日東駒専の英語参考書ルート|偏差値40から1冊を完璧にする手順

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「もう高3になるのに、本当に今から日東駒専に間に合うのかな……」
そんな不安を抱えながら、参考書ルートを検索していませんか?
大岩、Next Stage、Vintage、ターゲット1400、ターゲット1900、The Rules、長文ポラリス……。
調べれば調べるほど候補が増えて、「結局どれをやればいいの?」と手が止まってしまう受験生は少なくありません。
実際、学習塾でもよく聞く相談です。
- 「Next Stageをやらないと落ちますか?」
- 「ターゲット1400では足りませんか?」
- 「みんなもっと難しい参考書をやっている気がします」
しかし、日東駒専を目指す受験生が伸び悩む原因は、参考書の数が足りないことではありません。
本当の原因は、今の実力より難しい参考書に手を出したり、1冊を仕上げる前に次の参考書へ乗り換えたりしていることです。
英語が苦手な生徒ほど参考書を増やそうとしますが、合格に近づく生徒ほど教材を絞り込みます。
大切なのは、「どの参考書を買うか」ではなく、「今の自分は単語・文法・長文のどこで止まっているのか」を知ることです。
この記事では、偏差値40〜50台の受験生が日東駒専レベルを目指すために、本当に必要な参考書だけを厳選し、どの順番で、どこまで仕上げればよいのかを解説します。
- 大岩はどこまでやるべきか。
- Next StageやVintageは必要なのか。
- ターゲット1400と1900はどちらを選ぶべきか。
- 過去問はいつから始めるべきか。
こうした疑問に、実際の指導現場で多くの受験生を見てきた経験をもとにお答えします。
読み終わる頃には、「次に買う参考書」を探す状態ではなく、「今日やるべき1冊」がはっきり見えるはずです。
記事のポイント
- 参考書を増やす前に自分の弱点を見極める
- 偏差値40台から合格圏へ進む最小限のルート
- 分厚い教材より1冊を説明できる完成度が大切
- 不安を自信に変える毎週の具体的な学習管理法
日東駒専対策の英語の参考書は選ぶ前の診断で差がつく

参考書名を先に決めてしまうと、自分の弱点と合わない教材を選んでしまうことがあります。
今、単語・文法・長文のどこで止まっているかを確認してから教材を選びましょう。
- 参考書名より弱点の特定を最優先する
- 教材を増やす不安の正体を正しく知る
- 正答率8割と自分の言葉での説明力を目指す
参考書名で決める前に弱点を3つに分ける
英語の参考書を選ぶとき、「ターゲット1900かNext Stageか」という名前の比較から入ってしまいがちです。
でも、今どこにつまずいているかを先に確認しないと、自分に合わない教材を買うことになります。
弱点は、大きく3つに分けて考えましょう。
- 単語が読めない(知らない語がある、または見たことはあるのに意味が出ない)
- 文法がわからない(英文の構造がつかめず、選択肢の理由が言えない)
- 長文で途中から止まる(単語はわかるのに文が読み進められない)
この3つは、別々の問題です。単語帳を増やしても文法が曖昧なままでは長文は読めませんし、文法問題集を積んでも単語が抜けていれば同じです。
まず、日東駒専の過去問(専修大や日本大の入試問題など)を1題だけ開いて、どこで読む手が止まるかを確認しましょう。
その時点では解き直す必要はありません。
「止まる場所」を見つけることが目的です。

教材を増やす不安が勉強を止める理由
「大岩だけじゃ足りないかもしれない」と感じて、参考書を調べてばかりになっている状態は珍しくありません。
多くの受験生が、次のような不安を抱えています。
- 大岩だけでは不安
- Next StageやVintageも必要に見える
- ターゲット1400と1900で迷う
- 長文ポラリスまでやるべきか悩む
このとき感じているのは、勉強への意欲がないのではなく、「今やっていることで本当に受かるのかわからない」という確認できない不安です。
参考書の名前を増やすと、その瞬間だけ「これで安心できた」と思えます。
でも実際には、1冊目がまだ終わっていない状態で2冊目を買っても、どちらも中途半端になります。

