大学受験英語の偏差値別勉強法|現在のレベルから始める逆転マップ

大学受験英語の偏差値別勉強法|現在のレベルから始める逆転マップ

※この記事には一部PRが含まれます。

英語を毎日勉強しているのに偏差値が上がらないと、「今の参考書で合っているのか」「何からやり直せばよいのか」と不安になりますよね。

大学受験の英語は、今の偏差値によって優先すべき勉強が変わります。

この記事では、英語指導に長く携わってきた予備校オンラインドットコム編集部が、偏差値40・50・60の段階ごとに、勉強の順番、参考書ルート、次に進む目安を整理します。

今日から迷わず動くための学習マップとして活用してください。

記事のポイント

伸び悩む原因は努力不足ではなく勉強の順番のミス

自分の今の偏差値に合わせた正しい学習ルートがわかる

単語や文法を長文読解へつなげる英文解釈のコツがわかる

部活や学校生活と両立できる現実的な勉強時間の目安を提示

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Contents

大学受験英語の偏差値別勉強法は「今の実力」を知ることから始まる

大学受験英語の偏差値別勉強法|現在のレベルから始める逆転マップ

英語は多くの大学で配点が高く設定されている重要な科目です。

それだけに、間違った方向で努力を続けると、時間のロスが最も大きくなる科目でもあります。

成績が伸びない原因の多くは、努力不足ではなく「勉強の順番のズレ」にあります。

【文部科学省】高等学校学習指導要領解説 外国語編・英語編

  • 伸び悩みの原因は努力不足ではなく勉強の順番のズレ
  • 単語や文法の基礎を自動化させて脳の負担を減らす
  • 今の実力に合わない勉強を捨てることが合格への近道

偏差値が伸びない人ほど「自分の現在地」を見誤っている

単語も文法もあやふやなまま、難関大学の長文問題集をこなそうとする生徒は、指導現場で毎年必ず出てきます。

塾で指導していた高3の生徒に、こんなケースがありました。

毎日2時間、長文問題集を解き続けているのに、模試の偏差値が45から全く動かない。一緒に確認してみると、中学レベルの関係代名詞があやふやで、一文のどこが主語でどこが動詞かを正確に判断できていなかったのです。「英文法はひと通りやりました」と本人は言うのですが、問題集のパターン暗記は済んでいても、実際の英文に使いこなせていなかった。つまり、問題は努力の量ではなく、順番のミスでした。

英文を読む処理は、脳のワーキングメモリ(作業記憶)を使います。

単語の意味を思い出す作業や、文の構造を読み解く作業が自動化されていない段階で長文を読もうとすると、脳の処理容量がその基礎作業だけで一杯になり、文章全体の意味を理解するところまで回せなくなります。

これが「努力しているのに伸びない」状態の正体です。

大学受験英語は「偏差値別」に勉強法を変えると伸びやすい

偏差値40・50・60では、そもそも必要な力が違います。

その段階に合わない勉強を続けても、成績は上がりません。

偏差値40以下の段階では、高校の学習を一旦置いて、中学英語の基礎と基本単語の立て直しが最優先です。

偏差値40〜50の段階では、単語と文法を「一文を読むための道具」として使いこなす英文解釈の訓練が必要です。

偏差値50〜60の段階になって初めて、長文を速く・正確に読む練習が本格的に機能します。

そして偏差値60以上に達したら、志望校ごとの出題形式に合わせた個別対策へと切り替えます。

この順番を守ることが、最も効率的な合格への道です。

大学受験英語の全体的な勉強順序や、単語・文法・長文の進め方を先に整理したい場合は、こちらの記事も参考にしてください。

大学受験英語の勉強法完全ガイド

まず確認|大学受験英語の偏差値別ロードマップ

大学受験英語の偏差値別勉強法|現在のレベルから始める逆転マップ

どの段階で何をやるべきかを把握することが、遠回りをしない最大の対策です。

根性論ではなく、今の実力に応じた学習の全体地図を確認しましょう。

偏差値帯今の状態優先する勉強次に読む記事
40以下中学英語・基礎単語に穴がある中学英語の復習・基礎単語の定着偏差値40向け勉強法記事
40〜50単語・文法は少し進んだが長文が読めない英文解釈の導入・短文精読偏差値45→55向け勉強法記事
50〜60一文はなんとか読めるが長文が遅い・不安定英文解釈の自動化・長文演習と復習偏差値50向け参考書・勉強法記事
60以上標準的な長文は読める志望校別の出題形式への対応MARCH・早慶別対策記事

