高校生で進路が決まらないときは?大学・専門学校・就職の決め方

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高校卒業後の進路が決まらないと、「周りは決まっているのに、自分だけ遅れている」と焦ることがあります。
最初から将来の職業や学校名まで決める必要はありません。
「自分は何が決まっていないのか」を整理することが先です。
この記事では、教室長として高校生の進路相談に対応してきた経験をもとに、大学・短大・専門学校・就職を比べながら、2〜3の候補を作る手順を解説します。
記事のポイント
- 何が決まっていないか整理できる
- 大学・専門学校・就職を比べられる
- 2〜3候補に絞る方法が分かる
- 今から何をすべきか見えてくる
高校生で進路が決まらないときは何から始める?

進路が決まらないときは、「将来何になりたいか」から無理に考える必要はありません。
私が教室長として進路相談をしていたときも、迷っている場所は生徒によって違いました。
最初に現在地を整理すると、次に考えることが見えてきます。
将来の夢や職業を最初に決めなくていい
「進路を決める=将来の職業を決める」と考えると、やりたいことがない高校生ほど動けなくなります。
私が進路相談をしていたときも、将来の夢が決まっていない状態で相談に来る生徒は珍しくありませんでした。
そんなときに、いきなり「将来何になりたい?」とは聞いていません。
まず見ていたのは、現在の興味や苦痛が少ないこと、通学や学び方などの現実的な条件です。
夢が決まっていなくても、進路を考える材料はあります。
将来から逆算できないなら、今の自分から候補を作っていけばよいのです。
まず「何が決まっていないか」を確認する
「進路が決まらない」という相談を受けていると、主に次の3つの迷い方がありました。
- 大学・専門学校・就職など、卒業後の方向が決まっていない
- 進学したいが、何を学びたいのか決まっていない
- なりたい職業がなく、職業から学校を逆算できない
高校生が必ずこの3つに分かれるという意味ではありません。
複数に当てはまることもあります。
「自分は何に答えられなくて困っているのか」を考えてみてください。
大学へ行くかどうかで迷っている人と、大学進学は決めているものの学部で迷っている人では、次に調べる内容が違います。
最初から1つに絞らず候補を2〜3つ作る
進路は、最初から1つの正解を当てる必要はありません。
私が進路相談をしていたときは、大学・専門学校・就職などから2〜3候補を残し、同じ条件で比べるようにしていました。
例えば、
- 大学へ進学する
- 専門学校で実践的に学ぶ
- 高卒で就職する
という段階では、複数の選択肢が残っていても構いません。
仮の候補を作り、費用や学ぶ内容、期間などを調べたうえで、残す候補と外す候補を決めていきます。
進路が決まらない高校生に多かった3つの迷い

