漢字が覚えられない高校生の勉強法|つまずきを4分類してわかる暗記の5手順

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漢字を何回も書いたのに、次の日には忘れてしまう。
英単語は覚えられるのに、漢字だけ苦手だと不安になりますよね。
漢字が覚えられない原因は、暗記力ではなく「読めない・書けない・使えない・翌日に忘れる」のどこで止まっているかにあります。
同じ漢字を写すだけでは、思い出す力は育ちにくいです。
この記事では、つまずきの4分類と、見る・隠す・書く・直す・翌日確認の5手順を使って、高校生向けの漢字の覚え方を解説します。
記事のポイント
- 漢字と英単語で違う頭の使い方のコツ
- 自分がつまずく場所がわかる4つの分類
- 写すのをやめて思い出す5つの暗記手順
- テスト代わりに使えるノートの作り方
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漢字が覚えられない高校生は原因を4分類すると勉強法が見えてくる

「覚えられない」とひとくくりにせず、原因を分けて見ることで、次に何をすればよいかがはっきりします。
- 英単語と漢字で異なる脳の処理プロセス
- つまずきを4つに切り分ける現状分析
- 自己診断ができる4分類セルフチェック
英単語は覚えられるのに漢字だけ苦手な理由
英単語はすぐ覚えられるのに、漢字だけが定着しない。
これは能力の差ではなく、文字の性質の違いによるものです。
英単語はアルファベットという音の流れ(音声記号)なので、耳で聴いたリズムと結びつけてパラパラ見るだけでも覚えやすい特徴があります。
漢字は複雑な線が組み合わさった図形(象形文字に由来する表意文字)です。
そのため、脳の視覚的な処理に大きな負荷がかかります。
実際の指導現場でもこの相談は非常に多いですが、あなたの知能や記憶力のせいでは決してありません。
脳の使い方のクセが英単語と漢字で違うだけなのです。
覚えられないのではなく、思い出す練習が足りないだけということを、まず知っておいてください。
書く前に、まず読み方と意味を言えるか確認してみましょう。
それだけで、漢字への苦手意識が少し軽くなるはずです。

漢字が覚えられない原因を「読めない・書けない・使えない・忘れる」に切り分ける
漢字のつまずきは、「読めない」「書けない」「使えない」「翌日に忘れる」の4つに分けて考えると整理しやすくなります。
同じ「覚えられない」でも、止まっている場所によって必要な練習はまったく違います。
読み方が浮かばないのか、見本がないと書けないのか、意味や使い方が説明できないのか、練習直後は書けても翌日には抜けてしまうのか。
現場でよく見る誤解は、この違いを区別せずに「とにかく書く回数を増やす」とだけ判断してしまうことです。
読めないなら読みから、書けないなら隠して書く練習から、意味が曖昧なら熟語や例文からというように、止まっている場所に合わせて練習を変えることが判断の分かれ目になります。
| つまずきの分類 | 起きていること | 対策の方向性 |
|---|---|---|
| 読めない | 読み方と文字の形が結びついていない | 声に出して読み方を確認する |
| 書けない | 見本がないと形を思い出せない | 部首やパーツに分けて隠して書く |
| 使えない | 意味や使い方が説明できない | 熟語や例文とセットで覚える |
| 翌日に忘れる | 直後は書けても記憶が定着していない | 翌日にもう一度テストする |
4分類セルフチェックで自分のつまずきを確認する
自分がどこでつまずいているかは、いくつかの質問に答えるだけで見えてきます。
当てはまる項目が多いところが、今優先して直すべき部分です。
- 漢字を見せられても、読み方がすぐに浮かばない
- その漢字を使った熟語や意味をうまく説明できない
- 見本があれば書けるが、隠されると線の位置がわからなくなる
- 練習直後は書けても、翌日テストすると忘れている
- ノートに同じ漢字を何行も書き写す練習をしている
チェックが多かった項目こそ、今のあなたに必要な練習です。
次の章から、それぞれの原因に合わせた変え方を見ていきましょう。
何回書いても覚えられない高校生に共通する失敗パターン

