山川の日本史用語集の使い方|教科書・一問一答と併用する3ステップ

※この記事には一部PRが含まれます。
「難関大学を目指すなら、山川の日本史用語集を全部覚えるべき?」と不安になる受験生は少なくありません。
結論から言うと、用語集は丸暗記する本ではなく、教科書で分からない用語の意味や背景を確認するための辞書です。
多くの受験生は、最初から読み込んだり、掲載語を同じ優先度で覚えようとしたりして、かえって学習効率を落としてしまいます。
この記事では、教科書・用語集・一問一答を使う3ステップ、スマホ検索との使い分け、マーカーの注意点、覚える範囲の決め方を解説します。用語集を開くべき場面を整理し、今の教材を生かす使い方を確認していきましょう。
記事のポイント
- 用語集は丸暗記せず辞書として使おう
- 教科書と一問一答を併用する正しい手順
- 調べる前に一度自分で考えるのがコツ
- 志望校に合わせて覚える範囲を絞り込もう
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山川の日本史用語集は必要?丸暗記しない位置づけ

用語集を持つべきかどうかを判断する前に、そもそも用語集がどんな性格の教材なのかを確認しておきます。
- 用語集は教科書を補う辞書
- 志望校で決まる必要性
- 語句の丸暗記は効率低下
山川の日本史用語集の基本情報
| 項目 | 詳細・スペック |
|---|---|
| 書籍名 | 『日本史用語集(新課程版)』 |
| 出版社 | 山川出版社 |
| 収録語数 | 約10,700語 |
| 準拠教科書 | 『詳説日本史(日探705)』など文部科学省検定済教科書 |
| 特徴・仕様 | ・教科書の目次・時系列順に用語を掲載 ・各用語に教科書での掲載頻度(①〜⑦)を表記 ・辞書アプリ「DONGRI」等のデジタル版とも連動 |
用語集は教科書を補う辞書として使う
『詳説日本史』のような教科書は、限られたページ数で歴史の流れを説明するため、個々の用語の意味や背景はどうしても簡潔になります。
指導現場では、教科書を中心に据え、意味が分からない用語だけを用語集で確認する、という順序で教材を使うよう伝えています。
用語集は一問一答のように暗記する本ではなく、教科書の記述を具体化するための辞書です。
最初から読み込んで覚える教材ではないと、まず理解しておいてください。

用語集が必要な人と優先度が低い人
用語集の必要性は、志望校のレベルによって変わります。
共通テストのみで日本史を使う場合と、難関私大の正誤問題や国公立の論述に対応する場合とでは、求められる語句の精度がまったく違います。
必要性を自分で判断しやすいよう、目安を整理します。
- 用語集の優先度が低い人:共通テストのみで日本史を使う人(ただし、正誤問題や資料読解対策として辞書的に活用するのは有効です)、歴史の流れがまだ点のまま繋がっていない学習初期の人
- 用語集の優先度が低い人:共通テストのみで日本史を使う人、歴史の流れがまだ点のまま繋がっていない学習初期の人
- 判断の分かれ目:問題演習で間違えた際、その用語の正確な条件や背景を自分の言葉で説明できるかどうか
歴史の因果関係がまだ一本の線として繋がっていない段階で用語集を開いても、情報が定着しにくいものです。
まずは教科書で流れを掴むことを優先してください。

探究・歴史総合に対応した最適な学習計画は、「山川の日本史参考書ルートとおすすめの書籍をまとめた記事」で網羅しています。
通読や丸暗記では効率が下がる理由
山川の『日本史用語集(新課程版)』には、約10,700語が収録されています。
これを1ページ目から順に暗記しようとする勉強法は、指導現場でもすすめていません。
ストーリーの受け皿がないまま語句だけを詰め込むと、知識が有機的に結びつかず、史料問題や応用問題で使える形にならないためです。
「早慶合格者は用語集を丸暗記している」という話を耳にすることがありますが、実際の合格者がやっているのは、最頻出語を確実に押さえたうえで、難解な語句は演習中に出くわしたものだけをその都度確認する、という絞り込みです。
まずは頻出語から手をつけてください。
教科書・用語集・一問一答を併用する3ステップ

