総合型選抜プレゼンテーションの作り方|構成・原稿・スライド準備手順

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総合型選抜のプレゼンテーションを控えていると、練習を始めた段階で「10分以内のはずが5分しか話せない」「この内容で本当に足りているのか」と不安になることがあります。
時間の長さや見栄えのよいスライドを整える前に、まず確認したいことがあります。
それは、志望大学が示す条件と、自分の課題意識・結論・根拠・大学での学びが一本につながっているかという点です。
プレゼンの準備は、次の順番で進めると整理しやすくなります。
- 募集要項の条件を確認する
- 課題意識と結論を決める
- 構成を組み立てる
- 原稿を作る
- 資料・スライドを作る
- 実際に話して修正する
この記事では、個別指導塾の現場で総合型選抜・学校推薦型選抜のプレゼン原稿やスライドを添削してきた経験をもとに、条件確認から本番前の最終チェックまでを順番に解説します。
記事のポイント
- 募集要項で最初に確認するポイント
- 構成・原稿・スライドの作り方
- 5分で終わるときの見直し方
- 本番前に確認したいチェック項目
総合型選抜プレゼンは最初に募集要項の3条件を確認する

原稿やスライドを作り始める前に、志望大学の募集要項で確認しておきたい条件があります。
私が指導時に最初に確認していたのは、次の3点です。
- 発表形式・使える機材や資料
- 発表時間の記載
- 大学が公表している評価の着眼点
この確認を後回しにすると、形式に合わない資料を作ってしまい、直前に修正が必要になることがあります。
発表形式と使える機材・資料を確認する
総合型選抜のプレゼンテーションは、大学・学部・選抜方式によって求められる形式が異なります。
PowerPointなどのスライドを使う形式もあれば、ポスター、紙資料、レジュメなど、別の形式が指定される場合もあります。
大学によっては、スライドではなくポスターを用いたプレゼンテーションを指定しているケースもあります。
確認したいのは、例えば次の項目です。
- 自分のPCを持ち込めるか
- 大学側のPCを使うのか
- USBメモリなどでデータを提出するのか
- 紙資料を配布できるか
- ポスターなど指定された媒体があるか
「プレゼンだからPowerPointを作る」と先に決めるのは避けた方が安全です。
私も、スライド作成に入る前に、まず持ち込み機材の可否や提出資料の形式を確認するよう指導していました。
発表形式は大学・選抜方式・年度によって変わる可能性があるため、志望する選抜方式の最新募集要項を確認することが出発点です。
「○分以内」と「○分程度」の違いを確認する
募集要項に書かれた時間の表現も確認します。
「10分以内」「10分程度」などの表記だけを見て、許容される時間幅や超過時の扱いを一律に判断することはできません。
大学・選抜方式によって、
- ベルなどの合図があるか
- 制限時間で打ち切られるか
- 発表と質疑応答が別枠か
- 発表と質疑応答を合わせた時間なのか
といった運用が異なるためです。
「○分程度だから多少超えてもよい」「○分以内なら短くても問題ない」と自己判断するのではなく、募集要項に加えて、受験者心得や試験実施要領まで確認しておきましょう。
私が確認をすすめる際も、募集要項本体だけでなく、受験者向けの案内まで見るようにしていました。
大学が示す評価の着眼点を確認する
大学によっては、募集要項や入試結果の講評などで、プレゼンや質疑応答について確認する観点を示している場合があります。
例えば、
- 課題に対して自分の考えを示せているか
- 根拠を使って説明できているか
- 結論までの論理がつながっているか
- 質問に対して自分の考えを説明できるか
といった内容です。
評価観点は大学・学部・選抜方式によって異なります。
一般的な「プレゼンが上手いかどうか」ではなく、志望大学が公表している評価観点や講評があれば、そちらを優先して確認してください。
私が原稿の方向性を見るときも、大学側の条件と、生徒が用意した結論・根拠がずれていないかを確認していました。
構成を作る前に課題意識とプレゼンの結論を決める

