大学面接でオープンキャンパスに行ってないとどう答える?不利になる?

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大学面接で「オープンキャンパスには参加しましたか」と聞かれ、「行っていないと不利になるのでは」と不安な人もいるでしょう。
結論として、オープンキャンパス未参加の扱いは大学・学部・選抜方式によって異なります。
参加が出願条件になる方式もあるため、まず募集要項の確認が必要です。
この記事では、未参加だった場合の面接での答え方と、募集要項で見る3つの項目を解説します。
あわせて、代わりに調べたことを志望理由へつなげる方法も紹介します。
記事のポイント
- 面接での答え方がすぐ分かる
- オープンキャンパス未参加が不利か判断できる
- 募集要項で見る3項目が分かる
- 行けない時の大学研究が分かる
大学面接でオープンキャンパスに行ってないときの答え方

面接で未参加について聞かれたときの基本は、事実を短く伝え、話の中心を「その後に調べたこと」へ移すことです。
ただし、オープンキャンパス参加が出願条件になっている方式もあります。
答え方を準備すると同時に、自分が受験する大学・学部・選抜方式の募集要項も確認してください。
参加していない事実は正直かつ短く伝える
参加していないなら、
「参加はしておりません」
と事実のまま答えます。
行ったことにして話を合わせる必要はありません。
参加した前提で話を作ると、後から具体的な質問を受けたときに、回答の整合性を保ちにくくなります。
私は、オープンキャンパスへの参加歴だけで面接を考えるのではなく、志望する学びをどこまで具体的に理解しているかまで準備することが大切だと考えています。
文部科学省の令和9年度「大学入学者選抜実施要項」でも、各大学はアドミッション・ポリシーに基づき、志願者の能力・意欲・適性などを多面的・総合的に評価・判定するとされています。
総合型選抜では、志望する学問分野への意欲や適性などに関する面接評価も行うことが示されています。
「参加はしておりません」
だけで終わるのも十分ではありません。
この一言は答えの入口です。
続けて「なぜ参加できなかったのか」「代わりに何を調べたのか」「なぜその大学を志望しているのか」まで伝えられるよう準備します。
▶文部科学省「各大学の入学者選抜はどのように変わるのでしょうか」
行けなかった理由は一言で簡潔に説明する
理由は長く説明する必要はありません。
例えば、
- 部活動なら「大会と日程が重なったためです」
- 遠方なら「自宅が遠く、開催日に参加できなかったためです」
- 志望校決定が遅かったなら「志望校を決めた時点で開催が終了していたためです」
という程度です。
理由の正当性を説明し切ろうとすると、回答の大部分が「行けなかった事情」になってしまいます。
私の指導では、未参加の事実と理由は回答全体の2割ほどにとどめ、残りの8割ほどを「その後の大学研究と志望理由」に充てることを一つの目安にしていました。
これは私が面接指導で使っていた目安であり、文部科学省や大学が定めている共通の採点基準ではありません。
理由を短くする目的は、事情を隠すことではありません。
面接で本当に伝えたい「その後に何をしたか」へ話す時間を使うためです。
代わりに調べたことから志望理由へつなげる
回答の中心に置くのは、
オープンキャンパスの代わりに何を調べ、何を知り、なぜその大学で学びたいと思ったのか
です。
回答は、次の順番で組み立てます。
- オープンキャンパスに参加していない事実
- 参加できなかった簡潔な理由
- 代わりに調べたこと
- そこからつながる志望理由
例えば、次のような流れです。
「参加はしておりません。部活動の大会と日程が重なったためです。その代わり、貴学の公式サイトで〇〇学科のカリキュラムとシラバスを読みました。△△という授業で□□を扱うと知り、自分の探究活動をさらに深めたいと考えて志望しています」
