大学受験をやめたい高3へ。今すぐ進路を決めなくていい理由

大学受験をやめたい高3へ。今すぐ進路を決めなくていい理由

※この記事には一部PRが含まれます。

大学受験を続けるべきか、やめるべきか。高3のこの時期にそんな問いを抱えているなら、まず伝えたいことがあります。

今日この場ですべてを決める必要はありません。

私が指導現場で最初にお伝えしているのは、「やめたい」という言葉の奥にある本当の状態を、一緒に確認してから考えようということです。

記事のポイント

  • 今日すぐ進路を決めなくて大丈夫
  • 睡眠と食事の状態で心身を確認する
  • やめたい理由と本当の気持ちを分ける
  • 休む変える離れるから選択肢を選ぶ

大学受験をやめたい高3へ|今すぐ進路を決めなくていい

この章では、「やめたい」と感じた直後にやってはいけないことと、私が面談で最初に確認していることをお伝えします。

「やめたい」と思った瞬間に結論を出さなくていい

高3の夏以降から直前期にかけては、模試の判定や勉強量、周りの様子との比較で、気持ちが一気に不安定になりやすい時期です。

私の指導現場でも、この時期に「もう無理です」と涙ながらに相談してくる生徒に出会うことがあります。

ここで大切なのは、今感じているつらさと、大学に進学したいという気持ちそのものを、いったん分けて考えることです。

強い焦りの中にいるときほど、「もうすべてやめる」という結論に飛びつきやすくなります。

私が指導現場で伝えているのは、今日ここで続ける・やめるを決めなくていいということです。

まずは自分の状態を確認するところから始めてください。

直前期の不安で気持ちが揺らいだとき、その場で結論を急がず一度立ち止まる大切さを示す図解

成績より先に睡眠と食事の状態を確認する

実際の面談で、私が生徒から「受験をやめたい」と打ち明けられたとき、最初に聞くのは成績や模試の結果ではありません。▶厚生労働省「こころと体のセルフケア」

「最近、何時間くらい眠れていますか」「食事は取れていますか」。

実際の面談では、私は成績より先にこの2点を確認しています。

疲れが強い状態なのか、それとも進路そのものに迷っているのかを分けて考えるためです。

私の指導現場では、睡眠不足や食欲の低下が続いている生徒には、まず勉強計画の話より先に、身体の消耗具合を一緒に確認するようにしています。

診断をするわけではありません。

ただ、大きな判断をする前に、自分の身体が今どういう状態にあるのかを知っておくことは、想像以上に重要です。

本当に大学受験をやめたいのか|3つの質問で確認する

本当の原因を見つけるため、状態や気持ちに関する3つの質問の流れをまとめたフローチャート

「やめたい」という言葉だけでは、大学進学そのものを望んでいないのか、今の負荷がつらいだけなのかは判断できません。

「やめたい」の中身を考える前に、次の3点だけ順番に確認してみてください。

①最近きちんと眠れて食事も取れているか

直近1〜2週間の睡眠と食事の状態を振り返ってみてください。

例えば、次のような状態が続いていないでしょうか。

  • 夜なかなか眠れない、睡眠時間が短い
  • 朝ごはんが喉を通らない、食事量が減っている

こうした状態が続いている場合は、心身が消耗しているサインかもしれません。

私はこれを「うつ」や「適応障害」などと判断することはしません。

医療的な診断は、私たちのような立場の人間がするものではないからです。

もし「2週間以上にわたってほとんど眠れない」「食事が全く喉を通らない」「起き上がることが困難」といった日常生活に支障をきたす深刻な状態が続いている場合は、単なる焦りや受験疲れと自己判断せず、心療内科や精神科などの専門医療機関、または学校のスクールカウンセラーへの相談を強くお勧めします。

心身の消耗が強い状態で、大学受験を続けるかやめるかという大きな決断を急ぐ必要はありません。

まずは「眠れているか」「食事を取れているか」の2点を確認したうえで、次に何がつらいのかを整理していきましょう。

心身の消耗を把握するために直近の睡眠と食事の様子を確認している様子

②今いちばんつらいことは何か

「やめたい」という気持ちの中で、具体的に何が一番つらいのかを確認します。

私の指導現場で聞くのは、「E判定を見るのが怖い」「参考書を開くこと自体がしんどい」「国公立の科目数が多すぎてもう無理」「大学に行く意味がわからなくなった」といった言葉です。