偏差値40以下|中学英語と基礎単語を立て直す段階

長文問題集を開く前にやるべきことがあります。

この段階では、中学英語の文法ルールと基礎単語の定着が最優先です。

英語の基礎を飛ばして高校レベルの問題集に進んでも、文章の大半が意味不明な記号の羅列になってしまい、学習効率がほぼゼロになります。

偏差値40以下の勉強法については、後の章でさらに詳しく整理します。

英語の偏差値40台で何から始めるべきか迷う場合は、基礎の立て直し方を先に確認しておくと安心です。

英語の偏差値40台から伸ばす勉強法と参考書

大学受験英語の偏差値別勉強法|現在のレベルから始める逆転マップ

偏差値40〜50|英文法と短文読解をつなげる段階

単語の暗記は進んでいるのに長文が読めない——このパターンの原因は、文法を「問題集のパターン解き」としか使えていないことです。

この段階で必要なのは、単語と文法を組み合わせて一文を正確に読み解く「英文解釈」の訓練です。

5語〜15語程度の短い英文を構造ごとに正確に分析する練習を積み重ねることで、長文読解への橋渡しができます。

偏差値45前後から55を目指す場合は、今のレベルに合う参考書ルートを確認しておきましょう。

英語の偏差値45から55を目指す参考書ルート

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偏差値50〜60|英文解釈と長文演習で伸び始める段階

一文を丁寧に訳せるようになったら、次は「読む速度と構造理解を同時に鍛える段階」に入ります。

一語ずつ後ろから返り読みする習慣を手放し、英語の語順のまま前から意味をとる練習が必要です。

この段階を正しく通過すると、共通テストや中堅私大の長文を時間内に処理する力が身につきます。

偏差値50前後で次に使う参考書に迷う場合は、標準レベルから一歩進む教材選びを確認してください。

英語の偏差値50を目指す受験生向けの参考書

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偏差値60以上|志望校別対策で得点力を仕上げる段階

この段階に入ったら、一般的な総合英語力の向上から、志望校の出題形式への個別対策に切り替えます。

東大・京大・早慶などの難関大は、大学ごとに求められる力が大きく異なります。

基礎を完成させた状態で志望校の過去問を徹底的に分析し、弱点を補強していく作業が合否を分けます。

大学受験英語で「勉強しているのに偏差値が上がらない」最大の原因

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毎日机に向かっているのに模試の結果が変わらない——そこには、多くの受験生に共通する「空回りパターン」があります。

  • 単語不足のまま毎日長文を解く空回りパターンを解説
  • 1冊を即答レベルまで仕上げない参考書浮気の弊害
  • 復習と音読に解いた時間以上のエネルギーを注ぐ

多くの受験生がハマる「やってはいけないNG勉強法」

よく見られるNG勉強法を以下にまとめます。

自分に当てはまるものがないか確認してみてください。

  • 英文の構造が分からないまま「毎日長文を1題解く」をこなしている
  • 知っている単語をつなぎ合わせて「なんとなくこういう意味だろう」と読んでいる(雰囲気読み)
  • 後ろから前に戻って訳す「返り読み」が癖になっている
  • 1冊を仕上げる前に次の参考書へ乗り換えることを繰り返している
  • 問題を解いて丸付けをしたら「終わり」にしている