用語集の位置づけが分かったところで、実際にどの順番で教材を使うのか、3つのステップに分けて説明します。
- 教科書で流れを理解する
- 曖昧な語句を用語集で引く
- 一問一答で定着度を試す
ステップ1は教科書で流れを理解する
最初に取り組むのは、教科書を読んで歴史の流れを理解することです。
誰が、なぜその行動を取り、その結果どう社会が変化したのかという因果関係を、まず頭の中に組み立てます。
指導現場では、この因果関係の理解が後の暗記効率を大きく左右すると考えています。
個々の用語の暗記から入ると、点の知識ばかりが増えてしまいます。
用語や年号を覚える作業は、この段階では最小限で構いません。
教科書の文章を、流れとして追うことに集中してください。
- 最初に行うこと
- 個々の用語の暗記ではなく、まずは教科書を読んで「歴史の流れ(因果関係)」を頭の中に組み立てる。
- 意識するポイント
- 「誰が」「なぜその行動を取り」「結果どう社会が変化したのか」を文章に沿って追うことに集中する。
- なぜこの手順が大切なのか
- 最初から用語や年号の暗記から入ると「点の知識」ばかりが増えてしまい、後の暗記効率が下がるため。
- この段階での暗記量
- 用語や年号を覚える作業は最小限でOK。

内容の理解度をスムーズに引き上げるための具体的な読み進め方のノウハウは、「日本史の教科書を使った最強の勉強法」で詳しく解説しています。
ステップ2は曖昧な用語を用語集で調べる
教科書を読み進める中で、意味がはっきりしない用語に出会ったら、そこで初めて用語集を開きます。
用語集は通読する本ではなく、疑問が出たときにピンポイントで引く辞書です。
山川の用語集は『詳説日本史(日探705)』の目次と配列に沿って構成されているため、調べたい語句の前後に関連語句が自然と並びます。
これにより、単語一つの意味だけでなく、周辺の文脈も一緒に確認できます。
分からない言葉に出会うたびに反射的に検索するのではなく、教科書の前後関係や既に学んだ内容から一度自分で考えてから確認する、という姿勢を指導現場では大切にしています。
この一手間が、後の記憶の残り方に差をつけます。
- 用語集を開くタイミング
- 最初から順番に読むのではなく、教科書を読んでいて「意味が分からない用語」に出会った時にピンポイントで引く。
- 山川の用語集を使うメリット
- 教科書(『詳説日本史』)の目次・配列と同じ順序で並んでいるため、調べたい語句の前後にある「関連用語」や「周辺の文脈」も一緒に確認できる。
- 調べる際の重要なコツ
- 分からない言葉が出てもすぐに調べるのではなく、まずは教科書の前後関係や既習知識から「一度自分で意味を推論してみる」。
- 期待できる効果
- 一手間の「自分で考えるプロセス」を挟むことで、脳に強い刺激を与え、記憶の定着度に大きな差がつく。

ステップ3は一問一答で定着を確認する
教科書と用語集で理解した内容が、実際に頭から出力できるかどうかを確認する段階です。
ここで使うのが一問一答です。
読んで分かったつもりになっている状態と、問題形式で答えられる状態には差があります。
一問一答で自分をテストすることで、その差を可視化できます。
間違えた語句は、答えだけを覚え直すのではなく、教科書か用語集のどちらかに戻って原因を確認してください。
歴史の流れの取り違えなら教科書に、語句の詳細な条件の混同なら用語集に戻る、という切り分けが目安になります。
- 一問一答を使う目的
- 教科書や用語集で理解した内容が、頭から正しく「出力(アウトプット)」できるかテストする。
- 実施するメリット
- 「読んで分かったつもり」と「問題で解ける」のギャップを可視化できる。
- 間違えたときの復習手順
- 単に答えを暗記し直すのではなく、原因に応じて教材に戻って確認する。
- 教材の戻り先の切り分け基準
- 歴史の流れや因果関係の誤解 ➔ 教科書へ戻る
- 語句の詳細な定義や条件の混同 ➔ 用語集へ戻る
具体的な定着度を測る周回法や、志望校に合わせた効率的な暗記範囲については、「山川の日本史一問一答の具体的な使い方や星の目安を解説した記事」で詳しく紹介しています。
教科書・用語集・一問一答の役割を比較

