古典定期テスト勉強法|訳の丸暗記は危険?前日でも間に合う優先順位

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古典のテスト範囲は分かっているのに、教科書・授業ノート・プリントのどれから始めればよいか決められず、焦っていませんか。
結論から言うと、最初から全部をやり直す必要はありません。
試験範囲の本文を読み、意味・単語・文法・主語・問題形式のどこで止まるかを確認し、不足している部分から戻るのが効率的です。
本文と現代語訳の丸暗記や、回数だけを増やす音読では、助動詞・敬語・主語・記述問題に対応できないことがあります。
この記事では、学校教材の優先順位、古文と漢文の進め方、本文の根拠を確認する方法、前日しか時間がない場合の絞り方を解説します。
まずは、丸暗記だけでは足りない理由から確認していきましょう。
記事のポイント
- 訳の丸暗記から卒業する正しいテスト対策
- テスト直前の古文と漢文の上手な選び方
- 点数に直結する学校のノートとワークの使い方
- 焦る前日でも間に合う大切な勉強の順番
定期テストの丸暗記を脱出して、古典の「答えの根拠」を自力で見抜く実践的な力を!
つまずき原因に合わせた個別指導で古典の成績を伸ばす東大毎日塾を詳しく見る古典の定期テストは丸暗記で通用する?失敗する原因と得点化の結論

古典の勉強は「本文と訳を覚えればいい」と思われがちですが、それだけでは対応できない問題があります。
まずは丸暗記が通用しない理由と、範囲がある定期テストだからこその得点戦略を確認しましょう。
- 現代語訳の丸暗記に潜む罠
- 範囲指定テストの確実な得点戦略
なぜ「本文と現代語訳の一言一句丸暗記」はテストで通用しないか
現代語訳を覚えているのに、テスト本番で答えられないというケースは少なくありません。
訳を暗唱できる状態と、その訳になる根拠を本文中から示せる状態は別物です。
古文は主語が省略されることが多く、文脈判断のルールを理解せずに文字列だけを暗記すると、主語を問う問題や理由を説明する記述問題で失点しやすくなります。
よくある失敗は、訳は順番どおりに言えるのに、本文の一部だけを示されると意味を説明できないというパターンです。
助動詞の意味や、選択肢の一部を変えられた問題で急に止まってしまう場合、暗記に偏っている可能性があります。
対策としては、本文と現代語訳を一文ずつ対応させ、訳の根拠になる単語・助動詞・敬語・主語に印を付けることから始めてください。
訳を隠しても本文から意味を説明できるかを、自分で確認する習慣が有効です。

範囲が決まっている古典は正しい手順を踏めば得点源にできる
定期テストの古典は、大学受験のような初見の文章を読み解く力を測るものではありません。
授業で扱った範囲がそのまま出題されるため、手順さえ間違えなければ得点源にしやすい科目です。
高校の国語では、新学習指導要領の必須科目「言語文化」において、古典の「読むこと」に40〜45単位時間が割り振られています。
これは国語科の中でも高い比重で、学校が古典の指導に力を入れていることの表れです。
原則として授業で習った教科書範囲から多く出題される一方、学校や担当の先生によっては、大学受験を見据えて範囲外の初見文章を応用問題として一部出題することもあります。
まずは配点の大半を占める教科書範囲から、確実に得点を積み上げることが優先です。
試験範囲の本文、授業ノート、配布プリントという手元の教材を漏れなく仕上げることが、遠回りに見えて一番早い得点ルートになります。
【直前サバイバル】古文と漢文はどちらから勉強すべきかの判断基準