これらは似ているようで、実は指している中身がまったく違います。

私は面談で、本人が何に向かって「やめたい」と言っているのか、言葉の矛先を見るようにしています。

その言葉が「進路そのものへの疑問」を指しているのか、それとも「今の受験条件への負荷」を指しているのかを切り分けるためです。

以下の表は、よく聞かれる言葉と、その裏にある状態、まず考えるべき方向をまとめたものです。

自分がどれに近いか、確認してみてください。

出てくる言葉考えられる状態まず考える方向
大学に行く意味がわからない進路そのものへの疑問進学目的を整理する
E判定を見るのが怖い成績・不合格への不安志望校や受験条件を見直す
参考書を開くのもつらい疲労や現在の負荷が強いまず状態を確認する
国公立はもう無理科目数・受験条件の負担私立や方式変更も検討する
本当は受かりたい進学意思が残っている「やめる」以外を検討する

自分の言葉が表のどこに近いか分かると、次に考える方向が見えてきます。

ひとつだけに絞れなくても大丈夫です。複数当てはまる場合は、一番強く感じているものから見ていってください。

③負担が減っても大学へ行きたい気持ちはあるか

今の負担が軽くなったとしても、大学へ行きたい気持ちが残っているかを確認してみてください。

例えば、次のように考えてみます。

  • 志望校のレベルを見直したら、受験を続けたいと思うか
  • 受験科目を減らせたら、もう一度頑張りたいと思うか
  • 今より勉強の負担が軽くなっても、大学へ行きたいと思うか

私が面談で確認しているのも、「今の条件が変わっても、大学へ行きたい気持ちは残っているか」という点です。

ここで「条件が変わるなら続けたい」と思うのであれば、大学進学そのものをやめたいのではなく、今の志望校や受験条件に負担を感じている可能性があります。

「条件が変わっても大学へ行きたいと思わない」という場合は、受験を続ける方法を考えるよりも、大学へ進学する目的や別の進路も含めて整理する必要があります。

大切なのは、「大学受験をやめたい」という気持ちを一つにまとめないことです。

大学へ行きたくないのか、それとも今の受験条件を続けるのがつらいのかを分けて考えることで、次に検討する方向が見えやすくなります。

大学受験を「続ける・やめる」の二択にしない|3つの選択肢

続けるかやめるかの二択ではなく休む変える離れるの3つの選択肢を示すロードマップ

ここからは、大学受験が苦しくなったときに考えられる方向を、続ける・やめるの二択ではなく3つに分けてお伝えします。

選択肢1|いったん休んでから受験を続ける

疲れが強いけれど、本当は大学へ行きたい気持ちが残っている場合、まず考えてほしいのがこの選択肢です。

私の指導現場では、こうした生徒に対して、勉強のスケジュールを一時的に止めて、心身が落ち着くのを待ってから、もう一度進路への気持ちを確認するというやり方をとっています。

休む日数を一律に「何日」と決めることはしません。

回復のスピードには個人差があるからです。

大切なのは、休むことを受験の放棄と同じように考えないことです。

落ち着いた状態に戻ったところで、あらためて自分の気持ちを確認すればいいのです。

心身のエネルギーを回復させるために勉強スケジュールを一時停止して休む様子

高校3年生の後半で学習へのモチベーションをどう立て直せばよいか迷うときは、高3で受験勉強のやる気が出ず何も手につかない時の立て直し方をヒントに、最初の一歩を小さく踏み出してみてください。

