【大学受験】英語の勉強法は「順番」が9割|今のレベル別にやることを整理

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「英単語もやらなきゃいけないし、文法も不安。でも、そろそろ長文を読まないと間に合わない気がする……」
塾の現場で多くの高校生から相談を受ける中で、もっとも多く耳にするのがこうした「焦り」の声です。
手元には何冊もの参考書があり、毎日机に向かっている。
それなのに、なぜか「今のやり方で合っている」という手応えが持てない。
そんなときは、あなたの努力が足りないのではなく、ただ「勉強の順番」が少しだけ整理できていないだけかもしれません。
この記事は、特定の参考書を勧めたり、厳しい学習法を強いたりするためのものではありません。
今のあなたが「何から手をつければ、もっとも効率よく視界が開けるのか」を、自分自身で判断するための全体地図を提示します。
読み終える頃には、膨大な情報の洪水に溺れることなく、今日という一日に自信を持って向き合えるようになっているはずです。
成績の伸び悩みは「順番」のミスが原因
基本は「単語・文法→英文解釈→長文」の順
自分の現在地に合わせたレベル別スタート
「今はやらなくていいこと」を捨てて効率化
Contents
大学受験英語の勉強法で「順番」が大切な理由

これまで多くの高校生に寄り添ってきましたが、英語の成績が急激に伸びる高校生には共通点があります。
それは、自分のレベルに合わせて「今はこれをやる、これはやらない」という順番を守っていることです。
逆に、長時間勉強しても空回りしてしまうケースの多くは、この順番が入れ替わってしまっています。
- 基礎なしの「とりあえず長文」は挫折の元
- 「単語・文法・解釈」が長文を支える土台
- 脳の処理能力には限界があると知る
なぜ「とりあえず英語長文」では伸びにくいのか
英語学習において、もっとも避けるべきなのは「基礎が固まっていない状態で長文読解に挑むこと」です。
現場でよく感じるのは、焦りから長文を読み始めるものの、単語の意味が分からず何度も辞書を引き、文構造が取れないために「連想ゲーム」で解いてしまう生徒の多さです。
「とりあえず長文」が伸びにくい理由は、主に次の3つです。
- 単語の意味が分からず、読むたびに思考が止まる
- 文構造が取れず、感覚や連想で解いてしまう
- 認知負荷(脳が一度に処理できる情報量の限界)を超え、内容が定着しにくい
まずは「正しく読むための準備」を整えることが、長文攻略の最短距離になります。

英語は「単語・文法・長文」の積み上げでできている
英語の力は、よく「ピラミッド」に例えられます。
一番下の土台にあるのが「単語」と「文法」という知識のレンガです。
その上にあるのが、レンガを組み合わせて一文を正しく組み立てる「英文解釈(構文理解)」。
そして、ようやく一番上に「長文読解」という屋根が載ります。
もし、土台のレンガがスカスカだったり、設計図である文法が曖昧だったりすれば、どれほど立派な屋根を載せようとしても、建物全体が崩れてしまいます。
英語が伸び悩む生徒の多くは、屋根の形ばかりを気にして、土台の修復を後回しにしています。

多くの受験生が陥る「知恵袋」でよくある順番の悩み
ネット上の相談掲示板や知恵袋を覗くと、「単語と文法、どちらを先に終わらせるべきか?」「長文はいつから始めれば間に合うのか?」といった質問が溢れています。
こうした悩みは、真面目に取り組んでいるからこそ生まれるものです。
現場でアドバイスする際は、「同時並行」と「集中」のバランスを大切にしています。
大切なのは、あなたの今の理解度に合わせた順序です。
他人の成功談に振り回される必要はありません。
▶英語が苦手な受験生が感じやすい典型的な悩みについては、こちらで詳しく整理しています。
【結論】迷ったらこれ!大学受験英語の基本ルート

「結局、何から始めればいいの?」という問いへの答えは、実は非常にシンプルです。
英語学習の基本ルートは、次の順番です。
| ステップ | 内容 | 目的 |
| ①単語・文法 | 読むための部品を揃える | 基礎知識の自動化(反射でわかる状態) |
| ②英文解釈 | 一文を正確に理解する | 文構造(SVOC)を正しくつかむ |
| ③長文・演習 | 得点力を高める | 論理展開の把握とスピード強化 |
ステップ1:すべての土台となる英単語と英文法
まずは英語の「部品」である単語と、「ルール」である文法を固めます。
ここで大切なのは、最初から100点を目指さないことです。
単語であれば、赤シートで隠して1秒以内に意味が出るまで繰り返すこと。
文法であれば、細かい例外を覚えるよりも「文の形を決める基本原則」を理解することに専念してください。

