【一億人の英文法の使い方】わかりにくい人向けに勉強法を解説

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本記事の監修者:東大毎日塾
本記事の内容は、難関大学合格を目指す受験生を応援する「東大毎日塾」が監修しています。東大毎日塾は、個別指導と学習管理を通じて多くの生徒の学力向上をサポートしており、最適な学習法についての知見を基に記事を作成しました。
自分にあった参考書をお探しの方は、東大毎日塾にお問い合わせください。
『一億人の英文法』を買ったものの、「どこから読めばいいのか」「音読は必要なのか」「大学受験に本当に使えるのか」と迷っていませんか。
一億人の英文法は、英文法を丸暗記するのではなく、英語の語順や仕組みを理解するための参考書です。
うまく使えば、長文読解や英作文にも役立ちます。
688ページという分量があり、使い方を間違えると「読んだだけ」「途中で挫折した」で終わってしまうこともあります。
予備校・学習塾の現場でも、1周目から完璧に覚えようとして先に進めない受験生や、問題集と併用せずに得点へつなげられない受験生は少なくありません。
この記事では、『一億人の英文法』の使い方を「通読・音読・問題演習」の3ステップでわかりやすく解説します。
10日で1周する場合の目安、大学受験で得点につなげる勉強法、わかりにくいと感じたときの対策、アプリ・音声・PDFの正しい使い方まで紹介します。
- 『一億人の英文法』の正しい使い方と勉強法
- 10日・1〜2か月で進める場合のスケジュール
- わかりにくいと感じたときの対策
- アプリ・音声ダウンロード・PDFの使い方
- 他の英文法参考書との違い
記事のポイント
- 『一億人の英文法』は、まず通読して全体像をつかむ
- 例文を音読して、英語の語順の感覚を身につける
- 大学受験では、文法問題集と併用して得点につなげる
- 初心者は、中学英文法を復習してから使うと挫折しにくい
Contents
結論|『一億人の英文法』の使い方は3ステップで進める

『一億人の英文法』の使い方は、「通読→音読→問題演習」の3ステップで進めるのが基本です。
この流れを最初に把握しておくだけで、途中で止まりにくくなります。
| 周回 | 目的 | やること |
|---|---|---|
| 1周目 | 全体像をつかむ | 最初から通読し、細かい暗記にこだわりすぎない |
| 2周目 | 英語の感覚を身につける | 例文を音読し、語順や文の形を確認する |
| 3周目 | 得点力につなげる | 文法問題集と併用し、弱点を確認する |
1周目:全体像をつかむために最初から通読する
『一億人の英文法』は、まず最初から通読して全体像をつかむ使い方がおすすめです。
1周目の目的は「英語の仕組みをざっくり理解すること」です。細かいルールの暗記や、例文の丸覚えは必要ありません。
わからない部分があっても立ち止まらず、英語の語順や「なぜその形になるのか」という大きな流れを追うように読み進めてください。
塾の指導現場では、1周目から完璧を求めてしまい、序章だけ何度も読んで先に進めない受験生を多く見てきました。
1周目は理解6割でよいという意識で進めると、ペースが保てます。

2周目:例文を音読して語順の感覚を身につける
例文を音読すると、英語の語順や文の形を感覚として理解しやすくなります。
2周目では、東進ブックスStoreアプリや公式音声を使いながら、各例文を声に出して読む練習を加えてください。
目で文字を追うだけでなく、声に出すことで語順が体に定着しやすくなります。
1文を最低3〜5回音読し、慣れてきたら日本語訳を見てから英文を口から出す「瞬間英作文」にも挑戦してみてください。
音読を加えた2周目から、英語の文の作り方が実感として理解できてきたという受験生の声が多く上がっています。

