歴史総合と日本史探究の違い!共通テスト対策で確認すべき4つの範囲

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歴史総合には世界史の内容も出ると知り、「今の日本史の勉強だけで足りるのか」と不安になっていませんか。
結論から言うと、日本史探究の勉強を一からやり直す必要はありません。
これまで学んできた日本史の通史は生かせます。
ただし、共通テストに向けて、次の2点は別に確認する必要があります。
- 日本と関わりの深い近現代の世界情勢
- 史料やグラフなどを読み取る問題
歴史総合と日本史探究は、どちらか一方を選ぶ関係ではありません。
重なる範囲と別に補う範囲を整理し、今の自分に必要な対策を見極めましょう。
記事のポイント
- 歴史総合と探究の違いがすぐ分かる比較表
- 通史はそのまま活用!別に補うべき2つの対策
- 単語暗記だけで失点しない資料読解のコツ
- 手持ちの参考書を買い替えず活かす判断基準
歴史総合と日本史探究の違いを比較表でわかりやすく解説

最初に、履修区分や学習範囲、共通テストでの扱いを比較します。
| 比較項目 | 歴史総合 | 日本史探究 |
|---|---|---|
| 科目区分 | 必履修科目 | 選択科目 |
| 標準単位数 | 2単位 | 3単位 |
| 主な学習範囲 | 近現代の日本と世界 | 原始・古代から現代までの日本史 |
| 学習の視点 | 同じ時代の日本と世界を関連づける | 日本の歴史を時代の流れに沿って深める |
| 科目の関係 | 日本史探究の土台になる | 歴史総合で身につけた学び方を活用する |
| 共通テスト | 「歴史総合,日本史探究」の一部として出題 | 同じ試験科目内で出題 |
歴史総合は標準2単位の必履修科目、日本史探究は標準3単位の選択科目です。
文部科学省は、日本史探究について、歴史総合の学習を踏まえて日本の歴史を世界との関係も含めて考察する科目と位置づけています。
歴史総合は日本と世界の近現代を学ぶ
歴史総合は、すべての高校生が学ぶ必履修科目です。
近現代における日本と世界の動きを別々に覚えるのではなく、相互の関係に注目して学びます。
例えば、日本の開国だけを国内の出来事として覚えるのではありません。
- 欧米で産業革命が進んだこと
- 欧米諸国がアジアへ進出したこと
- アヘン戦争で清が敗れたこと
- その状況を日本がどのように受け止めたか
このように、同じ時代に起きた世界の変化と日本の動きを結びつけて理解します。
歴史総合は、日本史探究の簡単な前置きではありません。日本と世界の近現代史を横断的に考えるための基礎科目です。
日本史探究は日本史を古代から深く学ぶ
日本史探究は、原始・古代から現代までの日本の歴史を扱う選択科目です。
文部科学省の学習指導要領では、次の4分野で構成されています。
- 原始・古代の日本と東アジア
- 中世の日本と世界
- 近世の日本と世界
- 近現代の地域・日本と世界
日本国内の出来事を時代順に覚えるだけでなく、資料を使って問いや仮説を立て、出来事の意味や関係性を考える学習も重視されています。
旧日本史Bで学んだ通史知識の多くは引き続き必要です。
資料を比較したり、出来事の因果関係を考えたりする力が、これまで以上に求められます。
違いがわかる4つの比較ポイント
歴史総合と日本史探究の違いは、難易度の高低だけでは説明できません。
次の4点で分けると整理しやすくなります。
- 通史の範囲:日本史探究は原始・古代から現代まで、歴史総合は近現代を中心に扱う
- 重なる範囲:日本の近現代史は両方の科目に含まれる
- 世界情勢:歴史総合では、日本と関係する世界の動きも確認する
- 資料読解:どちらも史料やグラフを使って考える問題への対応が必要
日本史探究の通史学習は継続し、重なる近現代史には世界とのつながりを加える。
この考え方が、重複や抜けを防ぐ基本になります。
歴史総合と日本史探究はどちらか一方を選ぶ科目ではない