この文章をそのまま覚える必要はありません。
〇〇、△△、□□には、自分が実際に調べた情報を入れてください。
「何を調べればよいのか」は後半で具体的に紹介します。
まず確認|オープンキャンパス参加が出願条件・選考要素ではないか

面接での答え方を考える前に、自分の出願先でオープンキャンパス参加が条件になっていないか確認します。
私が教室で生徒と確認していたのは、募集要項の次の3か所です。
- 出願資格・要件
- 提出書類
- 選考方法
この3点を先に確認すると、
「面接回答を準備すればよいのか」
それとも、
「そもそもオープンキャンパス参加条件を満たしているか確認する段階なのか」
を切り分けられます。
募集要項の出願資格・要件欄を確認する
私が教室で面接練習を始める前に、生徒と一緒に最初に開いていたのは、志望大学・学部・選抜方式の募集要項でした。
「面接で何と答えるか」より先に、
そもそもオープンキャンパス参加が条件になっていないか
を見るためです。
最初に確認するのは「出願資格」「出願要件」の欄です。
例えば、次の言葉を探します。
- オープンキャンパス
- 体験授業
- 事前ガイダンス
- 事前面談
- セミナー
PDF形式の募集要項なら、ページを最初から読み続けるだけでなく、検索機能を使うと確認しやすくなります。
注意したいのは、大学名だけで判断しないことです。
同じ大学でも、学部・学科・選抜方式によって条件が違う場合があります。
自分が実際に出願する年度・学部・方式の募集要項を確認してください。
参加証明書など提出書類の有無を確認する
次に「提出書類」の一覧を確認します。
探したいのは、例えば次のような名称です。
- 受講証
- 修了証
- 参加証明書
- 受講確認票
- 体験授業レポート
- 課題シート
こうした書類の提出が必須になっている場合、未参加のままではその方式の出願要件を満たせない可能性があります。
募集要項本文だけではなく、提出書類一覧、別紙、様式集にも目を通してください。
実際に田園調布学園大学の2027年度総合型選抜では、「オープンキャンパス参加型」の必要書類として体験授業参加証明書が挙げられています。
証明書に記載された体験授業の参加レポートを書類審査に使用すると募集要項に明記されています。
オープンキャンパス時の課題や面談が選考対象か確認する
三つ目は、募集要項の「選考方法」です。
オープンキャンパスや体験授業で行う課題、レポート、事前面談などが、出願条件や選考の一部になっていないか確認します。
例えば、次の言葉を探してください。
- 事前課題
- 体験授業レポート
- 事前面談
- プレゼンテーション
- 一次選考
- 評価資料
確認したいのは、参加するだけでよいのか、それとも当日の課題や面談結果まで選考に使われるのかという点です。
例えば、
- 事前面談の受講が出願条件になっている
- 体験授業のレポートを提出する必要がある
- オープンキャンパス時の課題が書類審査に使われる
といった場合があります。
「オープンキャンパスに参加したか」だけでなく、参加時に何を行い、それが出願や選考にどう関係するのかまで確認してください。
募集要項を読んでも判断できない場合は、自己判断せず、大学の入試担当窓口へ確認しましょう。
大学公式例で見るオープンキャンパス参加の扱い
大学公式情報を確認すると、オープンキャンパスの扱いは大学や選抜方式によって大きく異なります。
| 大学・確認時点 | 選抜方式・情報 | オープンキャンパスの扱い | 大学公式情報で確認できる内容 |
|---|---|---|---|
| 桃山学院大学 国際教養学部 英語・国際文化学科 2026年10月確認 | 学科別選考入試[12月] オープンキャンパス参加方式 | 模擬授業への参加が選考に関係 | 6~9月のオープンキャンパスで実施する模擬授業を2回以上受講し、終了後にワークシートを提出します。選考では模擬授業レポートを作成し、面接でもオープンキャンパスで受けた授業について質問すると案内されています。 |
