小論文の書き方|高校生が迷わない6ステップと構成メモ

※この記事には一部PRが含まれます。
小論文と聞くと、身構えてしまう受験生は少なくありません。
私自身、27年間、個別指導の現場で高校生や大学受験生の小論文を数えきれないほど添削してきました。
多くの生徒が最初につまずくのは、文章力ではなく「何から考えればいいか」が分からないという段階です。
この記事では、私が指導現場で実際に使ってきた「設問を確認する→立場を1行で決める→理由・具体例を考える→構成メモを作る→書く→見直す」という流れを、そのまま順番にお伝えします。
型を暗記するのではなく、自分の頭で組み立てられるようになることを目標にしています。
記事のポイント
- 何から始めるか迷わない基本の6ステップ
- 作文との違いと体験談を上手に使うコツ
- 考えがすっきりまとまる構成メモの作り方
- 手が止まったときにすぐ試せる見直しポイント
小論文の書き方|まず6ステップで流れを確認

まずは全体の流れをつかんでください。
私が生徒に伝えているのは、この6ステップです。
| STEP | やること |
|---|---|
| STEP1 | 設問で問われていることを確認する |
| STEP2 | 自分の立場・結論を1行で決める |
| STEP3 | 理由・根拠・具体例を考える |
| STEP4 | 構成メモを作る |
| STEP5 | 構成に沿って本文を書く |
| STEP6 | 設問とのズレ・誤字脱字を見直す |
STEP1 設問で問われていることを確認する
最初にやるのは、文章を書くことではありません。
「設問を読み込むこと」です。
私の指導現場では、設問の要求から外れた答案は、内容がどれほど良くても評価されにくいという現実を何度も見てきました。
何を問われているのか、条件は何かを確認する。
これが一番最初の作業です。

STEP2 自分の立場・結論を1行で決める
設問を確認したら、自分の立場を1行で決めてください。
賛成なのか反対なのか?条件付きなのか?
ここが曖昧なまま書き始めると、途中で論旨がぶれやすくなります。
私が現場で徹底してきたのは、この「1行で決める」という工程です。

STEP3 理由・根拠・具体例を考える
立場が決まったら、なぜそう考えるのかを言葉にしていきます。
理由だけで終わらせず、その理由を裏付ける根拠や具体例まで考えるようにしてください。
理由は書けていても、それを支える根拠や具体例が弱い答案をよく見かけます。

STEP4 構成メモを作る
ここが、私が最も大事にしている工程です。
いきなり原稿用紙に向かわせるのではなく、必ず構成メモを作らせていました。
結論、理由、具体例、反論への配慮、結論の再確認
この順にキーワードだけを書き出していきます。
詳しい作り方は後半で改めてお伝えします。

STEP5 構成に沿って本文を書く
構成メモができたら、そのキーワードを文章につなげていくだけです。
メモの順番通りに書くことで、途中で話がねじれるのを防ぎやすくなります。
「したがって」「具体的には」「しかし」といった接続語を補うだけで、メモがそのまま骨格になります。

STEP6 設問とのズレ・誤字脱字を見直す
書き終えたら、最初に確認した設問に戻ってください。
誤字脱字より先に「問いに答えているか」から確認します。
- 設問に答えているか
- 指定条件を満たしたか
- 理由と具体例が結論につながるか
- 文体が混在していないか
- 誤字脱字がないか
自分の結論が設問の問いに正面から答えているか。ここを一番先に確認します。
誤字脱字の確認は、その後で構いません。
型を覚える前に、まずこの6ステップを問いに戻る習慣として持たせています。
型に頼りすぎて書けなくなった生徒には、いつもこの「問いへの立場を1行で決める」ところまで一度戻ってもらっていました。
小論文とは?作文との違いを理解しよう

小論文と作文の違いが分からないまま書き始めると、意見が体験談で終わってしまいます。
ここで整理しておきます。
小論文は「意見+理由・根拠」を示す文章
入試小論文では、自分の意見だけでなく、その理由や根拠まで示すことが求められます。
| 項目 | 作文 | 入試小論文 |
|---|---|---|
| 目的 | 体験や心情を伝える | 理由や根拠で読み手を納得させる |
| 主張 | なくても成立する | 必要 |
| 理由・根拠 | 求められにくい | 主張を支えるために重要 |
| 体験の役割 | それ自体が内容 | 主張を支える材料 |
自分が今書こうとしているものが、感想文になっていないか。この表で一度確認してみてください。
体験を書いても作文になるとは限らない
「体験を交えて論じなさい」という設問はよくあります。
ここで迷う生徒が多いです。
体験を書いても、それが主張を支える材料になっていれば、ただちに作文になるわけではありません。
私が考える判断の分かれ目は、その体験が主張の理由や根拠として機能しているかどうかです。
「私は深く感動した」で終わってしまうと、感想文の域を出ません。
その経験から、社会の課題や一般的な傾向にどうつながるのかまで書けているか?
ここを自分で確認してみてください。
小論文を書く前に設問で確認するポイント