進路相談の現場では、「決められない理由」が同じとは限りませんでした。
ここでは、私が教室長として高校生と話していたときによく見られた迷い方をもとに、自分の現在地を整理していきます。
大学・専門学校・就職の方向が決まらない
最初のケースは、卒業後に進学するのか就職するのか、その方向自体が決まっていない状態です。
文部科学省の令和7年度学校基本統計では、高校卒業者に占める大学・短大への進学者は61.4%、専門学校への進学者は14.4%、就職者は13.8%でした。
大学進学が多数を占めていますが、多数派だから自分も大学を選ぶ、という決め方をする必要はありません。
この段階では、
- もう少し学びたいのか
- 実践的な知識や技術を身につけたいのか
- 卒業後すぐ働きたいのか
といった大きな方向から考えます。
学校名を探すのは、その後でも遅くありません。
進学したいが学びたいことが決まらない
大学や専門学校へ進学したい気持ちはあるものの、何を学ぶか決められないケースもありました。
この場合、「好きな学問を見つけなければ」と考えすぎると、選択肢を作れなくなることがあります。
私はこうした生徒には、「嫌いではない教科は?」「比較的苦痛が少なかった内容は?」と聞くことがありました。
強い興味がなくても、続けやすい分野から候補を作ることはできます。
大学進学を選んだ後の具体的な学校選びについては、「大学の選び方|何から始める?後悔しない志望校の決め方」で詳しく解説しています。
将来の夢がなくても大学や学部の候補を絞る方法を使い、今の興味や避けたい条件から考えていきましょう。
なりたい職業がなく逆算できない
「将来やりたい仕事がないから、学校も選べない」という相談もありました。
この場合、無理に職業を1つ決めてから進路を逆算する必要はありません。
例えば、
- 嫌いではない教科
- 自然と見てしまう動画や情報
- 実習と講義のどちらが合いそうか
- 何年間なら学び続けられそうか
といった今の自分から考える方法があります。
「なりたい職業がない」と「進路を考える材料がない」は同じではありません。
大学進学自体は決めているものの、夢や職業が見つからず大学選びに困っている場合は、「将来の夢がない高校生の大学選び」で次の段階を考えてみてください。
進路希望調査や三者面談前は焦りやすい
私が教室長だったときは、進路希望調査や三者面談、模試の志望校記入などが近づくと、進路相談が増えていました。
まだ決まっていない状態で「志望校を書いてください」と言われれば、周りとの差が気になることもあります。
周囲が決めていることと、自分に合う進路を考えることは分けた方がよいでしょう。
期限が迫っているときほど、
「学校名が決まっていない」
ではなく、
「進学か就職で迷っている」「進学はするが分野が決まっていない」
のように、迷っている場所を言葉にしてみてください。
大学・短大・専門学校・就職を同じ基準で比較する

進路を比べるときは、「大学か専門学校か」と名前だけで考えないことがポイントです。
学ぶ期間、費用、学び方、資格との関係、卒業後など、同じ項目を横に並べると違いを整理できます。
期間・費用・学び方・資格・卒業後で比べる
大学・短大・専門学校・就職には、それぞれ違いがあります。
「どれが上か」ではなく、自分が優先する条件と合うかという視点で比べてみましょう。
※表は横にスクロールできます。
| 比較する項目 | 四年制大学 | 短期大学 | 専門学校 | 高卒就職 |
|---|---|---|---|---|
| 学ぶ期間 | 原則4年。学部・課程によって6年の場合もある | 2年または3年 | 学校・学科により異なる | 高校卒業後から就労 |
| 学び方 | 教養から専門分野まで幅広く学ぶ | 比較的短期間で専門分野も学ぶ | 職業につながる実習・実技を多く含む学科もある | 職場で実務を経験しながら仕事を覚えていく |
| 費用 | 国公私立・学部によって差が大きい | 学校・学科によって異なる | 学校・分野によって大きく異なる | 進学する場合の学費はかからないが、就職準備などに費用がかかる場合がある |
| 学位・資格との関係 | 卒業すると学士。資格取得につながる学部もある | 卒業すると短期大学士。資格取得につながる学科もある | 一定の要件を満たし、文部科学大臣が認めた課程では専門士などの称号が得られる。資格取得を目指す学科もある | 新たな学位は得ないが、仕事をしながら資格取得を目指す場合もある |
| 卒業・修了後 | 就職、大学院進学など | 就職、大学への編入学など | 学んだ分野に関連する就職など | 就業を続けながら経験を積む。転職や資格取得なども選択肢になる |
| 合いやすい目的・条件 | 時間をかけて幅広く学びたい | 比較的短い期間で学びたい | 学びたい職業分野がある程度見えている | 高校卒業後、早く働き始めたい |
| 選ぶ前の注意点 | 学費・学ぶ内容を学校ごとに比べる | 学科や資格、卒業後の進路を調べる | 学校・学科によってカリキュラムや取得を目指せる資格が異なる | 求人内容・応募方法・労働条件を調べる |
費用は特に学校差があります。
文部科学省の令和7年度調査では、私立大学の初年度学生納付金等の平均は1,507,647円、私立短期大学は1,288,032円でした。
いずれも平均額なので、実際の費用は志望校ごとに調べる必要があります。
大学・短大は学びの幅と期間を確認する
大学では、専門分野だけでなく教養科目なども含め、数年間かけて学びます。
短期大学は大学より修業期間が短く、専門的な内容や資格取得につながる学科もあります。
ここで大切なのは、「大学の方がよい」「短大の方が早くてよい」と決めつけないことです。
自分が何年間学びたいのか、どのような授業を受けたいのか、費用はどこまで現実的かを並べて考えます。
大学へ進む方向が決まった後は、大学選びの記事へ進み、志望校を具体化していくと整理しやすくなります。
大学進学を決めた後の志望大学の選び方に沿って候補校を探していきましょう。
専門学校は職業とのつながりを確認する
専門学校には、特定の職業や分野につながる知識・技術を学べる学科があります。
一方で、「専門学校なら必ず就職に有利」とは言い切れません。
授業内容や実習の割合、取得を目指せる資格、就職先などは学校・学科ごとに違います。
候補に入れる場合は、
- 実際に何を学ぶのか
- どの資格を目指せるのか
- 卒業生がどのような進路へ進んでいるのか
を学校の公式情報で調べてください。
職業とのつながりが自分の希望と合っているかを見ることが大切です。
就職は働き始める時期と条件を確認する
高卒就職を選ぶ場合は、「早く収入を得られる」という面だけで決めず、求人内容や採用スケジュールも知っておきましょう。
令和8年度の高卒採用では、企業による学校への求人申込みが7月1日から、学校から企業への応募書類提出が9月5日から、選考・採用内定が9月16日からとなっています。
一度に応募できる企業数などのルールは地域によって違います。
例えば東京都では、令和9年3月卒業予定者について、10月1日以降は一人2社まで複数応募が可能です。
地域ごとに取り扱いが異なるため、学校の進路指導担当者から説明を受けてください。
進路を2〜3候補に絞る5つのステップ

