験本番の緊張感の中では取り出せなくなります。
試験本番では、史料の読解や記述に思考の時間を割く必要があります。
用語を思い出すことに数秒使っている時点で、その分の時間を失っていることになります。
だからこそ指導現場では、問題文を見た瞬間に1秒以内で即答できたかどうかを、付箋を外してよいかの判定軸にしています。

全問ではなく迷った問題を復習する
知恵袋などの相談でもよく見かけますが、「できる問題までもう一度最初から解き直す」というやり方は非効率です。
すでに1秒以内で即答できる問題を何度も解き直しても、成績は伸びません。
一問一答で点数が伸びるのは、「できない問題ができるようになったとき」だけです。
指導現場では、付箋や印が残っている問題だけを対象にして復習範囲を絞り込むよう勧めています。
できる問題は解かずに飛ばし、迷った問題や間違えた問題にだけ学習時間を集中させてください。
この絞り込みができるかどうかで、5周にかかる時間は大きく変わってきます。
付箋を外すタイミングと復習範囲の決め方

一問一答の最大の悩みどころは、付箋をいつ外すかという点です。
ここでは判断基準を具体的に整理します。
翌日に正解しただけでは付箋を外さない
「昨日わからなかった問題が、今日は解けた」という状態だけで付箋を外すのは早計です。
翌日の正解は、その日だけ覚えている一時的な記憶に乗っているだけの場合がほとんどです。
数日以上の間隔を空けて確認しないと、本当に長期の記憶へ移行したかどうかは判断できません。
翌日解けたからと安心して付箋を外し、数週間後の模試で同じ問題を落とす。
これは指導現場でも繰り返し見られる失敗パターンです。

1秒以内なら付箋を外してよい
付箋を外す基準は、「正解できたかどうか」ではなく「1秒以内に答えられたかどうか」です。
指導現場では、一問一答の指導で1秒以内に答えられた問題だけ付箋を外すという方法を徹底させていました。
主観に左右されない、明確な合格ラインです。
問題文を見て、少しでも「あれ、何だっけ」と考え込んだ場合は、まだ外すタイミングではありません。
- 1秒以内に即答できた → 付箋を外してよい
- 2〜3秒迷って正解した → 付箋は残す
- 不正解だった → 付箋は残す
この基準を徹底するだけで、「覚えたつもり」で終わる問題を大きく減らせます。

迷った問題には付箋や印を残す
正解はしたものの、答えるまでに2〜3秒以上かかった問題は、試験本番では機能しない可能性が高い知識です。
模試や過去問では、この「迷ったけれど正解した」というグレーゾーンの知識が、そのまま失点につながります。
指導現場では、迷った問題は間違えた問題と同じ「未習得」として扱うようアドバイスしています。
正解したかどうかではなく、迷わず答えられたかどうかで、復習対象に残すか判断してください。

忘れた問題には再び印を付ける
一度付箋を外した問題でも、後の模試や過去問演習で忘れていることが発覚するケースは珍しくありません。
その場合は、迷わず付箋を貼り直してください。
一度外したからもう安心、と放置してしまうと、知識が虫食い状態のまま入試当日を迎えることになります。
過去問演習で誤答が出るたびに、該当する一問一答の問題へ戻って印を復活させる。
この繰り返しを続けることが、最終的な得点の安定につながります。
一問一答を何周しても点数が伸びない最大の原因は、「歴史の流れ(因果関係)が頭に入っていないこと」です。
とはいえ、一人で教科書の堅い文章を読み込むのは時間がかかりますし、挫折しがちです。
そこでおすすめなのが、オンライン予備校「スタディサプリ」の日本史講座を並行することです。
最低5周を無理なく進める具体的な手順