3周目:文法問題集と併用して得点力につなげる
大学受験で使う場合は、『一億人の英文法』だけで終わらせず、文法問題集と併用することが大切です。
おすすめの流れは、次の通りです。
- 『一億人の英文法』を1章読む
- 対応する範囲を問題集で解く
- 間違えた問題の単元を本書で確認する
- 数日後に同じ問題を解き直す
問題を解いて間違えた箇所を本書で確認することで、「感覚的な理解」が「得点できる知識」に近づいていきます。
『一億人の英文法』はインプット教材として優れていますが、アウトプットの練習は別途問題集で補う形が必要です。
お子さんがどの問題集を選べばよいか迷っている場合は、志望校のレベルを踏まえて担当の先生や塾スタッフに相談してみてください。
『一億人の英文法』とは?特徴と基本情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 参考書名 | 『一億人の英文法』 |
| 著者 | 大西泰斗/ポール・マクベイ |
| 発売日 | 2011年9月9日 |
| ページ数 | 688ページ |
| ランク | 基礎〜発展レベル(話すための英文法を理解したい高校生・大学生・社会人向け) |
| 学習内容 | 英語のシステムやネイティブスピーカーの意識を理解し、話す・使うための英文法を身につける |
| 特徴 | 「話すため」の英文法に特化/豊富なイラストとコラムで理解しやすい/受験・資格だけでなく英会話や実用英語にも活用できる/文法を丸暗記ではなく感覚から理解できる |
| 所要時間(1周目目安) | 約50〜80時間 |
| 学習目安(分解) | 〈通読・理解〉約40〜60時間 / 〈例文確認・復習〉約10〜20時間 |
『一億人の英文法』は、英語のルールを暗記するのではなく、英語の仕組みをイメージで理解することを目指した参考書です。
受験生から社会人まで幅広く使われており、文法書でありながら「話せる英語」を育てることを重視している点が特徴です。
『一億人の英文法』とは
『一億人の英文法』は、東進ハイスクール講師の大西泰斗先生と、ネイティブ英語教師のポール・マクベイ先生が共著した英文法参考書です。
2011年の発売以来、累計で多くの受験生・社会人に読まれてきたロングセラーです。
従来の文法書のように「5文型」「S+V+O+C」といった用語を使わず、英語を「語順(配置)の言語」として感覚的に理解する独自の解説方法を採用しています。
総ページ数は688ページで、図や口語表現も豊富に収録されています。

『一億人の英文法』の特徴
『一億人の英文法』の最大の特徴は、ネイティブスピーカーが英語を話すときの「意識」や「イメージ」を丁寧に解説している点です。
たとえば、助動詞や前置詞をただの「ルール」ではなく、「なぜそのニュアンスになるのか」という感覚から説明しています。
口語体で書かれているため読みやすく、学校の教科書では出てこないような日常会話の例文も多数収録されています。
単語だけでなく語順そのものを意識する「配置の原則」は、長文読解や英作文にも応用できる考え方です。

『一億人の英文法』の目次と学べる内容
『一億人の英文法』では、英文を作る基本の仕組みから、時制・助動詞・前置詞・関係詞・接続詞まで、英語の重要な文法項目を幅広く学べます。
冒頭の「CHAPTER 0(英文法の歩き方)」では、本書全体の学び方と英語の語順の基本が解説されています。
最初にこのCHAPTER 0をしっかり読んでおくと、以降の章の理解がスムーズになります。
その後は、動詞・名詞・形容詞・副詞・前置詞・助動詞・時制・関係詞・接続詞などの順で展開され、各章が独立しているため、苦手な単元だけを読み返すリファレンスとしても使えます。
CHAPTER 0 英文法の歩き方
■PART 1:英語文の骨格
CHAPTER 1 主語・動詞・基本文型
CHAPTER 2 名詞
■PART 2:修飾
CHAPTER 3 形容詞
CHAPTER 4 副詞
CHAPTER 5 比較
CHAPTER 6 否定
CHAPTER 7 助動詞
CHAPTER 8 前置詞
CHAPTER 9 WH修飾
■PART 3:自由な要素
CHAPTER 10 動詞-ing形
CHAPTER 11 TO 不定詞
CHAPTER 12 過去分詞形
CHAPTER 13 節
■PART 4:配置転換
CHAPTER 14 疑問文
CHAPTER 15 さまざまな配置転換
■PART 5:時表現
CHAPTER 16 時表現
■PART 6:文の流れ
CHAPTER 17 接続詞
CHAPTER 18 流れを整える
『一億人の英文法』がおすすめな人・おすすめしない人
『一億人の英文法』が合う人と合わない人は、はっきり分かれる参考書です。
おすすめな人
- 文法を丸暗記ではなく仕組みから理解したい人
- 高校英文法の基礎がある人(中学英文法は理解済み)
- 長文読解や英作文に文法の知識をつなげたい人
- 英会話や音読練習も並行してやりたい人
おすすめしない人
- 中学英文法があやふやな完全初心者
- 短期間で4択問題の正答率を上げたいだけの人
- ルール重視の体系的な解説を好む人
初心者の方は、先に『総合英語Evergreen』などで基礎を整えてから取り組むと、『一億人の英文法』の内容が理解しやすくなります。
▶他の英文法書と比較したい人は、大学受験向けの英文法参考書一覧も参考にしてください。
『一億人の英文法』がわかりにくいと感じる理由と対策