ここからは、実際に候補を作る手順です。
「何が決まっていないか」から始め、最後に公式情報まで調べます。紙やスマートフォンのメモを使い、書きながら進めてみてください。
STEP1|何が決まっていないか整理する
最初に、自分の迷いを一文で書いてみます。
- 大学・専門学校・就職のどれにするか決まらない
- 進学するつもりだが、学ぶ分野が決まらない
- 将来の職業が浮かばず学校を選べない
完全に1つへ分類する必要はありません。
「進路が決まらない」だけでは次の行動が分かりませんが、「進学か就職で迷っている」と分かれば、比べる対象が見えてきます。
STEP2|興味と苦痛が少ないことを整理する
次は「大好きなもの」ではなく、少し範囲を広げて考えます。
私が進路相談で実際に聞いていたのは、次のようなことです。
- 嫌いではない教科は何か
- 勉強していて比較的苦痛が少ない分野は何か
- スマートフォンやYouTubeで自然に見てしまうテーマは何か
- 時間を忘れて調べたことはあるか
「好きなものがない」と思っていても、「これは嫌ではない」というものなら見つかることがあります。
強い興味だけを進路選びの条件にしないことがポイントです。
STEP3|避けたい条件を書き出す
興味だけで絞れない場合は、「避けたい条件」も使います。
例えば、次の項目から考えてみてください。
- 片道1時間を超える通学は避けたい
- 一人暮らしは難しい
- 人前で発表する機会が多い環境は避けたい
- 数字や計算を細かく扱う学びは苦痛
- 講義ばかりより実習が多い方がよい
- 4年間より短い期間で社会に出たい
- 学費には上限がある
全部を絶対条件にする必要はありません。
「どうしても避けたい条件」と「できれば避けたい条件」に分けると、候補を必要以上に減らさずに済みます。
STEP4|候補を同じ判断基準で比べる
候補が出たら、同じ項目を使って横並びにします。
例えば、
※表は横にスクロールできます。
| 判断基準 | 候補A | 候補B | 候補C |
|---|---|---|---|
| 学ぶ内容 | |||
| 学ぶ期間 | |||
| 費用 | |||
| 通学 | |||
| 授業形式 | |||
| 資格との関係 | |||
| 卒業後・修了後 | |||
| 避けたい条件に当てはまらないか |
という形です。
学校名の知名度や周囲の評価だけではなく、「自分が続けられる条件か」という視点を入れてください。
この段階では、2〜3候補が残っていれば十分です。
STEP5|公式情報で確認して候補を更新する
最後は、候補について実際の情報を集めます。
学校なら公式サイト、募集要項、カリキュラム、説明会、オープンキャンパスなどが情報源になります。
就職なら、学校に届いている求人票や進路指導担当者から情報を集めます。
調べてみて、
「思っていた授業内容と違った」「想定より通学が大変だった」
と分かったなら、その候補を外して構いません。
最初の候補は仮決定です。調べた内容に合わせて入れ替えていきましょう。
進路や受験勉強を一人で整理するのが難しい場合は、学習計画や受験について相談できるオンライン塾を活用する方法もあります。
やりたいことがない高校生は「今の自分」から考える