以下は、最低5周を進めるための一例です。
全問を毎回解くのではなく、印の残り方に合わせて範囲を変えていきます。
| 周回 | 主な目的 | 取り組む対象 | 合格・付箋を外す判定ルール |
|---|---|---|---|
| 1周目 | 苦手問題の抽出 | 全問題 | 迷った・間違えた問題すべてに付箋(印)を貼る ※最初から完璧に覚えようとせず仕分けに徹する |
| 2周目 | 最初の絞り込み | 付箋(印)がある問題のみ | 1秒以内に即答できたら付箋を外す 2〜3秒迷ったり間違えたら付箋を残す |
| 3周目 | 復習範囲の再凝縮 | 2周目で付箋が残った問題のみ | 1秒以内に即答できたら付箋を外す 少しでも考え込んだら付箋を残す |
| 4周目 | 定着度の強化 | 3周目で付箋が残った問題のみ | 判断基準は変わらず1秒即答 ※復習対象が大幅に減り、周回スピードが加速する |
| 5周目 | 総仕上げ・最終判定 | 4周目で付箋が残った問題のみ | 1秒即答できた問題はすべてクリア どうしても残った超苦手問題のみメモ等に抽出 |
1周目は苦手な問題を見つける
1周目から完璧に覚えようとする必要はありません。
1周目の目的は、暗記することではなく、自分がどの問題でつまずくのかを仕分けることです。
答えられなかった問題、迷った問題には、すべて付箋を貼っていきます。
最初から完璧を目指すと、進みの遅さに挫折しやすくなります。
指導現場でも、1周目はあくまで問題を仕分ける期間だと割り切るようアドバイスしています。

2周目以降は印のある問題を優先する
2周目からは、全問を最初から解き直す必要はありません。
付箋が貼られている問題だけを中心に復習していきます。
範囲を絞り込むことで、1周あたりにかかる時間は大きく短縮されます。
- 最初の確認で迷った問題に印を付ける
- 次回から印がある問題を優先する
- 1秒以内に答えられたら印を外す
- 再び迷ったら印を戻す
周を重ねるごとに対象の問題数が減っていくため、進むスピードはどんどん加速していきます。

各周で1秒以内に答えられるか確認する
周回数が進んでも、判断基準は変わりません。
問題文を見て、1秒以内に答えが出てくるかどうかです。
問題文の並び順や形そのものを丸暗記してしまうと、模試のように問われ方が変わったときに答えられなくなります。
指導現場では、実質的に思い出せているかどうかを確認しながら進めるよう繰り返し伝えています。

5周後も迷う問題だけ復習を続ける
5周というのは、学習の終わりを意味する数字ではありません。
あくまで目安です。
5周を終えた時点で、それでも1秒以内に答えられない問題がいくつか残ることは普通にあります。
その場合は、その一部の問題だけを個別にまとめて、入試直前まで回転させ続けてください。
全体をもう一度5周解き直す必要はありません。
すでにできる問題まで巻き込まないことが、時間を無駄にしないコツです。
3rd・完全版などの違いと選び方

東進の日本史一問一答にはいくつかの種類があります。
自分の状況に合った一冊を選ぶための情報を整理します。
版と種類の違いを比較表で確認する
種類とeditionは別の違いです。最初に新課程への対応状況と、どの受験生に向くかを比べます。
| 書籍名 | 新課程対応 | 収録規模 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 日本史一問一答【完全版】3rd edition | 対応 | 収録語数:約4,000語 | 朗読音声付き、記述・論述ポイント追加 | 難関大・国公立二次まで見据える人 |
| 日本史一問一答【基本版】 | 対応 | 問題数:約2,300問 | 用語集一体型、朗読音声(朗読むすめ) | 基礎から丁寧に定着させたい人 |
| 共通テスト日本史一問一答【完全版】2nd edition | 対応 | 正誤・年代整序問題特化 | 共通テストの出題形式に特化した対策 | 共通テストの得点を重視する人 |
| 日本史B一問一答【必修版】 | 旧課程版(新規購入時は注意) | 最頻出(★★★)を厳選 | 教科書の最速要約、共通テスト対応 | 旧課程での学習を引き継いでいる人 |
総ページ数・発売日は次のとおりです。
- 完全版3rd editionは448頁・2024年9月20日発売
- 基本版は368頁・2025年2月26日発売
- 共通テスト日本史一問一答【完全版】2nd editionは368頁・2024年11月26日発売
- 必修版は352頁・2020年4月発売
著者は金谷俊一郎氏、発行元はナガセ(東進ブックス)です。
3rd editionと基本版には、二次元コードから聞ける朗読音声(朗読むすめ)が搭載されており、耳からも流れを確認できます。
3rdと2ndは改訂内容を確認して選ぶ
新課程「歴史総合・日本史探究」への対応に伴い、収録用語やその重要度は全体的に見直されています。
古い用語の削除だけでなく、近年の共通テストや難関大で問われる思考力型の用語、歴史総合の関連語句が追加されています。
2026年7月に東進ブックス公式サイトを確認した時点では、日本史一問一答【完全版】の現行版は3rd editionです。
新旧の正確な一致率は公式に公表されていませんが、悩む必要はありません。
今から選ぶのであれば、最新の入試傾向と新課程に対応した現行の3rd edition一択です。
刊行状況は今後変わる可能性があるため、購入前に公式の商品ページも確認してください。