選択肢2|志望校・受験方式・勉強の負荷を変える

大学へ行きたい気持ちはあるけれど、今の受験条件がつらいという場合は、条件そのものを見直す方向を考えます。

私はこれを「軌道修正」と呼んでいます。

例えば、国公立から私立専願への切り替え、科目数の少ない受験方式への変更、志望校のレベルの見直しなどが具体的な例です。

「大学へ行きたい」という気持ちと、「今の受験条件をそのまま続けたい」という気持ちは、実は別のものです。

実際の面談でも、「大学へは行きたいけれど、今の志望校や勉強量がつらい」という生徒には、受験そのものではなく条件を見直す方向から整理しています。

ここで特定の受験方式を一方的に勧めることはしません。

自分の得意科目や今の学力を踏まえて、どの条件なら現実的に続けられそうか、確認してみてください。

負担を減らすために志望校や受験方式の条件を見直して軌道修正する手順

大学には行きたいけれど、今の勉強の進め方がつらい人へ

一人で学習計画を立て直すのが難しい場合は、第三者に今の勉強法や計画を相談する方法もあります。

選択肢3|大学受験からいったん離れて別ルートを考える

負担が軽くなっても、大学進学そのものへの疑問が強く残る場合は、いったん受験から離れて別の進路を考える方向も、対等な選択肢のひとつです。

私はこの記事で、大学受験を続けることだけを正解として扱うつもりはありません。

ただし、「受験をやめる」ことと、「その場ですぐ就職や専門学校を決める」ことは、まったく別の話です。

文部科学省の「令和7年度学校基本調査(確定値)」によると、高校等の卒業者に占める大学・短大への進学者の割合は61.4%、そのうち大学(学部)は58.3%でした。

専門学校への進学者の割合は14.4%となっています。

大学進学だけが高校卒業後の進路ではありません。

大学受験をやめるか迷っているときも、その場ですぐ別の進路を決めるのではなく、どのような選択肢があるのかを調べてから考えることが大切です。

つまり、大学進学以外にも進路の選択肢は複数あります。焦って1つに絞る前に、情報を集めながら考える時間を持ってほしいと思います。

以下の表は、今の状態別に、まず休む・変える・離れるのどれを検討すべきかを整理したものです。

3つの方向をまとめると、今の状態との対応は次のようになります。

今の状態検討する方向次に確認すること
大学へ行きたいが疲れが強い休む落ち着いた後も進学意思が残るか
大学へ行きたいが今の条件が重い変える志望校・方式・負荷を調整できるか
大学進学自体への疑問が強い離れる将来や別進路を含めて考えたいか

どれか1つに決めなくても構いません。

まずは自分がどの方向から確認したいか、それだけを決めてもらえれば十分です。

高3で「大学受験もう嫌だ」と感じたときに避けたい判断ミス

模試の判定や直前の焦りから衝動的に進路を決めて後悔しないための失敗回避ポイント

ここでは、私が実際の現場で目にする、高3後半に起こりやすい判断ミスを3つ紹介します。

E判定を「大学へ行きたくない」と混同しない

模試でE判定が出ると、「もう無理かもしれない」「自分は大学に向いていない」と感じることがあります。

実際の面談でも、「本当は合格したいけれど、E判定を見るのが怖い」という言葉を聞くことがあります。

そんなときは、次の3つを分けて考えてみてください。

  • 大学そのものに行きたくないのか
  • 今の志望校に合格できるか不安なのか
  • 本当はまだ合格したい気持ちが残っているのか

E判定は、現時点での学力と志望校との距離を考えるための材料の一つです。

「E判定だった」ということと、「大学へ行きたくない」ということは同じではありません。

本当は大学へ行きたい、合格したいという気持ちが残っているなら、受験そのものをやめると決める前に、志望校や受験条件を見直せないか考えてみてください。

E判定のショックと大学で学びたい気持ちを混同しないための正しい区別の仕方

国公立受験の負担と大学進学そのものを分ける

「国公立はもう無理」と感じたとき、それが「大学に行きたくない」という意味なのかは、いったん分けて考えてみてください。

国公立大学を目指す場合、共通テストで複数の教科・科目への対策が必要になることがあり、その負担から「もう受験をやめたい」と感じることもあります。

そんなときは、次の3つを確認してみましょう。

  1. 国公立大学を目指し続けることがつらいのか
  2. 科目数や勉強量を減らせれば、受験を続けたいのか
  3. 受験条件が変わっても、大学そのものに行きたくないのか

実際の面談でも、「国公立はもう無理」という言葉が出たときは、大学進学そのものへの疑問なのか、現在の科目数や受験条件への負担なのかを分けて考えています。

「国公立をやめたい」と「大学受験をやめたい」は同じではありません。

大学へ行きたい気持ちが残っているなら、私立大学への変更や受験方式の見直しなど、今の負担を変える方向から考えることもできます。

国公立特有の多くの科目数による負担と進学そのものへの希望を切り分けて考える図解

大学入試センター

焦ってその日のうちに進路を決めない

私が指導現場で強く伝えているのが、強い焦りや絶望感を抱えたその日のうちに、大きな進路の決定を下さないということです。

「必ず後悔する」と断定するつもりはありません。

私が面談で大切にしているのは、焦りが強いときには即決を勧めないということです。

感情が大きく揺れている状態で決めた選択は、後から捉え方が変わることもあります。

少なくとも、気持ちが少し落ち着くのを待ってから、もう一度自分の状況を整理してみてください。

「現在地・理由・3つの選択肢」で気持ちを整理する方法

混乱した気持ちを落ち着かせるため紙に書き出して原因を分類する思考整理ワーク

気持ちが混乱しているときは、頭の中だけで考えようとせず、紙に書き出すことで整理しやすくなります。

ここでは、私が実際の面談で使っている方法を紹介します。

紙に「今いちばんしんどいこと」を書き出す

私は実際の面談で、ホワイトボードや紙を使いながら、生徒と一緒に今の状態を整理しています。

まずは紙を1枚用意して、「今いちばんしんどいこと」を思いつくまま書き出してみてください。

例えば、次のようなことです。

  • 模試の判定を見るのが怖い
  • 勉強しているのに成績が伸びない
  • 毎日の勉強量が多くてつらい
  • 親や先生からの期待がプレッシャーになっている
  • このまま勉強を続けても合格できる気がしない
  • そもそも大学へ行きたいのか分からなくなった

