大学受験の面接マナー|入室・退室・言葉遣い・カバンの置き方を解説

大学受験の面接マナー|入室・退室・言葉遣い・カバンの置き方を解説

※この記事には一部PRが含まれます。

大学受験の面接マナーで迷いやすいのは、ノックの回数やお辞儀の角度よりも、「入室から退室まで、どの順番で何をするのか」です。

学校やネットで調べると、「ノックは3回」「2〜3回でもよい」など説明が違い、「結局どれが正しいの?」と不安になることもあります。

面接で大切なのは、細かな形式をすべて暗記することではありません。

基本の流れを知ったうえで、大学や面接官から具体的な指示があれば、その指示に合わせて落ち着いて行動することです。

この記事では、入室・着席・退室の流れ、言葉遣い、カバンやリュックの置き方、避けたい話し方、服装・身だしなみまで順番に解説します。

25年以上にわたり進路指導や模擬面接を担当してきた経験をもとに、「名前はいつ言うのか」「いつ座るのか」「手順を間違えたらどうするのか」といった、本番で迷いやすいポイントも具体的に紹介します。

▶文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」

記事のポイント

  • 入室から退室までの流れがわかる
  • 名乗る・座るタイミングがわかる
  • カバン・言葉遣いの基本がわかる
  • 迷ったときの優先順位がわかる

大学受験の面接マナー|当日の流れと最初に知るべきこと

受付から控室待機、入退室を経て建物を出るまでの面接当日の全体行動スケジュールを示したインフォグラフィック

大学受験の面接は、ノックやお辞儀など一つひとつの作法だけを覚えるより、受付から退室までを一つの流れとして把握しておくほうが本番で動きやすくなります。

まず、当日の全体像を確認しておきましょう。

受付・控室から退室までの基本的な流れ

一般的には、次のような流れで進みます。

場面 主な動き 確認したいポイント
受付受験票など大学指定のものを提示し、案内を受ける大学指定の集合時刻・受付時間を確認し、余裕を持って到着する
控室指定された場所で静かに待機する大学・係員から案内があれば、その指示に従う
呼び出し係員の案内に従って面接室へ移動する覚えた手順より、当日の案内を優先する
入室前必要に応じてノックし、面接官の返事を待つノックの回数だけにこだわらず、返事を確認してから入室する
入室「失礼いたします」と挨拶し、落ち着いて入室する挨拶・入室・ドアを閉める動作を慌てて同時に行わない
名乗り一般的な例では、椅子の横で受験番号・氏名を伝える名乗る場所やタイミングについて大学側から指示があれば、そちらを優先する
着席一般的には、面接官から促されてから座る先に座ろうとせず、面接官の言葉を聞いてから動く
面接中質問を最後まで聞いてから、落ち着いて答える自然な姿勢・聞き取りやすい声量・丁寧な言葉遣いを意識する
退室終了の合図を確認し、お礼を伝えて静かに退室するお礼・起立・荷物・挨拶・退室を一つずつ落ち着いて行う

※面接当日の進行や入退室方法は、大学・選抜方式・会場によって異なります。募集要項や「受験上の注意」、当日の係員・面接官から具体的な指示がある場合は、その指示を優先してください。

大学によって、控室の有無や呼び出し方法、面接室の形は異なります。

この流れは「全国共通の絶対ルール」ではなく、大学から特別な指示がない場合の基本例として考えてください。

大学の案内・面接官の指示があれば最優先する

ネットで調べたマナーと、実際の大学の案内が違うことがあります。

その場合は、大学側の具体的な指示を優先してください。

私はこれまで模擬面接を行う際、生徒に次の順番で判断するよう伝えてきました。

  1. 大学の募集要項・受験上の注意など公式案内
  2. 当日の案内係・面接官からの具体的な指示
  3. 指示がない場合の一般的な面接マナー
  4. 手順を間違えた場合の落ち着いた立て直し