完全版は必要な収録範囲で判断する
完全版には、難易度に応じた星マークが付けられています。
難しい版や高難度の問題まですべて覚えれば有利になる、というわけではありません。
志望校で問われないような重箱の隅をつつく用語にまで学習リソースを割いてしまうと、基本事項の定着が疎かになります。
自分の志望校で出題される範囲を超えていないか、公式の凡例で確認しながら進めてください。

特に私大最難関クラスを目指す上での全体戦略や教材選びの基準は、「MARCH対策に必要な日本史の参考書を網羅した記事」を参考に調整してください。
必修版・基本版は学習目的で選ぶ
基本版と必修版は、収録の作り方が異なります。
基本版は、左ページに一問一答、右ページに用語解説がついた一体型の構成です。
日本史の基礎から丁寧に定着させたい人に向いています。
必修版は旧課程対応の書籍です。
すでに持っている場合は、歴史総合を含む新課程範囲に不足がないか、別途確認してください。
新規で購入するのであれば、新課程に対応した基本版か完全版、共通テストが中心なら共通テスト形式に特化した教材を比較してください。

網羅度の方向性や構成が異なるもう一つの王道書籍については、「山川の日本史一時問一答の具体的な使い方や星の目安を解説した記事」で詳しく解説しています。
東進一問一答が向く人と向かない人
一問一答が効果を発揮するかどうかは、今のあなたの学習段階によって変わります。
- 向いている人:教科書レベルの通史が一通り頭に入っている人、用語の定着状況を確認したい人
- 向いていない人:歴史の流れがまだ頭に入っていない人、教科書を開いても内容が思い出せない人
通史の理解がまだ不十分な段階で一問一答だけを回しても、用語の丸暗記になり、模試や過去問での応用が利きません。
まずは教科書や講義系の参考書で流れをつかむことを優先してください。
続けても点数が伸びない原因と戻る基準

一問一答をどれだけ回しても模試の点数が上がらない。
そんなときに見直すべきポイントを整理します。
用語だけでなく流れを説明できるか確認する
一問一答は、問題文に対して用語を答える形式です。
一問一答形式だけに慣れてしまうと、問題文の形が変わったときに答えられなくなります。
指導現場でよく見かけるつまずきは、問題文のパターンと用語をセットで覚えてしまい、初見の模試のリード文になった途端に大きく失点するケースです。
ランダムに用語を1つ選び、「なぜその出来事が起きたのか」「誰が関わったのか」「どんな結果になったのか」を自分の言葉で説明できるか確認してください。
説明できない場合、その用語は形だけ覚えていて、中身が伴っていない状態です。

点数が止まったら教科書へ戻る
一問一答を続けても点数が伸びないとき、周回数を10周、20周と増やそうとするのは非効率です。
指導現場では、点数が伸び悩んだら一問一答を増やすのではなく、教科書に戻るよう指導しています。
点数が伸びない根本的な原因は、多くの場合、周回数の不足ではなく、歴史の流れや構造の理解不足にあります。
誤答した時代やテーマにしぼって教科書へ戻り、背景を確認してください。
教科書全体を使った勉強の進め方は、当サイトの日本史の教科書学習法の記事で詳しく解説しています。