「『一億人の英文法』はわかりにくい」という声があるのは事実ですが、その理由は教材が難しいというより、読む人のレベルや使い方との相性が大きく影響しています。
原因を正しく把握すれば、対策は十分に取れます。
| わかりにくい原因 | 対策 |
|---|---|
| 文法用語より感覚的な説明が多い | まずは全体を読み、細かい理解は2周目で深める |
| 例文の単語が難しいことがある | 単語で止まりすぎず、文の形を優先して見る |
| 中学英文法が不安 | 先に中学英文法を復習する |
| ページ数が多い | 1日ごとのページ数を決めて進める |
| 索引が使いにくい | 公式の索引PDFやアプリを補助的に使う |
文法用語よりも英語の感覚を重視している
『一億人の英文法』は、「5文型」「第4文型」のような伝統的な文法用語をほとんど使わず、英語の感覚やイメージで解説しています。
学校の授業や他の参考書で文法用語に慣れている人にとっては、最初は戸惑うことがあります。
たとえば、冠詞のtheを「みんながピンとくる共通イメージ」と説明する箇所は、論理的なルール説明を期待していた人には分かりにくく感じることもあります。
対策としては、最初から「感覚的な理解」を求めすぎず、1周目はとにかく読み切ることを優先してください。
繰り返す中で少しずつ腑に落ちてくるのがこの参考書の特徴です。

中学レベルの基礎がないと難しく感じやすい
中学英文法があやふやな状態で読み始めると、例文の単語や文の構造がわからず止まってしまいやすいです。
本書は「話すための英語」を重視しているため、例文にはnaughtierやfragrantといった中上級の単語も含まれます。
英単語の知識が中学レベルにとどまっている場合、文法の説明を読む前に「単語がわからない」という問題にぶつかってしまいます。
中学英文法や基本単語に不安がある場合は、先に復習してから『一億人の英文法』に入ると、スムーズに読み進められます。

最初から完璧に覚えようとすると挫折しやすい
『一億人の英文法』で挫折しやすい最大の原因は、1周目から完全に理解しようとする姿勢です。
当編集部が関わってきた学習塾の現場でも、序章や第1章を何度も読み返して先に進めない受験生が毎年一定数います。
688ページという分量を前にして完璧主義になってしまうと、ほとんどの場合途中で止まります。
1周目はわからない箇所があっても飛ばして読み進める、という割り切りが大切です。
理解は2周目・3周目で深まります。

▶英語の勉強の進め方に不安がある人は、英語の勉強法の記事も参考にしてください。
イラスト・例文・音読を使って理解する
『一億人の英文法』の解説を理解するためには、本文テキストだけでなく、図・例文・音読を組み合わせて使うのが効果的です。
本書には英語の語順や感覚を視覚化したイラストが豊富に収録されています。
文章だけ読んでいて理解しにくいと感じたときは、そのイラストをじっくり確認してみてください。
例文を声に出して読むことで、頭の中の理解が「使える感覚」に近づきます。
音声ダウンロードやアプリを使えば、正しい発音とリズムで音読の練習ができます。
【スケジュール表】『一億人の英文法』は何日で1周できる?