例えば、普段はカバンを椅子の横へ置く練習をしていても、面接官から「荷物はこちらへ置いてください」と言われたら、その指示に従えば問題ありません。

覚えたマナーに固執して、目の前の指示を聞き逃さないことのほうが大切です。

▶大学入試情報提供サイト

本番前は「一動作一呼吸」で通して練習する

私は25年以上、進路指導や教室運営に携わるなかで、総合型選抜・学校推薦型選抜を受験する生徒の模擬面接を毎年のように担当してきました。

直前期に行っていたのは、入室だけ、回答だけと分けるのではなく、入室から退室までを実際に通して練習することです。

その際に意識させていたのが「一動作一呼吸」です。

歩きながら挨拶する、座りながら名乗るといったように、複数の動作を一度に行おうとすると、緊張したときに手順が崩れやすくなります。

例えば、

「ドアを開ける」
→「入る」
→「ドアを閉める」
→「面接官へ向き直る」

というように、一つずつ区切ります。

一つ動作したら一呼吸置くくらいのつもりで動けば、面接官からの声も聞き取りやすくなります。

大学面接の入室マナー|ノックから着席までの流れ

ノックから入室、椅子の横での名乗り、着席までの正しい順番と動線を示したステップ解説図

入室から着席までは、面接のなかでも特に迷いやすい場面です。

実際の模擬面接でも、「名前をいつ言えばよいのか」「どのタイミングで座ればよいのか」で動きが止まる生徒は少なくありませんでした。

基本的な順番を確認しておきましょう。

ノックは回数だけにこだわらず返事を待つ

大学受験の面接について調べると、ノックを「2〜3回」とする案内もあれば、「3回」とする説明もあります。

回数を全国共通の絶対ルールとして覚える必要はありません。

大学から具体的な指定がある場合は、その案内に従います。

指定がなければ、一般的な例を一つ決めて練習しておけば十分です。

それ以上に意識したいのが、ノックしたあとに面接官の返事を待つことです。

「どうぞ」などの返事を確認してから、ドアを開けます。

回数を間違えないことばかり考えて、返事を聞かずに入ってしまわないようにしましょう。

「失礼します」は入室時に落ち着いて伝える

面接官から「どうぞ」などの返事があったら、ドアを開けて「失礼いたします」と挨拶します。

その後、入室してドアを静かに閉めます。

ここでも、

「ドアを開ける」
→「挨拶する」
→「入る」
→「閉める」

と、動作を一つずつ行うと慌てにくくなります。

カバンを片手に持っている場合、無理に両手を使ってドアを開閉する必要はありません。

音を立てないよう、落ち着いて扱うことを意識してください。

受験番号と名前は椅子横で名乗る基本例を確認

「名前はいつ言うのですか?」という質問は、模擬面接でもよくありました。

私が指導していた基本例では、ドア付近では「失礼いたします」と挨拶する程度にとどめ、椅子の横へ移動してから受験番号と氏名を伝えていました。

例えば、

「〇〇高等学校の、受験番号〇番、〇〇〇〇です。本日はよろしくお願いいたします」

といった形です。

これは大学全体に共通する決まりではありません。

「入室したら氏名を言ってください」など具体的な案内がある場合は、大学側の指示を優先してください。

着席は面接官から促されてから行う

名前を伝えたら、面接官から着席を促されるのを待つのが基本的な流れです。

「どうぞおかけください」と言われたら、「失礼いたします」と軽く一礼して座ります。

模擬面接では、緊張から椅子の横へ着いた瞬間に座ってしまう生徒もいました。

反対に、「いつ座ればいいのだろう」と考えすぎて動けなくなる生徒もいます。

名前を言ったら一呼吸置き、面接官の言葉を聞く。

これだけ意識しておくと、動きやすくなります。

手順を間違えても面接官の指示に従って進む

ノックの回数を間違えたり、挨拶のタイミングがずれたりすることはあります。

そのときに大切なのは、間違いを引きずらないことです。

