日本史探究の勉強法|何から始める?つまずき別に正しい順番を解説

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教科書を読んでも歴史の流れがつかめず、一問一答を繰り返しても模試では点が取れない。
何からやり直せばよいのか分からず、焦っている人も多いのではないでしょうか。
日本史探究は、細かい用語を増やす前に、通史・用語・問題演習のどこでつまずいているかを見分けることが大切です。
多くの人が、流れを理解しないまま暗記へ進み、知識を問題で使えない状態になります。
この記事では、ゼロから始める正しい順番、教科書を読んだ後の確認方法、一問一答や問題集へ進む目安、定期テストと大学受験で勉強法を分けるポイントを解説します。
今の自分に必要な勉強を判断するところから始めましょう。
記事のポイント
- ゼロからの学習手順と正しい勉強の順番がわかる
- 通史の流れを口頭で説明できるかが定着の目安
- 間違えた問題は答えではなく通史に戻って復習する
- 定期テストと大学受験で勉強法を切り替える
日本史探究はゼロから何を始める?正しい手順と全体像

日本史探究を始めるとき、多くの人が用語の暗記から手をつけてしまいます。
点数につながる勉強法はここから始まりません。
最初につまずく原因は通史の理解不足
日本史探究で最初につまずく原因は、細かい用語を覚えきれないことではありません。
古代から近現代までの大きな流れをつかめていないことです。
指導現場でも、通史の全体像をつかむ初期段階でつまずく生徒が多く見られました。
人物名や年代だけを先に覚えようとすると、次のような状態になりやすいためです。
- 出来事の前後関係が分からない
- 人物名と時代背景が結び付かない
- 原因と結果を説明できない
- 正誤問題や年代整序で迷ってしまう
そのため、用語暗記を始める前に、古代から近現代までを一度通して学び、各時代がどのようにつながっているかを把握することが大切です。
この段階では、すべての人物名や年代を細かく覚える必要はありません。
まずは、次の3点を意識して大きな流れをつかみます。
- なぜその出来事が起きたのか
- 何が起きたのか
- その結果、次の時代にどのような影響があったのか
文部科学省の学習指導要領解説(地理歴史編)でも、日本史探究では歴史資料を活用しながら、歴史的事象の推移や相互の因果関係を考察する活動が示されています。
用語を単体で覚えるだけでなく、前後の出来事や因果関係と結び付けて理解することが、日本史探究の土台になります。

▶【文部科学省】高等学校学習指導要領に関するQ&A(地理歴史)
通史・用語・問題演習の3段階で進める
日本史の学習は、大きく3つの段階に分けて考えると進め方が整理しやすくなります。
段階を飛ばして先へ進むと、後でつまずきやすくなります。
各段階の役割と、次へ進んでよい判定基準を整理します。
| 学習段階 | 主な役割 | 使用する主教材の例 | 次の段階へ進む判定基準 |
|---|---|---|---|
| 1. 通史理解 | 古代〜近現代の流れ・因果関係を把握する | 教科書、講義系参考書(実況中継シリーズなど) | 歴史のストーリーを自分の言葉で口頭説明できる |
| 2. 用語定着 | 必須用語と歴史的出来事を結び付ける | 一問一答(山川、東進など) | 赤シートで隠しても、時間をかけずに答えられる |
| 3. 問題演習 | 文章や史料の中で知識を使う練習をする | 標準問題集、共通テスト・二次過去問 | 誤答の理由を解説文や通史に戻って説明できる |
段階を飛び越えて一問一答や問題集から始めると、その場では覚えたつもりでも、初見の問題で知識を使えない状態が続きます。
今どの段階にいるかを先に確認してから、次に使う教材を決める。
教材を先に決めるのではなく、状態を先に確認する順番を意識してください。
今のつまずきから最初にやることを判断する
自分がどの段階でつまずいているかは、次の3つの問いで確認できます。
当てはまる項目が、今すぐ取り組むべき学習です。
- 流れを説明できるか:古代から近現代までの出来事を、原因と結果を含めて口頭で話せるか
- 用語を思い出せるか:重要人物や出来事の名前を聞いて、その時代や背景をすぐに結び付けられるか
- 問題で使えるか:覚えた用語を、正誤問題や史料問題の文脈の中で正しく判断できるか
「流れを説明できない」なら通史学習へ、「用語が出てこない」なら一問一答へ、「問題で使えない」なら問題演習へ。つまずきの場所によって、戻る先も進む先も変わります。
自己判断が難しい場合は、次の見出しで説明する口頭説明法を実際に試してみてください。
通史を理解できたか確認する定着度チェック法