雰囲気読みや返り読みは、何ヶ月続けても読解の精度や速度は上がりません。

それどころか、間違った読み方が癖として定着してしまいます。

精読が不完全なまま長文をこなしても、「紙の上で目を往復させる作業」になるだけで、学力の向上にはつながりません。

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「参考書を増やす=成績アップ」ではない理由

成績が伸び悩んでいる生徒の部屋には、開いていない参考書が何冊も積まれていることが少なくありません。

新しい参考書を買うと「これで成長した気がする」という感覚になります。

しかし実際には、1冊を「即答できる状態」まで仕上げないまま次へ移ると、どの参考書の内容も本番で使えるレベルに達しません。

英単語帳も解釈書も、「見た瞬間に1秒以内で意味が出てくる」レベルになるまで同じ1冊を繰り返すことが、遠回りに見えて最も速い方法です。

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偏差値が伸びる生徒は「復習のやり方」が違う

成績が止まっている生徒は、問題を解いて丸付けをして答えを書き写した時点で「終わり」にしています。

成績が伸びる生徒は、解いた時間と同じかそれ以上の時間を復習に使います。

なぜその選択肢を間違えたのかを書き出し、構造が曖昧だった文に自力でSVOCを書き込み、理解を終えた英文を音源に合わせて最低10回以上音読する。

このプロセスが、頭で理解した知識を「実戦で即座に使える力」に変換していきます。

偏差値40以下の大学受験英語勉強法|まずは「読めない原因」をなくす

大学受験英語の偏差値別勉強法|現在のレベルから始める逆転マップ

偏差値40以下の段階で大切なのは、高度なテクニックではありません。

「なぜ読めないのか」の原因を1つずつ丁寧に取り除くことです。

英語への苦手意識が強くても、正しい順番で取り組めば着実に前進できます。

  • 難関私大の英作文の失点も実は中学レベルのミス
  • 単語暗記と並行して素材を組み立てる文法の理解が必須
  • 10語から15語の短い英文の構造を正しく見抜く力
  • 次のフェーズへ進むための明確な客観的数値を定義

「何から始める?」英語が苦手な人は中学内容から戻ってOK

高校受験や定期テストで英語の得点率が7割を切っていた人は、まず中学英語のやり直しからスタートしてください。

これは遠回りではありません。

難関私大の英作文における失点原因を客観的に分析すると、高度な文法の誤りよりも、三人称単数の-s、時制の一致、基本的な助動詞の使い方といった中学英語レベルのミスが大部分を占めていることが分かります。

中学2・3年レベルの基本構造である、andやorが何と何をつないでいるかの判断、関係代名詞の基礎をしっかり定着させることが、逆転合格への最速の基盤になります。

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【文部科学省】中学校学習指導要領解説 外国語編

英単語ばかりやっても偏差値が上がらない理由

「単語さえ覚えれば長文が読める」は、よくある誤解です。

単語は読解の「要素」ですが、素材を組み立てるルール(文法・構造)なしでは、正しい意味は読み取れません。

例えば、関係代名詞や分詞の形容詞用法が分かっていない生徒は、知っている単語を都合よくつなぎ合わせて、筆者とは全く違う意味を自分で作り上げてしまいます。

単語暗記と並行して文法の理解が欠かせない理由はここにあります。

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長文が読めない人は「短文理解」が抜けている

長文は、短い文が論理関係を保ちながら連結された構造物です。

つまり、1文が正確に読めない状態で長文を読めるようにはなりません。

英文解釈を始める前の前提として、10語〜15語程度の短い英文に対してSVOCを正しく振れるかどうかを確認してください。

どこが主語でどこが動詞か、どこからが修飾語かの境界線を引ける力がなければ、長文演習を増やしても間違った読み方を定着させるだけになります。

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偏差値40台から次へ進める「クリア条件」

次の段階に進んでよいかどうかの参考基準を、以下の表で確認してください。

すべてを完璧に満たさなければいけないわけではなく、あくまで「このくらいを目安に」と捉えてください。

チェック項目目安
基礎英単語(中学〜高校入門レベル)見た瞬間に意味がすぐ出てくることが増えてきた
基礎文法(時制・助動詞・関係代名詞など)各項目について、自分の言葉で大体の説明ができる
10〜15語の短文SVOCを書き込んで、主部と述部をおおよそ正しく分解できる

この3つがある程度そろってから、英文解釈・長文演習のフェーズへ進むのが正しい順序です。

偏差値40〜50の大学受験英語勉強法|伸びる人と止まる人の分岐点

大学受験英語の偏差値別勉強法|現在のレベルから始める逆転マップ

偏差値40台後半から50前後は、多くの受験生が「どれだけ勉強しても成績が横ばい」というスランプを経験しやすい時期です。

ここを早く抜け出す人と、ここで止まり続ける人の差はどこにあるのかを整理します。

  • 知識を長文で使う道具に変える英文解釈の訓練が必要
  • なぜその訳になるのか構造的根拠を説明できる力
  • 演習量を増やす前に確認すべき3つの基礎スピード
  • 読めると解けるの違いを意識し選択肢の根拠を掴む