私は細かな作法を気にしすぎる生徒に、「そこで止まらず、次のやり取りへ戻ろう」と伝えてきました。

必要なら「失礼いたしました」と短く伝え、面接官の指示を聞いて次へ進みます。

模擬面接で特に動きが止まりやすかったのは、

  • 名乗るタイミングが分からなくなる
  • 着席を促される前に座ってしまう
  • 覚えた手順と違う指示をされて戸惑う

といった場面です。

細かなミスをしたあとに、「もうだめだ」と考えてしまう必要はありません。

その場で落ち着いて、次の動作から立て直しましょう。

大学面接でカバンはどこに置く?リュックの扱いも確認

面接中に通路をふさがないよう椅子の横の床面に手荷物を置いた状態を示す配置図

高校生の場合、就職活動用のバッグではなく、学校指定のカバンや普段使っているリュックで面接に向かうこともあります。

大学からバッグについて特別な指定がなければ、面接のためだけに就活用バッグを用意する必要はありません。通学用のカバンやリュックでも対応できます。

指定がなければ椅子横の床へ置くのが一般的

面接室でカバンの置き場所について特別な指示がなければ、椅子の横の床へ置くのが一般的な例です。

左右のどちら側へ置くかまで、全国共通の決まりがあるわけではありません。

次の点を優先してください。

「通路をふさがない」
「面接官や自分の動線を邪魔しない」
「倒れにくい位置へ置く」

膝の上に置き続けたり、何も言われていないのに空いている椅子へ置いたりするより、床へ置くほうが迷いにくいでしょう。

リュックは通路をふさがない位置へ置く

通学用のリュックは、自立する就活用バッグと違って倒れやすいものがあります。

その場合は、椅子の脚に沿わせるなどして、通路にはみ出さないよう置きます。

バッグの種類 入室時 面接中の置き方の例
スクールバッグ 手に持って入室する 指定がなければ、椅子横の床へ置くのが一般的
自立しにくいリュック 背負ったままにせず、持ち手を持って入室する 椅子横の床へ置き、倒れやすければ椅子の脚に沿わせて肩紐をまとめる
自立するバッグ 手に持って入室する 指定がなければ、椅子横の床へ自立させて置く

※バッグの置き場所は会場によって異なります。荷物置き場やカゴが用意されている場合や、係員・面接官から置き場所を指定された場合は、その案内を優先してください。

私が生徒の荷物を見るときも、バッグのブランドや形より、通路の邪魔になっていないか、肩紐などが広がっていないかを確認していました。

荷物置き場や面接官の指示があれば従う

会場によっては、荷物用のカゴや机、専用スペースが用意されていることがあります。

その場合は、一般的な「椅子横の床」という方法より、会場側の案内を優先します。

私は模擬面接でも、「床に置くと覚えていても、荷物置き場が用意されていたらそちらを使う」と伝えていました。

「こちらへ置いてください」と言われたら、「ありがとうございます」と伝えて従えば十分です。

大学面接の言葉遣い一覧|場面別の基本フレーズ

入室時や名乗り、着席時、終了時などに使う代表的な挨拶フレーズを対比した場面別一覧表

大学面接では、難しい敬語をたくさん覚える必要はありません。

入室・着席・退室など、よく使う短い表現を事前に確認しておくと、本番でも言葉が出やすくなります。

入室・着席・退室で使う基本フレーズ

場面 基本フレーズの例
入室するとき 「失礼いたします」
椅子の横などで名乗るとき 「〇〇高等学校の、受験番号〇番、〇〇〇〇です。本日はよろしくお願いいたします」
着席を促されたとき 「失礼いたします」または「ありがとうございます」
荷物置き場を案内されたとき 「ありがとうございます」
面接が終了したとき 「本日はありがとうございました」
退室するとき 「失礼いたします」

※上記は大学面接で使いやすい基本フレーズの例です。文章をそのまま丸暗記する必要はありません。名乗る場所やタイミング、着席などについて大学・係員・面接官から具体的な指示がある場合は、その指示を優先してください。