3つの教材を同時に使うと、どれを優先すべきか迷う場面が出てきます。
役割の違いを比較して整理します。
- 3教材の使い分け比較表
- 疑問の性質で戻り先を決定
- 最終確認は一問一答を活用
3つの教材の目的と使う場面の比較表
3つの教材は競合する関係ではなく、それぞれ役割が異なります。
目的を取り違えると、教科書をテスト代わりに使ったり、用語集を通読したりといった非効率な勉強になってしまいます。
判断の軸になる違いを、表にまとめます。
| 教材 | 主な役割 | 使う場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 教科書(詳説日本史など) | 流れ・因果関係の理解 | 新しい単元を学ぶとき | 単語ごとの詳しい解説は少ない |
| 日本史用語集(山川) | 曖昧な用語の確認 | 教科書や演習で意味が分からない語句に出会ったとき | 通読・丸暗記には向かない |
| 一問一答(山川・東進など) | 定着の確認 | 単元を学び終え、覚えているか試すとき | 流れを無視した表面的な暗記になりやすい |
この表からも分かる通り、用語集だけを単独で強化しても、教科書での理解や一問一答での定着確認がなければ得点にはつながりにくいです。
指導現場では、この3つを役割ごとに分けて使うようアドバイスしています。
意味が曖昧なら用語集、流れなら教科書
問題を間違えたとき、どの教材に戻ればよいか分からず、結局どちらも開かないまま次に進んでしまう受験生は少なくありません。
戻り先を判断する基準は、間違えた原因にあります。
歴史の推移や因果関係を取り違えたのであれば教科書に、語句の詳細な条件や制度の中身を混同したのであれば用語集に戻ってください。
一例として、「なぜこの政策が行われたのか」が分からなければ教科書、「この制度とあの制度の違いは何か」が分からなければ用語集、というように使い分けると、迷いなく行動できます。

覚えたか確認するときは一問一答を使う
教科書や用語集を眺めるだけの復習では、「分かったつもり」になりやすいものです。
実際に問題形式で自分をテストすることで、本当に覚えているかどうかが分かります。
隠して答える、というひと手間をかけることで、試験本番で思い出せる記憶として定着しやすくなります。
読むだけの復習と、テスト形式の復習は、効果がまったく違います。
一問一答は教科書や用語集の代わりにはならず、あくまで理解した内容を確認する最終ステップとして使ってください。
スマホ検索と紙の用語集を使い分ける

分からない用語をスマホで調べるべきか、紙の用語集で調べるべきか、という悩みも多く寄せられます。
両者の使い分けを整理します。
- 検索前に一度自力で考案
- 移動中はスマホ検索が便利
- 自宅学習は紙の用語集推奨
調べる前に一度自分で意味を考える
分からない用語に出会った瞬間、すぐスマホで検索する習慣がついている受験生は多いはずです。
指導現場では、これを頭ごなしに否定するのではなく、検索する前に一度自分で考える、という一手間を提案しています。
「確かこの時代に関わる人物だったはずだ」と一瞬でも自分で推論してから調べると、後で思い出しやすくなる、というのが実際の指導での声かけです。
すぐに答えを検索する前に、教科書で学んだ内容を思い出す時間を作ってください。
参考として、ネット検索中は記憶に関わる脳の働きが鈍る一方、紙の辞書を引く作業では活発になるという報告もあります(『スマホはどこまで脳を壊すか』榊浩平・川島隆太著)。
あくまで補足的な知見として押さえておくとよいでしょう。

スマホ検索を活用してもよい場面
スマホ検索を完全に禁止する必要はありません。
時間効率を優先すべき場面では、むしろ積極的に使うべきです。
指導現場でも、スマホ検索そのものは否定せず、現代のツールとして効率よく使うようすすめています。
- 移動中や通学時間など、紙の用語集を開きにくい場面
- 度忘れした漢字の表記だけを一時的に確認したい場面
- 時間が限られていて、とにかく早く答えにたどり着きたい場面
こうした場面では、スマホ検索を使うことに問題はありません。
目的に応じて選んでください。

紙の用語集で確認した方がよい場面
自宅の学習机で、教科書の記述と突き合わせながらじっくり理解を深めたいときは、紙の用語集の方が適しています。
紙の用語集で目的の語句を引くと、その前後に並ぶ関連語句も自然と視野に入ります。
山川の用語集は教科書の目次に沿って配列されているため、この周辺情報が歴史の流れの理解にもつながります。
自宅でじっくり学ぶ時間帯は、紙の用語集を開いてください。
移動中はスマホ、机の上では紙、という使い分けを指導現場ではすすめています。
日本史用語集で起きやすい3つの失敗