残り時間が少ないとき、古文と漢文に同じ時間を配分してしまうと、どちらも中途半端になりがちです。
ここでは直前期に優先すべき科目の判断基準を整理します。
- 配点と試験範囲による優先度決定
- 短時間で得点化を狙える漢文対策
- 複数ステップの思考を要する古文
テスト直前は配点・試験範囲・完成度から古文と漢文の順番を決める
テスト前日や直前期で時間が足りないときは、配点・試験範囲・完成度の3つから、古文と漢文どちらを先に固めるかを判断してください。
漢文は覚えるべき基本句形や返り点のルールが定型的で、古文に比べて例外処理が少ないため、短時間のインプットが得点につながりやすい科目です。
古文は単語・文法・敬語など多層の暗記が必要で、応用力を要します。
漢文の書き下し文や返り点が試験範囲に含まれ、短時間で完成できそうなら、漢文を先に確認する選択肢があります。
古文の現代語訳や主要な助動詞の配点が高く、授業プリントに未完成の部分が残っている場合は、古文を優先してください。
以下は、状況に応じて古文と漢文どちらを先にすべきかを判断するための整理です。
| 確認条件 | 古文を先にすべきケース | 漢文を先にすべきケース | 確認する教材 |
|---|---|---|---|
| テストの配点 | 古文の比重が明らかに高い | 漢文の比重が高い、または均等 | 試験範囲表 |
| 未完成の項目 | 現代語訳や主要な助動詞が未定着 | 訓点や書き下し文のルールが未定着 | 配布プリント・小テスト |
| 残り時間 | 本文全体のストーリー理解に戻る時間がある | 短時間で句法ルールを完成させたい | 本人の学習進捗 |
前日は新しい教材を増やさず、自分の試験範囲と未完成部分に合わせて、優先する科目を選んでください。
主語判定など読解に時間のかかる「古文」は漢文の後に取り組む
古文は、単語・文法の知識を組み合わせて主語や意味を判断するプロセスが多く、読解に時間がかかりやすい科目です。
省略された主語や敬意の方向を正しく判定するには、助動詞の意味判定、敬語の分類など、複数の文法的な手がかりを本文の中で組み立てる必要があります。
古文単語を暗記しようとした際、一つの語に相反する意味(例:「めざまし」=心外だ・すばらしい、など)があることに混乱し、どちらの訳を書けばよいか分からず止まってしまうことがあります。
この混乱は、単語だけを切り離して覚えることが原因になりやすいと考えられます。
漢文の完成度がすでに高い場合や、古文の配点・未完成部分が大きい場合は、残りの時間を古文の主語判定や文脈整理に重点的に充ててください。
学校ごとの試験範囲や授業内容によって配点の比重は変わるため、範囲表を確認したうえで時間配分を決めることが大切です。
古典のテスト勉強は何をする?手元の学校教材の正しい優先順位

古典は使う教材の種類が多いため、どれから手を付けるかで効率が大きく変わります。
ここでは学校教材を中心にした優先順位を整理します。
- 勉強開始前に揃える必須の3教材
- 授業ノートと配布プリントの復習
- 学校指定ワークの未消化ゼロ化
勉強を始める前に準備すべき3つの必須学校教材と物理的整理
勉強を始める前に、試験範囲表・授業プリントとノート・教科書の3点を机の上に揃えておくことが最初のステップです。
教材を探す時間や、必要なプリントが見つからないことによる中断は、直前期の集中力を大きく削ります。
先に3点を並べておけば、「まず何を開けばいいのか」で迷う時間がなくなり、着手までの心理的なハードルも下がります。
特に前日や当日直前は、探す作業に時間を使う余裕がありません。
勉強を始める前の数分間で、必要な教材をひとまとめにしておきましょう。

最優先は「テスト範囲表」の確認と「授業プリント・ノート」の復習
古典の定期テストで最優先すべきは、授業を担当している先生が作成したプリントとノートの復習です。
定期テストは授業の理解度を測る目的で作られるため、市販の教材よりも、担当教員が独自に作成したプリントや板書からそのまま出題される可能性が高くなります。
先生が繰り返し説明した箇所、色を変えた板書、現代語訳を補足した箇所、主語を書き加えた箇所、助動詞や敬語の説明を書き込んだ箇所は、優先して見直す候補になります。
ただし、色が付いているから必ず出題されるとは限らないため、配布プリントや小テストと重なる部分を優先してください。
ノートを読み返すだけで終わらせず、書き込みを「単語」「文法」「主語」「現代語訳」「先生の補足」に分け、それぞれを問いに変えて、ノートを閉じた状態で答えられるか確認する方法が有効です。

教科書本文を確認し学校指定の準拠ワーク・問題集で演習する
授業ノートの確認が終わったら、教科書本文を一文単位で現代語訳と対応させたうえで、学校指定の準拠ワークに絞って演習を進めます。
新しい教材に手を広げるより、今ある準拠ワークの未消化部分をなくすほうが、限られた時間での得点効率は高くなります。
意味が分からない場合は現代語訳と単語へ戻り、意味は分かるが文法問題を落とす場合は助動詞・敬語へ移り、理解できているのに得点できない場合は問題演習で出題形式に慣れる、というように、自分がどこで止まっているかによって取り組む内容を切り替えてください。
全員が同じ順番で進める必要はなく、試験範囲の本文を実際に読んでみて、どこで説明が止まるかを確認することが出発点になります。