「書いているのに覚えられない」という高校生には、共通した練習のクセがあります。
まずはそのパターンを確認しましょう。
- 脳への負荷が低い1行書き写しの罠
- 読みや意味を置き去りにした丸暗記
- 作業記憶の限界と翌日の再テスト不足
同じ漢字を写すだけでは思い出す力が育たない
ノートに同じ漢字を1行ずつ埋める練習では、思い出す力がなかなか育ちません。
これは、手は動いていても頭の中では漢字を思い出していないためです。
見本を見ながら写す作業は、脳にとって負荷の低い単純な運動になってしまいます。
現場でよくある失敗例が、まさにこのパターンです。
1行書き写すだけで勉強した気になり、テストや模試になると自力で思い出せない生徒が少なくありません。
手だけを動かす練習を続けても、本番で書ける状態にはなりにくいのです。
まずは1行書く練習をやめ、「見る→隠す→書く→間違えた部分だけ直す」の順番に変えてみましょう。
これが次の章で詳しく紹介する5手順の土台になります。

形だけ覚えて読み・意味と結び付いていない
漢字を「形」だけで丸暗記しようとすると、読み方や意味と切り離されたままになってしまいます。
高校生は漢字を単独の図形として書く練習に偏りがちです。
読み・意味・使う場面と結びついていないと、入試や模試のように文中で漢字を使う場面になったとき、どの漢字を選べばよいか判断できなくなります。
同じ漢字をノートに何度も書き殴ったり、じっと見続けたりしていると、かえって細かい線やパーツばかりが気になり、「あれ?この字で合っていたっけ…」と文字全体の形がわからなくなる現象が起きてしまいます。
これは認知心理学の実験でも確かめられている現象で、形だけを追いかける「無思考な反復練習」は、脳の認識を狂わせ、定着効率を下げてしまうのです。
漢字を書く前に、必ず読み方と意味をセットで確認する習慣をつけましょう。

練習直後だけ書けて翌日に忘れてしまう理由
練習した直後は書けるのに、翌日になると忘れている。これは復習不足ではなく、再テスト不足が原因です。
直後に書けているのは、一時的な作業記憶(頭の中に情報を少しの間だけ留めておく働き)を使っているだけの状態です。
記憶が長期的に定着するには、睡眠を挟んだうえで、もう一度自力で思い出そうとする頭の使い方(検索の負荷)が必要になります。
読み返すだけの復習では、この思い出そうとする負荷がかかりません。
翌日に何も見ずに再テストし、思い出せるかどうかを確認する工程を挟むことが、忘却を防ぐうえで重要な役割を果たします。
書いて終わりにせず、必ず翌日の再テストまでを1セットとして考えましょう。
高校生が実践したい漢字が定着する暗記の5手順

ここまでの原因を踏まえ、実際にどう練習を変えればよいかを5つの手順にまとめました。
順番通りに試してみてください。
- 書く前に音読して言葉の意味を掴む
- 部首や構成パーツに分解して捉える
- 見本を隠して自力で思い出しながら書く
- 自分のエラーを分析して部分修正する
- 睡眠を経た翌朝に抜き打ちで再テスト
手順1 書く前に読み方と意味を確認する
漢字を書き始める前に、まず読み方と意味を確認してください。
読めない文字や意味のわからない記号をいきなり書くのは、脳にとって負担の大きい作業です。
先に音読みや訓読みを声に出し、意味を確認しておくことで、記憶を引っかけるための足がかりができます。
書く前に読みと意味を確認するように声をかけると、その後の練習で自力で思い出せる漢字が増えていくのを実感しやすくなります。
まずは1文字ごとに、読み方と意味を口に出す習慣から始めましょう。