本文を書き始める前に、設問そのものを丁寧に読み解く作業が必要です。
問われていること・条件・文字数を確認する
まずやるべきは、設問の条件に印をつける作業です。
以下のチェックリストを、書き始める前に確認してください。
- 問いは何を問うているか
- 指定文字数はどのくらいか
- 理由をいくつ挙げる指示があるか
- 資料や課題文が付いているか
- 文体の指定があるか
「問題点を挙げ、解決策を述べよ」という設問に対して解決策だけを書いてしまうと、内容の良し悪し以前に、条件を満たしていないと判断されます。
この確認を飛ばしたまま書き始める答案は少なくありません。

課題文がある問題では、自分の意見を考える前に、筆者の主張と設問で求められていることを正確につかむ必要があります。読み取りや要約で迷う場合は、課題文型小論文の書き方と要約の方法で、設問別の考え方を確認できます。
出題形式によって確認するポイントは異なる
小論文の出題形式は、大きくテーマ型・課題文型・資料型の3つに分かれます。
志望校や学部によって、この3つのどれが出るかを確認しておく必要があります。
| 出題形式 | 最初に確認すること |
|---|---|
| テーマ型 | キーワードの概念定義 |
| 課題文型 | 筆者の主張の正確な把握 |
| 資料型 | 数値やグラフの推移 |
テーマ型では言葉の意味を定義せずに書き始めてしまう、課題文型では本文の趣旨を誤読する、資料型では数値を無視して主観だけで書いてしまう。
これらは、すべての形式に同じ書き方を当てはめようとしたときに起こりやすい失敗です。
私はこれまで、看護医療系、法学部、経済学部、文学部など、志望学部の異なる生徒を担当してきました。
指導では、テーマ型なら言葉の定義、課題文型なら筆者の主張、資料型なら数値やデータの読み取りというように、出題形式に応じて最初に確認するポイントを変えていました。
テーマ型では、与えられたテーマについて自分の立場を決め、理由や具体例を組み立てていきます。
テーマ型小論文の書き方と例文では、設問の分解から答案を完成させるまでの流れを確認できます。
小論文の基本構成|序論・本論・結論の役割

構成そのものよりも、それぞれの役割を理解しておくことが大切です。
序論は自分の立場につなげる
序論で凝った書き出しを考える必要はありません。
問題の所在を示し、自分の立場を早めに提示する
これが序論の役割です。
書き出しの具体的な例文やテンプレートについては、別記事で詳しく解説していますので、そちらも参考にしてください。

本論は理由・根拠・具体例で主張を支える
「意見はあるが、そのあと続かない」という悩みは、私がよく受ける相談のひとつです。
本論では、自分の主張を支えるために、次の3つを整理して考えてみてください。
- 理由:なぜそのように考えるのか
- 根拠:その理由を支える事実や情報は何か
- 具体例:主張や理由を具体的に説明できる事例は何か
大切なのは、理由・根拠・具体例が自分の主張につながっていることです。
例えば、具体例を入れても、それが主張と関係していなければ説得力は高まりません。
「この具体例は、自分の理由をきちんと支えているか」と確認しながら本論を組み立ててください。

結論は主張を整理して締める
結論では、新しい情報や反論を追加するのではなく、これまで述べてきた内容を整理して締めくくります。
結論を書くときは、次の3つを意識してください。
- 立場を再確認する:序論で示した自分の主張をもう一度示す
- 理由をまとめる:本論で述べた理由や根拠を簡潔に整理する
- 新しい話題を入れない:本論で触れていない情報や反論を急に追加しない
結論で大切なのは、序論・本論とのつながりです。
書き終えたら、「最初に示した立場と結論が一致しているか」「本論で説明した内容から自然に結論につながっているか」を確認してください。