募集要項の条件を確認したら、次はスライドの見た目やテンプレートよりも先に、自分が何を主張するのかを固めます。
ここが曖昧なまま構成へ進むと、後から原稿や資料を大きく直すことになりやすくなります。
「大学で何を研究したいか」を一言にする
私が添削に入る前によく確認していたのが、
「一言で言うと、大学で何を解決・研究したいのか」
という問いです。
ここに短く答えられない場合、テーマが広すぎるか、まだ自分の結論が固まっていない可能性があります。
例えば、
「地域活性化について研究したい」
だけでは範囲が広すぎます。
一方、
「買い物が難しい高齢者を支える地域交通の仕組みを研究したい」
まで絞れると、その後に必要な背景や根拠も見えやすくなります。
構成テンプレートやPREP法は、この軸を決めた後に使う道具です。
先に決めるべきなのは、自分が何を伝えたいのかという軸です。
課題に対する自分の提案・結論を決める
社会課題や研究テーマについて調べた内容を並べるだけでは、調査報告のようになりやすくなります。
大切なのは、調べた事実を踏まえたうえで、
「自分はどう考えるのか」
まで示すことです。
例えば、
「高齢化が進んでいます。買い物弱者が増えています」
だけで終わるのではなく、
「この課題に対して、移動販売と地域コミュニティを連携させる仕組みを提案します」
まで言える状態を目指します。
私が添削してきた中でも、現状分析は十分なのに、自分の提案や結論が抜けているケースがありました。
結論を先に固めておくと、その結論を支えるために何を調べればよいかも見えてきます。
志望理由書・アドミッションポリシーとつなげる
プレゼンテーションと志望理由書は、完全に別のものとして準備するのではなく、出願全体の軸がつながっているかを確認します。
私は指導の中で、提出済みの志望理由書に書かれた将来像や問題意識と、プレゼンの内容がずれていないかを確認していました。
例えば、志望理由書では地域創生を掲げているのに、プレゼンでは全く関係のないテーマだけを扱ってしまえば、出願全体として何を学びたいのかが見えにくくなります。
志望理由書の内容自体を見直す必要がある場合は、志望理由書800字の例文|構成・書き方・1000字との違いで、経験・問題意識・大学での学びをつなぐ構成を確認できます。
確認する流れは、次のように考えると整理しやすくなります。
大学が求めること
→ 自分の課題意識
→ プレゼンの結論
→ その根拠
→ 大学で学びたいこと
志望理由書の書き方そのものをここでやり直す必要はありません。
プレゼンの結論が、志望理由書やアドミッション・ポリシー、大学で学びたいことと矛盾していないかを確認します。
総合型選抜プレゼンの構成は結論と根拠から組み立てる

課題意識と結論が固まったら、それを聞き手が追いやすい順番に並べます。
型を先に決めるのではなく、結論を伝えるために必要な情報を整理する考え方です。
結論・背景・根拠・大学での学びを並べる
基本となる流れは、次の4つです。
- 結論・問題意識
- 背景・現状
- 結論を支える根拠
- 大学でさらに学びたいこと
例えば、買い物弱者の問題をテーマにするなら、
「高齢者の買い物機会を支える仕組みが必要だ」
↓
「地域では店舗減少と高齢化が進んでいる」
↓
「調査や体験から○○という課題が分かった」
↓
「そこで○○を提案する」
↓
「大学では地域政策の観点から実現可能性を研究したい」
という流れが考えられます。
重要なのは、調べた情報を全部入れることではありません。
最初に決めた結論を支える情報を選び直すことです。
PREP法は構成を整える補助として使う
PREP法は、
| 要素 | 意味 |
|---|---|
| Point | 結論 |
| Reason | 理由 |
| Example | 具体例 |
| Point | 結論 |
の順に説明する方法です。
総合型選抜でも使えますが、プレゼン全体を無理にPREP法へ当てはめる必要はありません。
例えば、根拠を説明する部分だけ、
「私は○○と考えます」
→「理由は○○です」
→「実際に○○という調査結果があります」
という順番にすると、説明を整理しやすくなります。
私が添削で確認していたのも、型を使えているかどうかより、課題意識・結論・根拠が一本につながっているかという点でした。
PREP法は、その内容を整理する補助手段として使う程度で十分です。
5分・10分は各パートの時間を先に割り振る
制限時間が決まっている場合は、原稿を書き始める前に、大まかな時間配分を決めておくと調整しやすくなります。
練習用の一例として、
- 導入・結論:全体の10〜15%程度
- 背景・根拠・提案:60〜70%程度
- 大学での学び・結び:15〜20%程度
と分ける方法があります。
話す速さを1分あたり250〜300字程度と仮定すると、原稿量は5分で約1,200〜1,500字、10分で約2,500〜3,000字が一つの目安になります。
これらは大学入試共通の基準ではありません。
図表を説明する時間や間の取り方、話す速さによって大きく変わります。
文字数や割合だけで完成度を判断せず、実際に声に出して時間を測りながら調整してください。
総合型選抜プレゼンの原稿は自分の根拠を入れて作る