手順2 見本を見ながら部首や構成を確認する
漢字を1つの複雑な図形として覚えるのではなく、部首やパーツの組み合わせとして捉えましょう。
漢字を丸ごと1つの形として記憶しようとすると、脳への負担が大きくなります。
部首や既知のパーツに分解して見ることで、覚える情報の量を減らすことができます。
例えば「さんずい」や「くさかんむり」など、見慣れたパーツに注目すると、初めて見る漢字でも構成を理解しやすくなります。
見本を見る段階では、書き写すのではなく、パーツの組み合わせを確認することに集中してください。

手順3 見本を隠して思い出しながら書く
読みと意味、部首の確認が終わったら、見本を隠して自力で書く練習に移ります。
実際の指導現場でも、見本を見ながら何回も写す練習より、見本を隠して「えーっと、何だっけ」と脳の引き出しから必死に思い出す練習に変えた生徒のほうが、翌日のテストの正答率が上がる傾向があります。
これは教育心理学の世界でも「テスト効果(検索練習)」として知られている、確かな暗記法です。
見本を見ずに、まず自分の力で絞り出すことこそが、記憶を強くする核心の工程です。
「見る→隠す→書く」という順番に変えることが、最も重要な軌道修正です。
見本を見ずに、まず自分の力で書いてみましょう。

手順4 間違えた部分だけを書き直す
書いた漢字を見本と照らし合わせ、間違えた部分だけを書き直しましょう。
漢字全体を毎回書き直すのは、かえって効率が落ちてしまいがちです。
それよりも、どのパーツを間違えたのかを自分で確認し、そこだけを重点的に直すほうが効率的に練習できます。
例えば「さんずいを書き忘れた」「画数を間違えた」など、間違いの内容を具体的に把握することが、次に正しく書けるようになる近道です。
正解した部分まで繰り返す必要はありません。
間違えた部分だけに練習を絞りましょう。

手順5 翌日にもう一度テストする
練習した漢字は、翌日にもう一度、何も見ずにテストしてください。
直後に書けても、睡眠を挟んだ翌日には忘れていることがよくあります。
これは自然なことであり、翌日に思い出す練習を挟むことで、記憶がより長く定着しやすくなります。
1日にまとめて何十回も書く練習より、日をあけてテストを繰り返すほうが、少ない時間で記憶を強くできると考えられています。
間違えた漢字だけを翌日に再テストする流れを、練習の基本に組み込みましょう。
これで5手順は完了です。次は、この手順を支えるノートの使い方を見ていきます。
高校生の漢字ノートは「写す」ではなく「思い出す」ために使う

漢字が定着しない高校生の多くは、ノートの使い方そのものに原因があります。
写すノートから思い出すノートへ切り替えましょう。
- 写経型ノートとテスト型ノートの違い
- 左右の配置で1秒で確認できるレイアウト
- 間違えた漢字のみを蓄積する弱点ノート
写すノートと思い出すノートの違い
「写すノート」と「思い出すノート」では、目的もレイアウトもまったく違います。
写すノートは、見本を何度も連続で書き写すためのものです。
思い出すノートは、見本を隠して自力で書けるかを確認するための、いわば自分専用のテスト用紙です。
| 項目 | 写すノート | 思い出すノート |
|---|---|---|
| 主な目的 | 見本を繰り返し書き写す | 隠して思い出せるかテストする |
| レイアウト | 同じ漢字を並べて書く | 問題と解答を分けて配置する |
| 脳への負荷 | 低い(手を動かすだけ) | 高い(思い出す努力が必要) |
| 復習のしやすさ | 間違いが判別しにくい | 間違えた漢字だけ抽出できる |
高校生の漢字ノートは「写すノート」ではなく「思い出すノート」として使うことが、練習の効果を大きく左右します。
漢字ノート・ルーズリーフの作り方
ノートやルーズリーフは、以下のように配置を分けるだけで、いつでも1秒でセルフテストができる「思い出すノート」に変わります。
| ノートの場所 | 書く内容(レイアウト) | 実際の使い方・脳への負荷 |
|---|---|---|
| 左側(問題欄) | 漢字の「読み方」や短い「例文」 | ここを見て、脳に「思い出す負荷」をかける |
| 右側(解答欄) | 正しい「漢字」とその「意味」 | 手や赤シートで隠しておき、書いた後に丸つけする |
| 下部(復習欄) | 間違えたパーツや、翌日再テストする字 | 自分の弱点だけをストックし、翌朝もう一度解く |
ルーズリーフを使う場合は、抜き差しできる特性を生かし、間違えた漢字のページだけを抜き出してまとめ直すこともできます。
管理のしやすさを重視するなら、この方法が向いています。
大切なのは、きれいに整理することではなく、テストしやすい形にすることです。
間違えた漢字だけを残す復習ノートを作る
すべての漢字を均等に練習する必要はありません。
一度でも間違えた漢字だけを残す復習ノートを作りましょう。
模試や定期テストで間違えた漢字は、自分の弱点がそのまま反映された実戦的な材料です。
この間違いを蓄積していくことで、受験直前に見直すべき範囲を絞り込むことができます。
すでに書ける漢字まで繰り返し練習するのは、時間のロスになりがちです。
間違えた漢字だけを抽出し、そこに練習時間を集中させることが、限られた時間の中で最も効率のよい進め方です。
つまずき別に変える高校生の漢字勉強法