初見問題の市販問題集は後回し!学校内容の抜け漏れを無くす
不安から大学受験向けの市販参考書や初見問題集に手を広げると、どれも中途半端なまま試験当日を迎えることになりかねません。
定期テストは既習範囲の再現力を問う場であるため、初見の文章を読み解く力そのものは必須ではありません。
よくある失敗は、試験範囲外の単語や文法まで広く勉強し、その一方で授業プリントに未着手の問題が残ってしまうパターンです。
勉強時間は使っているのに、学校の指定範囲の確認が後回しになっている状態です。
なお、大学受験を見据えた初見文章の読解力を伸ばす長期的な学習法については、本記事とは別の観点で整理する必要があるため、ここでは深く扱いません。
まずは試験範囲表、授業ノート、配布プリント、学校指定ワークという手元の教材を優先してください。
古典だけでなく同じ定期テスト範囲に含まれる現代文の対策についても、「教科書の文章をもとに高得点をもぎ取るための定期テスト対策と勉強のコツ」をまとめたこちらの解説を参考に、学校教材を徹底的に消化していきましょう。
国語講師が教える古典勉強法!古文で「答えの根拠」を見る着眼点

古文は、訳を覚えることと、本文の根拠を説明できることの間にギャップが生まれやすい科目です。
ここでは音読・単語・文法・主語判定・解き直しまでを、根拠を軸に整理します。
- 音読から演習へ移る理解度の目安
- 現古異義語と多義語の文脈暗記
- 接続助詞と敬語による主語特定法
教科書の「音読」から「問題演習」へ切り替えるべき理解度の目安
音読は、声に出した回数ではなく、内容を説明できるかどうかで次に進むタイミングを判断してください。
すらすら読めることと、場面の内容を理解していることは別物です。
読み終えた後に「誰が何をした場面か」を説明できない場合、音だけを追っている可能性があります。
目安としては、教科書本文を現代語と同じくらいの滑らかさで通読でき、声に出すのと同時に脳内で正確な現代語訳がイメージできる状態が、問題演習へ移ってよいサインです。
加えて、現古異義語を文脈に合わせて識別できるか、重要な助動詞の意味を品詞分解の形で指摘できるかも合わせて確認すると、判断の精度が上がります。
一文または一場面ごとに音読を止め、「誰が」「何をした」かを自分の言葉で説明してみてください。
答えられなかった部分だけ、現代語訳や授業ノートへ戻ることで、無駄なく次の段階へ進めます。

古文の重要単語は「現古異義語」と「多義語」を文脈とセットで覚える
古文単語は、単語帳の周回や語呂合わせだけに頼るのではなく、本文の文脈とセットで覚えることが定期テストでは有効です。
現代語と意味が大きく異なる現古異義語(例:「おどろく」=目が覚める、はっとする)や、複数の意味を持つ多義語は、文脈から離して覚えると、テストで誤った訳を書いてしまう原因になります。
高校の古典で扱う単語量は、一般的な高校生用の単語帳では400〜600語程度がベースになるとされています。
中学の古文で必要とされる語数はおよそ100語程度とされることが多く、高校進学後に扱う量は大きく増える段階です。
中学時代の感覚のまま単語を覚えようとすると、高校では対応しきれなくなることがあります。
試験範囲の本文の中で、その単語がどの意味で使われているかを確認しながら覚えることで、記述問題での誤訳を防ぎやすくなります。

品詞分解で重要助動詞の意味と敬語の表す敬意の方向を整理する
助動詞と敬語は、文法単体の問題だけでなく、読解問題にも直結するため、本文中で判断する練習が欠かせません。
助動詞は、接続や活用形から意味を判定する必要があり、「る・らる」のように受身・尊敬・可能・自発など複数の意味を持つものは、文脈での判定が求められます。
敬語は、誰から誰への敬意かを整理することがポイントです。
地の文では作者から登場人物への敬意、会話文では話し手から会話内の人物への敬意を表すという基本ルールに沿って、尊敬語なら動作をする側、謙譲語なら動作を受ける側に矢印を書き込んでいくと、関係が整理しやすくなります。
授業ノートに残っている先生の板書から、頻出の助動詞や敬語表現を逆算して確認し、本文の該当箇所に印を付けながら整理する方法が実践的です。