やりたいことが見つからない場合でも、進路を考えることはできます。
私が進路相談で重視していたのは、大きな夢を探すことより、今の生活や学習の中から判断材料を拾うことでした。
「嫌いではない」「苦痛が少ない」から探す
「好きなことを進路にしよう」と言われても、すぐに答えられない高校生はいます。
そんなとき私は、「好きか嫌いか」の二択にしていませんでした。
「嫌いではない」「ほかと比べれば苦痛が少ない」
というものも候補になります。
例えば、数学が大好きではなくても、文章を長く読むより数字を扱う方が苦にならない人もいます。
反対に、得意科目でも、その分野を何年間も学びたいとは思わないこともあるでしょう。
成績だけではなく、自分が無理なく続けられそうかという感覚も材料にしてください。
普段自然に見ている情報から関心を探す
勉強とは別に、普段どんな情報を見ているかも振り返ってみましょう。
例えば、
- よく見る動画
- SNSで保存する投稿
- ニュースで気になる分野
- ゲームで好きな要素
- 趣味で自分から調べること
などです。
動画を見ること自体を進路へ結びつける必要はありません。
「なぜその内容を繰り返し見ているのか」まで考えると、自分の関心が見えてくることがあります。
通学・期間・授業形式など現実条件を決める
進路は興味だけでは決まりません。
実際に数年間続けることを考えると、生活条件も大切です。
私が面談で聞いていたのは、
- 自宅から通いたいか
- 一人暮らしも選択肢に入るか
- 講義中心と実習中心のどちらが合いそうか
- 4年間学びたいか
- 2〜3年程度で社会に出たいか
といった内容です。
「何を学ぶか」だけで候補が出ないなら、「どのように学びたいか」から絞ってみてください。
避けたい条件から候補を絞った現場事例
私が進路相談をしていたとき、「好きなことが見つからない」という生徒に、避けたい条件を書き出してもらったことがあります。
そこで挙がったのが、
- 人前で発表する機会が多い環境は避けたい
- 数字や計算を細かく扱う学びは苦痛
- 片道1時間を超える通学は避けたい
といった条件でした。
これらを手がかりに候補を減らし、残った進路について通学や学び方を実際に調べる段階へ進めました。
これは消去法がすべての高校生に合うという意味ではありません。
「好き」が見つからないときでも、「これは避けたい」という情報は、候補を整理する材料になります。
高校生が避けたい進路の決め方

