総合型選抜のエントリーシートの書き方【例文付き】合格するコツを完全解説

「※この記事には一部PRが含まれます」
「エントリーシートって、結局どう書けば受かるの?」
総合型選抜を考えている多くの高校生が、ここで手が止まります。
志望理由はあるのに文章にできない。
これで合っているのか不安。
落ちない書き方を知りたい——そんな悩みを持つのは当然です。
結論から言うと、エントリーシートは「正しい順番」と「評価されるポイント」を押さえれば、誰でも合格レベルまで仕上げることができます。
エントリーシートとは、志望理由・自己PR・活動実績を通して、大学があなたの人物像や将来性を総合的に判断するための重要な書類です。
つまり、「何を書くか」ではなく、「どう書けば評価されるか」が合否を分けます。
本記事では、27年以上の指導経験をもとに、エントリーシートの書き方を「準備→構成→例文→NG例→添削方法」まで体系的に解説します。
この記事の手順通りに進めれば、「何を書けばいいかわからない状態」から、合格できるエントリーシートまで仕上げることができます。
書類の「役割」と大学側の「評価基準」を正しく把握する
「アドミッションポリシー」と「自己分析」を徹底的に紐付ける
「PREP法」と「具体的エピソード」で論理的な文章を構築する
「第三者の添削」を経て「面接の台本」としての精度を高める
Contents
- 1 総合型選抜のエントリーシートの書き方とは?大学入試での役割を解説
- 2 大学のエントリーシートはどこでもらう?入手方法と提出スケジュール
- 3 書く前に必ずやるべき準備【ここで差がつく】
- 4 総合型選抜のエントリーシートの書き方【5ステップ】
- 5 大学エントリーシートの基本テンプレート【そのまま使える型】
- 6 【例文】総合型選抜のエントリーシート(合格レベル)
- 7 落ちるエントリーシートのNG例と改善方法
- 8 合格するエントリーシートに仕上げるコツ
- 9 エントリーシートと面接の関係|合格する人の共通点
- 10 専門学校のAOエントリーシートの書き方(大学との違い)
- 11 「総合型選抜のエントリーシートの書き方」よくある質問(Q&A)
- 12 まとめ:総合型選抜のエントリーシートの書き方【例文付き】合格するコツを完全解説
- 13 執筆者のプロフィール
総合型選抜のエントリーシートの書き方とは?大学入試での役割を解説

エントリーシートが「なぜ重要なのか」を理解することが、合格への第一歩です。
まずは基本的な定義と、大学側がどのような視点で読んでいるかを確認しましょう。
- 志望理由、自己PR、活動実績をまとめた総合的な書類。
- 書類審査を突破し、次の選考へ進むための第一関門。
- 大学の教育方針(アドミッションポリシー)との相性が最大の評価基準。
エントリーシートと志望理由書の違い
エントリーシートと志望理由書の違いは、求められる内容の広さにあります。
両者の主な違いを表にまとめました。
| 項目 | エントリーシート | 志望理由書 |
| 主な内容 | 志望理由 + 自己PR + 活動実績 | 志望理由が中心 |
| 役割 | あなたという人物を多角的に評価する総合資料 | なぜこの大学なのかという動機の深掘り |
| 分量・項目 | 大学指定の複数の質問項目に回答する形式 | 1つの大きなテーマに沿って記述する形式 |
大学によって呼び方や様式は異なりますが、総合型選抜では「エントリーシート」という名称でこれらをまとめて記入させるケースが多く見られます。
書類を受け取ったときは、何を記入する欄があるのかを最初に確認するようにしましょう。

総合型選抜・AO入試における重要性
総合型選抜において、エントリーシートが重要な理由は以下の通りです。
- 書類審査=最初の選考になる: 多くの大学で、書類を通過しなければ面接や小論文に進めないため、事実上の「第一関門」となります。
- 面接の質問のベースになる: 面接官は提出されたシートを読み込んで質問を考えます。内容が薄いと面接の質も下がってしまいます。
- 人物評価の8割を占めるケースもある: あなたの考え方・経験・将来性を伝える唯一の総合資料であり、評価の出発点となります。
一般選抜が学力試験の点数で合否を判断するのに対し、総合型選抜はあなたという人間の「考え方・経験・将来性」を総合的に評価します。
書類の内容が薄いと、面接でもうまく話せないという悪循環が生まれやすいため、丁寧に準備する必要があります。