構成が決まったら、実際に話す文章へ落とし込みます。
ここで重要なのは、一般論だけで終わらせず、自分自身の根拠を入れることです。
一般論ではなく自分の調査・体験を根拠にする
統計や文献などの客観的データは、根拠として役立ちます。
それだけを並べると、「調べたことの紹介」になりやすくなります。
自分が実際に調べたことや経験したことも組み合わせます。
例えば、
- 現地へ行って観察した
- 当事者へ話を聞いた
- アンケートを実施した
- 自分で実験した
- 課外活動を通じて課題を経験した
といった材料です。
私が添削で確認していたのも、「自分にしか説明できない根拠があるか」という点でした。
すべてを独自調査でまかなう必要はありません。
公的データと自分の体験・調査を組み合わせると、なぜその結論に至ったのかを説明しやすくなります。
大学での学び・研究計画まで結論につなげる
原稿の後半では、自分の結論を大学でどのように深めたいかまでつなげます。
「大学で経済学を学びたい」
だけでは、どの大学にも当てはまりやすい表現です。
そこで、
- どの分野を学びたいのか
- どの授業・研究領域と関係するのか
- 何をさらに検証したいのか
まで具体化します。
私は、志望理由書に書いた将来像と、プレゼンの結論、大学での研究計画が矛盾していないかも確認していました。
面接官が志望理由書の内容をすべて把握している前提で話す必要はありません。
プレゼンだけを聞いても論理が通る状態にしておくことが大切です。
出だしは結論や問題意識が伝わる形にする
出だしでは、長い挨拶よりも、何について話すプレゼンなのかを早めに示します。
例えば、次のような違いです。
伝わりやすい例
「〇〇市では、高齢者の買い物機会が減少しています。私はこの課題に対し、移動販売と地域コミュニティを組み合わせた支援方法を提案します。」
避けたい例
「はじめまして。〇〇高校の〇〇です。本日は貴重な機会をいただきありがとうございます。私は以前から地域問題に興味があり……」
後者が必ず間違いというわけではありません。
制限時間が短い場合は、本題へ入るまでの挨拶が長いほど、根拠や提案に使える時間が減ります。
冒頭で問題意識や結論の方向性が伝われば、聞き手もその後の話の筋を追いやすくなります。
締めは結論と大学で取り組みたいことに戻す
締めでは、新しい話題を加えるのではなく、冒頭で示した結論へ戻ります。
例えば、
「以上のことから、私は〇〇という課題に対して〇〇という方法を提案します。貴学では〇〇の観点から、この方法の実現可能性をさらに研究したいと考えています。」
という形です。
単なるお礼や合格への意気込みだけで終えるのではなく、自分の結論と、その先にある大学での学びをつなげます。
プレゼン資料・スライドは口頭説明と役割を分ける