教科書を最後まで読んだからといって、通史が理解できているとは限りません。
ここでは「理解できている」と言える状態の確認方法を説明します。
小学生にも分かる言葉で歴史を説明する
通史が定着しているかどうかは、専門用語を並べられるかでは判断できません。
目安になるのは、小学生にも分かる言葉で歴史の出来事を説明できるかどうかです。
理解できている状態とは、次の3つを自分の言葉で説明できることを指します。
- 原因:なぜその出来事が起きたのか
- 経過:そのとき何が起きたのか
- 結果:その出来事が次の時代にどのような影響を与えたのか
反対に、次のような状態であれば、まだ通史の理解は十分ではありません。
- 用語だけしか出てこない
- 時代の前後関係があいまいになっている
- 原因と結果を結び付けて説明できない
「教科書を読んだ」「内容を知っている」という状態と、「理解している」という状態は異なります。
教科書を最後まで読めても、口に出して説明できなければ、通史はまだ十分に定着していないと考えられます。
例えば、次のような出来事について声に出して説明してみてください。
- 大化の改新
- 鎌倉幕府の成立
- 明治維新
これらの出来事を、「なぜ起きたのか」「何が起きたのか」「その後どうなったのか」まで説明できれば、通史は着実に身に付いていると判断できます。

説明できない部分は通史学習へ戻る
口頭で説明していて詰まった場合でも、通史を最初からやり直す必要はありません。
大切なのは、説明できなかった時代や出来事だけを特定し、その部分を重点的に復習することです。
例えば、「鎌倉幕府はなぜ成立したのか」と説明できなかった場合は、平安時代末期の政治情勢から鎌倉幕府成立までの流れに絞って教科書や講義系参考書を読み直します。
効率よく復習するためには、次の手順がおすすめです。
- 説明できなかった出来事や時代を書き出す
- 関連する範囲だけを教科書や講義系参考書で読み直す
- もう一度、自分の言葉で説明できるか確認する
反対に、通史全体を何度も最初から読み直す方法は、時間がかかるだけで弱点を見つけにくくなります。
説明に詰まった箇所をメモし、そこだけをピンポイントで補強する方が、短時間でも効率よく理解を深められます。

教科書で流れをつかめない場合の対処法
教科書の文章は情報が凝縮されているため、因果関係が読み取りにくいと感じる人も少なくありません。
その場合は、講義系参考書を補助として取り入れる判断があります。
講義系参考書は、出来事の背景や因果関係を語り口調で説明している教材です。
教科書だけで流れがつかめないときに、通史理解を助ける役割を果たします。
今の状態に応じて、必要な教材の種類は変わります。目安を整理します。
- 教科書で流れをつかめる人:教科書中心に通史を固める
- 教科書が読みにくく感じる人:講義系参考書(実況中継シリーズなど)を併用する
- 用語が定着しない人:一問一答で反復する
- 正誤問題や年代整序で失点する人:標準問題集で演習を積む
- 論述が必要な人:志望校の過去問で論述形式に慣れる
具体的な教材の選び方や比較については、別記事「日本史教科書の勉強法|読んでも頭に入らない原因と問題集への進め方」で詳しく解説しています。
教科書の読み方自体に不安がある場合は、そちらを参考にしてください。
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一問一答と問題集へ進むタイミングを判断する

通史がある程度説明できるようになったら、次は用語の定着です。
ここでは一問一答と問題集へ進む目安を説明します。
一問一答を始めてよい状態の目安
一問一答は、通史の全体像をある程度説明できるようになってから始めるのがおすすめです。
通史が頭に入っていない段階で一問一答を始めると、用語と正解だけを結び付ける丸暗記になりやすく、歴史の流れの中で知識を使えるようになりません。
一問一答を始める目安は、次のような状態です。
- 重要な出来事の流れを自分の言葉で説明できる
- 人物名や出来事を見て、どの時代の内容かすぐに分かる
- 「なぜ起きた出来事なのか」を簡単に説明できる
この状態になれば、一問一答で覚えた用語を歴史の流れと結び付けながら定着させやすくなります。
反対に、人物名や出来事を見ても時代や背景が思い浮かばない場合は、一問一答を繰り返すより、まず通史の理解を優先した方が効率的です。