歴史総合と日本史探究は、二者択一の科目ではありません。
歴史総合で歴史の見方や資料の扱い方を学び、その土台を日本史探究で発展させる関係にあります。
歴史総合は必履修、日本史探究は選択科目
歴史総合はすべての高校生が履修し、日本史探究は学校の教育課程や生徒の進路に応じて選択します。
文部科学省は、日本史探究を「歴史総合」の学習が前提となる科目と説明しています。
歴史総合で身につけた資料の読み方や歴史の考え方を、日本史探究でも活用する設計です。
そのため、日本史探究を選んだからといって、歴史総合を省略できるわけではありません。

指導現場で多い「歴史総合は前置き」という誤解
指導現場では、次のような相談を受けることがあります。
日本史探究を勉強していれば、歴史総合は対策しなくても大丈夫ですか。
この誤解が生まれやすい理由の一つは、歴史総合の授業を先に終えている生徒が多いことです。
日本史探究の学習が進むにつれて、以前に学んだ歴史総合の世界情勢や資料の読み方が抜けてしまいます。
その際は、歴史総合と日本史探究を次のように整理して説明しています。
- 日本史探究:日本の歴史を古代から現代へ追う縦軸
- 歴史総合:同じ時代の日本と世界をつなぐ横軸
歴史総合を「もう終わった科目」と考えず、日本史探究と結びつけて確認し直すことが大切です。

縦に深める科目と横につなぐ科目の違い
日本史探究は、日本の歴史を時間の流れに沿って深めます。
歴史総合は、その時代に世界で何が起き、日本へどのような影響を与えたかを考えます。
たとえば「明治維新」を覚えているだけでは不十分です。
次の問いに答えられるか確認してみてください。
なぜ日本は、幕末から明治にかけて急いで近代化する必要があったのでしょうか。
欧米諸国のアジア進出や帝国主義の広がりと結びつけて説明できれば、日本史と世界史が横につながっています。
用語を知っていても、世界情勢との関係を説明できなければ、資料を使った問題で判断に迷いやすくなります。
学校の教材を活用しながら定期テストや共通テストで高得点を狙う具体的な手順は、「歴史総合の勉強法と教科書・ノート・ワークの具体的な使い方を解説した記事」を参考にしてください。
共通テストでは歴史総合と日本史探究の両方が必要

大学入学共通テストでは、正式に「歴史総合,日本史探究」という1つの出題科目として扱われます。
2026年度共通テストの出題方法では、地理歴史・公民から1科目を受験する場合、試験時間は60分、配点は100点です。
「歴史総合,日本史探究」は1つの試験科目
共通テストでは、歴史総合と日本史探究を別々に受験するのではありません。
「歴史総合,日本史探究」という1つの科目の中から、両方の内容が出題されます。
2026年度本試験は全6大問、解答番号は1~34でした。
第1問が歴史総合で25点、問1~7が出題されています。第2問から第6問は日本史探究で、各15点、合計75点でした。
| 2026年度本試験 | 配点 | 構成 |
|---|---|---|
| 歴史総合 | 25点 | 第1問・問1~7 |
| 日本史探究 | 75点 | 第2~6問 |
| 合計 | 100点 | 全6大問・解答番号1~34 |
大問数や設問構成は、今後変更される可能性があります。
受験年度の出題方法と本試験問題を大学入試センターで確認してください。
日本史探究だけでは対応できない問題がある
大学入試センターは、歴史総合・日本史探究について、個別の用語知識だけでなく、次のような力を問う方針を示しています。
- 出来事の意味や相互関係を考える
- 初めて見る資料と学んだ知識を関連づける
- 資料をもとに仮説を立てて検証する
- 時代や地域を超えてテーマを考える
つまり、日本史用語を暗記しているだけでは対応しにくい問題が含まれます。
2026年度本試験の歴史総合では、マラリア、飢饉、環境汚染、災害復興などを題材に、複数地域の出来事や資料を比較する問題が出題されました。
日本史探究でも、『伴大納言絵巻』のような絵画資料や文字資料を組み合わせて判断する問題が出ています。
資料読解は歴史総合だけの課題ではありません。