大学側から「高校名と氏名を言ってください」など具体的な指示がある場合は、その内容に合わせてください。

文章を丸暗記するよりも、自分が自然に言える短い言い方を練習しておくほうが使いやすくなります。

聞き取れないときの丁寧な聞き返し方

質問が聞き取れなかったときに、推測して答える必要はありません。

例えば、

「恐れ入りますが、もう一度お願いできますでしょうか」

「申し訳ございません。もう一度ご質問をお願いできますでしょうか」

などと聞き返せます。

質問の意味が分からない場合も、

「〇〇という意味でよろしいでしょうか」

と確認できます。

分からないまま的外れな回答をするより、丁寧に確認してから答えるほうが会話を続けやすくなります。

考える時間が必要なときの伝え方

すぐに答えがまとまらない質問もあります。

その場合は、無言で長く止まるより、一言伝えてから考える方法があります。

「少し考えるお時間をいただいてもよろしいでしょうか」

「少々お時間をいただけますでしょうか」

といった表現です。

一言伝えたあと、落ち着いて考えてください。

「貴学」「御校」「大学名」は一つを絶対視しない

面接で志望大学をどう呼ぶかも、受験生が迷いやすいポイントです。

呼び方 特徴 面接での考え方
貴学 相手の大学を敬って表す言葉。志望理由書などの書面でもよく使われる 面接で口頭使用しても意味は伝わる。無理に言い換える必要はない
御校 相手の学校を敬って表す言葉。話し言葉で使われる 大学でも意味は伝わるが、迷う場合は大学名をそのまま使うと分かりやすい
〇〇大学 志望大学の正式名称をそのまま使う 敬称の使い分けで迷いにくく、面接でも自然に使いやすい
御大学 大学を敬う表現として使われる例はある あえて使う必要はなく、迷う場合は「〇〇大学」や「貴学」を使うと分かりやすい

※大学の呼び方には複数の表現があります。どれか一つだけが全国共通の正解というわけではありません。呼び方で迷う場合は、志望先の正式名称である「〇〇大学」を使うと分かりやすく、言い間違えてもそこで止まらず落ち着いて話を続けましょう。