一冊完成の基準は正答率8割と説明力
「参考書を3周する」という言い方はよく聞きますが、3回読んでも中身が定着していなければ意味がありません。
1冊を完成させる基準は、以下の二つです。
| 基準 | 具体的な状態 |
|---|---|
| 正答率 | ランダムに出した問題で8割以上正解できる |
| 説明力 | なぜその答えになるのか、自分の言葉で話せる |
例えば大岩の第19講「関係代名詞」を終えたとき、「先行詞とは何か」「なぜthatではなくwhoなのか」を教科書を閉じた状態で説明できる、という状態が「完成」です。
読んでわかった気になっている状態と、説明できる状態には大きな差があります。
この差が、模試や入試の本番で得点に出ます。
各教材の完成チェックリスト:
- 大岩:本を閉じて自分の言葉で説明できる
- ポラリス1:不正解の理由を言える
- The Rules:止まった1文を記録できる
- 過去問:失点の原因を分類できる
偏差値40台から日東駒専へ進む最短ルート設計

偏差値40台からスタートするなら、参考書の冊数を増やすより、使う教材を絞って深く仕上げる方が近道です。
まず使う参考書と完成基準を整理します。
| 順番 | 参考書 | 完成基準 |
|---|---|---|
| 1 | ターゲット1400 | ランダム8割 |
| 2 | 大岩の英文法 | 自分で説明できる |
| 3 | ポラリス1 | 不正解理由を言える |
| 4 | The Rules1・2 | 止まる文を記録 |
| 5 | 長文ポラリス1 | 音読まで完了 |
| 6 | 過去問 | 失点原因を記録 |
単語帳は過去問の赤入れ後に判断する
単語帳をターゲット1400にするか1900にするかを先に決めようとすると、自分の語彙の抜けている場所がわからないまま選ぶことになります。
おすすめは、過去問や日東駒専レベルの長文を1題だけ開いて、意味が出てこない単語に赤ペンを入れることです。
このとき注目してほしいのは「そもそも知らない難しい単語」ではなく、「見たことはあるのに意味が出てこない単語」です。
recognize(認識する)、available(利用できる)、significant(重要な)のような、単語帳には載っているはずの語が長文の中で止まる原因になっていることがよくあります。
この赤入れをした後で単語帳を見ると、「自分が抜けているのはターゲット1400の範囲の語だ」と気づく生徒がほとんどです。
基礎語の定着が先で、難しい単語帳を足すのはその後です。
まずはターゲット1400を使える状態にしましょう。
日東駒専の英語長文で必要な語彙の多くは、ターゲット1400の範囲で対応できます。
大岩は読む教材でなく説明確認に使う
『大岩のいちばんはじめの英文法』(東進ブックス)は、英文法の基礎を全26講でまとめた参考書です。
偏差値40台の生徒が最初に手をつける教材として定評があります。
ただし、よくある使い方ミスは「1回読んで終わりにする」ことです。
私が教室でやってもらうのは、1講読んだあとに本を閉じて、その内容を隣の人に説明させることです。
「先行詞って何ですか?」「関係代名詞の主格と目的格はどこが違いますか?」と聞いたときに答えられない場合は、もう一度その講に戻ります。
「読んでわかった気になるのが一番危ない。友達に説明できたら次へ進もう。」
大岩は読む教材ではなく、説明できるかどうかを確認する教材として使いましょう。
ポラリス1は不正解理由まで言わせる
『関正生の英文法ポラリス1〔標準レベル〕』(KADOKAWA)は、375問の選択式問題が収録された英文法問題集です。
この教材でよくある使い方ミスは「なんとなく選んで正解したことにする」ことです。
4択問題で②を選んで正解したとき、「残りの①③④がなぜ違うのか」を言えない場合、その問題はまだ理解できていません。
使い方の基準はこうです。
- 正解した問題:残りの選択肢が誤りである理由を1文で言える
- 不正解だった問題:解き直しノートに問題と理由をまとめる
例えば「主語が単数だから複数形動詞の③は消える」「先行詞が物だからwhoの④は使えない」という形で、消去の理由を言葉にする練習です。
この積み重ねが、日東駒専の文法問題を本番で解くときの判断力につながります。
The Rulesで長文の止まる場所を探す
『関正生のThe Rules英語長文問題集1・2』(旺文社)は、長文を読むための「ルール」を解説しながら練習問題を解く構成の参考書です。
長文の問題集を「解いて、採点して、日本語訳を確認して終わり」にしてしまうと、次の長文でまた同じ場所で止まります。
The Rulesを使うときは、読んでいて止まった1文を必ず記録しましょう。
止まった原因は、大抵以下のどれかです。
| 止まる原因 | 対処 |
|---|---|
| 単語の意味が出ない | 単語帳に戻って文脈ごと覚え直す |
| 文の構造がつかめない | SVOCを振り直し、大岩や解釈教材の短文に戻る |
| 修飾の方向がわからない | 関係代名詞・分詞構文の該当ページで確認 |
止まった1文を直すことが、次の長文での正答率を上げる最短ルートです。
新しい問題集を買い足す前に、まずこの確認をしてみてください。
過去問は最後でなく初期に一度解く
「過去問は秋以降にやるもの」という考えが広まっていますが、高3の春の段階で1年分だけ試しに解いてみることには大きな意味があります。
時間内に解ける量かどうか、どの大問で止まるか、単語と文法のどちらが足りないかを体感するためです。
これは合否の判定ではなく、今の自分の弱点を本番の問題で確かめる「今の弱点チェック」です。
解いた後は点数に一喜一憂せず、どこで止まったかを記録してください。
この記録が、これから使う教材の優先順位を決める根拠になります。
秋以降は同じ過去問を複数年分繰り返し、失点の原因を記録しながら仕上げていきます。
春の1回と本格演習は目的が違います。