定番教材である山川の一問一答を使った具体的な周回方法や星印の優先順位については「山川の日本史一問一答の使い方は?星の目安・いつから始めるかを解説」で詳しく紹介しています。
間違えた問題は教科書や図説へ戻る
一問一答で間違えた問題は、正解の用語だけを覚え直して終わらせないでください。
教科書や図説の該当ページへ戻り、前後の歴史の流れの中で確認する作業が欠かせません。
正解だけを覚え直す復習では、出題形式が変わったときに知識を使えなくなりやすいといえます。
間違えた知識を通史の文脈へ戻して確認することが、対策として有効です。
間違いを通史へ戻せるかどうかが、暗記だけで終わる人と、理解が深まる人の分かれ目になります。

問題集へ進んでよい状態の目安
一問一答をすべて完璧にしてから問題集へ進む必要はありません。
ある程度の定着度に達した段階で、実戦演習へ移行します。
志望校のレベルによって、確認しておきたい用語の範囲は変わります。
目安を整理します。
- 基礎用語(共通テストレベル):教科書に載る重要語をすぐに答えられる
- 標準用語(中堅私大・国公立二次レベル):教科書の重要語に加え、問題集や過去問で繰り返し問われる用語を答えられる
- 難関私大向け:志望学部の過去問で問われた用語や周辺知識を、出題された文脈と合わせて確認する
問題集へ進んでよい状態とは、単語を単独で覚えているだけでなく、問題文の条件や文脈の中で正しい知識を引き出せる状態です。
インプットが完璧になるのを待つ必要はありません。

同じミスが続く場合は一段階戻る
問題演習で同じようなミスが続く場合、原因は演習不足とは限りません。
用語不足なのか、通史理解の不足なのかによって、戻るべき段階が変わります。
失点の原因別に、戻り先の目安を整理します。
| 失点の原因 | 症状の例 | 戻るべき段階 |
|---|---|---|
| 演習不足 | 知識はあるのに問題形式に慣れず時間切れになる | 同じ範囲の問題演習を繰り返す |
| 用語不足 | 選択肢の人物名や史料名が思い出せない | 一問一答で該当範囲を再確認する |
| 通史理解不足 | 正誤判定や年代整序で前後関係を間違える | 教科書・講義系参考書で通史を読み直す |
解きっぱなしにせず、失点の原因を分類してから戻る段階を決めましょう。原因を特定してから復習する方が、同じミスを繰り返しにくくなります。
定期テストと大学受験で日本史の勉強法を分ける

同じ日本史探究でも、定期テストと大学受験では求められる知識の深さと出題範囲が異なります。
勉強法を分けて考える必要があります。
定期テストは学校の教材と出題範囲を優先する
定期テストは出題範囲が限定されているため、学校の教科書、授業プリント、書き込みノートを軸に、範囲内を細部まで覚える勉強が有効です。
定期テスト前は、学校配布の教材を最優先にする進め方が有効です。
範囲外の参考書に手を広げるより、指定範囲の人物名や史料の細部まで確実に覚える方が、得点につながりやすくなります。

大学受験は通史から志望校演習へ進める
大学受験は出題範囲が全時代にわたり、時代をまたいだ統合的な理解が求められます。
共通テストでは初見の史料や図版を読み解く力も必要です。
そのため大学受験対策では、通史の土台を固めたうえで、共通テストレベルの基礎演習を経て、志望校レベルの問題演習へ順番に進める流れが基本になります。
目先の細部暗記を優先すると、範囲の広さに対応しきれず、初見の資料問題で失点しやすくなります。

目的・教材・暗記範囲・演習方法を比較する
定期テストと大学受験を同じ方法で勉強すると、どちらの対策も中途半端になりやすくなります。
違いを整理して確認してください。
| 比較項目 | 定期テスト対策 | 大学受験対策 |
|---|---|---|
| 学習目的 | 学校の授業範囲の定着と評価獲得 | 全範囲の統合的理解と初見問題の解法力育成 |
| 主軸教材 | 教科書、授業プリント、書き込みノート | 教科書・講義系参考書、一問一答、問題集 |
| 暗記範囲 | 指定範囲の細かい用語・史料の細部 | 通史の骨組み+志望校に必要なレベルの用語 |
| 演習方法 | プリントや教科書の丸暗記・反復 | 正誤判定、史料読解、時代整序等の問題演習 |
| ゴール | 定期テストでの高得点獲得 | 志望校過去問や共通テストでの合格点突破 |
定期テストの勉強法をそのまま受験対策に持ち込むと、範囲の広さと出題形式の違いに対応できなくなります。目的に応じて、意識的に切り替えてください。
短期間で日本史探究を対策する優先順位