迷う場合は、「〇〇大学」と大学名をそのまま言う方法が分かりやすいでしょう。

「貴学と言ってしまったら失礼になるのでは」と、途中で話を止める必要もありません。

呼称だけに意識を取られすぎず、伝えたい内容へ戻りましょう。

大学面接で避けたい言葉遣い・禁句と話し方

面接官との対話において意識したい前向きな受け答えと、避けるべき回答姿勢を対比した解説図

大学面接には、「この単語を言ったら即NG」という全国共通の禁句集があるわけではありません。

それよりも注意したいのは、質問への向き合い方や話し方です。

「なんとなく」「特にありません」で終えない

「なんとなくです」

「特にありません」

「別にないです」

だけで回答を終えてしまうと、自分の考えが十分に伝わりません。

これらの言葉自体が禁止されているわけではありませんが、それだけで終わらせないようにしましょう。

例えば、「特にありません」と答えたくなったときでも、

「今日のお話で〇〇について理解が深まりました」

など、一言付け加えることはできます。

言葉を難しくする必要はありません。

短くても、自分が考えていることを自分の言葉で伝えることを意識してください。

悪口や事実と違う話は避ける

高校の先生や友人、他大学などへの批判を中心に話すことは避けたほうが無難です。

実績や経験を実際より大きく見せる必要もありません。

面接では、その回答についてさらに質問されることがあります。

事実と異なる内容を話すと、追加質問をされたときに説明が難しくなります。

「よく見せよう」とするより、実際に経験したことや考えていることを整理して伝えましょう。

質問を最後まで聞き、聞き取りやすく答える

質問の途中で答え始めると、何を聞かれているのかを取り違えることがあります。

面接官が話し終わってから、一拍置いて回答を始めましょう。

話す際は、

「早口になりすぎない」

「語尾を曖昧にしない」

「最初に聞かれたことへ答える」

という3点を意識すると整理しやすくなります。

姿勢・目線・声量は自然な受け答えを意識する

姿勢は、背もたれへ大きく寄りかからず、背筋を軽く伸ばします。

体を固めすぎる必要はありません。

目線も「面接官の目を絶対に見続ける」と考えると緊張しやすくなります。

面接官の顔を中心に見ながら、自然に視線を動かして構いません。

声量も「大きければよい」のではなく、相手に無理なく聞こえる大きさを意識します。

本番前の通し練習で、自分が話しやすい姿勢と声量を確認しておきましょう。

大学面接の服装・身だしなみ|制服・私服の確認ポイント

大学面接に臨む高校生の制服および清潔感ある私服の身だしなみ点検ポイントを示した図解

大学面接の服装は、細かな型よりも、大学側の指定を守り、乱れのない状態に整えることが基本です。

制服はボタン・ネクタイ・靴などの乱れを確認

制服で受験する場合は、普段の制服を学校の規定に沿って整えます。

私は模擬面接の前に、生徒の制服・靴・髪なども確認していました。

特に見ていたのは、

「ボタンが外れていないか」

「ネクタイやリボンが大きく緩んでいないか」

「シャツや制服が乱れていないか」

「靴が極端に汚れていないか」

といった基本的な部分です。

大学から別の服装指定がなければ、面接のためだけに新しい服や靴をそろえる必要はありません。

普段使っている制服を学校の規定に沿って整えておけばよいでしょう。

私服は清潔感と面接に合う服装を意識する

私服で受験する場合は、まず大学側から服装の指定がないか確認してください。

指定がなければ、スーツだけが選択肢ではありません。

襟付きのシャツや落ち着いた服装など、面接の場で違和感が出にくく、清潔に見えるものを選べばよいでしょう。

派手な柄や大きな装飾、汚れや破れが目立つ服などは避けておくと安心です。

「この服でなければならない」と細かく考えすぎず、大学側の案内と、自分が落ち着いて動ける服装を優先してください。

髪・爪など身だしなみを事前に確認する

髪型も特定の形にする必要はありません。

前髪で目元が完全に隠れていないか、長い髪が大きく乱れていないかなど、会話するときに表情が分かりやすい状態か確認します。

爪や靴、制服なども含め、前日までに一度確認しておけば、当日の朝に慌てずに済みます。

大学面接の退室マナー|終了からドアを出るまで

面接終了の合図から立ち上がってお礼を述べ、ドアの前で一礼して部屋を出るまでの退室動線図

面接が終わったら、すぐに立ち上がって退出するのではなく、終了の合図を確認します。

ここでも、一動作一呼吸を意識すると落ち着いて動けます。