きれいな文章にする必要はありません。

「もう勉強したくない」「E判定が怖い」など、今感じていることをそのまま書けば十分です。

頭の中だけで考えていると、成績への不安、勉強の負担、周囲からのプレッシャー、進路への迷いなどが一緒になってしまうことがあります。

まず紙に書き出して、「自分は何がいちばんつらいのか」を見える形にすることから始めてみてください。

次のステップで、書き出した内容を原因ごとに分けていきます。

頭の中にある不安や焦りを言葉にして書き出し可視化するエクスプレッシブライティング

成績・勉強量・環境・将来不安に分けて原因を整理する

次に、紙に書き出した「しんどいこと」を、原因ごとに分けてみましょう。

私は実際の面談では、主に次の4つに分けて整理しています。

  1. 成績・判定:成績が伸びない、E判定が怖い、合格できる気がしない
  2. 勉強量・負荷:勉強時間が長い、科目数が多い、勉強を続けることに疲れた
  3. 周囲の目・環境:親や先生からの期待がつらい、友達と比べて焦る、今の学習環境が合わない
  4. 将来・進学目的:大学へ行く意味が分からない、将来やりたいことが分からない、進学そのものに迷っている

「大学受験をやめたい」と思っていても、その理由がすべて同じとは限りません。

原因ごとに分けてみることで、大学進学そのものに迷っているのか、それとも成績や勉強量、今の環境がつらいのかを整理しやすくなります。

複数の項目に当てはまる場合は、すべてを一度に解決しようとせず、今いちばん負担に感じているものから考えてみてください。

書き出した悩みを成績や勉強量などの4つの領域に分けて因果関係を特定する整理法

「休む・変える・離れる」のどこから考えるか決める

原因が整理できたら、前の章で紹介した3つの選択肢のうち、どこから検討を始めるかを1つ決めてください。

ここでのゴールは、最終的な進路をすべて確定させることではありません。

次にどの方向を考えるか、その1歩を決めることです。

私は面談の最後で、生徒にこの1歩だけを確認してもらうようにしています。

全部を今日決める必要はありません。

紙とペンがあれば、次の4つだけ書き出せば十分です。

私が現場で使っている整理ワークを、自宅でもできる形にまとめました。5分ほどで取り組めます。

5分でできる整理ワーク

  1. 今いちばんつらいことを書く
  2. 成績・勉強量・環境・将来不安に分ける
  3. 負担が減っても大学へ行きたいか確認する
  4. 「休む・変える・離れる」から次に考える方向を1つ選ぶ

子どもが「大学受験をやめたい」と言い出した保護者へ

子供からやめたいと打ち明けられたときに保護者が心がけるべき初期対応の心得

ここからは保護者の方へお伝えします。

子どもから「やめたい」と言われたとき、私が保護者相談で必ずお伝えしていることをまとめました。

「甘えている」「みんな頑張っている」と否定しない

子どもから「大学受験をやめたい」と言われたとき、驚きや焦りから「甘えているだけじゃないの」「みんな頑張っているのに」と返してしまうことがあります。

私は保護者相談で、こうした比較や精神論での否定は避けるようお伝えしています。

否定から入ると、「これ以上話しても分かってもらえない」と感じ、話しにくくなることがあります。

そのため私は、まず何がそこまでつらかったのかを聞くよう保護者の方にお伝えしています。

まずは「やめたい」という発言そのものを、いったん受け止めるところから始めてみてください。

感情的な否定や精神論で子供の言葉を突っぱねてしまうことの危険性を伝える図解

受験期の子どもに対して干渉しすぎず、かといって放置もしない適切な距離感やサポートの基準については、高校生の親ができること|見守る・声をかけるを見極める4つの基準で詳しく解説しています。