| 京都芸術大学 現行入試Q&A 2026年10月確認 | 入試公式Q&A | 参加回数は合否に直接影響しない | 大学公式Q&Aで、オープンキャンパスへの参加回数が合格に直接影響することはないと回答しています。一方で、参加すると体験授業型入試の雰囲気や課題の傾向などを知る機会になるとも案内しています。 |
| 明治大学 現行入試Q&A 2026年10月確認 | 学部別入試 入学試験Q&A | 総合点で合否判定 | 大学公式Q&Aでは、学部別入試の合否は総合点で判定すると案内しています。なお、このQ&Aはオープンキャンパス参加の有無を直接説明したものではないため、「未参加でも必ず合否に影響しない」と一般化するのは避けます。 |
※2026年10月確認。入試制度や選抜条件は変更される場合があります。出願時は、必ず志望大学・学部・選抜方式の最新情報を確認してください。
桃山学院大学の2027年度・国際教養学部の「オープンキャンパス参加方式」では、6~9月のオープンキャンパスで実施する模擬授業を2回以上受講することが条件になっています。
選考には模擬授業レポートも含まれ、面接ではオープンキャンパスで受けた授業について質問することも案内されています。
京都芸術大学は公式の入試Q&Aで、「オープンキャンパスに参加した数は合否に影響しますか」という質問に対し、参加回数が合格に直接影響することはないと回答しています。
明治大学の学部別入試では、大学公式の入試Q&Aで、合否を総合点で判定すると説明されています。
オープンキャンパスへの参加とは別に、学部別入試では各科目の得点をもとに合否判定が行われることが分かります。
この3大学だけを見ても、
- オープンキャンパス参加が出願条件や選考に関係する方式
- 参加回数が合否に直接影響しないケース
- 学力試験等の得点を中心に判定する一般選抜
があることが分かります。
「この大学はオープンキャンパス必須」「この大学なら行かなくても大丈夫」と大学名だけで判断するのは適切ではありません。
確認する単位は、
年度+大学+学部・学科+選抜方式
です。
同じ大学でも、総合型選抜と一般選抜では条件がまったく異なることがあります。
実際に出願するときは、必ず自分が受験する年度・学部・選抜方式の最新募集要項を確認してください。
オープンキャンパスに行ってないと不利?落ちる?

オープンキャンパスに行っていないと不利になるのか、未参加だけで落ちるのかについて、全国共通の答えはありません。
大学・学部・選抜方式によって扱いが異なるからです。
オープンキャンパス未参加の扱いは大学・選抜方式で異なる
「オープンキャンパス未参加なら不利」
とも、
「行っていなくても大丈夫」
とも一律には言えません。
前章で見たように、オープンキャンパスやガイダンス参加が出願資格になる方式があります。
参加回数は合否に直接影響しないと大学が案内している例もあります。
一般選抜について、令和9年度「大学入学者選抜実施要項」では、学力検査や小論文等を主な資料とし、大学・学部等の特性によって実技検査を加え、調査書、面接、志願者本人の記載資料などを組み合わせて評価・判定する入試方法とされています。
この文部科学省の実施要項だけから、
「一般選抜ならオープンキャンパス未参加は絶対に不利にならない」
と全国一律に判断することはできません。
最終的には、自分が受験する大学・学部の募集要項を確認します。
総合型選抜はオープンキャンパス参加型の方式に注意する
総合型選抜では、大学名だけでなく選抜方式の名称と出願条件まで確認してください。
例えば、
- オープンキャンパス参加方式
- 体験授業型
- セミナー参加型