▶英単語と英文法をどこまでやればいいかの目安は、こちらで詳しく解説しています。
ステップ2:一文を正確に読むための英文解釈
単語と文法を覚えたのに長文が読めない。
そんな生徒が次に取り組むべきなのは「英文解釈」です。
これは、単語の羅列を「意味の塊(チャンク)」として捉える練習です。
このステップを挟むことで、長文を読んでいる最中に「単語はわかるのに、結局何を言っているのかわからない」という迷子状態を防げるようになります。

ステップ3:得点力を高める英語長文と演習
土台と柱が完成して、ようやく「長文読解」の出番です。
ここでは、一文一文を訳す力に加え、段落ごとの主張や文章全体の論理展開をつかむ練習をします。
共通テストや過去問演習を通して、根拠を持って答えを選べるよう練習していきましょう。

▶英語長文が読めない原因と、正しい読み方については、こちらで整理しています。
単語・文法・熟語は同時に進めてもいいのか
同時進行する場合の考え方は、次のようなイメージです。
- 最初は「単語」が中心(インプットの8割を割く)
- 単語に慣れてきたら「文法」の比重を上げる
- 熟語は、単語と文法が見えてから追加する
すべてを同時に完璧にしようとすると脳がパンク(認知オーバーロード)してしまいます。
少しずつ重きを置くポイントをずらしていくのが賢いやり方です。
【レベル別】今のあなたが今日から始めるべき勉強の順番

今の自分ならどこからスタートすべきか、以下の表で確認してみましょう。
| 今のレベル | まずやること | 後回しでいいこと |
| 英語ゼロ・偏差値40台 | 中学単語・基礎文法の完全定着 | 難しい長文演習 |
| 偏差値50前後 | 英文解釈・構文把握の訓練 | 問題集の量増し(多読) |
| 志望校レベル上昇中 | 多読・速読・リスニング音読 | 新しい参考書探し |
英語がほぼゼロから・偏差値40台の人の考え方
偏差値40台の方は、勇気を持って「中学英語」の復習から始めてください。
高校の授業についていけない原因のほとんどは、中学レベルの基礎の抜け漏れにあります。
「1秒以内に反応できる単語」を1,000語作るだけで、その後の吸収スピードは数倍に跳ね上がります。

▶偏差値40台から英語を立て直す具体的な考え方は、こちらで詳しくまとめています。
偏差値50前後の人が次に意識したいポイント
ある程度の基礎はあるけれど点数が伸び悩んでいる方は、「英文解釈」に注力しましょう。
単語を繋げて内容を推測する読み方から、文構造を正確に把握する読み方へ脱皮する時期です。
焦って新しい長文問題集を買い足す必要はありません。

志望校レベルが上がってきた人の順番の考え方
MARCHや早慶、国公立を目指す段階の方は、精読力を維持しながら「速読」のステージへ進みます。
ここでは音声(リスニング)を積極的に取り入れ、英語を英語のまま処理できる脳の回路を作ることが不可欠です。

今のあなたに「まだ必要ないこと」を整理しよう
今の段階では、次のような勉強は後回しでも問題ありません。
- 難易度の高い英作文対策
- 細かすぎる背景知識の暗記
- 上級者向けの長文演習
これらは土台さえ固まれば、後から驚くほどスムーズに身につきます。
今は「単語・文法・解釈」に全精力を注ぎましょう。
勉強の順番を崩さないための教材の考え方

教材を絞り込み、その一冊一冊の役割を明確にすることこそが、順番を守る秘訣です。
- 教材ごとに「何の力を鍛えるか」役割を明確にする
- 1冊を「他人に説明できるまで」完璧に使い込む
- 冊数を増やすより、1冊の「知識の深さ」を優先
教材にはそれぞれ役割がある
「単語を覚えるため」「文法の構造を理解するため」「長文に慣れるため」。
今自分が使っている参考書は、ピラミッドのどの力を鍛えるためのものなのか。
それを意識するだけで、学習の迷いは消えます。

1冊を「やり切れた」と判断できる目安
本当のゴールは「何周したか」ではありません。
- 単語帳: 1秒以内に意味が出る
- 文法書: なぜその答えになるか理由を説明できる
この基準をクリアしてから次へ進むことが、結果として最短ルートになります。

冊数を増やしても成績が伸びにくい理由
成績が伸び悩む生徒ほど、新しい参考書に救いを求めてしまいます。
英語は「知識の深さ」が重要です。
信頼できる一冊をボロボロになるまで使い込むほうが、早く上のステージへ到達できます。
逆転合格を目指す人のための英語学習スケジュールの考え方