日本史選択だから不利になるわけではない
日本史を選択したからといって、それだけで不利になるわけではありません。
ただし、歴史総合で扱う世界の動きを後回しにすると、共通テストの一部を十分に対策できない状態になります。
世界史探究の全範囲を最初から覚える必要はありません。
日本史の転換点と深く関係する近現代の世界情勢を優先して確認します。
例えば、次の組み合わせです。
- 開国と欧米諸国のアジア進出
- 殖産興業と産業革命
- 日本の対外進出と帝国主義
- 第一次世界大戦と日本の外交・経済
- 世界恐慌と満州事変
- 冷戦と戦後日本の外交・経済復興
「世界史を全部やり直す」のではなく、「日本史とつながる世界情勢を補う」と考えてください。
共通テスト対策で確認すべき4つの範囲

日本史選択者が確認する内容は、次の4つに分けられます。
| 確認範囲 | 今の学習 | 追加確認 | 主な確認内容 |
|---|---|---|---|
| ①日本史の通史 | 継続する | 教材に不足があれば補う | 原始・古代から現代までの流れ |
| ②重なる近現代史 | 継続する | 世界との関連を加える | 明治維新、戦争、戦後復興など |
| ③近現代の世界情勢 | 別に確認する | 必要 | 産業革命、帝国主義、世界大戦、冷戦など |
| ④資料読解 | 対応状況を確認する | 不足していれば補う | 史料、図表、地図、グラフなど |
①日本史探究で学ぶ原始・古代から現代までの通史
日本史探究では、原始・古代から現代までを扱います。
旧日本史Bで学んできた人物、制度、政治、外交、社会、経済、文化などの知識が、すべて不要になるわけではありません。
日本史探究は、旧日本史A・日本史Bの学習を発展的に継承する科目として設置されています。
すでに通史学習を進めている場合は、教材をすべて替えて最初からやり直すのではなく、現在の知識に抜けがないかを先に確認しましょう。

他の主要科目とのバランスや志望校に合わせた開始時期の判断軸については、「日本史の勉強をいつから始めるべきかと高3からの優先順位を解説した記事」をチェックしてみてください。
②両科目で重なる日本の近現代史
明治維新、殖産興業、立憲政治、二度の世界大戦、戦後復興など、日本の近現代史は両科目に関係します。
ただし、同じ内容を同じ角度から学ぶわけではありません。
日本史探究では、日本国内の政治・社会・経済の変化を詳しく学びます。
歴史総合では、その変化を世界の動きと関連づけて考えます。
指導では、明治維新を確認するときに、次のように問いかけます。
なぜ日本は、欧米の制度や技術を急いで取り入れようとしたのでしょうか。
この問いに、欧米諸国のアジア進出や帝国主義と結びつけて答えられれば、2科目の知識がつながっています。
近現代史を二重に暗記するのではなく、日本史の知識に世界との関係を加えてください。

③別に補う近現代の世界情勢
日本史探究を中心に勉強している生徒が不足しやすいのが、近現代の世界情勢です。
特に確認したいのは、次のテーマです。
- 産業革命
- 欧米諸国のアジア進出
- 帝国主義
- 第一次世界大戦
- 国際協調とワシントン体制
- 世界恐慌
- 第二次世界大戦
- 冷戦
- 植民地の独立
- 冷戦後の国際社会
すべての国名・王朝名・細かな戦争を覚える必要があるという意味ではありません。
日本の外交、産業、政治、社会にどのような影響を与えたかを説明できる状態を目指します。
指導現場では、「日本史の通史はできているのに、歴史総合の模試になると点が取れない」と相談されることがあります。
原因として確認するのが、日本史と世界史を別々の知識として覚えていないかという点です。

④新課程で重視される資料読解
歴史総合と日本史探究では、文章史料だけでなく、次のような資料も使われます。
- 統計グラフ
- 地図
- 絵巻物
- 風刺画
- 写真
- 年表
- 会話文
- 複数の文章資料
大学入試センターも、教科書で扱われていない資料と学習済みの知識を関連づけたり、資料をもとに仮説を検証したりする問題を作成する方針を示しています。
用語を覚えるだけでなく、資料から何が読み取れるかを考える練習が必要です。
日本史の通史を覚えても歴史総合で失点する理由