▶文部科学省:大学入試要項
日東駒専・産近甲龍合格へ向けた参考書ルート2
| 時期 | 分野 | 使用参考書・教材 | 月間目標(学習の着地点) |
|---|---|---|---|
| 4月 | 英語基礎 | 中学英語(基礎復習教材) | 英語が苦手な状態から脱出するため、まずは中学レベルの取りこぼしを完全にゼロにする。 |
| 5月〜7月 | 英単語・英熟語 | 英単語ターゲット1400 英熟語ターゲット1001 | 長文の中で見たときにも「即座に意味を言える」レベルまで、この2冊を徹底的に使い倒す。 |
| 8月 | 英文法 | 入門英文法問題精講 | 解いて終わりにせず、すべての問題で「なぜその答えになるのか」を自分の言葉で説明できる状態を作る。 |
| 9月 | 英文解釈 | 英文読解・解釈の基礎教材 | 長文の音読で止まってしまう原因をなくすため、1文の構造(SVOC)を正しく見抜く目を養う。 |
| 10月〜11月 | 英語長文・英作文 | 英語長文Rise 読解演習 英作文トレーニング教材 | ここまで磨いた単語・文法力を長文の中で爆発させる。音読を繰り返し、前から止まらずに読むスピードを鍛える。 |
| 12月〜1月 | 実戦演習 | 志望校の過去問 | 点数に一喜一憂せず、失点の原因を「単語」「文法」に分解して記録し、手元の1冊へ戻って穴を埋め続ける。 |
日東駒専の英文法は分厚い網羅教材より説明力