接続助詞や敬語をヒントに本文中に省略された主語を正しく見抜く
古文で配点が高くなりやすいのが、動作の主体を問う問題です。
接続助詞と敬語を手がかりに、省略された主語を考えていきます。
「て」「で」「つつ」「ながら」の前後では、主語が同じである場合が多くあります。
「ば」「を」「に」「が」「とも」「ど」「ども」の前後では、主語が別の人物へ転換する場合が多くなります。
ただし、これらは絶対のルールではなく、あくまで主語を考えるための手がかりの一つであり、例外もあります。
これに加えて、動詞の直後にある敬語の種類も手がかりになります。
尊敬語があれば動作主が身分の高い人物、謙譲語があれば動作を受ける側が身分の高い人物である可能性が高いという傾向です。
主語を変えた選択肢や敬語の判断を問う問題で間違いが続く場合は、本文の動詞の直上に、省略されている主語を一つずつ書き加える練習を試してください。
「文章のどこを読めば答えが見つかるのか」という視点を、教科書本文の範囲内での主語探しに応用してみましょう。
定期テストの範囲を超えて、模試や大学入試といった「完全な初見長文でどう主語を特定していくか」という一歩進んだ実践テクニックを知りたい方は、「初見の入試長文でも迷わずに主語を追いかける具体的な古文の読解手順」を解説したこちらの受験用ロードマップを確認してください。
記述や選択肢など実際の「古典テスト問題」に合わせた得点対策
出題形式ごとに、意識するポイントを変えることで、限られた時間の中でも得点しやすくなります。
選択肢問題では、品詞分解や句法のルールに反した不自然な訳をしている選択肢を先に消去すると、正確さと処理スピードの両方が上がります。
記述問題では、訳を丸ごと書こうとするのではなく、単語・助動詞・主語のうち、設問が求めている根拠を優先して盛り込むことを意識してください。
以下は、出題形式ごとに確認すべきポイントの整理です。
- 訳を問う問題:本文中のどの語句が根拠になっているかを示せるか
- 文法問題:助動詞の意味・活用、敬語の敬意の方向を説明できるか
- 内容説明・理由説明問題:主語と場面の変化を本文から指し示せるか
- 選択肢問題:句法や文法のルールに反する選択肢から消去できているか
問題を解いた後は、正解しているかどうかだけでなく、根拠を説明できたかどうかも一緒に確認する習慣が、記述問題での失点を減らします。

学校ワークの答えだけを記憶してフリーズした時の正しい確認手順
準拠ワークを繰り返し解くうちに、問題そのものではなく、答えの位置や記号だけを覚えてしまう状態に陥ることがあります。
この状態になると、テスト本番で選択肢の並び順が変えられたり、出題される本文の範囲が少しずれたりしただけで、答えられなくなってしまいます。
起こりやすい不全のパターンを、4つに分けて整理します。
| パターン | 起きていること | 軌道修正の方向 |
|---|---|---|
| 表層記憶型 | 選択肢の並び順や解答欄の位置だけで正解を覚えている | 「なぜ正解なのか」を本文中の表現で書き出す |
| 現代語訳丸写し型 | ガイドやプリントの訳をそのまま写し、あらすじだけ記憶している | 単語と現代語訳を対応づけてマッピングする |
| 主語不在暗記型 | 人物関係をあいまいにしたまま本文を覚えている | すべての動詞の直上に省略された主語を書き加える |
| 作業としての音読型 | 声を出すだけで内容を噛み砕けていない | 一文ごとに意味を自分の言葉で説明する |
この4分類のどれに近いかを自分で振り返ることで、答えを覚え直すのではなく、本文中の根拠を確認する勉強に切り替えられます。
解答を隠し、なぜその答えになるのかを口頭で説明できるようにする練習が、応用力につながります。
漢文の定期テスト勉強法!白文の訓点付けと書き下し文の対策

漢文は古文とは異なる性質を持つため、同じ勉強法をそのまま当てはめると非効率になります。
返り点の基本ルールと、白文からの反復練習を中心に整理します。
- 返り点に従う基本の視線移動ルール
- 白文への自力での訓点付与練習
基本の返り点ルールを再確認し文字の並び順と目の動きを掴む
返り点は、記号として視覚的に丸暗記するのではなく、「上から順に読み、戻れの指示があったら戻る」という基本法則として理解することが近道です。
レ点、一二点、上中下点は、それぞれ視線をどこへ戻すかのルールが決まっているだけで、覚える情報量自体はそれほど多くありません。
英語の語順と似た構造を持つ部分もあり、記号的なルールが明快であることが、直前期の短時間対策に向いている理由です。
範囲になっている白文を一つ選び、返り点に従って実際に目を動かしながら読む練習を、短時間でも繰り返し行うことが基礎固めになります。