内容の理解を土台から作り直すための具体的な手順は、「日本史の教科書を使った最強の勉強法」で詳しく紹介しています。
確認後は一問一答で即答を試す
教科書で流れを確認したら、そのままにせず、すぐに一問一答へ戻ってください。
確認した範囲について、再び1秒以内に即答できるかを試すことで、知識として使える形に変わっていきます。
確認した直後にもう一度試す。
この往復を意識するだけで、教科書に戻った効果を最大限に引き出せます。

模試や過去問の誤答範囲だけ補強する
直前期になるほど、日本史全体を最初からやり直す時間はありません。
模試や過去問で間違えた大問やテーマ、例えば鎌倉時代の外交史といった単位で、該当する一問一答の章だけをピンポイントで補強してください。
日本史全体のルートを無駄に広げず、必要な箇所だけを一問一答で逆引きする。
この考え方が直前期には特に有効です。
東進日本史一問一答で避けたい失敗

多くの受験生が陥りがちな失敗パターンを、事前に知っておくことで避けられます。
できる問題まで毎回すべて解き直す
一問一答が終わらない、と感じている人の多くは、すでにできる問題まで毎回最初から解き直しています。
一問一答で成績が上がるのは、できない問題ができるようになったときだけです。
すでに1秒以内で即答できる問題を繰り返しても、その時間はほとんど得点に結びつきません。
指導現場では、できる問題は解かずに飛ばすようアドバイスしています。

翌日の正解だけで定着と判断する
「翌日に解けた=覚えた」という判断は、一時的な記憶だけで済ませている典型的なパターンです。
時間を空けた後でも1秒以内に即答できるかを確認しなければ、本当に覚えたつもりになっているだけの状態を見抜けません。
数週間後の模試で同じ問題を落として初めて、覚えたつもりだったと気づくケースは少なくありません。

難しい版を選べば安心だと考える
「完全版で星なしまで全部やれば安心」と考えて、身の丈に合わない難度の書籍を選んでしまう受験生もいます。
志望校で問われないレベルの用語に時間を割いた結果、基本的な用語の定着が疎かになり、全体の得点力が下がってしまうケースがあります。
自分の志望校のレベルと、教材の難易度が合っているかを先に確認してください。

一問一答だけで入試対策を終える
一問一答は、知識をインプットし整理するための教材です。
正誤判定、史料読解、テーマ史、論述といった実際の入試問題の形式には、一問一答だけでは対応できません。
一問一答で用語を固めたら、過去問や実戦形式の演習を並行して進めてください。
志望校のレベルに合わせて次に選ぶべき実戦教材の組み合わせについては、「大学受験日本史のレベル別おすすめ参考書と最強ルート」にまとめています。
一問一答を続けるか次へ進むかの判断基準

一問一答をいつまで続け、いつ次のステージに進むべきか。
自分で判断できる基準を整理します。
1秒以内に答えられる問題が増えたか
一問一答から次のステップへ進む第一の基準は、即答できる問題が増えているかどうかです。
学習対象にした範囲で、問題文を見た瞬間に1秒以内で答えられる問題が目に見えて増えてきたかを確認してください。
何割になったら終了、と一律に決められるものではありません。志望校で必要な範囲に照らして判断してください。

歴史の流れや背景を説明できるか
用語単体を答えられることと、その用語の背景を説明できることは別の力です。
ランダムに抜き出した用語について、原因・結果を含めて口頭で説明できるかを確認してください。
説明できない場合は、一問一答をいったん止めて、教科書へ戻ることを優先してください。

模試や過去問で得点につながっているか
一問一答で解けている感覚があっても、模試や過去問の単純な知識問題で同じような誤答を繰り返す場合は注意が必要です。
一問一答の問題文の形やページの並びを覚えているだけで、実際には見覚えだけで解いている可能性があります。
過去問の誤答傾向と、一問一答での習得感覚にズレがないかを定期的に確認してください。