など、事前イベントへの参加が出願資格や選考の一部になっている方式があります。
特にこうした名称がある場合は、前述した「出願資格・要件」「提出書類」「選考方法」の3点を確認してください。
総合型選抜だから全員がオープンキャンパスへ参加しなければならないわけではありません。
前述の大学公式例からも分かるように、オープンキャンパスの扱いは大学・学部・選抜方式によって異なります。
そのため、「総合型選抜=オープンキャンパス必須」と考えるのではなく、自分が受ける年度・学部・選抜方式の募集要項で確認してください。
学校推薦型選抜も募集要項を個別に確認する
学校推薦型選抜も、オープンキャンパス参加が全国一律の必須条件ではありません。
令和9年度「大学入学者選抜実施要項」では、学校推薦型選抜について、出身高校長の推薦に基づき、調査書を主な資料として評価・判定する方式とされています。
また、推薦要件をできる限り具体的に設定し、募集要項等で示すことが求められています。
つまり、
「推薦だからオープンキャンパス必須」
とも、
「推薦ならオープンキャンパスは関係ない」
とも一括りにはできません。
指定校推薦、公募推薦を問わず、自分が受験する方式の募集要項を確認してください。
オープンキャンパスに行けなかった理由別の回答例

オープンキャンパスへ行けなかった理由は人によって異なります。
ここでは4つのケースについて、回答例と自分で置き換える部分を紹介します。
完成文をそのまま覚えるのではなく、自分の事実に合わせて組み立てるための型として使ってください。
部活・大会・学校行事と重なった場合
部活動の大会や学校行事と重なった場合は、その事実を一言で伝え、大学研究の話へ移ります。
回答例:
「参加はしておりません。部活動の大会と日程が重なったためです。その代わり、貴学の公式サイトで【学科名】のカリキュラムを読み、【授業名】で【学ぶ内容】を扱うことを知りました。【自分の関心】をさらに深めたいと考えて志望しています」
置き換えるのは、
- 学科名
- 授業名
- 学ぶ内容
- 自分の関心・志望理由
です。
大会の結果や部活動での苦労まで最初から詳しく説明する必要はありません。
聞かれた場合に補足します。
遠方で参加できなかった場合
遠方だった場合も、距離の説明だけで終わらせません。
代わりに取った行動を伝えます。
回答例:
「参加はしておりません。自宅が遠方で、開催日に参加することが難しかったためです。その代わり、貴学のオンライン説明会に参加し、【学んだこと】を知りました。公式の模擬授業も視聴し、【講義テーマ】について【自分の考え】を持ちました」
置き換えるのは、
- 実際に参加したオンライン企画
- 学んだ内容
- 講義テーマ
- 自分が考えたこと
です。
実際に参加・視聴していない内容を入れてはいけません。
体調・家庭事情で参加できなかった場合
体調や家庭の事情は、必要以上に詳しく説明する必要はありません。
「家庭の都合で」
「やむを得ない事情で」
など、自分が話せる範囲で簡潔に伝えます。
回答例:
「参加はしておりません。やむを得ない事情で日程が合いませんでした。その後、貴学の公式サイトで【学科名】のアドミッション・ポリシーとシラバスを読み、【学びたい内容】に関心を持ちました」
事情そのものより、その後に何を調べたかへ回答を移します。
志望校を決めた時期が遅かった場合
志望校を決めた時点ですでにオープンキャンパスが終了していた場合は、決定時期と、その後に行った準備をセットで伝えます。
回答例:
「参加はしておりません。志望校を【時期】に決めたため、オープンキャンパスの開催時期に間に合いませんでした。決めてからは、貴学の公式サイトで【学科名】のシラバスと履修系統図を確認し、【授業名】に関心を持ちました。【きっかけとなった活動】で感じた疑問を、この授業でさらに学びたいと考えています」