用語集の使い方を誤ると、勉強したつもりで終わってしまうことがあります。
指導現場でよく見かける失敗例を紹介します。
- マーカーの使いすぎに注意
- 全掲載語の均等暗記は不可
- 主教材化や暗記帳化を防ぐ
マーカーで重要箇所が埋もれてしまう
色ペンを何種類も使い、ページの多くをマーカーで塗りつぶしてしまう受験生を、指導現場では何度も見てきました。
マーカーを引く作業自体が「勉強した実感」を生みますが、後で口頭で内容を聞かれると答えられない、という状態に陥りやすいのが実情です。
手を動かす作業に満足してしまい、実際には理解が深まっていないためです。
指導現場では、色を絞り込むようアドバイスしています。
あくまで一例ですが、何度も間違える用語には赤、その前提となる背景や定義部分には黄、というように2〜3色程度に絞る受験生もいます。
大切なのは色数そのものより、印を付ける目的と対象を絞ることです。

掲載語をすべて均等に覚えようとする
用語集には、教科書への掲載頻度を示す①〜⑦という指標がついています。
この頻度を無視して、すべての語句を同じ熱量で覚えようとすると、学習時間が際限なく膨らんでしまいます。
指導現場では、志望校のレベルに応じて一問一答の重要度表示を目安にしながら、暗記する範囲を調整するようすすめています。
難関大であっても、頻度の低いマニアックな語句をすべて網羅する必要はありません。
優先順位をつけずに手を広げると、本来もっとも得点に直結する頻出語句の精度がかえって落ちてしまいます。
基礎・標準レベルの語句を確実に押さえることを優先してください。

用語集を暗記ノートや主教材にしてしまう
用語集に情報を書き込みすぎて、自分だけの暗記ノートのように仕立て上げてしまう受験生もいます。
用語集は本来辞書であり、赤シートで隠してテストする仕組みは備わっていません。
情報を一つの教材に集約したい気持ちは分かりますが、そこに時間をかけすぎると、実際に問題を解くアウトプットの演習時間が削られてしまいます。
指導現場では、用語集はあくまで確認用の辞書として位置づけ、暗記の中心は一問一答に置くようアドバイスしています。
用語集を主教材に格上げしないでください。
用語集の掲載語をどこまで覚えるか

用語集をどこまで覚えればよいのか、範囲の判断に迷う受験生は多いはずです。
目安となる考え方を紹介します。
- 10,700語の全暗記不要
- 演習や過去問で範囲を調整
- 一問一答の重要度を参考に
掲載されている用語を全部覚える必要はない
用語集に載っている約10,700語をすべて覚える必要はありません。
難関大であっても、合格最低点は6〜7割程度であることが多く、マニアックな語句まで完全に網羅しなくても十分に到達できます。
基礎・標準レベルの語句を確実に押さえたうえで、歴史の流れに基づく推論や消去法を組み合わせれば、頻度の低い難問にもある程度対応できます。
「全部覚えなければ落ちる」という不安を抱えている受験生は多いですが、実際の合格者は語句を選んで覚えている、という事実をまず知っておいてください。

覚える範囲は志望校と問題演習で調整する
最初からすべてを暗記しようとせず、まずは基礎・標準レベルの語句を固めてから、過去問演習を通して不足分を補っていく、という進め方を指導現場ではすすめています。
演習の中で「間違えた」「初めて見た」という語句に出会うたびに、その都度用語集で引いて補強していく方法です。
範囲を先に決めて詰め込むより、演習と連動させた方が定着しやすくなります。
判断の目安として、次の基準を使ってください。
- 過去問や問題集で実際に問われたことがある語句かどうか
- 問題演習で自分が間違えた語句、意味を混同した語句かどうか
- 一問一答の重要度表示で基本〜標準に位置づけられている語句かどうか

一問一答の重要度表示を判断材料にする
用語集の頻度表示だけでは、自分がどこまで覚えればよいか判断しづらいこともあります。
そこで役立つのが、一問一答についている重要度表示です。
一問一答の星の数が高い基本用語ほど、用語集の掲載頻度も高い傾向にあります。
この重要度表示をフィルターとして使うことで、自分の学習レベルに合った暗記境界線を引きやすくなります。
想起スピードを極める具体的な周回手順の詳細は、「東進日本史一問一答の使い方と最低5周の進め方をまとめた記事」を参考にしてください。
間違った使い方を防ぐチェックリスト