すぐ就職や専門学校など次の進路を迫らない

「それなら今すぐ就職か専門学校を決めなさい」というように、次の進路をその場で迫ることも、私は保護者相談で避けるようお伝えしています。

保護者自身の焦りから決断を急がせてしまう気持ちは、私もよく分かります。

これも子どもを追い詰める結果になることがあります。

「大学受験をやめたい」という言葉が出た直後は、本人の気持ちがまだ整理できていない段階のこともあります。

私は、その場ですぐに次の決断を迫らないようお伝えしています。

机に向かい悩み込む高校生の背中と、あせりを和らげるための安心感を示すイメージ

まず「何がそこまでつらかったのか」を聞く

私が保護者相談でお伝えしているのは、説得やアドバイスよりも先に、「いつからつらかったのか」「今、何が一番しんどいのか」を聞いてほしいということです。

すぐに答えが返ってこなくても構いません。

聞こうとする姿勢そのものが、子どもにとっては「話してもいい」と感じられるきっかけになります。

「友だち追加」で無料コーチング
勉強計画を無料で作成
↓↓↓

「逆転コーチング」公式サイト

友だち追加

【Q&A】大学受験をやめたい高3のよくある質問

直前期の不安に関して受験生や保護者から多く寄せられる質問のまとめ

大学受験をやめたいと感じたとき、受験生や保護者の方が抱きやすい疑問や不安について、よくある質問をまとめました。

Q.一度大学受験をやめたら、もう大学には行けませんか?

今回の受験を中断することと、将来的に大学へ進学する可能性を失うことは、まったく別の話です。

浪人しての再挑戦や、社会人になってからの進学など、別のタイミングで大学を目指す道は残っています。

今回やめることが、人生からすべての選択肢を消すわけではありません。

今回の受験中断が一生の進学権の喪失にならないことを説明する解説図

Q.親や先生に「受験をやめたい」とどう伝えればいい?

「やめたい」という結論だけを伝えるより、「何がつらいのか」「今どうしてほしいのか」も一緒に伝えると、相手も対応しやすくなります。

直接話すのが難しい場合は、手紙やメッセージで気持ちを整理してから伝える、塾の先生など第三者に同席してもらう、といった方法も選択肢のひとつです。

感情的にならず手紙や第三者を交えて自分のつらさを大人に伝える具体的方法

Q.大学受験をやめた人は後悔しますか?

後悔するかどうかは、やめたか続けたかだけでは決まらないというのが、私の現場での実感です。

私が相談で大切にしているのは、焦って結論を出すのではなく、なぜやめたいのかと他の選択肢を整理してから決めることです。

後悔の有無が衝動的か整理された判断かによって決まる仕組みを解説する様子

Q.「大学受験もう嫌だ」と思うのは甘えですか?

私はこの問いに対して、「甘えかどうか」を判定することはしていません。

それよりも、睡眠や食事は取れているか、何が一番つらいのか、大学へ進学したい気持ちは残っているのか。

この3点を確認するほうが、次の判断にずっと役立ちます。

まとめ:大学受験をやめたい高3へ。今すぐ進路を決めなくていい理由

まとめ:大学受験をやめたい高3へ。今すぐ進路を決めなくていい理由

「大学受験をやめたい」と感じたとき、その日のうちにすべてを決める必要はありません。

私が指導現場で大切にしているのは、状態を確認する、原因を分ける、進学意思を確認する、そのうえで休む・変える・離れるのどこから考えるかを決める、という4つの段階です。

続ける・やめるの二択で自分を追い詰めるのではなく、まず今の自分がどこに立っているのかを確認してみてください。

この記事のゴールは、受験を続けさせることではありません。

あなた自身が納得して、次の一歩を選べる状態になることです。

執筆者プロフィール

予備校オンラインドットコム

※この記事は、受験メンタルトレーナー資格を持つ篠原恵理が執筆しています。大手個別指導塾で3年間教室長を務め、生徒の学習や進路に関する相談・アドバイスに携わってきた経験をもとに、受験期のプレッシャーとの向き合い方を解説しています。

篠原恵理は、受験生が抱える不安や焦りを一括りにせず、気持ちの問題と具体的な学習上の課題を整理しながら、次に何をすればよいか考えられる情報を発信しています。

予備校オンラインドットコム:公式サイト公式Instagram

姉妹サイトのご案内

中学受験や高校受験に向けた塾選びや学習方法については、姉妹サイト「塾オンラインドットコム」でも情報を発信しています。

小学生・中学生まで、それぞれの学年や学習段階に合わせた勉強法や進路情報を継続的に発信しています。

 小・中学生の塾選び・勉強法なら!塾オンラインドットコム