自分がどこでつまずいているかがわかったら、それぞれに合わせた練習方法に変えていきましょう。
- 読めない人は声に出す音読から始める
- 書けない人は見る時間を減らして空書き
- 意味が曖昧な人は熟語や例文で定着
- 翌日に忘れる人は分散学習を習慣化する
読めない人は読みから始める
読み方が浮かばない人は、書く前に必ず声に出して読むことから始めてください。
読めないまま書き取りを続けても、記憶の手がかりが増えません。
音読みと訓読みを声に出すことで、聴覚的な情報が記憶のフックとして働きます。
判断の分かれ目は、漢字を見せられたときに読み方がすぐ言えるかどうかです。
言えない場合は、書く練習に進む前に、読み方の確認だけを繰り返しましょう。

書けない人は隠して書く練習を増やす
見本がないと書けない人は、見る時間を短くし、思い出す時間を増やすことが必要です。
見本を見ながら書き写す練習を続けても、思い出す力は育ちにくいままです。
数秒見本を見たあと隠し、部首やパーツを思い出しながら書く練習に切り替えましょう。
鉛筆を持たずに、指で空中に書く「空書き」も、手が疲れやすい人には負担の少ない練習方法です。
見る時間より思い出す時間を増やすことを意識してください。

意味が曖昧な人は熟語や例文で覚える
漢字単体の意味が説明できない人は、熟語や例文とセットで覚える練習に変えましょう。
漢字を文脈から切り離して1文字だけで覚えると、実際の読解問題で使う場面になったときに思い出しにくくなります。
熟語や短い例文の中で覚えることで、記憶がより強く結びつきます。
自分で例文を作ってみるのも効果的です。
読解問題とのつながりを意識しながら覚えることを心がけましょう。

特に熟語の細かな意味の理解は、専門的な用語が飛び交う評論文を読み解くための強力な武器になります。
集めた漢字の知識を長文読解に応用するための「選択肢で迷わないための段落メモ作成法を解説した現代文の論説文の解き方とコツ」も合わせてチェックしておきましょう。
翌日に忘れる人は再テストを習慣化する
練習直後は書けても翌日忘れてしまう人は、再テストを習慣として組み込むことが必要です。
覚え直すのではなく、忘れかけたタイミングで自力で思い出そうとするテストが、記憶を強くする鍵になります。
翌日、さらに数日後というように、間隔を空けて再テストする流れを作りましょう。
復習のタイミングを決めておくことで、練習しても身につかないという焦りを減らすことができます。
大学受験で漢字を取りこぼさないための考え方