範囲の白文で「訓点を付ける」「書き下し文にする」演習の反復
漢文の定期テストで得点比率が高いのが、白文に自分で訓点を付ける問題と、書き下し文を作る問題です。
範囲の白文をコピーするかノートに書き写し、何も見ない状態で返り点と送り仮名を書き込む練習を繰り返してください。
書き下し文にする際は、名詞・動詞・形容詞など意味を持つ実詞は漢字のまま残し、助詞や助動詞にあたる部分、再読文字の2回目に読む部分はひらがなに直すというルールに沿って進めます。
この変換ルールを取り違えることが、テストで最も減点されやすい箇所になります。
授業ノートに書かれた完成形の書き下し文をただ目で追うだけでは、この変換作業は身につきません。
自力で白文から書き下すところまでを、範囲内で反復することが重要です。
【時間別】古典のテスト前日・一夜漬けで点数を最大化する手順

残り時間が少なくなるほど、何を優先し、何を諦めるかの判断が得点を左右します。
ご家庭で理解度を確認する場合は、時間ではなく、本文の内容を本人が説明できるかを優しく問いかけてみてください。
- 暗記系知識への集中と睡眠時間の確保
- 家庭でできる口頭あらすじチェック
テスト前日の夜は「覚えれば確実に取れる知識と授業内容」へ絞る
前日は新しい教材に手を出さず、覚えればその場で得点になる知識に絞ることが優先です。
前日は全範囲をやり直さず、次のチェックリストを上から順番に確認してください。
- 試験範囲表を確認し、未完成のプリントを特定したか
- 覚え直せば得点になる知識(単語・助動詞・句法)の抜けを確認したか
- 学校ワークで間違えた問題だけをピンポイントで解き直したか
- 新しい市販の教材や初見問題に手を広げていないか
- 認知能力を保つため、徹夜を避けて最低限の睡眠時間を確保したか
理解に時間がかかる箇所は前日の前半までに確認し、夜の後半は語彙、漢字、漢文の句法、ワークの間違い直しといった暗記系の内容に集中させます。
一夜漬けが一定の効果を発揮することもありますが、睡眠時間を完全にゼロにする徹夜は、翌日の集中力や判断力を著しく低下させ、品詞分解や返り点の判定でケアレスミスを誘発しやすくなります。
どれほど時間が足りなくても、記憶を定着させるための最低限の睡眠時間は確保してください。
前日は全範囲を浅くなぞるのではなく、試験範囲と自分の抜けが重なる箇所から埋めていくことが、限られた時間での現実的な進め方です。

保護者が家庭で見抜くべき子供の「作業としての音読」と手詰まり
声を出して読めているからといって、内容を理解しているとは限りません。
勉強時間や暗記した量だけで判断せず、本人が意味や根拠を説明できるかを見ることがポイントです。
家庭で子供の理解度を確認する場合は、音読の回数ではなく、読んだ内容を本人が説明できるかを見てください。
音読が終わった後、「今の段落、現代の言葉で言うとどういう話だった?」と一つだけ聞いてみると、理解度を確認しやすくなります。
答えに詰まる場合は、意味の理解が追いついていないサインです。
家庭で確認する際の目安です。
- 音読後に場面の内容を自分の言葉で説明できるか
- 「これは誰が誰に言ったセリフ?」に答えられるか
- 「て」の前後で主語が変わっていないか気づいているか
- 勉強時間ではなく、説明できる範囲が増えているか
答えに詰まった場合は、怒らずに「本文のどこに書いてある?」と根拠を探させる声かけが、作業としての音読から抜け出すきっかけになります。
古典のテスト勉強に関するよくある質問【Q&A】

古典の勉強法について、特に相談が多い質問をまとめました。
範囲や状況によって答えが変わる部分は、判断の目安として参考にしてください。
Q1. 定期テストの古典の勉強時間は1日何時間くらい確保すべき?
時間そのものを目標にするのではなく、「この範囲の本文を口頭で訳せる状態」など、完了基準で計画を立てることをおすすめします。
同じ1時間でも、何を確認できたかによって進み具合は大きく変わります。
他の教科とのバランスを見ながら、試験範囲の本文を説明できる状態に近づいているかを基準にしてください。