Next StageやVintageという分厚い文法問題集は存在感がありますが、偏差値40台のうちから使い始めると挫折しやすいです。
英文法では「何冊やったか」より「どこまで説明できるか」の方が得点に出ます。
- 基礎が抜けた段階での網羅型教材は挫折する
- 実際の出題基準から必要な到達ラインを分ける
- 関係代名詞の区別を10秒以内に言えるか試す
Next Stageがまだ早い生徒の特徴
Next StageやVintageは、1000題前後の問題を収録した網羅系の文法問題集です。
英文法の全範囲を短い設問形式で確認するには優れた教材ですが、英文法の基礎が固まっていない段階で使うと、以下のような状態になります。
- 解説が短いため、なぜ間違えたのかがわからないまま次の問題へ進む
- 問題の並び順で答えを覚えてしまい(「この章は仮定法だから③」など)、本番の初見問題に対応できない
- 1000題の量に圧倒され、途中で止まる
Next Stageはまだ早い、と判断できる次へ進む目安は以下の状態です。
- 大岩の内容を説明できる問われ方をされると詰まる
- ポラリス1で不正解の選択肢の理由が言えない問題が半分以上ある
- 共通テスト英語(リーディング)で6割を安定して取れていない
この段階では、まず大岩とポラリス1を説明できる状態にする方が、日東駒専の英語では得点に直結します。
Vintageが必要になる到達ライン
Vintageは、ポラリス1を完全に仕上げた後で、文法問題の得点をさらに伸ばしたい生徒に必要になる教材です。
日東駒専の文法問題で問われるのは、大部分がポラリス1の範囲で対応できるレベルです。
Vintageにしか載っていないマニアックなイディオムや語法が出題される問題は、全体の配点から見ると限られています。
つまり、ポラリス1の375問を不正解の理由まで説明できる状態にすることが先で、Vintageへ進むのはその後です。
文法で満点を狙いたい、あるいは日大の文法専門問題(大問での語法問題など)を確実に取りに行く段階になったとき、Vintageを加える判断をしましょう。
関係代名詞を自分の言葉で説明できるか
教室でよく使う確認の質問があります。「関係代名詞のthatと、同格のthatの違いを教えてください」というものです。
この質問に対して「何となくわかる気がする」と答える生徒は多いですが、自分の言葉で説明できる生徒はかなり少ないです。
区別の基準は以下です。
- 関係代名詞のthat:後ろの文が不完全(主語または目的語が欠けている)
- 同格のthat:後ろの文が完全(主語も動詞も目的語も揃っている)
この説明を10秒以内に自分の言葉で言えるかどうかが、大岩を「完成した」と言える基準の一つです。
文法は、問題を解いた回数より、説明できる項目の数を増やす方が、実際の入試問題で得点につながります。
単語帳と長文参考書は完成基準で絞って選ぶ

単語帳と長文問題集を何冊も持つより、1冊を使いきる状態にした方が、長文読解の正答率は上がります。
ここでは教材を選ぶときの基準を整理します。
- ターゲット選びは冊数より長文での定着度で見る
- 見たことあるのに出ない基礎語を文脈で覚え直す
- 長文ポラリスを足す前に手元の完成度を確認する
ターゲット選びは冊数より定着度で見る
ターゲット1400とターゲット1900のどちらを使うかより、手元にある単語帳の語を「長文の中で使える状態にしているか」の方が重要です。
ターゲット1400とターゲット1900には重複する単語が多く含まれています。
1400に含まれる語は、日東駒専レベルの長文を読むために必要な基礎語のほとんどをカバーしています。
一問一答で「recognize=認識する」と答えられても、東洋大の長文でrecognizeが出た瞬間に止まる生徒がいます。
これは暗記が浅い状態、つまり「単語帳の中だけで覚えている状態」から抜け出せていないことが原因です。
日東駒専に向けた単語の定着基準は次の通りです。
- 単語帳でランダムに問われたとき8割以上即答できる
- 長文の中でその語が出たとき、前後の文脈と合わせて意味が取れる
2冊目を足す前に、この基準を1冊目でクリアできているかを先に確認してください。