終了の合図を確認して立ち上がりお礼を伝える

面接官から「以上で終わります」などと言われたら、まずお礼を伝えます。

例えば、

「本日はありがとうございました」

と伝えて一礼します。

その後、立ち上がり、荷物を持って退室の準備をします。

椅子の横でもう一度挨拶をする方法もありますが、大学側から退室について具体的な指示があれば、その流れに従ってください。

ドア前で挨拶して静かに退室する

荷物を持ってドアの前まで進んだら、面接官へ向き直り、

「失礼いたします」

と伝えて一礼します。

その後、ドアを静かに開けて退室します。

後ろ手で勢いよく閉めたり、大きな音を立てたりしないようにしましょう。

ドアを閉めたあとは、会場スタッフから案内があればその指示に従います。

お辞儀の回数や角度を絶対ルールにしない

マナー解説では、お辞儀の角度を細かく分けて説明することがあります。

大学面接で角度を正確に測るように動く必要はありません。

私が生徒へ伝えていたのは、背筋を伸ばし、相手へ敬意が伝わるよう自然に礼をすることです。

「今は何度のお辞儀だろう」と考えるほど、動きがぎこちなくなることがあります。

細かな数値を覚えるより、一動作一呼吸で丁寧に動くことを意識してください。

マナーを間違えても慌てず面接へ集中する

ノックや挨拶などで「間違えた」と気づいた瞬間に、そのことばかり考えてしまう受験生がいます。

私は生徒に、細かな所作を一つ間違えたくらいで面接全体を諦めないよう伝えていました。

これは「細かなマナーは評価されない」という意味ではなく、各大学の正式な評価基準を示すものでもありません。

一つのミスに動揺して、その後の受け答えまで崩してしまわないための指導です。

必要なら「失礼いたしました」と短く伝え、姿勢を整えます。

その後は、目の前の質問を聞くことへ意識を戻しましょう。

大学面接当日のチェックリスト|本番前に確認する項目

本番当日に確認すべき受験票、身だしなみ、スマホの電源オフなどをまとめたチェックリスト図解

面接当日に慌てないよう、前日と会場到着後に確認するポイントを整理します。

大学公式の案内・集合時間・持ち物を確認する

最初に確認したいのは、大学から届いている案内です。

ネット上の一般的な面接マナーより、募集要項や「受験上の注意」など大学公式の案内が優先されます。

項目 確認すること
受験票 持参方法や印刷の必要がないか、集合場所・集合時間の記載も確認する
身分証など 生徒証・学生証など、大学から指定された本人確認書類が必要か確認する
筆記用具 必要な種類や、使用・持ち込みについて指定がないか確認する
上履きなど 上履きや下履きを入れる袋など、会場から持参の指定があるか確認する
集合時間・場所 受付時間・集合時刻・試験会場を前日までに再確認する
交通手段 会場までの経路・所要時間を確認し、遅れないよう余裕のある移動方法を考えておく

※必要な持ち物や集合時間は、大学・選抜方式・試験会場によって異なります。必ず受験する大学の募集要項、受験票、「受験上の注意」など最新の公式案内を確認してください。

案内を読んでも分からないことがあれば、大学の入試担当窓口へ確認する方法もあります。

入室から退室まで一度通して確認する

前日までに、実際に立って入室から退室まで動いてみてください。

練習する順番はシンプルです。

「ノックする」

→「返事を待つ」

→「挨拶して入る」

→「椅子の横で名乗る」

→「促されて座る」

→「面接終了後にお礼を伝える」

→「ドア前で挨拶して退室する」

私は模擬面接でも、この流れを一動作一呼吸で確認していました。

家族や学校の先生に一度見てもらえる場合は、自分では気づかない動きの癖も確認できます。

言葉遣い・カバン・服装・スマホを確認する

最後に、次の項目を見直します。

項目 確認内容
言葉遣い 「失礼いたします」「ありがとうございました」など、入退室で使う基本フレーズを自然に言えるか確認する
カバン・リュック 肩紐などが大きく広がっていないか確認し、荷物置き場や置き場所の指示があれば従う
服装 ボタン、ネクタイ・リボン、シャツ、靴などに目立つ乱れがないか確認する
髪・爪 前髪や髪型が大きく乱れていないか、爪など身だしなみに気になる点がないか確認する
スマートフォン 大学の「受験上の注意」を確認し、電源を切る・カバンにしまうなど指定された状態にする

※服装・持ち物・スマートフォンの扱いは、大学や選抜方式によって異なります。面接前に募集要項や「受験上の注意」を確認し、当日の係員・面接官から具体的な指示がある場合は、その指示を優先してください。