もし限られた時間の中で「学校の授業や自学自習だけでは古典の記述や文法を効率よく消化できない」と感じる場合は、個人のつまずきに合わせて24時間いつでも質問や添削を受けられる「大学受験の現代文を攻略する近道となるおすすめのオンライン国語塾・個別指導塾の比較特集」を参考に、プロの指導環境を活用するのも一つの手です。
Q2. 学校の教科書ガイドは定期テスト対策に買った方がいい?
教科書ガイドは、予習や家庭での答え合わせには役立ちますが、最初から訳をそのまま書き写すだけの使い方は避けてください。
主要な教科書ガイドの正規販売価格は、出版社によっておおむね2,750円〜3,520円程度とされています(価格は改訂などにより変動する可能性があります。
例:第一学習社版に対応するガイドが3,520円、東京書籍版に対応するガイドが3,080円、数研出版版に対応するガイドが2,750円、筑摩書房版に対応するガイドが3,080円など)。
購入を検討する際の目安にしてください。
ガイドの訳を確認しながら、自分で品詞分解や根拠の確認を行う使い方であれば、答え合わせの手段として有効に活用できます。

Q3. 中学生の古典の定期テスト対策は高校生と何が違いますか?
中学の古文は、必要な単語数や文法の範囲が高校に比べて限定的です。
高校の古典では単語量が数百語規模へ増え、品詞分解や敬意の方向といった文法的な根拠が正確に求められるようになります。
中学時代になんとなくの暗記で乗り切れていたとしても、高校では同じやり方のままだと対応しきれなくなることがあります。
学校から指定された範囲を基準に、単語と文法を本文と結び付けて確認する習慣を早めに作ることが大切です。

Q4. 現代の国語や言語文化といった新しい科目でも古典の勉強法は同じ?
科目名が「言語文化」や「古典探究」に変わっていても、定期テストで問われる基本文法・句法・返り点・正確な現代語訳という出題の骨格は変わりません。
「言語文化」は高校1年で学ぶ共通必須科目、「古典探究」は高校2年以降に扱われる科目として位置づけられていますが、いずれも学校の授業内容と教科書範囲がテストの基準になる点は共通しています。
授業ノートの復習、白文練習、学校ワークの演習という基本的な進め方を、そのまま適用して問題ありません。
まとめ:古典定期テスト勉強法|訳の丸暗記は危険?前日でも間に合う優先順位

最後に、この記事で確認してきたポイントを振り返り、テスト直前に何を優先すべきかを整理します。
出題範囲の本文と授業内容を正しく理解するための重要ポイント
古典の定期テストは、本文と現代語訳をそのまま覚えることがゴールではありません。
現代語訳を説明できるだけでなく、その根拠を本文中から示せる状態を目指すことが、応用問題への対応力につながります。
古文では主語特定のプロセス、漢文では書き下し文への変換プロセスが、それぞれの科目で特に配点の高い部分です。
授業ノートとプリントを最優先にしながら、この2つのプロセスに抜け漏れがないかを確認してください。
テスト直前の限られた時間で迷ったときの判断基準と次の行動
時間が足りないと感じたときほど、完璧を目指すよりも、目の前の教材から確実に得点化できる部分を一つずつ埋めていくことが、結果的に安定した得点につながります。
試験範囲の本文を読み、意味・単語・文法・主語・設問のどこで説明が止まるかを確認し、止まった場所から勉強を始めてください。
前日であれば、漢文の句法や暗記系の内容から優先し、古文の主語判定は残った時間で取り組む、という順番も一つの目安になります。
最初からすべてをやり直す必要はありません。
今の自分がどこまでできていて、どこから戻ればいいのかが分かれば、それだけで次の一歩を選べるはずです。
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古典定期テスト勉強法を解説した執筆者のプロフィール

※この記事は、国語の指導経験が豊富な久我彩葉が執筆しています。学習塾で高校生の定期テスト対策や高校・大学受験指導に携わった経験をもとに、実践的な読解法や学習法をわかりやすく解説しています。
久我彩葉は、学習塾高校生を対象に国語指導を担当してきました。定期テスト対策や高校・大学受験指導の経験をもとに、小説文・論説文・古文・漢文の読解力を伸ばす指導が得意です。
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中学受験や高校受験に向けた塾選び、日々の家庭学習でお悩みの方に向けて、姉妹サイトの「塾オンラインドットコム」でも情報を発信しています。
小・中学生向けの効率的な勉強法や、後悔しない塾の選び方など、日々の学習管理に役立つ情報を分かりやすくまとめています。あわせて参考にしてください。