ここからは、日々の漢字練習を大学受験にどうつなげていくかを整理します。
- 共通テストの大問1を支える語彙の土台
- 定期テストや模試の失点を最優先で復習
- 暗記の型が身についてから参考書を開く
漢字は語彙力と読解力にもつながる
漢字の学習は、単なる知識問題対策にとどまらず、読解力そのものを支える土台になります。
2025年度(令和7年度)以降の新課程における大学入学共通テストの国語は90分・200点満点で構成され、大問1の論理的文章のなかに漢字問題が含まれています。
配点自体は大きくありませんが、漢字は本文の語彙理解にも直結します。
漢字が読めない、意味がわからないという状態のままでは、評論文の論理構造をつかむ速度も落ちてしまいます。
漢字学習を、読解力を底上げするための土台として位置づけましょう。

漢字と語彙の土台を固めることで、現代文の文章を深く理解するための足がかりが完成します。
身につけた語彙力を実際の得点へと結びつけるための「初見の入試問題でも感覚読みに頼らず得点を安定させる現代文の正しい手順」については、こちらの基礎解説を確認しておきましょう。
模試や定期テストの間違いを最優先で復習する
漢字帳を最初から均等に潰すよりも、模試や定期テストで間違えた漢字を最優先で復習するほうが効率的です。
実戦で失点した漢字は、自分の弱点がそのまま表れている材料です。
この部分を重点的に復習することで、限られた時間のなかで得点につながりやすい範囲から埋めることができます。
模試の見直しをする際は、正解できた問題より、間違えた漢字の周辺を優先してチェックする習慣をつけましょう。

もし模試の記述対策ではなく、「まずは目先の学校の試験範囲を完璧にしたい」「評定平均を上げたい」という段階であれば、「教科書の文章をもとに高得点をもぎ取るための定期テスト対策と勉強のコツ」から確実にクリアしていくのがおすすめです。
参考書は覚え方が定着してから活用する
漢字参考書を使うのは、「見る→隠す→書く」という覚え方が身についてからでも遅くありません。
正しい思い出す練習のプロセスを身につけないまま難易度の高い参考書だけを進めると、結局は書き写すだけの機械的な作業に戻ってしまうことがあります。
まずは本記事で紹介した5手順を自分の練習に取り入れ、思い出す感覚をつかむことを優先してください。
そのうえで参考書を組み合わせると、練習の効果がより出やすくなります。
正しい暗記手順を身につけた上で、実際に大学入試レベルをカバーする漢字帳や現代文の参考書を揃えたい方は、「日東駒専レベルの合格ラインを突破するために必要な国語の参考書構成」をまとめたこちらの特集を目標作りの参考にしてください。
【保護者向け】努力不足と決めつける前に確認したいこと

お子さんが漢字を覚えられずに悩んでいるとき、保護者としてどう関わればよいかを整理します。
- 我が子のボトルネックを見抜く声かけ
- 強制的な反復練習が招く学習アレルギー
読み・意味・書きのどこで止まっているかを見る
「努力が足りない」と決めつける前に、読み・意味・書きのどこで止まっているかを確認してみてください。
「この漢字、読んでみて」「どういう意味か説明できる?」「何も見ずに書いてみて」と、優しく尋ねるだけでも、お子さんがどこでつまずいているかが見えてきます。
保護者からよく相談されるのは、「うちの子は努力が足りないのでは」という不安です。
読み・意味・翌日確認・ノートの使い方のどこで止まっているかを見ることで、必要な対策が変わってきます。

繰り返し書かせる前に勉強方法を見直す
「もっと書きなさい」と繰り返し書かせる前に、勉強方法そのものを見直すことをおすすめします。
書く回数を増やすだけの指示は、手が疲れる負担を増やすだけで、記憶の定着にはつながりにくいことがあります。
むしろ、書くことへの苦手意識を強めてしまう場合もあります。
努力不足と決めつけず、読み方の確認や隠して書く練習など、負荷を適切にかける方法へ切り替えるように声をかけてあげてください。
【Q&A】高校生の漢字の勉強法に関するよくある質問