進路は本人が考えるものですが、実際には友達や親、学校名など周囲の影響も受けます。
私が進路相談で見てきた例をもとに、判断軸が外へ引っ張られているときの整理方法を紹介します。
友達と同じという理由だけで決めない
「友達も受けるから」という理由で学校が気になること自体は問題ありません。
それだけを理由に決めるのは避けたいところです。
同じ学校へ進んでも、学びたい内容や通学の負担、卒業後に考えていることは一人ひとり違います。
友達から学校を知ったのであれば、それを候補の1つにして、自分の条件と照らし合わせてみましょう。
親の希望だけで進路を決めない
進路相談では、本人と保護者で希望が違うケースもありました。
そのとき私は、「本人が望んでいる条件」と「親が重視している条件」を分けて整理するようにしていました。
例えば、
- 本人:学びたい内容、通学、授業形式
- 親:学費、通学、安全面、卒業後の進路
というように分けます。
親の希望を無視する必要はありません。
本人の考えも同じ表の中に置いて話すことが大切です。
学校名やイメージだけで選ばない
学校名や知名度から候補を作る生徒もいました。
学校を知るきっかけとしては問題ありませんが、実際の授業内容まで同じとは限りません。
パンフレットの印象だけではなく、
- カリキュラム
- 必修科目
- 授業形式
- 取得を目指せる資格
- 卒業後の進路
などを学校の公式情報で調べます。
大学進学を決めた後の詳しい学校選びは、大学選びの記事で深掘りしてください。
親と意見が違うときは候補を比較して話す
親子で進路の意見が違うとき、1案だけを出すと「賛成か反対か」という話になりがちです。
私は進路相談では、本人の希望と外から求められている条件を分け、2〜3候補を材料にして話すようにしていました。
例えば、
※表は横にスクロールできます。
| 比較項目 | 候補A | 候補B | 候補C |
|---|---|---|---|
| 学ぶ内容 | |||
| 学費 | |||
| 通学 | |||
| 卒業後 |
と並べます。
「この学校へ行きたい」だけで話すより、何を理由に候補へ残しているのかを伝えやすくなります。
一度決めた候補も調べた後に変えていい
一度候補に入れた学校や進路を、最後まで残す必要はありません。
進路を調べれば、最初には分からなかった情報が出てきます。
「実習が思ったより少ない」
「学費が想定を超えている」
「別の選択肢の方が興味を持てそう」
と気づいたら、候補を入れ替えればよいのです。
仮に決める、調べる、比べ直す。この繰り返しで進路を具体化していきます。
高1・高2・高3で進路が決まらないときの考え方

同じ「進路が決まらない」という状態でも、学年によって次にすることは違います。
早い学年では選択肢を知ること、高3では期限を意識して具体化することが大切です。
高1は興味と選択肢を広げる
高1の段階では、卒業後の進路を1つに固定することより、知らない選択肢を減らしていくことを意識してください。
興味がある教科だけでなく、苦痛が少ない教科や、気になる職業・学問について調べてみましょう。
文理選択で迷っている場合は、ここで学部選びまで進めるのではなく、文系・理系の違いを別の記事で整理する方が分かりやすくなります。
高校1年生が文系・理系を決めるときの判断基準を確認しておくと、その先の学部選びにもつながります。
高2は卒業後の候補を調べ始める
高2では、大学・短大・専門学校・就職などから、卒業後の方向を少しずつ具体化していきます。
学校によって進路指導の時期は異なるため、「高2の何月までに必ず決める」と考える必要はありません。
候補がまったくない状態なら、
- 大学を1校調べる
- 専門学校を1校調べる
- 高卒求人について学校で聞く
など、比較する材料を集め始めてみてください。
高3になってから初めて選択肢を知るより、比較する時間を取りやすくなります。
高3は期限を確認し候補を具体化する
高3では、進路を考える時間だけでなく、出願や応募の期限も意識する必要があります。
大学入試でも、総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜では時期が異なります。
高卒就職にも採用スケジュールがあります。
まず学校の進路指導担当者から、
「自分が検討している進路では、いつまでに何が必要か」
を聞いてください。
その期限から逆算して、今から調べられる候補を具体化していきましょう。
【Q&A】進路が決まらない高校生のよくある質問