判断に迷ったときのチェックリスト
周回数だけでは、続けるべきか判断できません。次の3点から今の戻り先を決めてください。
- 1秒以内に答えられる → できない場合は付箋の問題を継続する
- 出来事の原因と結果を説明できる → できない場合は教科書へ戻る
- 模試や過去問で同じ知識問題を繰り返し間違えていない → 両方できていれば過去問や実戦演習に進む
すべてに当てはまる場合は、一問一答は卒業の段階です。
過去問演習や志望校対策に時間を移してください。
1つ目はできても2つ目や3つ目ができない場合は、用語が形だけの暗記になっています。
教科書へ戻ってください。
1つ目自体ができない場合は、まだ定着の初期段階です。
付箋の残る問題を中心に、最低5周を目安に続けてください。
【Q&A】東進日本史一問一答の疑問

東進日本史一問一答を使う中で、多くの受験生が抱く細かな疑問や迷いをQ&A形式でまとめました。
購入前の疑問から学習途中の不安まで、効率よく解消していきましょう。
Q.4thがある場合は買い直すべきですか
2026年7月に東進ブックス公式サイトを確認した時点では、日本史の完全版の最新版は3rd editionです。
世界史など他科目では4th editionが発売されていますが、日本史については4th editionの発売は公式に発表されていません。
混同して買い控える必要はなく、現行の3rd editionを安心して使い続けてください。
刊行状況は変わる可能性があるため、購入前に公式の商品ページも確認してください。

Q.共通テストだけなら完全版は必要ですか
共通テストのみで日本史を使う場合、完全版の全範囲を覚える必要があるとは限りません。
新規で購入するのであれば、新課程に対応した基本版や、共通テスト形式に特化した教材も比較してください。
旧課程の必修版をすでに持っている場合は、歴史総合を含む新課程範囲に不足がないか、別途確認が必要です。

Q.途中で版を変えても問題ありませんか
年度の途中で2ndから3rdへ、あるいは完全版から基本版へ切り替えると、問題文の配列や付箋の引き継ぎが崩れてしまいます。
基本的には、最初に決めた1冊を最後まで使い切ることをおすすめします。
どうしても変更する場合は、それまでの付箋箇所を書き出すなど、引き継ぎの手間をかけてください。

東進一問一答はいつから始めるべきですか
目安としては、通史(全時代の大まかな流れ)が最低1周理解できている段階です。
現役生であれば、高3の夏前から夏休み中に始めるケースが一般的です。
通史の理解がないまま早期に一問一答を始めても、用語の丸暗記になってしまい、効果は薄くなります。
まとめ:東進日本史一問一答のやり方!3rd・完全版の選び方と最低5周の進め方

記事の重要ポイント
東進日本史一問一答は、最低5周を目安に取り組む教材です。
付箋を外す基準は、正解できたかどうかではなく、1秒以内に即答できるかどうかです。
全問を毎回解き直すのではなく、付箋が残っている問題に絞って復習することで、5周にかかる時間は大きく短縮できます。
続けても模試や過去問の点数が伸びない場合は、周回数を増やすのではなく、誤答した範囲にしぼって教科書へ戻り、流れや因果関係を確認してください。
迷ったときの判断基準と次の行動
今日から取り組むべきことは、次の3つのいずれかです。
一問一答を続ける場合は、付箋が残る問題だけに絞り、1秒以内の即答を目指して回してください。
用語は答えられるのに流れが説明できない場合は、いったん一問一答を止めて、教科書で該当範囲を読み直してください。
即答できる問題が増え、流れも説明でき、模試でも同じ誤答を繰り返さなくなった場合は、一問一答から卒業し、過去問演習に時間を移してください。
執筆者プロフィール

※この記事は、社会(日本史・世界史)を中心とした文系科目の指導経験が豊富な桐生智花が執筆しています。学習塾で高校生の定期テスト対策や大学受験指導に携わった経験をもとに、教育現場で培った知見を記事に反映しています。
桐生智花は、学習塾で高校生を対象に、社会(日本史・世界史)を中心とした文系科目を指導してきました。一人ひとりの理解度に合わせた指導を得意としており、「理解して伸ばす」学習法や受験対策をわかりやすく解説しています。
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