PREP法は小論文にも使える?
小論文の構成を考えるときは、PREP法を参考にする方法もあります。
PREP法とは、次の順番で考えを伝える方法です。
| 要素 | 役割・内容 |
|---|---|
| P(Point)結論 | 自分はどう考えるのか(主張の提示) |
| R(Reason)理由 | なぜそう考えるのか(理由付け) |
| E(Example)具体例 | 理由を支える事例や根拠(客観的な事実・具体例) |
| P(Point)結論 | 最後に自分の主張をまとめる(結論の再確認・締めくくり) |
例えば、「高校生のスマートフォン利用にはルールが必要か」というテーマなら、次のように整理できます。
- 結論:高校生のスマートフォン利用には一定のルールが必要だ
- 理由:長時間利用すると、勉強や睡眠の時間が減る可能性があるから
- 具体例:勉強中にSNSなどの通知を確認すると、学習が中断されることがある
- 結論:禁止するのではなく、利用時間を自分で管理するルールを設けることが大切だ
この流れは、この記事で紹介している「立場→理由→具体例→結論」とよく似ています。
ただし、小論文は必ずPREP法で書けばよいわけではありません。
課題文の要約が必要な問題や、資料を分析する問題などでは、設問に応じて構成を変える必要があります。
PREP法を「そのまま当てはめる型」ではなく、自分の主張と理由を整理するための基本的な考え方として使うとよいでしょう。
構成メモの作り方|書く前に考えを整理する

ここからは、私が指導現場で実際に使ってきた構成メモの作り方を、1つの例題を使って説明します。
今回は、次のテーマについて600字で書く場合を考えてみましょう。
【例題】
「高校生のスマートフォン利用には、一定のルールが必要だという意見があります。あなたはこの考えについてどう思いますか。理由を挙げて、600字以内であなたの考えを述べなさい。」
いきなり本文を書き始めるのではなく、まず「何を問われているのか」と「自分はどう答えるのか」を整理します。
結論→理由→具体例をキーワードで整理する
構成メモの段階では、きれいな文章を書く必要はありません。
まず、次の5項目を短い言葉で埋めてみましょう。
| 項目 | 構成メモの例 |
|---|---|
| 設問の問い | 高校生のスマートフォン利用にルールは必要か |
| 自分の立場(1行) | 利用時間など一定のルールは必要だ |
| 理由 | 長時間利用すると、勉強や睡眠に使う時間が少なくなる可能性がある |
| 根拠・具体例 | 勉強中にSNSや動画の通知を確認すると、学習を中断してしまうことがある |
| 結論の再確認 | スマートフォンを禁止するのではなく、自分で利用時間を管理するルールを設けることが大切だ |
この段階で重要なのは、「自分の立場→理由→具体例→結論」が一本につながっているかを確認することです。
例えば、「スマートフォンには便利なアプリがたくさんある」という具体例を入れても、「一定のルールが必要」という今回の主張を十分に支える材料にはなりません。
「この理由や具体例は、自分の結論を支えているか」と確認しながら構成メモを作ってください。
構成メモから文章に変えてみる
構成メモができたら、メモの内容を文章につなげていきます。
最初から600字すべてを書こうとせず、まずは「立場→理由→具体例」の部分を文章にしてみましょう。
例えば、先ほどの構成メモは次のように変えられます。
「私は、高校生のスマートフォン利用には、利用時間など一定のルールが必要だと考える。
なぜなら、長時間利用することで、勉強や睡眠に使う時間が少なくなる可能性があるからだ。
例えば、勉強中にSNSや動画の通知が届くたびにスマートフォンを確認していると、そのたびに学習が中断されてしまう。
そのため、スマートフォンを禁止するのではなく、勉強中は使用しない、夜は決めた時間までにするといったルールを設け、自分で利用時間を管理することが大切だ。」
構成メモと比べてみると、文章になっても基本的な流れは変わっていません。
- 立場:一定のルールは必要
- 理由:勉強や睡眠の時間が少なくなる可能性がある
- 具体例:勉強中に通知を確認すると学習が中断される
- 結論:禁止ではなく、自分で利用時間を管理する
このように、先に構成メモで考えを整理しておけば、「次に何を書けばよいのか」が分かりやすくなります。
私の指導でも、構成メモの一部を実際の文章に直すところまで確認し、メモと本文がどのようにつながるのかを理解してもらっていました。