進路を整理していても、「診断は使ってよい?」「卒業まで決まらなかったら?」など別の不安が出てきます。
最後に、進路相談で気になりやすい疑問をまとめます。
進路診断や適職診断だけで決めてもいい?
A. 診断だけで最終的な進路を決めるのではなく、候補を見つける材料として使うのがよいでしょう。
診断では、自分では意識していなかった興味や仕事の特徴に気づけることがあります。
診断結果だけでは、学費、通学、学ぶ期間、授業形式などの現実条件までは決まりません。
「診断で出た分野を調べてみる」という使い方にし、実際の学校や仕事の情報と合わせて考えてください。
進路が決まらないまま卒業したらどうなる?
A. 卒業時点で進路が決まっていなくても、その後の選択肢がすべてなくなるわけではありません。
厚生労働省の指針では、新卒採用について、既卒者が学校卒業後少なくとも3年間は応募できるようにすることが企業に求められています。
進路未決定で卒業した人の就職を支援する地域若者サポートステーションなどの相談先もあります。
卒業前に学校を利用できるうちに相談しておくことには意味があります。
まだ決まっていない場合も、「何が決まっていないのか」を担任や進路担当者へ伝えてみてください。
進路希望調査に書く候補がないときは?
A. 進路希望調査の書き方や扱いは学校によって異なります。
まだ進路が決まっていない場合は、無理に1つへ決める前に、現在考えている候補をどのように記入すればよいか担任や進路指導の先生に聞いてください。
その際は、
「大学か専門学校で迷っています」「進学か就職がまだ決まっていません」
のように、迷っている内容をそのまま伝えて構いません。
何も考えていないのではなく、「どこで迷っているのか」を説明できれば、相談の出発点になります。
進路が決まらず辛いときは誰に相談する?
A. 悩んでいる内容に合わせて相談先を変えてみてください。
入試制度や学校情報、就職の求人などを知りたいなら、担任や進路指導の先生が相談先になります。
親との意見が違うなら、まず本人と保護者それぞれが重視している条件を書き出す方法もあります。
焦りや不安が強く、進路を考えること自体がつらくなっている場合は、スクールカウンセラーなど学校内の相談窓口も利用できます。
一人で答えを出してから相談する必要はありません。
「まだ決まらない」という状態のまま話して大丈夫です。
まとめ:高校生で進路が決まらないときは?大学・専門学校・就職の決め方

進路が決まらないときは、学校名や職業を急いで1つに決めるより、まず「自分は何に迷っているのか」を整理します。
そこから興味、苦痛が少ないこと、避けたい条件、通学や費用などを使い、候補を少しずつ絞っていきましょう。
記事の重要ポイント
進路を考えるときの流れは、次の5つです。
- 何が決まっていないのか整理する
- 興味や苦痛が少ないことを探す
- 避けたい条件を書き出す
- 大学・専門学校・就職などを同じ基準で比べる
- 公式情報を調べて候補を入れ替える
「好きなことがないから決められない」と考える必要はありません。
嫌いではないことや、避けたい条件、無理なく続けられる生活条件からも進路は考えられます。
迷ったときの判断基準と次の行動
今日できることから始めるなら、まず紙やスマートフォンのメモに次の3つを書いてみてください。
- 今、何が決まっていないのか
- 絶対に避けたい条件を3つ
- 少しでも調べてみたい候補を2〜3つ
候補が出たら、学ぶ内容、期間、費用、通学、卒業後などを同じ項目で比べます。
進路は最初の1回で正解を当てるものではありません。
仮に候補を作り、実際の情報を調べ、自分に合わないものを外していく。その繰り返しから、自分なりの進路を具体化していってください。
執筆者プロフィール

※この記事は、進路アドバイザー資格を持つ朝倉美緒が執筆しています。大学受験の進路選択や入試制度、学校選びに関する知識をもとに、進路選びに役立つ情報を記事に反映しています。
朝倉美緒は、大学受験の進路選択や学校選び、入試制度について、受験生や保護者が迷いやすいポイントをわかりやすく整理・解説しています。
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