『一億人の英文法』を何日で1周できるかは、1日に確保できる学習時間と、英文法の基礎力によって大きく変わります。
「10日で1周できる」という情報を見かけますが、誰でも10日で終わるわけではなく、現実的なペースは人によって異なります。
- 短期集中で終わらせるなら1日約70ページ進めて10日間で完読を目指す
- 授業や他の教科と並行する受験生は1日1章を目安に1から2か月で完走する
- 1周で満足せず2周目以降に苦手な章を復習することで定着率を劇的に高める
10日で1周する場合のページ数と時間の目安
10日で1周するには、1日約2.5〜3.5時間の学習時間が必要です。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 総ページ数 | 約688ページ |
| 1日あたりのページ数 | 約68ページ |
| 読む時間の目安 | 約100〜140分 |
| 音読・復習を含めた学習時間 | 約150〜200分 |
1ページあたり平均1.5〜2分かけて読むと、1日の読書だけで約100〜140分かかります。
そこに例文の音読や前日分の復習(40〜60分)を加えると、合計150〜200分が必要です。
10日で「読む」ことはできても、理解を定着させるには復習が欠かせません。
10日プランは、英文法の基礎がある人が全体像をざっと確認する目的で使うのに向いています。
大学受験生は1〜2か月で1周するのが現実的
大学受験を控えた高校生が『一億人の英文法』をきちんと理解しながら進めるには、1〜2か月で1周するペースが現実的です。
| 学習期間 | 進め方 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 10日 | 1日約68ページを目安に通読する | 英文法の基礎があり、短期で全体像を見たい人 |
| 1〜2か月 | 1日10〜25ページ程度で読み進める | 大学受験生が無理なく1周したい場合 |
| 2〜3か月 | 苦手単元の復習や音読も入れる | 英語が苦手な人、じっくり理解したい人 |
1日10〜25ページというペースは、授業や他の科目と並行している高校生にとって無理のない量です。
この範囲で読みながら例文を音読し、わからない単元を問題集で確認する流れを繰り返すと、1〜2か月で1周できます。
成績アップを狙うなら2〜3周で復習する
『一億人の英文法』で得点力を上げるためには、1周で終わらせず2〜3周繰り返すことが必要です。
1周目で全体像をつかみ、2周目で音読と意味確認を加え、3周目で問題集と照合しながら弱点を潰す、この流れが得点につなげやすい取り組み方です。
指導現場では、「1周はしたけど問題が解けない」という受験生の多くが、2周目以降の音読・アウトプット練習を省略していることが原因であるケースがほとんどです。
1周だけで理解が完成することはほぼないため、繰り返しを前提にスケジュールを組んでください。
実践|大学受験で得点につなげる『一億人の英文法』の使い方

『一億人の英文法』を大学受験の得点に直結させるには、読むだけで満足せず、長文読解・英作文・文法問題のそれぞれに合わせた使い方が必要です。
| 入試形式 | 『一億人の英文法』の使い方 |
|---|---|
| 共通テスト | 語順のまま英文を読む練習に使う |
| 私大文法問題 | 問題集で間違えた単元を確認する |
| 国公立二次 | 和訳・英作文に必要な文法理解を深める |
| 英作文 | 例文を音読し、自分でも文を作る練習をする |
長文読解では語順のまま理解する練習に使う
長文読解では、英文を左から右へ語順のまま理解する練習に『一億人の英文法』を活用できます。
『一億人の英文法』の「配置の原則」を身につけると、英文を一度日本語に訳してから理解するのではなく、英語の語順のまま意味をとれるようになります。
共通テストのように読む量が多い試験では、この「返り読みをしない力」が時間短縮に直結します。
本書で語順の感覚を学んだ後、長文問題を解く際に意識して実践すると、徐々に読むスピードが上がってきます。