ここまでの内容を踏まえ、自分の勉強法にずれがないか確認できるチェックリストを用意しました。
当てはまる項目がないか、確認してみてください。
- 用語集を最初から読み込んでいないか:通読は文字の丸暗記になりやすく、途中で挫折するか読み終えても定着しません
- 考える前にスマホで検索していないか:反射的な検索を繰り返すと、自分で考える時間が減ってしまいます
- マーカーや書き込みが増えていないか:色を絞らず引き続けると、本番直前の見直しで重要箇所が探しにくくなります
- すべての掲載語を覚えようとしていないか:範囲を広げすぎると、他の科目に使うべき時間まで圧迫してしまいます
当てはまる項目があった場合は、そこで一度立ち止まり、教科書で流れを理解する→用語集で意味を確認する→一問一答で定着を確認する、という基本の3ステップに戻ってください。
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【Q&A】山川の日本史用語集のよくある質問

用語集の使い方に関して、よく寄せられる質問をまとめました。
Q.アプリ版やデジタル辞書でもよいですか
書籍版の『日本史用語集』は、イースト株式会社が提供する辞書アプリ「DONGRI」との連携版も用意されています。
移動時のスキマ時間に調べたいときは、アプリ版が便利です。
一方で、自宅の机でじっくり教科書と突き合わせながら学ぶ場面では、紙の書籍の方が記憶に残りやすいとされています。
場面に応じて、紙とアプリを併用してください。

Q.山川以外の日本史用語集でも代用できますか
河合出版の『得点直結 日本史用語集〈究〉』(約7,000語収録)など、他社の用語集も存在します。
図表や赤シート対応など、それぞれに強みがあります。
ただし、教科書『詳説日本史』の目次と記述順に完全に準拠しているのは山川の用語集です。
学校や独学で山川の教科書を使っている場合は、目次が一致している分、調べる際のスピードで優位性があります。
すでに他社の用語集を使い込んでいる場合、無理に買い替える必要はありません。
Q.日本史用語集はいつから使い始めますか
通史の学習を始め、教科書や一問一答で問題演習をこなす中で、言葉の意味が曖昧で前後の関係をはっきりさせたいという疑問が自然に出てきた段階から使い始めるとよいでしょう。
歴史の流れがまだ点のまま繋がっていない学習初期に用語集を開いても、効果は限定的です。
まずは通史の理解を優先し、疑問が出た段階で辞書として手に取ってください。

Q.日本史資料集とはどう使い分けますか
資料集(図録)は、仏像や絵巻物、系図、勢力地図などのビジュアル情報を確認するための教材です。
一方、用語集は制度や条約の詳細をテキストとして理解するための教材です。
役割が異なるため、どちらか一方だけで足りるものではありません。
視覚的なイメージを掴みたいときは資料集、語句の正確な意味や条件を確認したいときは用語集、というように使い分けてください。
まとめ:山川の日本史用語集の使い方|教科書・一問一答と併用する3ステップ

用語集は分からない意味を確認する教材
山川の日本史用語集は、教科書の内容を丸暗記するための教材ではなく、教科書で分からない意味や背景を確認するための辞書です。
約10,700語すべてを覚える必要はありません。
主教材にせず、丸暗記用にもせず、教科書学習を支える補助教材として位置づけてください。
指導現場では、この位置づけを最初に伝えるようにしています。
迷ったら3ステップに戻って使い分ける
暗記範囲を広げすぎて迷ったときや、勉強法に不安を感じたときは、焦って手を広げず「教科書で流れを理解する→分からない用語を用語集で確認する→一問一答で定着を確認する」という3ステップに一度戻ってください。
スマホ検索もマーカーも、使い方を工夫すれば十分に役立ちます。
目的と対象を絞りながら、自分の志望校に合った範囲で日本史の学習を進めてください。
山川の日本史用語集の使い方を解説した執筆者のプロフィール

※この記事は、社会(日本史・世界史)を中心とした文系科目の指導経験が豊富な桐生智花が執筆しています。学習塾で高校生の定期テスト対策や大学受験指導に携わった経験をもとに、教育現場で培った知見を記事に反映しています。
桐生智花は、学習塾で高校生を対象に、社会(日本史・世界史)を中心とした文系科目を指導してきました。一人ひとりの理解度に合わせた指導を得意としており、「理解して伸ばす」学習法や受験対策をわかりやすく解説しています。
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中学受験や高校受験に向けた塾選び、日々の家庭学習でお悩みの方に向けて、姉妹サイトの「塾オンラインドットコム」でも情報を発信しています。
小・中学生向けの効率的な勉強法や、後悔しない塾の選び方など、日々の学習管理に役立つ情報を分かりやすくまとめています。あわせて参考にしてください。