偏差値50へ行けない人は「英文解釈」を飛ばしている

偏差値50の壁を超えられない最大の原因は、単語と文法の学習を終えた後、英文解釈の訓練をそのまま飛ばして長文演習へ進んでしまうことです。

例えば、「関係代名詞の後ろは不完全文」という知識を問題集で学んでも、実際の長文の中で主語に長い関係代名詞節がかかっている構造を見抜けなければ意味がありません。

この精読訓練を経ずに長文をこなすと、問題ごとに点数が激しくブレ続け、実力が安定しません。

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単語と文法を長文へつなげる「英文解釈」の考え方

英文解釈とは、覚えた文法ルールを「英文を読むためのツール」に変換する訓練です。

文法の学習が「ルールを暗記すること」なら、英文解釈の学習は「なぜその訳になるのかを、構造的根拠で説明できるようにすること」です。

どの名詞がどの動詞の目的語で、どの節がどこを修飾しているかを正確に判断できる力を、短文の反復演習で身につけます。

この力が、長文の安定した読解を支える根幹になります。

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長文演習を増やす前に確認したい3つのこと

長文問題集の演習量を増やす前に、次の3点を確認してください。

できていない項目があれば、そこに対応する学習に戻るのが近道です。

確認項目目安できていない場合の対処
単語の想起スピード演習長文の8割以上の単語の意味がすぐ出てくる基礎単語帳の反復に戻る
文法の活用助動詞・分詞構文などを英文の中で訳に反映できる英文解釈の基礎練習に戻る
復習時間の確保解いた後に精読・音読10回以上のスケジュールが組まれている1日の学習量を減らして復習時間を確保する

偏差値50前後で次のレベルへ進める状態とは

次の段階(MARCH対策)へ進んでよいタイミングの目安は、300〜500語程度の長文を時間内に解いて正答率が安定して7〜8割に達しているかどうかです。

加えて重要なのは、「読める」と「解ける」の違いです。

話の流れがなんとなく分かる(読める)だけでは不十分で、なぜその選択肢が正解なのか、本文のどの部分が言い換えられているのかを根拠をもって説明できる(解ける)状態になっているかを確認してください。

返り読みを抑えてある程度のスピード感で読めているかどうかも、一つの目安になります。

偏差値50〜60の大学受験英語勉強法|MARCHレベルへ近づく勉強の変化

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偏差値50から60へ上がる時期は、英語の読み方が「意識的なパズル解き」から「無意識の自動処理」へと変わっていく段階です。

ここでの勉強の変化を理解しておくと、伸び方がはっきり変わります。

  • 接続詞やつなぎ言葉を道標に精読と流し読みをスイッチ
  • 共通テストの膨大な語数を処理する正しい音読の3ステップ
  • 脳内音読の依存から脱却し1本の長文の復習の質を上げる
  • 難関私大の演習へ進む前にクリアすべき記述模試の目安

偏差値60に届く人は「構造」を読みながら長文を解いている

偏差値60に達する受験生は、長文の全部を同じ集中度で読んでいません。

HoweverやFor exampleなどの接続詞やつなぎ言葉を道標にして、読み方を切り替えています。

For exampleが来たら「ここは具体例なのでさらっと確認」、Howeverが来たら「ここから筆者の主張が来る」と判断して、精読と流し読みをスイッチします。

段落の冒頭1文を読んだ時点で「この段落は何をする段落か」を予測しながら読むことで、処理速度を上げています。

この読み方の切り替えが、時間内に膨大な長文を処理するための核心です。

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共通テスト・私大長文についていくための正しい音読の使い方

共通テストの英語(リーディング)は2024年実績で約6,300語あり、制限時間80分の中で読解と解答を終わらせるには、かなりの読解速度が必要です。

一般に、目安とされる処理速度に達していない場合、読むだけで時間が終わってしまうと言われています。

この速度の壁を突破するための効果的なトレーニングが音読です。

ただし、ただ声に出して読むだけでは効果が薄くなります。次の3ステップで取り組んでください。

まず精読で文の構造と意味を完璧に理解します。

次に速めの音声を使い、音声の1〜2語後ろを追いかけながら声に出して読む「シャドーイング」を繰り返します。

最後に音声をオフにして、同じ英文をシャドーイングのスピード感を保ったまま黙読します。

黙読の瞬間に、脳の処理速度が一段階上がります。

毎日このサイクルを繰り返すことで、読解速度は着実に上がっていきます。

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【大学入試センター】令和8年度大学入学共通テスト実施要項