英作文では例文を使って文の型を身につける
英作文では、本書の例文を繰り返し音読して、正確な語順で文を作れる土台をつくります。
本書に収録されている例文は、日常会話で実際に使われる自然な表現が中心です。
2周目の音読の際に「日本語訳を見てから英文を口から出す」瞬間英作文の練習を加えると、英作文で語順を間違えるミスが減っていきます。
慶應大・早稲田大など英作文の比重が高い大学を志望する受験生には、特に音読と瞬間英作文の組み合わせが効果的です。

文法問題では問題集と併用して弱点を確認する
文法問題の得点を上げるには、『一億人の英文法』を「理解のための参照書」として使い、演習は別の問題集で行う形が効果的です。
『Next Stage』や『一億人の英文法問題集』などで問題を解き、間違えた箇所を『一億人の英文法』で確認するという流れを作ってください。
本書だけでは4択問題や正誤問題の演習量が不足しているため、問題集との併用をおすすめします。
「インプットは本書・アウトプットは問題集」という役割分担を意識することで、得点につなげやすくなります。

▶文法問題の演習方法に不安がある人は、NextStageの使い方も参考になります。
共通テスト・私大・国公立二次で使い方を変える
試験の種類によって、『一億人の英文法』の活用の重点を変えることが大切です。
共通テスト対策では語順のまま読む感覚の習得に比重を置き、私大の文法問題対策では問題集との併用を重視します。
国公立二次の記述・英作文対策では、助動詞や前置詞のニュアンスを深く理解するために本書を辞書的に参照するのが効果的です。
志望校の出題傾向に合わせて使い方を調整することで、『一億人の英文法』のポテンシャルを最大限に引き出せます。
『一億人の英文法』のアプリ・音声・PDFの正しい使い方

『一億人の英文法』には、書籍本体に加えてアプリ・公式音声・PDFという3種類の補助ツールがあります。
それぞれを正しく使うことで、音読・復習・索引検索の効率が大幅に上がります。
| 補助ツール | 使い方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 東進ブックスStoreアプリ | 例文復習や確認テストに使う | 一部コンテンツは有料の場合がある |
| 音声ダウンロード | 音読・シャドーイング・復習に使う | 書籍内の案内に従って利用する |
| サンプルPDF | 購入前に内容を確認する | 書籍全体を無料で読めるものではない |
| 索引PDF | 調べたい単元を探す補助に使う | 公式サイトのものを利用する |
東進ブックスStoreアプリを復習に活用する
東進ブックスStoreアプリは、例文の音声確認や確認テストに使える復習ツールです。
アプリ自体は無料でダウンロードでき、書籍のコンテンツを別途購入することで利用できます(価格はアプリストアの改定等により変動する場合があります)。
無料版では英語音声の再生・倍速再生・リピート設定が使え、有料版にアップグレードすると日本語音声の追加と確認テスト機能が使えるようになります。
確認テストでは英文を正しい語順に並べ替える練習ができ、語順の定着に役立ちます。
各問題間にスキップできないカウントダウン演出が入るため、テンポを重視する場合は音声機能中心に使う方が快適です。

音声ダウンロードは例文音読に使う
公式の音声データは、例文の音読・シャドーイング・リスニング練習に活用できます。
音声をPCに保存する場合は、次の流れで進めます。
- 書籍の表紙裏にある専用URLを確認する
- パソコンのブラウザからアクセスする
- 書籍内のパスワードを入力する
- MP3ファイルをダウンロードする
- スマートフォンや音楽アプリに転送する
スマートフォンの機種や最新のOSバージョンによっては、スマートフォン単体で直接ファイルとして保存できる場合もありますが、確実にローカル保存するにはPCを経由する方法が安定しています。

公式PDFはサンプル版・索引の確認に使う
東進ブックスの公式サイトでは、主に次の2種類のPDFが無料で配布されています。
- サンプルPDF:購入前に本書の雰囲気や解説スタイルを確認するためのもの
- 索引PDF:調べたい文法項目のページを探すためのもの
どちらも書籍全体を無料で読めるPDFではありません。
索引PDFは最新のブラウザで直接開くと文字化けすることがあるため、リンクを右クリックして一度パソコンにファイルを保存してから開いてください。
印刷して書籍の巻末に貼り付けて使う受験生も多くいます。