書けなくなったら「問いへの立場」に戻る
途中で手が止まったときは、新しい言葉や別の具体例を探す前に、最初に決めた「問いへの立場」に戻ってみてください。
今回の例なら、
「高校生のスマートフォン利用には、一定のルールが必要だ」
という1行です。
そのうえで、次の順番で確認します。
- なぜルールが必要なのか
- その理由を説明できる具体例はあるか
- 具体例は自分の主張につながっているか
- 最後の結論が最初の立場とずれていないか
私が指導してきた中でも、書けなくなった原因が語彙不足ではなく、途中で「何について答えているのか」が曖昧になっていたケースは少なくありません。
迷ったときは設問をもう一度読み、最初に決めた「問いへの立場」まで戻ることが、文章を立て直す一つの方法です。
小論文の書き出しで意識すること

書き出しに時間をかけすぎて、本論に手をつけられない生徒もよく見かけます。
書き出しは自分の主張につながる内容にする
凝った導入文を考える必要はありません。
問題提起や自分の立場の表明から、端的に始めることをおすすめしています。
具体的な書き出しの例文をもっと知りたい方は、書き出しに特化した記事も用意していますので、あわせて確認してみてください。

書き出しは、目を引く表現を無理に考えるより、その後の自分の主張につながっていることが大切です。
最初の一文が浮かばない場合は、小論文の最初の一文を決める3つの手順と例文で、序論を書き始めるまでの流れを確認できます。
問いかけ表現は使い方に注意する
「〜だろうか」という問いかけの書き出しは、よく使われる手法です。
ただし、問いかけを多用しすぎると、論点がぼやけてしまう答案も見かけます。
問いかけは、論点を明確にする目的で使うことはできます。ただし、多用すると論点がぼやけやすいため、必要な場面に絞って使うのがおすすめです。
小論文でよくある失敗と直し方

ここからは、実際の添削で繰り返し見てきた失敗パターンを紹介します。
添削で特に多かった4つの失敗を、直す場所とセットで整理します。
| よくある失敗 | なぜ問題か | 戻るポイント |
|---|---|---|
| 自分の書きたいことから始めて設問からずれる | 設問の要求と主張がずれ、条件を満たせなくなる | 設問文の条件に印をつけ、「問いは〇〇、条件は〇〇」とメモしてから書き始める |
| 体験や感情だけで作文になってしまう | 客観的な論拠を欠く感想文と受け取られやすい | その体験が、どんな社会的な課題や一般的な傾向の縮図なのかを一文加える |
| 型に当てはめすぎて書けなくなる | 自説を論証するスペースが不足し、論旨の一貫性が崩れる | 型を一度忘れ、STEP2で決めた「問いへの自分の立場」に戻る |
| 理由・根拠がなく主張だけになる | 論拠が存在せず、説得力が伝わりにくい | 「なぜなら〜という背景があり、具体的には〜だからだ」という形をセットにする |
自分の書きたいことから始めて設問からずれる
これは、私が最も多く見てきた失敗です。
小論文が苦手な生徒ほど、設問に何を求められているかより先に、自分が書きたいことから考え始めてしまいます。
- NG:設問で問われていることを十分に確認せず、自分の意見や体験から書き始める
- 理由:設問の要求と自分の主張がずれ、求められている内容に答えられなくなる
- 直し方:設問文の条件に印をつけ、「問いは〇〇、条件は〇〇」とメモしてから書き始める

体験や感情だけで作文になってしまう
「私は深く感動した」で終わる答案も、よく見かけます。
- NG:体験や感情を書くだけで終わってしまう
- 理由:体験や感情だけでは、自分の主張を支える理由や根拠が伝わりにくい
- 直し方:その体験から何が言えるのかを考え、社会的な課題や一般的な傾向と結びつける
体験を書くこと自体が悪いのではありません。
その体験が自分の主張を支える材料として働いているかどうかが大切です。

型に当てはめすぎて書けなくなる
ネットや参考書で見た「完璧な型」を無理に当てはめようとして、かえって書けなくなる受験生もいます。
- NG:短い字数指定でも、無理に「確かに〜。しかし〜」などの型を入れようとする
- 理由:型を埋めることが目的になり、自分の主張や理由を十分に書けなくなる
- 直し方:型を一度離れ、STEP2で決めた「問いへの自分の立場」に戻る
私は、型に依存しすぎる生徒には、型は暗記する文章ではなく、考えを整理するための枠組みとして伝え直すようにしています。