日本史の知識があるのに歴史総合で得点できない場合、知識量以外の部分につまずいている可能性があります。
指導時に確認するのは、次の3点です。
世界の動きと日本を結びつけられていない
日本の出来事と世界の出来事を、それぞれ別の年表として覚えていないでしょうか。
例えば、日本の開国を説明するときに、ペリーの来航だけを覚えていても十分ではありません。
- なぜ欧米諸国はアジアへ進出したのか
- なぜ日本は欧米諸国を強く警戒したのか
- 開国後、日本の政治や経済はどう変わったのか
こうした関係まで説明できるかを確認します。
高3の共通テスト対策で「日本史の通史はできているのに、歴史総合の模試だけ点が伸びない」と相談されることがあります。
その場合は、開国、世界大戦、冷戦などの転換点を選び、日本と世界の出来事を左右に並べて確認してもらいます。

資料中の単語だけで答えを選んでしまう
資料問題が苦手な生徒は、問題文と選択肢に共通する言葉を探して答えを決めることがあります。
しかし、同じ用語が使われていても、時代や書き手の立場が異なれば、選択肢の内容が正しいとは限りません。
指導では、資料を読む前に、次の3点を確認してもらいます。
- 誰が作った資料か
- 誰に向けて作った資料か
- 何のために作った資料か
この3点を確認すると、用語の一致だけで判断する誤りを防ぎやすくなります。

出来事の原因と結果を説明できない
人物名や制度名を答えられても、出来事の原因と結果を説明できない場合があります。
たとえば、殖産興業について、言葉の意味を覚えるだけで終わっていないでしょうか。
次のように問い直すと、理解度を確認できます。
なぜ明治政府は殖産興業を進めたのか。
その政策によって日本の産業や社会はどう変わったのか。
指導現場では、出来事の名前だけでなく、「なぜ起きたのか」「何が変わったのか」を口頭で説明してもらいます。
知識を点で覚えるのではなく、原因と結果を線でつなげるためです。
新課程の日本史探究をゼロから効率よく攻略する順序については、「日本史探究の勉強法と何から始めるべきかの正しい順番を解説した記事」で詳しく解説しています。
不足範囲を効率よく補う判断基準

不足している範囲を判断するときは、世界史をどこまで覚えたかだけで考えないでください。
日本史と世界情勢を関連づけて説明できるか、資料から必要な情報を読み取れるかが判断基準になります。
日本の転換点と世界情勢を並べて確認する
世界史の最初から最後までを一気に学び直すのではなく、日本史の転換点から確認します。
| 日本史の転換点 | 同時期に確認したい世界情勢 |
|---|---|
| 幕末の開国 | 産業革命、欧米のアジア進出、アヘン戦争 |
| 明治の近代化 | 帝国主義、列強による植民地化 |
| 第一次世界大戦期 | 総力戦、ロシア革命、国際協調 |
| 昭和初期 | 世界恐慌、ブロック経済、ファシズム |
| 戦後日本 | 冷戦、植民地の独立、東西対立 |
| 冷戦終結後 | 地域統合、グローバル化、地域紛争 |
「その世界情勢が日本に何をもたらしたか」を、一つずつ説明してみてください。
世界史全体を一から覚え直す必要はない
日本史選択者が歴史総合対策を始めるとき、世界史探究の通史教材を最初から読もうとすることがあります。
優先すべきなのは、日本の近現代史と関係する世界情勢です。
世界史探究で扱う細かな知識まで、すべて覚える必要があるわけではありません。
まずは次の3点を説明できるか確認します。
- 世界で何が起きたか
- その出来事が日本にどのような影響を与えたか
- その結果、日本の政治・外交・経済がどう変化したか
この3点が説明できないテーマから補いましょう。