見たことある単語を長文内で覚え直す
単語帳では覚えているのに長文で意味が出てこない語を「見たことはあるが使えない語」と呼ぶことにします。
この問題を直す方法は、単語帳をもう一周することではありません。
長文で止まったその文に戻り、その語が文の中でどういう意味として使われているかを確認して、文ごと覚え直すことです。
例えばavailableという語を「利用できる」と覚えていても、”The only information available was limited.”という文で止まった場合、その文全体の構造(availableが名詞の後ろに置かれる形容詞)と意味を、その場で確認して書き留めます。
この作業を繰り返すことで、単語の意味が「文脈の中で使える形」に変わっていきます。
長文の中で単語を覚え直す習慣は、1問解くごとに続けられます。

長文ポラリスを足す前に確認する基準
『関正生の英語長文ポラリス1〔標準レベル〕』(KADOKAWA)は、入試レベルの長文演習として質の高い教材です。
ただし、The Rules1・2を終えていない段階でこの教材を始めても、「長文の読み方のルール」が定着していないまま問題を解くことになります。
そうなると、日本語訳と答えを確認して終わりになりやすく、初見の長文への対応力が上がりません。
長文ポラリス1を始めるときの基準として、以下を目安にしてください。
- The Rules1・2の問題で正答率8割以上が安定している
- 止まった1文の構造を、SVOCに振り直す作業が自力でできる
- 音読で全文を前から意味が取れる状態になっている
この状態に入っているなら、長文ポラリス1を加えてもきちんと活用できます。
英文解釈と過去問で日東駒専英語の現在地を測る

英文解釈が必要かどうか、過去問をいつ使うか、は迷いやすいポイントです。
どちらも「やる・やらない」の二択ではなく、今の状態に合わせて判断できます。
- 極端な不要論に惑わされず必要条件で見極める
- 音読で止まる一文は前後を含めた5文で復習する
- 失点原因を四つに分類して次の学習方向を決める
英文解釈はいらない説の正しい見極め方
「日東駒専なら単語と文法だけで長文を力押しで読める」という考え方があります。
駒澤大学や東洋大学の長文では、30語を超える1文の中に同格・分詞構文・強調構文が組み合わさって出てくることがあります。
こうした文を読むとき、「S(主語)はどこか、V(動詞)はどれか」がわからないままだと、文全体の意味がつかめません。
英文解釈が必要かどうかは、以下で判断しましょう。
- The Rules1・2の問題で、1文の構造が取れずに止まることがある → 英文解釈の短文練習を入れる
- 止まる文がほぼなく、音読でも前から意味が取れる → 英文解釈は今の段階では不要
英文解釈の入門として使う教材は、文章量の少ない短文解釈の参考書(肘井学の読解のための英文法など)が合っています。
分厚い解釈書を0から通す必要はなく、止まる1文のタイプに応じて短文復習をする使い方で十分です。

音読で止まる一文を五文復習へ戻す
長文の音読復習で止まった1文があったとき、その1文だけを繰り返し読んでも、意味がつかめないまま音だけ覚えることがあります。
こうした場合は、止まった文の前後2文を含めた合計5文のかたまりに戻ってください。
- 前後の文脈を確認して、止まった文の内容が何を指しているかを確かめる
- thatの役割(関係代名詞か接続詞か)、分詞の修飾方向、SVの位置を確認する
- 確認できたら、その5文を意味を取りながら3〜5回音読する
この作業を1日1〜2文でも続けることが、長文全体を前から読む力につながります。
新しい問題集を足す前に、手元の教材でこの習慣を続けましょう。