漢字の覚え方について、よく寄せられる質問にまとめて答えます。
Q.漢字を何回書けば覚えられますか?
回数そのものに、絶対的な基準はありません。
重要なのは書いた回数ではなく、思い出そうとした回数です。
10回機械的に写すよりも、1回見本を隠して「何だったか」と思い出しながら書くほうが、記憶に残りやすいと考えられています。
回数を増やすことよりも、隠して思い出す練習を1回でも多く取り入れることを意識しましょう。

Q.高校生の漢字勉強法はルーズリーフとノートどちらがおすすめですか?
どちらが向いているかは、学習のスタイルによって変わります。
| タイプ | 向いている人 |
|---|---|
| ルーズリーフ | 間違えた漢字だけを抜き出して管理したい人、受験期後半に弱点だけを集中的に復習したい人 |
| ノート | 学習の積み重ねを1冊で可視化したい人、ページが散らばると管理しにくい人 |
管理のしやすさを重視するならルーズリーフ、継続の実感を大切にしたいならノートが合いやすい傾向があります。
Q.漢字が全然覚えられないのは病気ですか?
まずは本記事の5手順(読み・意味の確認、隠して書く、翌日テスト)を試してみましょう。
それでも日常の学習に強い困り感が続く場合は、単なる努力不足と決めつけることはできません。認知特性の個性である可能性もあります。
文字の読み書きに特有の困難を示す特性(書字障害など)は、文部科学省の指針でも認知特性として位置づけられており、現在の大学入試ではパソコンやタブレットの使用などの合理的配慮が認められるケースも増えています。
これは記事だけで診断できるものではありません。
心配な場合は、家庭だけで抱え込まず、学校のカウンセラーや、公的な相談窓口である都道府県発達障害者支援センターに話を聞いてみるのも、心を軽くするための前向きな選択肢です。

Q.高校生の漢字ノートは毎日作るべきですか?
毎日新しいページを作る必要はありません。
量よりも、忘れていないかを再テストする時間を確保することが大切です。
大量にノートを作成することよりも、週に数回、間違えた漢字を再テストする時間を決めておくほうが、限られた受験勉強の時間のなかでは効率的です。
毎日の量にこだわりすぎず、復習のタイミングを優先して計画を立てましょう。
まとめ:漢字が覚えられない高校生の勉強法|つまずきを4分類してわかる暗記の5手順

最後に、この記事のポイントを振り返ります。
記事の重要ポイント
漢字が覚えられない原因は、「読めない・書けない・使えない・翌日に忘れる」の4つに分けて考えることができます。
そのうえで、「読みと意味の確認→部首の確認→隠して書く→間違いだけ直す→翌日テスト」という5手順に沿って練習を変えることで、思い出す力を育てることができます。
ノートも、写すためではなく、思い出すためのテスト用紙として使うことがポイントです。
迷ったときの判断基準と次の行動
練習のやり方に迷ったときは、「見本を見ずに書けるかどうか」を基準にしてみてください。
見本を見れば書けるけれど、隠すと書けないという状態であれば、まだ思い出す練習が足りていないサインです。
今日からできる最初の一歩として、今ノートに書いた漢字の見本を手で隠し、1回だけ自力でテストしてみましょう。
そこから、自分に合った練習方法を少しずつ整えていくことができます。
漢字が覚えられない高校生の勉強法を解説した執筆者のプロフィール

※この記事は、国語の指導経験が豊富な久我彩葉が執筆しています。学習塾で高校生の定期テスト対策や高校・大学受験指導に携わった経験をもとに、実践的な読解法や学習法をわかりやすく解説しています。
久我彩葉は、学習塾高校生を対象に国語指導を担当してきました。定期テスト対策や高校・大学受験指導の経験をもとに、小説文・論説文・古文・漢文の読解力を伸ばす指導が得意です。
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中学受験や高校受験に向けた塾選び、日々の家庭学習でお悩みの方に向けて、姉妹サイトの「塾オンラインドットコム」でも情報を発信しています。
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