原稿が固まったら資料を作ります。
資料の役割は、話す内容をすべて文字にすることではありません。
根拠や図表など、口頭だけでは伝わりにくい情報を補うことです。
スライドに原稿全文を書かない
私が実際の指導でよく修正していたのが、原稿をそのままスライドへ貼り付けているケースです。
文章が多いと、発表中に画面の文字を追い、そのまま棒読みしやすくなります。
例えば、
修正前
「地域では高齢化率が上昇しており、店舗数も減少していることから、買い物弱者への対策が必要で……」
と文章をそのまま表示する。
修正後
- 高齢化率のグラフ
- 店舗数減少の数値
- 「買い物機会」というキーワード
だけを表示する。
説明は本人が口頭で補います。
スライドを「読む資料」から「話を支える資料」へ変えるイメージです。
グラフ・キーワード・写真で根拠を見せる
棒読みになっていた受験生には、スライドの情報量を減らす修正も行っていました。
例えば、
- 根拠となるグラフ
- 覚えてほしいキーワード
- 自分が活動した現場の写真
などに絞ります。
実際に情報量を減らすことで、画面の文章を読むのではなく、自分の言葉で理由や背景を説明しやすくなった例がありました。
この修正をすれば評価が上がる、合格できるという意味ではありません。
スライドと口頭説明の役割を分け、自分の考えを説明しやすい状態へ整えるための方法です。
PowerPoint以外の指定形式にも合わせる
総合型選抜のプレゼンは、PowerPointが必須とは限りません。
大学によっては、ポスター、紙のレジュメ、指定様式の資料などが使われます。
指定形式がスライドではないのに、PowerPointでのアニメーションや画面切り替えを前提に準備しても、そのまま本番では使えません。
そのため、資料を作り始める前に、
「何を作るか」
ではなく、
「大学から何を使うよう指定されているか」
を確認します。
最新年度の募集要項や試験実施要領に書かれた形式を最優先にしてください。
スライドと自分の言葉を同じ内容にしない
資料と口頭説明は、役割を分けると整理しやすくなります。
一例として、
スライド
- データ
- グラフ
- 写真
- キーワード
- 結論の要点
口頭説明
- そのデータを選んだ理由
- 調査で気づいたこと
- 自分の考察
- 結論に至った経緯
- 大学で深めたいこと
という分け方です。
私も添削では、「スライドを見なくても自分の言葉で話の筋を説明できるか」を確認していました。
画面に表示した文章をそのまま読んでいる場合は、資料と話す内容を分け直す余地があります。
10分以内で5分しか話せないときは内容を診断する

「10分以内と言われたのに、練習したら5分で終わった」という相談は、指導現場でも何度も受けてきました。
この場合、時間だけを見て「短すぎるから増やす」と決めるのではなく、内容の不足を確認します。
短いだけで不利とは一律に判断できない
指定時間より短いからといって、それだけで不利になるとは一律に判断できません。
まず募集要項を読み、最低時間の指定や発表方法などの条件を満たしているかを確認します。
そのうえで、
- 結論
- 根拠
- 自分の調査や体験
- 大学での研究計画
に不足がないかを点検します。
私も「10分以内なのに5分」「5分指定なのに2分半」といった相談では、時間の長さだけで修正の要否を決めていませんでした。
内容が足りないのか、すでに簡潔にまとまっているのかを分けて考えていました。
結論・根拠・研究計画がそろっているか確認する
私が「大きく内容を足さなくてもよい」と判断していたのは、必要な要素がそろっている場合です。
例えば、
- 課題への結論が明確
- 結論を支える根拠がある
- 自分の調査・体験がある
- 志望大学で何を深めたいか説明できる
といった状態です。
これらがそろっているなら、時間を埋める目的で前置きや一般論を足す必要はないと考えていました。
これは私が指導時に使っていた判断基準です。
大学共通の採点基準ではないため、最終的には志望大学の募集要項を優先してください。
一般論や感想だけなら内容不足を疑う
反対に、5分で終わる原因が「説明すべき内容そのものが足りない」ケースもあります。
自分のプレゼンを、次の表で確認してみてください。
| 診断項目 | そのままでもよい可能性があるケース | 修正・追加した方がよいケース |
|---|---|---|
| 課題への結論 | 何を解決・研究したいかが一言で説明できる | 現状を紹介するだけで自分の提案がない |
| 根拠 | 自分の調査・体験や具体的データがある | ネットの一般論や感想だけ |
| 志望校との接続 | 大学で何を深めたいか説明できる | どの大学でも当てはまる内容 |
| 志望理由書との整合 | 問題意識や将来像がつながっている | 志望理由書とテーマが大きくずれている |
| 説明の完成度 | 必要な前提を説明したうえで簡潔 | 根拠や説明を省略したため短い |
右側に当てはまる項目が多ければ、単純に話す時間を増やすのではなく、その部分を深掘りします。
時間を埋めるためだけに話を増やさない
発表時間が余ると、不安から前置きや一般論を加えたくなります。
しかし、関係の薄い内容を追加すると、結論が見えにくくなることがあります。
追加するなら、
- 根拠となる調査結果
- 自分が経験したこと
- 結論に至った理由
- 大学でさらに検証したいこと
など、プレゼンの軸を強くする情報を優先します。
「何分話したか」ではなく、「なぜその結論になったのかを説明できているか」を見直す方が、修正箇所を見つけやすくなります。
原稿やスライドを自分だけで判断するのが難しい場合は、総合型選抜のプレゼン対策に対応している専門塾へ相談する方法もあります。
模擬プレゼンで棒読み・時間・質疑応答を修正する