学習時間が限られている場合、全範囲を均等に進めるより、優先順位をつけた対策が必要です。
ただし、絞り方を誤ると失敗につながります。
志望校の過去問5年分から頻出分野を探す
時間が限られている場合は、参考書を最初からすべて進めるのではなく、志望校の過去問5年分を分析し、出題比率の高い時代やテーマを確認します。
近現代や中世といった時代の偏り、政治史・文化史・経済史といったテーマの偏りが見えてくれば、講義系参考書と標準問題集を組み合わせて優先順位を決められます。
直前期は、まず過去問5年分の出題傾向を確認し、そこから逆算して学習範囲を絞る進め方が有効です。

基礎不足なら頻出分野だけに絞らない
頻出分野の対策は有効ですが、通史の基礎が大きく不足している状態で頻出分野だけを切り取って覚えようとすると、失敗しやすくなります。
前後の時代関係や前提知識がないまま出来事だけを暗記しても、正誤判定や史料問題では因果関係を問われるため、対応できずに失点します。
頻出分野を絞り込む場合でも、全時代の大まかな骨組みは把握しておくことが前提になります。
基礎が不安な場合は、絞り込みを急がず、通史の補強を先に行ってください。

理解・暗記・演習不足で時間配分を変える
残り時間を一律に配分するのではなく、自分のつまずきに合わせて配分を変えることが効率につながります。
つまずきのタイプ別に、重点を置くべき対策を整理します。
- 通史理解が弱い場合:講義系参考書と教科書の読み直しに時間を多く割く
- 用語定着が弱い場合:一問一答の周回と即答トレーニングに時間を割く
- 問題演習が弱い場合:過去問演習と誤答分析に時間を割く
すべてを均等に進めようとすると、どの段階も中途半端になりがちです。
今の自分がどこで止まっているかを先に確認し、そこへ重点的に時間を割いてください。
日本史探究で避けたい勉強法と軌道修正

ここまで説明してきた進め方の逆をしてしまうと、時間をかけても点数につながりません。
よくある失敗例と、その修正方法を整理します。
通史を理解せず一問一答だけを繰り返す
通史の流れを無視して一問一答の丸暗記だけを繰り返す勉強法は、共通テストや難関大の入試で通用しにくくなっています。
複数の出来事の因果関係や時代整序、史料読解を組み合わせた設問に対して、用語の1対1暗記では選択肢の誤りに気づけません。
一問一答は用語定着の段階では有効ですが、通史理解を飛ばして始めると、丸暗記のまま止まってしまいます。

間違えた答えだけを覚えて復習を終える
問題集や模試で間違えた際、正解の用語だけを確認して終わらせる復習は、同じ範囲の問題で繰り返しつまずく原因になります。
なぜその選択肢が正しいのか、なぜ他の選択肢が誤りなのか、周辺知識まで遡って確認する復習が必要です。
正解だけを覚え直すのではなく、間違えた理由を通史の文脈の中で確認する習慣をつけてください。

参考書を増やして勉強順が崩れる
成績への不安から、次々と新しい参考書や問題集を買い足してしまう人がいます。
どれも一冊を使い切れないまま、学習の順序が崩れる原因になります。
具体的な参考書名の選び方や比較については、別記事「歴史総合・日本史探究おすすめ参考書&問題集|基礎から共通テストまで」で解説しています。
教材選びに迷っている場合は、そちらを参考にしてください。
新しい教材を増やす前に、「今の教材で流れを説明できるか」「問題で知識を使えるか」を確認してください。
その2つができていないなら、新しい教材より今使っている教材を最後まで活用した方が効果的です。

定期テストと受験を同じ方法で勉強する
定期テスト対策で身につけた丸暗記のやり方を、そのまま大学受験対策に持ち込むと、広範囲の出題や共通テストの資料読解問題で失点しやすくなります。
定期テストと大学受験では、求められる知識の深さと出題構造が異なります。
範囲が変わるタイミングで、意識的に勉強法を切り替える必要があります。
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【Q&A】日本史探究の勉強法に関する質問