資料は背景・目的・立場から読む
初めて見る資料では、用語を探す前に、次の順番で確認します。
- 背景:いつ、どのような状況で作られたか
- 立場:誰が、誰に向けて作ったか
- 目的:何を伝えたり正当化したりする資料か
資料の種類によっては、書かれている内容をそのまま事実として受け取れないこともあります。
作成者の立場や目的を踏まえたうえで、学んだ知識と照らし合わせて判断してください。
基礎から共通テスト対策まで段階別に選べるおすすめ教材は、「歴史総合・日本史探究のおすすめ参考書&問題集を解説した記事」でまとめています。
歴史総合の世界史分野に不安がある人は、参考書を最初からやり直すだけでなく、映像授業でわからない単元だけ確認する方法もあります。
スタディサプリなら、歴史総合や日本史探究の講座をスマホやパソコンで視聴できるため、「日本史は勉強してきたけれど、歴史総合の世界史分野が不安」という人も、必要な部分に絞って復習できます。
旧日本史B教材で使える範囲と追加すべき範囲

浪人生や旧課程の教材を持っている受験生からは、「日本史Bの参考書を使い続けてよいか」と相談されることがあります。
結論として、旧日本史B教材をすべて買い替える必要はありません。
ただし、科目名だけで判断せず、教材に収録されている内容を確認してください。
| 確認項目 | 旧教材を活用できる可能性 | 確認すること |
|---|---|---|
| 原始・古代から近世 | 高い | 通史知識に抜けがないか |
| 近現代の日本史 | 高い | 世界情勢との関係を扱っているか |
| 歴史総合の世界情勢 | 教材による | 近現代世界史が不足していないか |
| 史料・図表問題 | 教材による | 複数資料を使う問題があるか |
| 新課程型の考察問題 | 低い場合がある | 仮説・比較・因果関係を問う問題があるか |
通史知識の確認には旧教材を活用できる
旧日本史Bの一問一答や講義系参考書は、日本史の通史を確認するために活用できる場合があります。
日本史探究は、旧日本史A・日本史Bの学習を発展的に継承した科目です。
指導現場でも、使い慣れた旧日本史B教材は通史確認に残し、不足している範囲だけを補うよう助言しています。
ただし、教材の発行年や内容によって対応状況は異なります。
目次と問題形式を確認し、次の内容が不足していないかを見てください。
- 近現代の世界情勢
- 日本と世界の関連
- 複数資料の比較
- 図表やグラフの読解
- 出来事の理由や影響を考える問題

歴史総合の世界情勢は別に確認する
旧日本史B教材は、日本史の通史には使えても、歴史総合で扱う世界情勢が十分ではない場合があります。
特に、産業革命、帝国主義、世界大戦、冷戦などを、日本の動きと関連づけて扱っているかを確認してください。
具体的な教材の比較や選び方は、歴史総合・日本史探究のおすすめ参考書の記事で詳しく解説しています。

資料問題は新課程への対応状況を確認する
旧教材にも史料問題はありますが、新課程の共通テストでは、複数資料の比較や初見資料からの考察が重視されています。
大学入試センターも、未知の資料と既習知識を関連づけ、仮説を検証する問題を出題方針に挙げています。
手持ちの教材に、次のような問題があるか確認してください。
- 文章史料とグラフを組み合わせる問題
- 複数の資料を比較する問題
- 資料から原因や影響を考える問題
- 作成者の立場や目的を判断する問題
具体的な進め方は、歴史総合の勉強法と日本史探究の勉強法で確認できます。
日本史選択者向け4つの確認チェック

現在の学習に不足がないか、次の4項目を確認してください。
- 原始・古代から現代までの日本史の流れを説明できる
- 日本の近現代史を、同時期の世界情勢と結びつけられる
- 産業革命・帝国主義・世界大戦・冷戦を後回しにしていない
- 初めて見る史料やグラフでも、背景・立場・目的を確認できる
チェックできなかった項目が、今の自分に不足している範囲です。
すべてをやり直すのではなく、チェックが付かなかった部分から補ってください。
自分だけで学習計画を立てるのが難しい場合は、大学受験の学習管理を受ける方法もあります。
東大毎日塾では、現在の成績や使っている参考書、志望校などをもとに学習計画を作成し、毎週の面談や日々の質問対応を通して受験勉強を進めます。
「歴史総合をどこまで対策するべきか」だけでなく、受験科目全体の優先順位や勉強の進め方から相談したい人は、無料相談で現在の学習状況を整理してみるのも一つの方法です。
【Q&A】歴史総合と日本史探究のよくある質問