原稿と資料ができたら、実際に声に出します。
読むだけでは分からなかった時間のずれや説明不足が見つかる段階です。
録画して目線・速度・聞き取りやすさを確認する
スマートフォンで録画すると、自分では気づきにくい癖を確認できます。
特に見るのは、
- 画面ばかり見ていないか
- 早口になっていないか
- 声が聞き取りにくくないか
- 図表を示すタイミングがずれていないか
- 話が止まる場所がないか
といった点です。
話し方の細かなテクニックを増やすより、聞き手が内容を追える状態かを確認します。
原稿ではなく要点だけで話す練習をする
原稿を一言一句暗記すると、一か所忘れただけで次の言葉が出なくなることがあります。
私が棒読みを直す際に使っていたのは、各パートの「核になる一文」だけを押さえる方法です。
例えば、
- 問題は何か
- 自分の結論は何か
- 最も重要な根拠は何か
- 大学で何を深めるか
を覚えます。
言い回しが少し変わっても、これらの要点がつながっていれば、プレゼン全体の筋は崩れにくくなります。
第三者に聞いてもらい伝わらない部分を直す
自分では分かっている内容ほど、説明を省いてしまうことがあります。
そのため、先生や家族などに一度聞いてもらい、
「どこが分かりにくかったか」
を確認する方法も有効です。
特に聞きたいのは、
- 結論が何か分かったか
- なぜその結論なのか伝わったか
- 知識がない人でも背景を理解できたか
- 大学で何を研究したいか分かったか
という点です。
結論を変える必要がなくても、説明の順序を直すだけで伝わりやすくなることがあります。
質疑応答は結論と根拠から想定質問を作る
想定質問は、プレゼンの内容から作ります。
例えば、
- なぜその結論に至ったのか
- 別の方法ではだめなのか
- そのデータをどう解釈したのか
- 調査にはどのような限界があるのか
- 大学で具体的に何を検証したいのか
といった質問です。
特に、自分が強く言い切っている部分や、根拠が一つしかない部分は、さらに説明できるよう準備しておきます。
ここでは面接全般の質問を大量に覚える必要はありません。
プレゼンで自分が述べた結論と根拠を、一段深く説明できるようにしておきましょう。
本番前に確認する総合型選抜プレゼン完成度チェック

本番前は、新しい情報を追加し続けるより、これまで作った内容が条件を満たしているかを点検します。
募集要項の条件をすべて満たしているか
- 発表形式を確認した
- 使用できる機材・資料を確認した
- 発表時間の条件を確認した
- 受験者心得・試験実施要領も確認した
- 公表されている評価観点があれば確認した
結論と根拠を一言ずつ説明できるか
- 「大学で何を研究したいか」を一言で言える
- 自分の結論を一言で説明できる
- その結論に至った最大の根拠を説明できる
- 自分の調査・体験がどこに関係するか分かる
志望理由書とプレゼン内容がつながっているか
- 志望理由書と問題意識が矛盾していない
- 将来やりたいこととプレゼンの結論がつながっている
- 大学で学びたいことへ自然につながっている
志望理由書と全く同じ内容にする必要はありません。
提出書類で示した問題意識を、プレゼンでさらに具体化できているかを見るイメージです。
資料なしでも自分の言葉で理由を説明できるか
- スライドを読み上げなくても話せる
- 言い回しを忘れても要点から再開できる
- 図表の意味を自分の言葉で説明できる
- 「なぜ?」と聞かれたとき根拠を説明できる
すべてを完璧に暗記するためのチェックではありません。
空欄になった項目を、本番までの修正優先順位として使ってください。
チェックしても修正方法が分からない場合は、プレゼン原稿・資料・質疑応答まで第三者に見てもらう方法もあります。
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【Q&A】総合型選抜プレゼンのよくある質問