失点記録で過去問演習を無駄にしない
過去問を解いた後、点数を確認して終わりにしていると、同じ失点が次の演習でも繰り返されます。
過去問の振り返りでは、失点の原因を以下の四つに分けて記録してみてください。
| 失点の原因 | 次の行動 |
|---|---|
| 単語が出なかった | 単語帳の該当語を文脈ごと確認 |
| 文の構造を読み違えた | 大岩または短文解釈の該当ページへ戻る |
| 時間が足りなかった | 大問ごとの時間配分を次回で試す |
| 内容真偽で本文と照合を間違えた | 正解の根拠を本文のどこで確認するかを練習 |
この記録を週に1回見直すことで、「次は単語に戻るべきか」「文法の解き直しが先か」の判断ができます。
過去問は正答率の確認だけでなく、次の1週間の学習の方向を決める材料として使いましょう。
日東駒専4大学の英語傾向は基礎完成度で見る

日東駒専の4大学は、それぞれ出題形式が異なります。
大学別でも、結局は1冊を説明できるかが軸です。
大学ごとの特徴は以下の表で確認してください。
| 大学 | 英語の特徴 | 優先する対策 |
|---|---|---|
| 日本大学 | 文法・語彙問題が多め | ポラリス1の説明力 |
| 東洋大学 | 長文中心 | 止まる1文の復習 |
| 駒澤大学 | 読解・時間配分が重要 | The Rules+過去問 |
| 専修大学 | 基礎問題中心 | 1冊の完成度 |
日本大学は基礎問題の取りこぼしを防ぐ
日本大学のN全学統一方式などでは、英語の大問数が7題構成と多く、空所補充・整序・同意表現・会話文など、語彙と文法を直接問う問題が全体の半分近くを占めます。
1問あたりの配点は低くても、基礎問題でのミスが積み重なると合格点に届かなくなります。
対策の基本は、ポラリス1の375問を不正解の理由まで言えるレベルに仕上げることです。
日大の文法問題で出題される項目の多くは、ポラリス1の範囲でカバーできます。
難しい文法問題集を追加する前に、まず基礎の取りこぼしをなくす方向で準備を進めましょう。
入試方式によって英語外部試験(英検など)の取り扱いが異なります。
各年度の募集要項で必ず確認してください(※2024・2025年度入試の傾向に基づく)。

東洋大学は長文で止まる箇所を減らす
東洋大学の前期入試(3科目均等型など)は、長文読解の問題が中心で、内容真偽問題の処理に時間がかかることが得点に影響します。
英語の得点は偏差値換算(Tスコア)で合否が判定されるため、平均点付近に受験生が集まる中での1問のミスが換算後のスコアに響きやすい構造があります。
年度や入試方式によって詳細は異なるため、出願前に大学公式の入試ガイドで確認してください(※2024・2025年度入試の傾向に基づく)。
対策として重要なのは、長文を前から止まらずに読める練習を積むことです。
The Rules1・2と長文ポラリス1を使って、止まる1文を記録しながら音読復習を続けることが、内容真偽の照合に使える時間を増やす準備になります。
東洋大では英語外部試験(英検など)のCSEスコアを提出すると、当日試験との高い方が採用される仕組みがあります。
例えば英検2級でCSEスコア1980以上を取得していると、東洋大の換算制度において80点換算として扱われる場合があります(学部・方式・年度によって条件が異なります。必ず入試ガイドで確認してください)。
英検2級のスコアが一定以上あれば、当日試験の「下振れ」を防ぐ保険として活用できます。

駒澤大学と専修大学も一冊完成を軸にする
駒澤大学のT方式(全学部統一)は、長文読解だけでなく文法や会話、語句整序など多岐にわたる形式が出題されます。
大問ごとの時間配分をあらかじめ決めておく練習をしておくと本番で落ち着いて取り組めます。
専修大学は日東駒専の中で比較的傾向が安定していて、基礎的な長文と文法問題が中心です。
ターゲット1400とポラリス1を仕上げた状態であれば、合格点(目安として7割程度)に届く可能性は十分あります。
どちらの大学でも、特別な難易度の対策教材を積み上げることより、今手元にある1冊を説明できる状態にすることが先決です。
毎週の確認で参考書迷子から抜け出す管理術