逆転合格を現実にするには、限られた時間を「どの順番で使うか」の戦略が不可欠です。
27年の指導現場で確信したのは、量に頼る力技よりも、脳の仕組みに沿ったリズム作りこそが停滞を打破するということ。
無理のない、かつ着実に力がつく計画の立て方を解説します。
- 「単語復習」と「音読」はどんなに忙しくても毎日
- 1週間の中に必ず「総復習の日」を作る
- 学習の「量」よりも「正しい順番」を死守する
毎日やるべき最低限の英語学習
どれほど忙しくても、「単語の復習」と「10分程度の音読」だけは欠かさないでください。
この最低限のルーティンが、積み上げてきた土台を崩さないための防波堤になります。

1週間・1か月単位で見る勉強の流れ
1週間の中では「新しい知識の習得(5日)」と「総復習(2日)」のサイクルを回しましょう。
1か月単位では、「先月より単語の反応が早くなった」という小さな成長を数値で振り返ることが大切です。

勉強時間は量よりも順番を優先する
「5時間勉強した」という満足感よりも、「正しい順番に沿って、必要なステップを一歩進めたか」を重視してください。
時間は有限です。
効率よく順番を駆け上がる選択を心がけましょう。
大学受験英語の勉強順でよくある質問【Q&A】

勉強の順番を整理しようとすると、次々に新しい疑問が湧いてくるものです。
ここでは、27年の指導現場で受験生や保護者の方から特に多く寄せられた質問をまとめました。
知恵袋などで流れる断片的な情報ではなく、合格を見据えた本質的な回答をお届けします。
Q1. 英語の勉強は何から始めるのが正解ですか?
A. 迷わず「英単語」から始めてください。
ただし、まずは中学レベルの基礎単語を1秒以内に言えるかを確認すること。
これと並行して、英文法の「5文型」などの基本ルールを確認するのが、もっともスムーズなスタートです。

Q2. 英語が苦手でも単語・文法・長文を同時にやっていいですか?
A. おすすめしません。
まずは「単語・文法」に8割の力を使って土台を固め、その後に「英文解釈」「長文」へと、重きを置くポイントを徐々にずらしていくのが、苦手な人ほど成功しやすい順番です。

Q3. 大学受験英語はゼロからでも間に合いますか?
A. 間に合います。
ただし、「正しい順番」を絶対に守り、無駄な寄り道をしないことが条件です。
まずは1ヶ月で基礎の単語・文法を一気に駆け抜けましょう。
この土台さえ短期間で固めれば、その後の伸びは加速します。

Q4. 英語は毎日どんな順番で何をやればいいですか?
A. 「朝に単語の復習、昼〜夕方に文法や解釈の新しい学習、夜にその日の復習と音読」が理想的です。
暗記は脳がリフレッシュしている朝や、記憶が定着しやすい寝る直前を活用しましょう。
▶英語の勉強を「基礎から整理したい人」は、こちらの記事も参考にしてください。
まとめ:【大学受験】英語の勉強法は「順番」が9割|今のレベル別にやることを整理

英語の勉強は、決して終わりのない迷路ではありません。
正しい順番で一歩ずつ進んでいけば、誰でも必ず「読める」「わかる」という地点に到達できます。
今日から意識してほしいこと
まずは、手元にある参考書を広げる前に、深呼吸をして「今の自分はどのステップにいるのか」を再確認してください。
基礎に不安があるなら、自信を持って前のステップに戻ってください。
その「戻る勇気」こそが、数ヶ月後のあなたを救います。
迷ったときに立ち返る判断軸
「この勉強は、今の自分のレベルに合っているか?」「順番を飛ばしていないか?」迷った時はいつでも、このピラミッドの全体図を思い出してください。
あなたの努力は、正しい順番さえ整えば必ず形になります。
私たちは、あなたが自分に合ったペースで進んでいくのを、これからもずっと応援しています。
執筆者のプロフィール
【執筆者プロフィール】
予備校オンラインドットコム編集部

予備校オンラインドットコム編集部は、教育業界や学習塾の専門家集団です。27年以上学習塾に携わった経験者、800以上の教室を調査したアナリスト、オンライン学習塾の運営経験者、ファイナンシャルプランナー、受験メンタルトレーナー、進路アドバイザーなど、多彩な専門家で構成されています。高校生・受験生・保護者の方々が抱える塾選びや勉強の悩みを解決するため、専門的な視点から役立つ情報を発信しています。
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