無料PDFの違法ダウンロードには注意する
インターネット上には、『一億人の英文法』の内容を無断でPDF化した違法ファイルが存在することがありますが、絶対に利用しないでください。
違法にアップロードされたPDFを利用することは著作権法に違反します。
ファイルにウイルスが含まれているケースもあり、個人情報の流出やデバイスの故障につながるリスクがあります。
音声データ・索引PDF・サンプルPDFは公式サイトや公式アプリから入手してください。
『一億人の英文法』と他の参考書はどっちがおすすめ?

『一億人の英文法』は、英語の仕組みを感覚で理解するのに特化した参考書です。
「キク英文法と『一億人の英文法』はどっちがいい?」「一億人の英会話との違いは?」という質問は、現場でも頻繁に受けます。
どちらが優れているという話ではなく、学習の目的とレベルに合わせて選ぶことが大切です。
| 参考書 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 『一億人の英文法』 | 英語の仕組みや語順の感覚を理解しやすい | 文法を丸暗記ではなく理解したい人 |
| 一億人の英会話 | 会話表現や発話練習に活かしやすい | 英会話や音読練習を重視したい人 |
| キク英文法 | コンパクトに文法事項を整理しやすい | 短期間で文法を確認したい人 |
| 総合英語Evergreen | 体系的に文法を学びやすい | 基礎から順番に学びたい人 |
『一億人の英文法』と一億人の英会話の違い
『一億人の英文法』と一億人の英会話は、セットで使うことを前提に設計された姉妹書です。
『一億人の英文法』は「英語の仕組みを理解するインプット教材」、一億人の英会話は「その知識を実際の会話で使えるようにするアウトプット教材」という位置づけです。
章立ての順序や核となる語順の考え方は両書でほぼ共通しており、『一億人の英文法』で「なぜその語順になるのか」を理解してから一億人の英会話で発話練習を行う流れが推奨されています。
大学受験が目的であれば『一億人の英文法』を先に進め、英会話力も伸ばしたい場合に一億人の英会話を追加するのが効率的です。

『一億人の英文法』とキク英文法の違い
『一億人の英文法』とキク英文法は、目的とボリュームが大きく異なります。
『一億人の英文法』(688ページ)は英語の仕組みを深く理解することを目指した教材で、感覚的な解説が多い分、読み込むのに時間がかかります。
キク英文法はコンパクトにまとまった教材で、余分な説明を省いて文法知識を短期間で確認・復習するのに向いています。
試験直前に文法の抜け漏れをチェックしたい場合はキク英文法、文法の根本的な理解を深めたい場合は『一億人の英文法』という使い分けが現実的です。

大学受験生は目的に合わせて選ぶ
大学受験生が参考書を選ぶ際は、自分の現状の英語力と志望校の出題傾向を基準にしてください。
英文法の基礎知識はあるが理解が表面的だと感じている人には『一億人の英文法』が向いています。
英語がほぼゼロから、または中学レベルから学び直す必要がある人は、まず総合英語Evergreenで体系的な基礎を作ってから『一億人の英文法』に進む流れが安全です。
参考書選びで迷いすぎて勉強が進まない受験生を現場で多く見てきました。
自分のレベルと目的が合っていれば、どの教材でも成果は出ます。
【Q&A】『一億人の英文法』の使い方に関するよくある質問

本書の使い方に関するよくある悩みや疑問に、Q&A形式で回答します。
大学受験への対応可否やアプリの活用法、初心者でも挫折しないコツなど、購入前や学習中に多くの人が抱く不安をここで一気に解消しましょう。
Q.『一億人の英文法』は初心者にもおすすめですか?
中学英文法が身についていない完全な初心者にはおすすめしません。
本書の例文には中上級レベルの英単語が含まれており、中学レベルの語彙が不安定な状態では例文を読むこと自体に詰まってしまいます。
まず中学英文法と基本単語を復習してから取り組むと、挫折せずに進められます。
高校英文法の基礎がある人であれば、初心者〜中級者でも十分に使える参考書です。