参考書ルートを決めても、毎週確認する仕組みがないと不安が戻ってきます。
教室では、単語テスト・解き直しノート・確認表の3つをセットで使います。
- 週1回のランダム小テストで達成感を作る
- 解き直しノートの右側に理由を書いて穴を埋める
- できたことが見える確認表で教材の乗り換えを防ぐ
単語小テストで毎週の成果を目で見えるようにする
「1週間に400語進める」という目標だけでは、週末に定着しているかどうかがわかりません。
おすすめは、週に1回、その週に覚えた範囲からランダムで10〜20問の小テストをすることです。
正答率が9割以上なら次の範囲に進み、それ以下なら同じ範囲をもう1週間続けます。
家庭でも保護者の方が単語カードを出してテストをする形で一緒に取り組むことができます。
テストの形式は何でもよく、要は「覚えているかどうかをランダムで確認できる状態」にすることが大切です。
この小テストが週に1回あるだけで、「今週はここまで覚えられた」という達成感が生まれます。
達成感は、新しい参考書を探す衝動を落ち着かせる効果があります。

解き直しノートで文法の穴を逃さない
ポラリス1や過去問の文法問題で間違えた問題は、解き直しノートに記録しましょう。
作り方は次の通りです。
- ノートの左側に間違えた問題(英文)だけを書く
- ノートの右側に「なぜその答えになるのか」の理由を自分の言葉で書く
例:「先行詞が人で後ろが不完全文 → whoが正解。先行詞が物ならwhich」
このノートは、新しい参考書を買いたくなったときに開くものにしてください。
「まだここに穴がある」と気づけば、新しい教材を足す前に今のノートを埋める方向に気持ちが向きます。
解き直しノートが1冊埋まっていくことが、日東駒専合格に近づいている証拠になります。

確認表で参考書の乗り換えを防ぐ
大岩の全26講に、「チェック日・テスト点数・説明できたかどうかのサイン」を書き込む簡単な確認表を作りましょう。
この表のすべての欄が「説明OK」で埋まるまで、次の参考書(ポラリス1)を開かないというルールにします。
この仕組みには二つの効果があります。
一つ目は、進捗が目で見えるため、「何もできていない」という焦りが減ること。
二つ目は、「まだ大岩の第13講が確認できていない」という具体的な課題が見えて、次にやることが明確になること。
確認表は手書きでも、スプレッドシートでも、どちらでも構いません。
形より「毎週更新できる」シンプルさを優先してください。
【Q&A】日東駒専英語の参考書に関する質問

参考書の冊数、過去問を始める時期、東洋大のレベルなど、よく出る疑問にまとめてお答えします。
Q.日東駒専参考書ルートは何冊で十分か
偏差値40台からスタートする場合の、まず使う参考書は以下の6点です。
| 分野 | 教材 |
|---|---|
| 英単語 | ターゲット1400 |
| 英文法(講義) | 大岩のいちばんはじめの英文法 |
| 英文法(演習) | 関正生の英文法ポラリス1 |
| 英語長文(ルール&読解) | The Rules1・2 |
| 英語長文(演習) | 関正生の英語長文ポラリス1 |
| 実践演習 | 志望校の過去問 |
この6点を、正答率8割・説明できる状態にすることが目標です。
これ以上に教材を増やす必要があるとしたら、上記の6点が全て説明できる状態に達した後の話です。
Q.英語長文参考書は何冊まで必要か
1冊の長文問題集(12題収録として)を全文音読して構文解析まで仕上げると、およそ1か月かかります。
The Rules1・2と長文ポラリス1の3冊(合計約36題)を完全に仕上げた方が、数冊を解き散らかすより初見の長文への対応力は上がります。
「解いて終わり」にせず、音読復習と止まった文の確認まで含めて1冊を使い切ることが先決です。
長文問題集を4冊目以降に足す必要が出てくるのは、上記3冊を音読も含めて仕上げた後、かつ過去問演習の中で長文のスピードがまだ足りないと感じたときです。