後からもっともらしい事情を作るのではなく、実際の経緯から回答を作ります。
オープンキャンパスに行けなかった人が代わりに調べる大学公式情報

オープンキャンパス未参加の場合、
「大学研究をしておこう」
と言われても、何を見ればよいか分からない人も多いでしょう。
私が教室でオープンキャンパス未参加の生徒に調べてもらっていたのは、大学公式サイトの具体的な情報です。
志望学科のアドミッション・ポリシーを確認する
最初に確認したいのが、志望学科のアドミッション・ポリシーです。
アドミッション・ポリシーとは、大学の「入学者受入れの方針」です。
文部科学省の令和9年度実施要項でも、大学入学者選抜はアドミッション・ポリシーに基づいて実施することが示されています。
大学全体のものだけでなく、学部・学科ごとの方針が公開されていれば、そこまで確認します。
「求める学生像」の言葉を覚えるのが目的ではありません。
自分の高校生活、探究活動、興味・関心のどこがつながるのかを考えます。
カリキュラム・履修系統図から学びを確認する
次に確認するのが、カリキュラムと履修系統図です。
履修系統図やカリキュラムツリーを見ると、
「1年次で何を学ぶのか」
「どのように専門科目へ進むのか」
「ゼミや卒業研究へどうつながるのか」
を把握しやすくなります。
科目名を覚えるだけでは不十分です。
「なぜその授業に興味があるのか」
「高校までの経験とどうつながるのか」
まで自分の言葉にします。
シラバスやゼミ・研究室まで調べておく
シラバスは、授業ごとの詳しい計画を確認できる資料です。
大学によって掲載内容は異なりますが、授業の目的、到達目標、授業計画、評価方法などを確認できます。
興味のある授業が見つかったら、
- 何を学ぶ授業なのか
- 自分はどこに関心を持ったのか
- 入学後に何を深めたいのか
を整理してください。
ゼミ、研究室、教員紹介ページまで確認すると、その学科で行われている研究内容も具体的に把握できます。
大学公式動画・模擬授業も確認しておく
大学公式の動画、Webオープンキャンパス、模擬授業が公開されている場合も大学研究に使えます。
視聴したら、
- 講義テーマ
- 印象に残った内容
- 自分が考えたこと
をメモします。
「動画を見ました」だけではなく、
動画から何を知り、何を考えたのか
まで準備しておくと、面接で話せる材料になります。
大学研究は、次の項目で確認できます。
- 志望学科のアドミッション・ポリシーを読んだ
- カリキュラム・履修系統図で学びの流れを確認した
- 面接で具体的に説明できる専門科目を見つけた
- 興味のある授業のシラバスを読んだ
- ゼミ・研究室・教員の研究分野を確認した
- 公式動画や模擬授業を見て、自分の考えをメモした
- 志望理由書とオープンキャンパス未参加の事実に矛盾がないか確認した
全部を埋めることが目的ではありません。
実際に調べた情報を、自分の志望理由として説明できる状態にすることが目的です。
総合型選抜や学校推薦型選抜で、志望理由書と面接回答を一人で整理するのが不安な人は、専門塾に相談する方法もあります。
面接練習で実際に多かったオープンキャンパス未参加の回答ミス

ここからは、私が模擬面接で実際に修正していた回答の傾向を紹介します。
回答例は特定の生徒の発言をそのまま掲載したものではなく、実際に多かったパターンをもとにした例です。
「行っていません」だけで回答を終わらせない
よくある回答は、
「いいえ、オープンキャンパスには行っていません」
です。
質問への事実回答にはなっています。
これだけでは、その後に行った大学研究や志望理由を十分に伝えられません。
私が模擬面接でこの回答を聞いた場合は、その後に取った行動を続けるよう修正していました。
修正例:
「参加はしておりません。その代わり、【調べた資料】で【学科名】の【内容】を確認し、【志望理由】と考えています」
「行っていない」という事実に、