Q.『一億人の英文法』は大学受験に使えますか?
大学受験に使えますが、本書だけで対策が完結するわけではありません。
『一億人の英文法』は英文法の「根本的な理解」を深めるインプット教材として非常に優れています。
ただし、入試で出題される4択問題や正誤判定問題を解くための演習量は本書だけでは不足しています。
志望校のレベルに合わせた文法問題集を別途用意し、本書との併用で得点力を高めることが必要です。

Q.『一億人の英文法』は10日で終わりますか?
英文法の基礎がある人であれば、10日で1周することは可能です。
ただし、10日プランには1日約150〜200分(2.5〜3.5時間)の学習時間が必要です。
10日で読み切っても理解が定着するわけではなく、その後に音読・問題演習の2周目・3周目が必要になります。
大学受験生の多くにとっては、1〜2か月かけて1周する方が内容を理解しながら進められる現実的なペースです。

Q.『一億人の英文法』アプリはiPhoneでも使えますか?
『一億人の英文法』のアプリ(東進ブックスStoreアプリ)はiPhoneでも利用できます。
App Storeからダウンロード可能で、書籍のコンテンツを別途アプリ内で購入することで使えるようになります。
iPhoneとAndroidの両方に対応しており、音声の倍速再生・リピート設定・確認テスト機能を使って例文の復習ができます。
音声の連続再生がセクションをまたいで自動停止する仕様があるため、聞き流し用途には向いていません。
音読の確認や例文の復習ツールとして活用するのがおすすめです。
まとめ|『一億人の英文法』は正しい使い方で文法理解が深まる

『一億人の英文法』は、読むだけで終わらせず、通読・音読・問題演習の3ステップで取り組むことで、大学受験にも活かせる英文法の力が育ちます。
通読・音読・問題演習の順で進める
『一億人の英文法』の基本の使い方は、「通読→音読→問題演習」の順で進めることです。
1周目は細かい暗記にこだわらず全体像をつかみ、2周目で例文を音読して語順の感覚を定着させ、3周目で問題集と併用して弱点を確認する流れを守ってください。
この3ステップを繰り返すことで、感覚的な理解が得点力へと変わります。
大学受験では問題集と併用して得点につなげる
『一億人の英文法』はインプット専用の教材です。
大学受験で得点につなげるには、文法問題集との併用をおすすめします。
本書で理解を深め、問題集でアウトプットを積み重ねるというサイクルを意識してください。
志望校の出題傾向に合わせて、共通テスト・私大・国公立二次それぞれで活用の重点を変えることも大切です。
独学で進まない場合は学習計画を見直す
『一億人の英文法』を独学で進めていて行き詰まりを感じた場合は、まず学習計画を見直してください。
1日のページ数が多すぎる、音読の時間が確保できていない、問題集との接続ができていないなど、止まる原因は具体的な要因から来ていることがほとんどです。
学習のペースや使い方を調整するだけで再び前に進めることが多いため、まずは今の進め方を客観的に確認してみてください。
それでも「どこから手をつければよいかわからない」「志望校に合った使い方を相談したい」という場合は、予備校や学習塾のスタッフに学習計画ごと相談してみることも一つの手段です。
個別に状況を整理してもらうことで、無駄なく前に進みやすくなります。
▶英文法の勉強法そのものに不安がある人は、英文法の勉強法もあわせて確認しておきましょう。
執筆者プロフィール

予備校オンラインドットコム編集部は、教育業界に長年携わってきた実務経験者を中心とした専門チームです。これまで27年以上にわたり学習塾・予備校の現場に関わり、800以上の教室を調査・分析してきました。
編集部には、オンライン学習塾の運営経験者、受験メンタルトレーナー、進路アドバイザー、ファイナンシャルプランナーなどが在籍しています。実際の受験指導経験や保護者からの相談対応、各塾の公式資料や最新情報の確認など、一次情報をもとにした中立的な情報発信を行っています。
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