Q.日東駒専の過去問はいつ始めるべきか
2段階に分けて考えましょう。
- 高3の春(4〜5月):1年分だけ、時間を計って解く。
採点をして止まった場所を記録する。点数の良し悪しより「どこで止まるか」を把握することが目的です。
- 高3の秋以降(10月〜):複数年分を繰り返し解き、失点の原因を記録しながら仕上げる。参考書で得た知識を本番の問題形式に対応させる段階です。
春の1回は「今の弱点チェック」、秋以降は「得点力の仕上げ」と使い方を分けることで、過去問の使い方のムダを減らせます。

Q.東洋大の英語レベルはどの程度か
東洋大学の英語は、共通テストのリーディングで安定して7割以上取れるレベルが基準の目安になります(年度・学部・方式によって異なります)。
ターゲット1400の語彙を長文の中で使える状態にし、ポラリス1の文法を説明できるレベルにした上で、The Rulesと長文ポラリスで読むスピードを上げれば、この水準に届く可能性は十分あります。
英語外部試験(英検)の活用については、東洋大学公式の入試ガイドで最新の換算基準を確認してください。
英検2級でCSEスコア1980以上を取得していると、換算制度において一定点数として扱われる場合があり、当日試験のバックアップとして機能します(学部・方式・年度によって条件が異なります)。

Q.国語ルートと英語ルートはどう両立するか
偏差値40台から始める場合、英語の学習時間を全体の5割〜6割に設定することを目安にしましょう。
英語は大岩を終えてポラリス1に入る段階(学習開始から2〜3か月後)から、現代文の語彙・読解の基礎や古文単語を少しずつ加えていくと、10か月間での総合点に無理がかかりません。
1日の学習時間が6時間であれば、英語3〜3.5時間、現代文1時間、地歴公民1.5〜2時間という配分が一つの目安です。
英語が大岩で止まっている段階では、他教科を増やさず英語の基礎固めを優先してください。
まとめ:日東駒専の英語参考書ルート

明日買う教材より今日仕上げる一冊を決める
「Next StageとVintageを持っていれば安心」「1900まで仕上げれば大丈夫」という感覚は、参考書を持つことで不安を一時的に解消しようとしているサインです。
合格に近づく生徒と、そうでない生徒の差は、教材の冊数ではありません。
今机の上にある1冊を、説明できる状態に仕上げているかどうかの差です。
今夜、大岩の第1講を閉じた状態で説明できるか確認してみてください。
説明できなかったなら、明日の書店行きをやめて、その1講を説明できる状態にすることに使う方が、確実に前に進みます。
日東駒専の英語は、難しい参考書を大量にこなす勝負ではありません。
基礎を説明できる状態にして、長文と過去問の中で使える形に仕上げる勝負です。
今持っている参考書を、説明できるまで開き続けましょう。
それが、偏差値40台から日東駒専合格へ近づく、最も確実な方法です。
保護者の方へ
お子さんが参考書を次々と増やしたがるとき、それはやる気がないサインではありません。
合格への道筋が見えずに、不安を別の方法で解消しようとしている状態です。
「本当にこれで間に合うの?」と問い詰めるより、「今日、大岩の第1講を説明してみて」と一緒に確認する時間を作ってみてください。
説明できた項目が増えていくことが、お子さんにとっての一番の安心になります。
執筆者プロフィール

※この記事は、学習塾で長年にわたり高校生への英語指導を担当してきた藤堂直樹が執筆しています。英単語・英文法・長文読解・英作文など、英語が苦手な生徒にもわかりやすい学習法を発信しています。
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