「代わりに何をしたか」
を加えます。
行けなかった理由を長く説明しすぎない
次に多いのが、理由の説明が長くなるケースです。
例えば、
「部活動の大会が続き、平日も練習があり、休日も遠征が入っていたため、どうしても日程が合わず参加できませんでした」
という回答です。
事情そのものは事実でも、回答のほとんどを理由説明に使ってしまうと、大学研究や志望理由を伝える時間が減ります。
修正すると、
「部活動の大会と重なり、参加できませんでした。その分、貴学の公式サイトで【学科名】の履修系統図とシラバスを読み、【授業名】に関心を持ちました」
という形になります。
私の指導では、「行けなかった理由」より「その後にどう行動したか」へ回答の中心を移していました。
大学研究をせず志望度だけを主張しない
もう一つは、
「オープンキャンパスには行けませんでしたが、貴学に入学したいという熱意は強く持っています」
という回答です。
気持ちは伝わりますが、
「なぜその大学なのか」
を説明する具体的な情報がありません。
修正例は、
「参加はできませんでしたが、貴学の【専攻名】で開講されている【授業名】のシラバスを読み、【自分の関心】をさらに深められると考えました」
です。
「熱意があります」と繰り返すより、実際に調べた授業や学びを根拠に志望理由を説明する方が、自分の考えを具体化できます。
オープンキャンパスに行ったふりはせず整合性を確認

オープンキャンパスに参加していないなら、行ったふりをする必要はありません。
あわせて確認したいのが、
志望理由書・面接回答・大学情報の入手経路に食い違いがないか
という点です。
行っていないのに参加したとは答えない
「行ったことにした方が安全ではないか」と考える人もいます。
事実と違う回答は避けます。
「面接官なら必ず嘘を見抜く」と断定することはできません。
参加したことにすると、
「どの模擬授業を受けましたか」
「どの施設が印象に残りましたか」
「当日はどんな説明を聞きましたか」
などと聞かれたとき、実際には経験していない内容について回答を続けなければなりません。
事実に基づかない回答は、質問が具体的になるほど前後の整合性を保ちにくくなります。
未参加を隠さなくても、公式情報を調べた事実から面接回答は作れます。
志望理由書と面接回答の内容を照合する
私は面接練習の際、提出済みの志望理由書と面接回答を並べて確認していました。
例えば、オープンキャンパスへ行っていないのに、
「貴学を訪れた際に見た〇〇施設に魅力を感じました」
と志望理由書に書かれていれば、面接回答と食い違います。
提出前なら、実際に情報を得た方法に合わせて表現を修正します。
すでに提出済みなら、聞かれたときに事実関係を説明できるよう整理しておきます。
志望理由書そのものの書き方は、予備校オンラインドットコムの「志望理由書800字の例文」で詳しく解説しています。
大学情報をどこで知ったか説明できるようにする
講義や設備について話すなら、
「どこでその情報を知ったか」
も答えられるようにします。
例えば、
- 大学公式サイト
- Webシラバス
- 大学公式動画
- オンライン説明会
などです。
私は教室でも、志望理由書と面接回答だけでなく、情報を得た経路まで食い違っていないか確認していました。
「公式サイトのシラバスで確認しました」
「大学公式の模擬授業動画で知りました」
と、自分が実際に使った情報源を説明できるようにします。
【Q&A】オープンキャンパス未参加のよくある質問

Q. 一般選抜でもオープンキャンパス未参加は不利ですか?
A. 一般選抜では学力検査等が主な判定資料ですが、オープンキャンパス参加の扱いまで全国一律とは言えません。
令和9年度大学入学者選抜実施要項では、一般選抜は学力検査や小論文等を主な資料とし、必要に応じて調査書や面接、志願者本人の記載資料などを組み合わせて評価・判定する方式とされています。