理由・根拠がなく主張だけになる
「〜すべきである」という主張だけを繰り返す答案も少なくありません。
- NG:理由や根拠を示さず、主張だけを繰り返す
- 理由:主張だけでは、「なぜそう考えるのか」が読み手に伝わりにくい
- 直し方:「なぜそう考えるのか」という理由を示し、それを支える根拠や具体例を加える
主張を書いたら、「なぜそう言えるのか」「それを示す具体例はあるか」と自分に問い直してみてください。
理由・根拠・具体例までつながると、主張の内容が伝わりやすくなります。
小論文を書くときの基本ルール

小論文では、内容だけでなく、設問の条件や基本的な表記ルールも確認しておく必要があります。
ただし、大学や問題によって指定が異なる場合があります。
迷ったときは一般的なルールよりも、設問や解答用紙に書かれた指示を優先してください。
| 分類 | ルール | 基本的な考え方 |
|---|---|---|
| 文体・言葉遣い | 文体をそろえる | 「だ・である調」など、文体を途中で混在させない。設問に文体の指定がある場合は、その指示を優先する。 |
| 文体・言葉遣い | 話し言葉を避ける | 「やっぱり」「すごく」「〜とか」などの日常的な話し言葉を避け、文章に適した表現を使う。 |
| 文字数・条件 | 指定文字数を確認する | 指定された上限・下限・「○字程度」などの条件を確認し、極端な字数不足や上限超過を避ける。 |
| 文字数・条件 | 設問の指示を守る | 「理由を2つ挙げる」「具体例を含める」など、設問で指定された条件を漏らさない。 |
| 原稿用紙・表記 | 段落の書き出し | 通常の文章では、新しい段落の冒頭を1マス空けて書き始める。 |
| 原稿用紙・表記 | 句読点・記号 | 句読点やかぎかっこなどは原則1マスを使う。句読点が行頭に来る場合は、前の行の最後のマスに文字と一緒に入れる。 |
| 原稿用紙・表記 | 数字の書き方 | 縦書きの原稿用紙では、数字は基本的に漢数字を使う。横書きでは数字の書き方が異なるため、設問や解答用紙に合わせる。 |
文体をそろえる
小論文では「だ・である調」が一般的ですが、設問側に文体の指定がある場合は、その指示が最優先です。
「だ・である調」と「です・ます調」が混在すると文章に統一感がなくなるため、どちらかにそろえましょう。

指定文字数や設問の条件を優先する
指定文字数がある場合は、まず設問の条件を確認し、極端な字数不足や超過を避けることが大切です。
「〇字以内」「〇字程度」など、字数の指定方法は大学や学部、設問によって異なります。
そのため、「何割書けばよい」と一律に考えるのではなく、問題文や募集要項に示された条件を優先してください。
迷ったときは、指定された字数だけでなく、設問で求められている内容をすべて書けているかもあわせて確認しましょう。

誤字脱字・話し言葉を見直す
見直しの段階で、以下の項目を確認してください。
- 話し言葉やら抜き言葉になっていないか
- 一文が長くなりすぎて主語と述語がねじれていないか
- 「だ・である」と「です・ます」が混在していないか
- 指定された語句や理由の個数を満たしているか
一文が長くなりすぎると、主語と述語の関係が分かりにくくなることがあります。
私の指導では、読みやすさを意識するための目安として、一文を40〜60字程度に収めるよう伝えています。
段落数や型で迷ったときの判断基準

「3段落」「6段落」「2:6:2」など、サイトによって説明が違い、何を信じればいいか分からないという相談もよく受けます。
段落数や文字数配分は目安として考える
段落数や配分比率は、絶対の正解ではありません。
あくまで目安です。
適切な段落構成は、指定字数や設問の要求事項によって変わります。
段落分けの本質は、1段落に1つの考えをまとめることであり、数合わせのために段落を増減させる必要はありません。

段落数は「800字だから4段落」のように、文字数だけで決めるものではありません。実際にどこで改行すればよいか迷った場合は、小論文の段落をどこで分けるか判断する3つの基準を確認してみてください。
志望校・出題形式に合わせて考える
学部のアドミッション・ポリシーや、提示される資料の性質によって、論じるべき中心課題は変わってきます。
段落数や型よりも先に、志望校の出題形式を確認する。これが、私が現場で一番優先している判断軸です。
小論文の書き方を身につけるには実際に書く

流れを理解したら、あとは実際に書いてみることです。
過去問で出題形式と設問を確認する
一般的な練習問題をこなす前に、志望校がテーマ型・課題文型・資料型のどれを採用しているかを確認してください。
志望校の過去問を複数年分確認すると、出題形式や字数、解答時間の傾向をつかみやすくなります。