歴史総合と日本史探究について、受験生や保護者から多く寄せられる質問をまとめました。
Q.歴史総合だけで大学受験できますか
大学・学部・入試方式によって、利用できる科目は異なります。
共通テストには、必履修科目を組み合わせた「地理総合/歴史総合/公共」という出題科目もありますが、志望校がどの科目を利用対象にしているかは別に確認が必要です。
「歴史総合,日本史探究」が必要なのか、「歴史総合」を含む別の科目でも出願できるのかは、各大学が公表する最新の募集要項で確認してください。

Q.日本史探究と日本史Bはどちらが難しいですか
単純にどちらが難しいとは言い切れません。
日本史探究でも、旧日本史Bで学んだ通史知識の多くが必要です。
一方で、日本史探究では、資料を活用して問いや仮説を立て、出来事の意味や関係性を説明する学習が重視されています。
知識量だけでなく、「資料を読み、考えて答える負担」が難しさにつながりやすいと考えてください。

Q.世界史探究も履修する必要がありますか
「歴史総合,日本史探究」を受験するために、必ず世界史探究を履修しなければならないわけではありません。
ただし、高校の教育課程や単位の取り方は学校ごとに異なります。
受験対策としては、世界史探究の全範囲ではなく、歴史総合で扱う日本と関係の深い近現代の世界情勢を確認します。
学校での履修については、先生や進路担当者にも確認してください。

Q.「日本史探求」と「日本史探究」はどちらが正しいですか
正式名称は「日本史探究」です。
「探求」ではなく「探究」と書きます。
日本史探究では、用語を覚えるだけでなく、資料を活用しながら問いや仮説を立て、歴史の意味や関係性を考える学習が重視されています。
まとめ:歴史総合と日本史探究の違い!共通テスト対策で確認すべき4つの範囲

歴史総合と日本史探究の重要ポイント
歴史総合と日本史探究は、どちらか一方を選んで対策する科目ではありません。
- 歴史総合は、日本と世界の近現代史を関連づけて学ぶ必履修科目
- 日本史探究は、日本の歴史を原始・古代から現代まで深める選択科目
- 共通テストでは「歴史総合,日本史探究」という1科目として出題
- 2026年度本試験では、歴史総合25点、日本史探究75点
- 大問数や設問構成は年度によって変わる可能性がある
- 日本史の通史は継続し、世界情勢と資料読解の不足を補う
2026年度共通テストでは、「歴史総合,日本史探究」は60分・100点で実施され、全6大問、解答番号は1~34でした。
迷ったときの判断基準と次の行動
日本史の通史をすでに学んでいる人は、一からやり直す必要はありません。
最初に、次の3つを確認してください。
- 開国・世界大戦・冷戦を、世界情勢と結びつけて説明できるか
- 初見の資料で、背景・立場・目的を確認できるか
- 手持ちの教材に、歴史総合と新課程型の資料問題が含まれているか
不足している部分だけを追加すれば、これまで積み上げてきた日本史学習を無駄にせず、共通テスト対策へつなげられます。
歴史総合と日本史探究の違いを解説した執筆者

※この記事は、社会(日本史・世界史)を中心とした文系科目の指導経験が豊富な桐生智花が執筆しています。学習塾で高校生の定期テスト対策や大学受験指導に携わった経験をもとに、教育現場で培った知見を記事に反映しています。
桐生智花は、学習塾で高校生を対象に、社会(日本史・世界史)を中心とした文系科目を指導してきました。一人ひとりの理解度に合わせた指導を得意としており、「理解して伸ばす」学習法や受験対策をわかりやすく解説しています。
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