偏差値55前後で急に伸びなくなる理由

偏差値55付近で止まる受験生の多くは、頭の中で1語ずつ「声に出して読む」脳内音読に頼りきっています。

この読み方に依存していると、読解速度の上限が物理的な発音速度に縛られてしまいます。

共通テストのように語数が多い試験では、それだけではどうしても時間が足りなくなります。

こなした長文の数だけを増やして1本ごとの分析(なぜ間違えたか、音声を使った復習)を怠ると、どれだけ勉強時間を増やしても偏差値55付近をループし続けることになります。

演習量よりも、1本の長文に対する復習の質を上げることが突破口になります。

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MARCHレベルへ進む前に必要な状態

MARCH・関関同立の長文に本格的に対応するための参考基準を整理します。

難関私大を目指す場合の目安として確認してください。

確認項目目安
記述模試の偏差値安定して58前後以上
語彙の自動化難関私大を目指す場合、6,000語前後のレベルを大体カバーしている
共通テスト形式80分以内で全設問を解ききり、得点率が安定して75%前後以上
英文解釈の処理複雑な構造の一文を初見でも、ある程度の時間内に分析・和訳できる

この基準をおおよそ満たしてから、MARCH対策の演習へ移行するのが最も効率的な順序です。

MARCHを志望する場合は、偏差値50台後半からどの参考書・演習へ進むかを確認しておくと学習計画を立てやすくなります。

MARCH英語対策の参考書と勉強ルート

偏差値60以上の大学受験英語勉強法|志望校別対策へ切り替える時期

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偏差値60を超えたら、総合的な英語力を底上げする段階は終わりです。

ここからは、志望校の出題形式に合わせた対策に切り替えます。

  • 大学や学部ごとに全く異なる、求められる処理力への対応
  • 基礎が固まっていない段階で過去問を消費する危険性
  • 秋からの過去問研究へ向けて逆算して実力を仕上げる

早慶・難関国公立では「大学ごとの出題差」が大きくなる

難関大の英語は、大学ごとに求められる力が驚くほど違います。

東大は長文・英作文・要約・リスニングと多様な設問形式に対応する処理力が求められます。

京大はリスニングがなく、抽象度の高い英文を精緻に和訳する力が中心です。

早稲田大学の一部学部では語数が多く、時間内に全問を処理するスピードが大きな差になります。

慶應義塾大学SFCでは、一般的な受験レベルを大きく超える専門語彙への対応が必要です。

どの大学・学部を目指すかによって、補強すべき力が全く変わるため、各志望校の詳しい対策については大学別の専門記事を参照してください。

早稲田を目指す場合は、一般的な英語力だけでなく、大学ごとの出題傾向に合わせた対策が必要です。

早稲田大学英語の参考書と合格ルート

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志望校別対策へ移るタイミングを間違えると伸び悩みやすい

基礎が固まっていない段階で早慶や旧帝大の過去問を解き始めても、ほぼ何も身につきません。

難しすぎて解けないまま時間が過ぎ、「どこでミスをしたのか」すら分からないまま終わる——これが最悪のパターンです。

志望校対策に切り替えてよいタイミングの目安は、MARCHなら語彙6,000語前後・記述模試偏差値60前後、早慶・難関国公立なら語彙8,000語前後とされています。

ただし、大学・学部によって求められるレベルには差があるため、あくまで参考として捉えてください。

高3の秋(10〜11月)ごろを目安に過去問研究へ切り替えられるよう、逆算して準備を進めてください。

大学受験英語で偏差値が伸びる人の勉強順序

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成績が急上昇して逆転合格を果たす受験生は、例外なく「言語習得の自然な順序」に基づいた論理的なステップで学習を進めています。

  • 単語から過去問へ至る言語習得の自然な流れを積む
  • 構造が分からない段階での多読は雰囲気読みを強化する
  • 過去問は基礎を仕上げた実力測定と最終対策の場