日本史探究の勉強を進める中で、多くの受験生が直面しやすい具体的な悩みや疑問をまとめました。
Q.教科書だけで共通テストに対応できますか?
教科書の知識量が不足しているわけではありませんが、それだけでは初見の資料を読み解く演習が別に必要です。
令和8年度の共通テスト「歴史総合,日本史探究」は、試験時間60分、100点満点、大問6問で実施されました。
令和8年度本試験では、第1問の歴史総合が25点分出題されました。
ただし、大問数や配点は年度によって変わる可能性があるため、受験年度の出題内容を大学入試センターの公式情報で確認してください。
対策として必要な練習は、次のような内容です。
- 初見の資料を短時間で読み取る練習
- 複数の資料を比較して判断する練習
- 正誤判定・時代整序の問題演習
- 歴史総合の範囲(近代化・大衆化・グローバル化等)の確認
教科書を読むだけでは、これらの問題形式に慣れる練習が不足しやすいため、過去問や共通テスト対策問題集も組み合わせましょう。

Q.日本史のまとめノートは作るべきですか?
教科書や参考書の内容をきれいに書き写すだけのまとめノートは、原則として作る必要はありません。
すでに講義系参考書や図説として、要点が整理された教材が存在します。
書き写す作業は手を動かすだけの時間になりやすく、思考や暗記に使われる時間の割合が低くなります。
作る場合は、自分が何度も間違える因果関係や、複雑な系図の整理といった「部分的なメモ」に絞ってください。

Q.一問一答を何周しても点が取れないのはなぜですか?
一問一答を何周もしているのに模試で点が取れない場合、周回数そのものではなく、問題文の位置や語感で覚えてしまっている可能性があります。
通史の文脈がないまま用語だけを覚えている状態だと、出題形式が変わったときに知識を引き出せません。
周回を続ける前に、通史を口頭で説明できるか、問題演習で知識を使えているかを確認してください。
周回数を目的にするのではなく、通史理解と問題演習での実戦力チェックを組み合わせる必要があります。

Q.日本史探究は独学でも大学受験に対応できますか?
正しい教材の順序を守り、自分の定着度を客観的にチェックしながら進捗管理ができるなら、独学でも大学受験対策は可能です。
独学で対応するには、通史理解・用語定着・問題演習のどこにいるかを自分で診断できること、間違えた問題を通史へ戻して復習できること、志望校の過去問を分析して優先順位を決められることが前提になります。
学年別の具体的なスケジュールについては、別記事「大学受験の日本史探究・歴史総合はいつから?」で解説しています。
まとめ:日本史探究の勉強法|何から始める?つまずき別に正しい順番を解説

記事の重要ポイント
日本史探究の学習は、通史理解、用語定着、問題演習の3段階で進めます。
それぞれの段階には、次へ進んでよい判定基準があります。
つまずいたときは、演習・用語・通史のどこに原因があるかを見分け、該当する段階へ一歩戻ることが、遠回りに見えて効率のよい修正方法です。
定期テストと大学受験では、目的も教材も暗記範囲も異なります。
同じ方法で勉強を続けず、目的に合わせて切り替えてください。
迷ったときの判断基準と次の行動
次に何をすればよいか迷ったときは、次の3つを自分に問いかけてください。
- 古代から近現代までの流れを、自分の言葉で口頭説明できるか
- 重要用語を聞いて、その時代や背景をすぐに思い出せるか
- 覚えた用語を、問題文や正誤選択肢の中で正しく使えるか
説明できないなら通史学習へ、用語が出てこないなら一問一答へ、問題で使えないなら問題演習へ。
自分の状態を確認したうえで、今日から取り組む教材を決めてください。
執筆者プロフィール

※この記事は、社会(日本史・世界史)を中心とした文系科目の指導経験が豊富な桐生智花が執筆しています。学習塾で高校生の定期テスト対策や大学受験指導に携わった経験をもとに、教育現場で培った知見を記事に反映しています。
桐生智花は、学習塾で高校生を対象に、社会(日本史・世界史)を中心とした文系科目を指導してきました。一人ひとりの理解度に合わせた指導を得意としており、「理解して伸ばす」学習法や受験対策をわかりやすく解説しています。
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