この実施要項だけから「オープンキャンパス未参加は合否に一切関係しない」とまでは判断できません。
受験する大学・学部の募集要項で確認してください。
Q. オープンキャンパス参加歴は大学側に分かりますか?
A. 大学や選抜方式によって異なるため、一律には言えません。
オープンキャンパス参加型のように、参加証明書や受講記録を出願に用いる方式では、参加の事実が手続き上確認されます。
田園調布学園大学の2027年度総合型選抜〈オープンキャンパス参加型〉では、体験授業参加証明書の提出が必要です。
それ以外の方式で、大学内部のオープンキャンパス参加履歴がどのように利用・管理されているかは、公開情報だけでは一律に判断できません。
把握されるかどうかに関係なく、事実に沿って答えることを基本にします。
Q. オンライン説明会でも大学研究になりますか?
A. 大学公式のオンライン説明会、Webオープンキャンパス、模擬授業は大学研究の材料になります。
ただし、
「オンライン説明会に参加しました」
だけで終わらせません。
何を知ったのか、どこに関心を持ったのか、自分の志望理由とどうつながったのかまで整理します。
募集要項で対面のオープンキャンパスや指定プログラムへの参加が出願条件になっている場合、オンライン説明会で代替できるとは限りません。
その場合は大学へ確認してください。
Q. オープンキャンパス参加が条件だったと分かったらどうしますか?
A. まず最新の募集要項を確認し、大学の入試担当窓口へ問い合わせてください。
追加のオープンキャンパス、ガイダンス、事前面談などに参加できる機会が残っていないか確認します。
すでに参加機会が終了している場合は、同じ大学で別の選抜方式が実施されていないかも確認しましょう。
ただし、別方式があっても、
- 出願資格を満たしているか
- 出願期間に間に合うか
- 必要書類を準備できるか
によって、実際に出願できるかは異なります。
「別方式へ変更すれば受けられる」と自己判断せず、大学の入試担当窓口と高校の進路指導担当に確認したうえで進めてください。
まとめ:大学面接でオープンキャンパスに行ってないとどう答える?不利になる?

オープンキャンパスに行っていないことだけを見て、
「もう不利だ」
と決めつける必要はありません。
「行っていなくても必ず問題ない」
とも言い切れません。
最初に、自分の大学・学部・選抜方式でオープンキャンパス参加がどのように扱われているかを確認することが出発点です。
記事の重要ポイント
- オープンキャンパス未参加の扱いは、大学・学部・選抜方式によって異なります。
- 募集要項では「出願資格・要件」「提出書類」「選考方法」の3点を確認します。
- 面接では未参加の事実と理由を短く伝え、大学研究と志望理由へ話の中心を移します。
- 私の指導では、理由説明を全体の2割ほど、大学研究と志望理由を8割ほどにすることを一つの目安にしていました。
- オープンキャンパスの代わりに、アドミッション・ポリシー、履修系統図、シラバス、ゼミ・研究室、公式動画などを調べます。
- 行ったふりはせず、志望理由書・面接回答・情報源が矛盾していないか確認します。
迷ったときの判断基準と次の行動
迷ったときは、
「自分の入試方式でオープンキャンパス参加が条件か」
「未参加の後に何を調べたか」
「提出書類と面接回答が一致しているか」
の3点に戻ります。
次の順番で準備してください。
- 志望大学・学部・選抜方式を特定する
- 最新の募集要項を開く
- 出願資格・提出書類・選考方法の3か所を確認する
- オープンキャンパス参加が条件でなければ、未参加の理由を短く整理する
- 大学公式情報を調べ、面接で話せる内容をまとめる
- 「未参加の事実→理由→調べたこと→志望理由」の順で回答を作る
- 志望理由書と回答を照合し、内容・情報源に矛盾がないか確認する
- 声に出して模擬面接を行う
志望理由書と面接回答をまとめて確認してもらいたい人は、個別相談を利用する方法もあります。
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執筆者プロフィール

※この記事は、総合型選抜・学校推薦型選抜に精通した神崎悠真が執筆しています。志望理由書や自己PR、活動報告書、面接、小論文など、出願から選考までに必要な対策について調査・分析した知見を記事に反映しています。
神崎悠真は、総合型選抜・学校推薦型選抜を中心に、大学ごとの入試制度や選考方法、出願書類、面接・小論文対策などの情報を整理・分析しています。受験生が「何を、いつまでに準備すればよいのか」を具体的に判断できる、わかりやすく実践的な情報提供を心がけています。
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