英単語→英文法→英文解釈→長文→過去問の順番が崩れると伸びにくい

英語の学習は、次の順番で積み上げるのが最も効率的です。

英単語で「意味」をインプットし、英文法でその単語を組み立てるルールを理解します。

英文解釈でルールを使って一文を正確に読む技術を身につけ、長文でその処理を速くしながら論理構造を把握する力をつけます。

最後に過去問で志望校の出題形式に対応させます。

この5つのどこかが抜けたり、順番が崩れたりすると、どのステップの効果も中途半端になります。

各ステップの詳しい勉強法は、関連記事で解説しています。

英文法でつまずいている場合は、暗記だけでなく「なぜそうなるのか」を理解する勉強法を確認しておきましょう。

英文法の勉強法と覚え方の基本

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「長文をたくさん読む」は初心者には逆効果になることもある

多読が効果を発揮するのは、読む英文の語彙や文法の大部分をすでに無意識に処理できている段階に入ってからです。

単語が分からず構造も判断できない段階で、ただ量をこなすために長文をたくさん読んでも、学習効果はほぼ得られません。

意味の分からない文字列を眺め続けることで、雰囲気で読む癖がどんどん強化されてしまいます。

「ゆっくり読めば、確実に正確に訳せる」という一文精読の力を作ってから、長文の量を増やす順番を守ることが大切です。

長文が読めない原因を整理したい場合は、読み方の基本から確認すると対策しやすくなります。

大学受験英語長文の読み方と勉強法

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過去問は「基礎完成前」に始めると危険なケースもある

過去問は、積み上げた単語・文法・解釈・長文の力を「志望校の形式で試すためのツール」です。

基礎が仕上がる前に過去問へ手を出すと、ただ「難しすぎて解けなかった」という経験を繰り返すだけになります。

なぜ間違えたのかの原因分析ができないまま、貴重な過去問をひたすら消耗するのはもったいない使い方です。

過去問は基礎完成後の「実力測定と最終的な対策の場」として取っておいてください。

受験生のリアルを基準にした「英語の勉強時間」の目安

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根性論で長時間を机に向かえばいいわけではありません。

今の段階に合った時間配分で、継続できる勉強を組み立てることが大切です。

偏差値帯平日の目安休日の目安優先する内容
40以下1.5〜2時間2〜3時間単語の反復・基礎文法のインプット
40〜502〜2.5時間3〜4時間英文解釈の練習・復習に同等の時間
50〜603時間前後4〜5時間長文演習・音読・誤答分析

偏差値40以下|まずは毎日英語に触れる習慣を作る

この段階では、長時間の勉強よりも「毎日続けること」を最優先にします。

目安は平日1.5〜2時間です。

英単語は朝起きた直後と寝る直前に15分ずつ分けると定着しやすくなります。

文法のインプットは45分〜1時間を集中して使います。

通学の電車や休み時間など、1日に数回の隙間時間を英単語の確認に充てると、机に座らずに実質1時間近くの学習時間を作れます。

まとまった時間がなくても、隙間時間の積み重ねで着実に前進できます。

大学受験英語の偏差値別勉強法|現在のレベルから始める逆転マップ

偏差値40〜50|復習込みで勉強時間を確保する

この段階は英文解釈の訓練が中心となり、頭を使う座学が増えます。

目安は平日2〜2.5時間です。

単語の即答ドリルに30分、英文解釈の書き込み作業に1時間、復習・精読の再確認に30分〜1時間を配分します。

解いて終わりにせず、復習に解いた時間と同等の時間を使う意識が、この段階では特に重要です。

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偏差値50〜60|演習と分析の割合を増やす

長文演習が本格化するこの段階では、平日3時間前後が一つの目安です。

単語・熟語のメンテナンスに30分、本番形式の長文演習に1時間、誤答分析・構文解析に30分〜1時間、音読トレーニングに1時間という配分を目安にしてください。

演習量を増やすより、1本の長文を徹底的に復習する質を上げることが成績アップへの近道です。

大学受験英語の偏差値別勉強法|現在のレベルから始める逆転マップ

部活生・現役生が意識したい時間の使い方

帰宅が夜8時近くになる部活生が、毎日3時間を机に向かって勉強するのは現実的ではありません。

そこで有効なのが、通学電車・昼休み・休み時間などの隙間時間を英単語の確認やリスニング音声の聴き流しに使い、1日のうち一定時間を机以外で済ませる方法です。

帰宅後の座学では、文法・解釈の疑問点の確認と音読1本に集中します。

学年別には、高1・高2のうちに基礎単語と高校文法の大部分を終わらせておくことが最大の戦略です。

高3になった時点で基礎がある程度固まっていれば、英語の勉強時間を削って他教科に回せるようになります。

部活を引退した高3秋のタイミングからは、他教科とのバランスを見ながら英語の学習密度を徐々に上げていくのが現実的です。

【Q&A】大学受験英語の偏差値別勉強法でよくある質問

大学受験英語の偏差値別勉強法|現在のレベルから始める逆転マップ

受験生や保護者から指導現場に寄せられる、リアルな悩みや疑問にQ&A形式でお答えします。

Q.英語は偏差値40からでも間に合いますか?