過去問に取り組んでみて、書き方の基本から確認したいと感じた場合は、参考書を1冊使って基礎を固める方法もあります。教材選びで迷う場合は、初心者向けの小論文参考書の選び方と学習ルートから、自分に合った1冊を確認できます。
書いた文章を見直し、可能なら添削を受ける
書いて終わりにせず、必ず見直しまでを一連の練習として考えてください。
- 自分で書いた直後に、設問の条件を満たしているか確認する
- 可能であれば、学校の先生など第三者に読んでもらう
- 指摘された論理の飛躍を、次の1本で意識して直す
自分自身の論理の飛躍には、自分では気づきにくいものです。
他者から指摘を受けて書き直すことで、自分では気づかなかった論点のずれや説明不足を確認しやすくなります。
小論文は、1回書いて終わりではなく、見直して書き直すことで改善点が見つかります。何から練習すればよいか迷っている場合は、初心者向けの小論文練習方法4ステップで、要約・構成メモ・書き直し・過去問へ進む流れを確認できます。
小論文は、書き方を理解するだけでなく、実際に書いて添削を受け、書き直すことも大切です。
総合型選抜・公募推薦を受験する方で、小論文を繰り返し添削してもらいたい場合は、回数無制限で小論文の添削を受けられるホワイトアカデミー高等部も選択肢の一つです。
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【Q&A】小論文の書き方でよくある質問

文体や反対意見の要否など、小論文を書く際につまずきやすい疑問をQ&A形式で整理しました。
Q1. 小論文は「です・ます調」でもよいですか?
A. 入試小論文では「だ・である調」が一般的です。
ただし、設問で文体が指定されている場合は、その指示を優先してください。
また、「だ・である調」と「です・ます調」が文章の途中で混ざらないように、文体を統一することも大切です。

Q2. 自分の意見が思いつかないときはどうすればよいですか?
A. 反対の立場や別の視点から考えてみましょう。
例えば、「個人と社会」「短期と長期」「メリットとデメリット」といった対立する視点から考えると、論点を整理しやすくなります。
それぞれの立場から理由を考え、「自分はどちらを支持するのか」「なぜそう考えるのか」を整理すると、自分の意見を決める手がかりになります。

Q3. 小論文では反対意見を必ず書く必要がありますか?
A. 必ず書く必要はありません。
反対意見に触れることで、異なる立場を踏まえて自分の主張を説明できる場合があります。
指定字数が短い場合は、反対意見に文字数を使いすぎると、自分の理由や根拠を十分に説明できなくなることもあります。
反対意見を入れるかどうかは、指定字数や設問で求められている内容を確認して判断してください。

Q4. 小論文対策はいつから始めればよいですか?
A. 志望校で小論文が必要だと分かったら、早めに出題形式と過去問を確認しましょう。
小論文対策を始める時期に、すべての受験生に共通する正解はありません。
まずは志望校の過去問を確認し、テーマ型・課題文型・資料型など、どのような形式で出題されているかを把握することが大切です。
総合型選抜や学校推薦型選抜では出願・選考時期も確認し、必要な練習期間から逆算して準備を進めましょう。
一般選抜で小論文が必要な場合も、他科目との学習時間のバランスを考えながら対策を進めてください。
まとめ:小論文の書き方|高校生が迷わない6ステップと構成メモ

記事の重要ポイント
- 小論文は、意見と理由・根拠を示す文章であり、体験や感情だけで終わる作文とは役割が違う
- 書き始める前に、設問の条件を確認し、自分の立場を1行で決める
- 理由・根拠・具体例を考えたら、いきなり本文を書かず構成メモを作る
- 型は暗記するものではなく、考えるための枠組みとして使う
迷ったときの判断基準と次の行動
段落数や型で迷ったときは、まず設問の条件と字数を優先してください。
書けなくなったときは、新しい表現を探す前に、自分が最初に決めた「問いへの立場」に戻ってみてください。
実際の指導でも、手が止まった生徒には、設問と「自分の立場を1行で決める」ところまで戻って考え直してもらっていました。
まずは1つ、過去問か学校の課題を選んで、設問を確認するところから始めてみてください。
執筆者プロフィール

※この記事は、大手個別指導塾で27年間、小学生・中学生の学習指導や進路指導に携わってきた「予備校オンラインドットコム」編集長・橘誠一郎が執筆しています。長年の教育現場で培った経験と知見をもとに、記事内容をわかりやすくお伝えしています。
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