スマートフォンの扱いについては、大学の受験上の注意を優先してください。

私自身は模擬面接の指導で、通知やアラームによって本人が動揺しないよう、スマートフォンの状態も事前に確認していました。

大学側から電源を切るよう指定されている場合は、その指示に従います。

面接対策を一人で進めるのが不安な場合は、総合型選抜・推薦入試に対応した個別指導を利用する方法もあります。

ホワイトアカデミー高等部では、面接練習を含めた受験対策について相談できます。

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【Q&A】大学受験の面接マナーでよくある質問

マスク着用やノック回数、開いたドアの扱いなど受験生が迷いやすい疑問を整理したQ&A図解

マスクの着用やノックの回数、ドアが開いている場合の対応など、本番直前に迷いやすい疑問をまとめました。

例外的な状況でも焦らず落ち着いて行動できるよう、事前に確認しておきましょう。

Q. 面接当日はマスクを着けたままでもよい?

A. マスクについては、受験する大学の最新の案内を確認してください。

文部科学省の令和9年度大学入学者選抜に関するQ&Aでは、試験当日のマスク着用は、本人の判断に委ねることを基本としています。

大学によっては本人確認などの際に、一時的にマスクを外すよう案内される場合があります。

募集要項や「受験上の注意」を確認し、当日は係員や面接官から指示があれば従ってください。

Q. ノックを間違えたら不合格になりますか?

A. ノックの回数だけで結果が決まるとは限りません。

大学受験向けの面接案内でも、ノック回数の説明には違いがあります。

私は模擬面接で、細かな所作を一つ間違えたことで動揺し、その後の受け答えまで崩さないよう生徒へ伝えてきました。

これは大学全体の評価基準を示すものではありません。

ノックを間違えたと気づいても、そこで止まらず、面接官の返事や指示を聞いて次の動作へ進みましょう。

Q. ドアが開いている場合はどう入室する?

A. ドアがすでに開いている場合は、まず係員や面接官から入室の案内がないか確認しましょう。

特に指示がなければ、入口付近で「失礼いたします」と挨拶して入室する方法があります。

入口付近で一度立ち止まり、「失礼いたします」と挨拶して、係員や面接官の案内に従って入室する方法があります。

会場によって進行は異なるため、通常の手順と違うときほど、当日の指示を優先してください。

Q. ドアは両手で開ける必要がありますか?

A. 両手で開けなければならないという全国共通の決まりはありません。

片手にカバンを持っている場合など、無理に両手を使おうとすると動きが不自然になることがあります。

両手で開けなければならない全国共通のルールは確認できません。

片手にカバンを持っている場合は、無理に両手を使おうとせず、ドアを静かに扱うことを意識しましょう。

「両手か片手か」より、ドアを乱暴に扱わず、落ち着いて動くことを意識しましょう。

まとめ|大学受験の面接マナーは基本の流れと指示を確認

基本の流れを押さえた上で大学や面接官の指示を最優先し、一呼吸置いて行動する要点のまとめ図解

大学受験の面接マナーは、細かな形式をすべて暗記するためのものではありません。

入室から退室までの基本の流れを知り、本番で迷ったときに「何を優先するか」を判断できるようにしておくことが大切です。

大学面接で押さえておきたい重要ポイント

面接前に、特に次の点を確認しておきましょう。

確認項目 基本的な考え方
入室 必要に応じてノックし、面接官の返事を確認してから落ち着いて入室する
名乗り 椅子の横などで受験番号・氏名を伝える方法を基本例として練習し、大学から指示があれば従う
着席 一般的には、面接官から着席を促されてから「失礼いたします」と伝えて座る
カバン 指定がなければ椅子横の床など通路の邪魔にならない場所へ置き、荷物置き場があれば案内を優先する
言葉遣い 「失礼いたします」「ありがとうございました」など、短く丁寧で伝わりやすい表現を使う
服装 大学から服装の指定がないか確認し、制服・私服ともに乱れや汚れのない状態へ整える
退室 面接終了の合図を確認し、お礼を伝えてから慌てず静かに退室する
ミスしたとき 細かな手順を間違えてもそこで止まらず、面接官の指示を聞いて次のやり取りへ意識を戻す

※入退室や着席、荷物の置き方などは大学・選抜方式・会場によって異なる場合があります。募集要項や「受験上の注意」、当日の係員・面接官から具体的な指示がある場合は、その指示を優先してください。

迷ったら大学の指示を優先し一動作一呼吸で対応

本番で迷ったときは、次の順番を思い出してください。

大学の公式案内

↓

当日の係員・面接官の指示

↓

一般的な面接マナー

↓

間違えた場合は落ち着いて立て直す

私は模擬面接で、「一動作一呼吸」を繰り返し生徒へ伝えてきました。

マナーをたくさん覚えても、緊張した本番ですべて思い出せるとは限りません。

だからこそ、大学の案内を確認したうえで、入室から退室までを一度実際に通して練習してください。

動作を一つずつ区切り、相手の指示を聞いてから次へ進む。

その感覚をつかんでおけば、ネットで見た細かな作法の違いに振り回されにくくなります。

執筆者プロフィール

文系科目担当の編集員 桐生智花

※この記事は、総合型選抜・学校推薦型選抜に精通した神崎悠真が執筆しています。志望理由書や自己PR、活動報告書、面接、小論文など、出願から選考までに必要な対策について調査・分析した知見を記事に反映しています。

神崎悠真は、総合型選抜・学校推薦型選抜を中心に、大学ごとの入試制度や選考方法、出願書類、面接・小論文対策などの情報を整理・分析しています。受験生が「何を、いつまでに準備すればよいのか」を具体的に判断できる、わかりやすく実践的な情報提供を心がけています。

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