間に合います。

最初の2〜3ヶ月は長文を読まず、中学英語の再構築と基礎文法・基本構文解釈に集中することが前提です。

実際に、高3の春から正しい順番で取り組み、偏差値を65以上に引き上げて難関私大に合格するケースは十分にあります。

焦って長文へ進まず、基礎への投資を最初に済ませることが逆転合格の前提になります。

英語が苦手すぎて不安な場合は、偏差値や学年に合わせた立て直し方を確認しておきましょう。

大学受験英語が苦手な人の逆転合格法

大学受験英語の偏差値別勉強法|現在のレベルから始める逆転マップ

Q.偏差値50を超えるまで長文はやらない方がいいですか?

速読を目的とした長文演習は、偏差値50を超えるまでは不要です。

200〜300語程度の短めの長文を「精読の素材」として使うことは、偏差値50以下の段階から積極的に取り入れるべきです。

スピードを意識して「解く」練習は後回しにして、構造を丁寧に分析して「味わう」精読ドリルとして活用してください。

大学受験英語の偏差値別勉強法|現在のレベルから始める逆転マップ

Q.定期テスト対策と大学受験勉強はどう両立すればいいですか?

定期テストの範囲を、受験勉強と別のものとして考えるのをやめることが最も効率的です。

教科書の英文は文法規則と必須語彙の宝庫です。

テスト範囲の英文にSVOCを書き込み、音声に合わせて1日10回以上音読する習慣をつけると、定期テストの点数が上がるだけでなく、その努力がそのまま長文速読の基礎訓練になります。

高1・高2の段階でこの取り組みを続けることが、高3での大きな差につながります。

大学受験英語の偏差値別勉強法|現在のレベルから始める逆転マップ

Q.参考書は何周くらいを目安にすればいいですか?

周回数を目標にするのをやめて、「見た瞬間に1秒以内で意味が出てくるか」を唯一の基準にしてください。

5周しても2秒以上考えないと意味が出ない単語は、本番では使えません。

逆に、3周で完全に自動化できた参考書は3周で十分です。

手段(周回数)を目的と間違えないようにしてください。

大学受験英語の偏差値別勉強法|現在のレベルから始める逆転マップ

Q.英語の偏差値はどれくらいで伸びますか?

正しい方法で始めてから、模試の偏差値に反映されるまでには、多くの場合3ヶ月前後のタイムラグがあります。

脳が新しい知識を無意識に処理できる形に書き換えるには、それだけの時間が必要です。

最初の2ヶ月は「勉強しているのに長文が読めない」という停滞期が続くことがあります。

この期間に正しい精読と音読を続けていると、多くの場合3ヶ月前後で返り読みが減り、意味が自然に入ってくる感覚が出てきます。

タイムラグをあらかじめ知っておくことが、途中で諦めないための準備になります。

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まとめ|大学受験英語は「今の偏差値」に合った勉強が最短ルート

まとめ

大学受験英語の逆転合格に必要なのは、特別なテクニックではありません。

今の自分の偏差値を正確に見極め、その段階に合った勉強(単語→文法→解釈→長文→過去問)を、正しい順番で積み上げることです。

周囲のペースや焦りに負けて、自分の実力に合わない勉強を続けても、時間だけが過ぎていきます。

現在の偏差値が40以下であっても、中学英語の基礎から丁寧に積み上げ、1冊を即答できるレベルまで仕上げ、音読で体に染み込ませていけば、数ヶ月後に確実に手応えを感じられます。

自分の現在地に合った勉強を選ぶことが、最も速い合格への道です。

大学受験英語の全体像や、単語・文法・長文・過去問までの流れを確認したい場合はこちらも参考にしてください。

大学受験英語の勉強法完全ガイド

執筆者プロフィール

予備校オンラインドットコム

※この記事は、学習塾で長年にわたり中学生・高校生への英語指導を担当してきた藤堂直樹が監修しています。

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