総合型選抜のプレゼン準備で、受験生から特によく受ける疑問をまとめました。
PowerPointの必要性や資料の枚数、原稿暗記、質疑応答の対応など、本番直前に迷いやすいポイントを解消します。
Q. PowerPointは必ず作る必要がありますか?
A. 必ずしもPowerPointが必要とは限りません。
大学・学部・選抜方式によって、スライド、紙資料、ポスターなど指定される形式は異なります。
募集要項や試験実施要領に指定がある場合は、その形式を最優先にしてください。
Q. 資料が1枚だけでも内容不足になりませんか?
A. 資料が1枚という理由だけでは、内容不足かどうかは判断できません。
その1枚に根拠となるデータや図が整理され、結論や理由を口頭で説明できるのであれば、枚数を増やすこと自体が目的ではありません。
資料の枚数指定がある場合は、大学の条件に従います。
Q. プレゼン原稿は全部暗記した方がいいですか?
A. 一言一句を丸暗記する必要はありません。
結論・根拠・大学で学びたいことなど、話の核を押さえておく方が、途中で言葉が変わっても立て直しやすくなります。
原稿を覚えることより、「なぜそう考えたのか」を自分の言葉で説明できる状態を目指します。
Q. 質疑応答で答えが分からない場合はどうしますか?
A. 分からないことを、知っているように取り繕う必要はありません。
現時点で分かっている範囲を伝えたうえで、
「その点は十分に調査できていません」
「現時点では○○まで確認しています」
「今後○○の観点からさらに調べたいと考えています」
というように、分かっていることと分かっていないことを分けて答えます。
無理に答えを作るより、自分がどこまで理解しているかを説明できるようにしておきましょう。
まとめ|総合型選抜プレゼンは条件確認から始める

記事の重要ポイント
総合型選抜のプレゼンテーションを仕上げる流れは、募集要項の条件を確認することから始まります。
そのうえで、
募集要項の確認
→ 課題意識と結論
→ 構成
→ 原稿
→ 資料
→ 模擬プレゼン
の順番で準備します。
軸になるのは、
大学が求めること
→ 自分の課題意識
→ 結論
→ 根拠
→ 大学での学び
がつながっているかという点です。
迷ったときの判断基準と次の行動
「10分なのに5分しか話せない」「スライドが少ない」と不安になったときも、時間や枚数だけで良し悪しを決める必要はありません。
大学の条件を満たしているかを確認したうえで、
- 自分の結論があるか
- 根拠を説明できるか
- 自分の調査や体験があるか
- 志望理由書と矛盾していないか
- 大学での学びへつながっているか
を見直します。
不足している項目が見つかったら、時間を埋めるための文章を増やすのではなく、その部分を深掘りします。
すでに原稿やスライドができている場合は、本番前チェックを一つずつ確認し、空欄になった項目から修正してください。
執筆者プロフィール

※この記事は、総合型選抜・学校推薦型選抜に精通した神崎悠真が執筆しています。志望理由書や自己PR、活動報告書、面接、小論文など、出願から選考までに必要な対策について調査・分析した知見を記事に反映しています。
神崎悠真は、総合型選抜・学校推薦型選抜を中心に、大学ごとの入試制度や選考方法、出願書類、面接・小論文対策などの情報を整理・分析しています。受験生が「何を、いつまでに準備すればよいのか」を具体的に判断できる、わかりやすく実践的な情報提供を心がけています。
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