大学側が合否判定でチェックしている評価ポイント
大学の入試担当者がエントリーシートで見ているのは、主に次のポイントです。
| 評価項目 | 見られているポイント |
| Aアドミッションポリシーの一致 | 大学の求める人物像(アドミッション・ポリシー)とあなたの価値観が合っているか |
| 論理性 | 主張と根拠がつながっており、読んでいて筋が通っているか |
| 具体性 | 抽象的な言葉だけでなく、実際の経験や行動が具体的に書かれているか |
| 将来性 | 大学での学びと卒業後のビジョンが明確につながっているか |
書類添削の現場でよくあるのは、「熱意は伝わるけれど、なぜそう思ったのかの根拠が薄い」というパターンです。
「〇〇に興味があります」という一文だけでは評価になりません。
その興味がどこから来たのか、具体的なエピソードと合わせて示すことが重要です。
【専門家のアドバイス】
多くの大学では実績の大きさよりも「プロセス(思考や行動)」を評価しますが、一部の難関大学や特定の選抜方式(科学オリンピック入賞が条件など)では、客観的で卓越した「実績そのもの」が重視されるケースもあります。必ず志望校の募集要項を確認し、自分の立ち位置を把握しましょう。
大学のエントリーシートはどこでもらう?入手方法と提出スケジュール

エントリーシートは自分で用意するものではなく、大学から入手するものです。
入手方法と提出までの流れを、事前にしっかり確認しておきましょう。
- 大学公式サイトからのWebダウンロードが現在の主流。
- 9月の出願に向け、半年前(4月〜6月)からの準備が理想。
- システムトラブルを防ぐため、締切3日前に作業を終える。
大学公式サイト・資料請求・オープンキャンパスでの入手方法
エントリーシートの入手ルートは主に以下の3つです。
| 入手方法 | 特徴 |
| Webサイト | 現在の主流。ダウンロードや「Post@net」等のシステムですぐ入手可能 |
| 資料請求 | 願書一式として郵送される。紙の質感を事前に確認したい場合に有効 |
| OC(オープンキャンパス) | その場で配布される。書き方の説明会が同時に開催されることもある |
現在の主流はWebダウンロードです。大学の入試情報ページにアクセスし、「出願書類一覧」や「入試要項」のPDFの中にエントリーシートが含まれているケースが多くあります。
「Post@net」や「UCARO」といったWeb出願システムを経由して、オンラインで直接入力・提出する形式も増えています。

提出期限から逆算したスケジュールの立て方
総合型選抜の出願は、多くの大学で9月から始まります。
一般選抜と異なり、約半年前から準備を始める必要があります。
以下のスケジュールを参考にしてください。
| 時期 | やること |
| 4〜6月 | オープンキャンパスへの参加、アドミッションポリシーの確認 |
| 6〜7月 | 入試要項・エントリーシートの入手、自己分析の開始 |
| 7〜8月 | 下書きの作成と推敲、第三者による添削 |
| 9月上旬 | Web出願システムへの入力・受験料の支払い |
| 9月中旬 | 調査書などの必要書類を郵送 |
出願システムへの入力は、締め切り3日前には完了させることを強くおすすめします。
サーバーが混み合う直前に技術的なトラブルが起きると、修正する時間がなくなるリスクがあります。
Web出願では入力途中で自動ログアウトが起きて内容が消えることもあるため、事前にWordなどのオフライン環境で文章を完成させてからコピーペーストする方法が安全です。

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書く前に必ずやるべき準備【ここで差がつく】

エントリーシートの質は、書き始める前の準備で8割が決まります。書き出す前に、この3つの準備を必ず行ってください。
- アドミッション・ポリシーを自分の経験と紐付ける。
- 実績の大きさより、行動のプロセスを棚卸しする。
- 過去、現在、未来の軸で、学びと目標を一貫させる。
アドミッションポリシーの正しい読み解き方
アドミッションポリシー(AP)は、「大学がどんな学生を求めているか」を示した公式の方針文書です。
エントリーシートを書く前に、必ず志望校のAPを確認してください。
APを読む際は、単に「読む」だけでは不十分です。
APのキーワードを書き出し、自分の経験と照らし合わせる「マッピング作業」が必要です。
たとえば、APに「他者と協働して課題を解決できる学生」とある場合、自分の経験の中から「チームで取り組んだエピソード」を探します。
「黙々と研究に取り組みたい」という書き方は、このAPとミスマッチになります。
APを事前に読み解くことで、書く内容の方向性が明確になります。
同じ大学でも学部・学科によってAPが異なることがあります。
志望する学科のAPを必ず個別に確認するようにしましょう。
早稲田大学の三大教旨(学問の独立、学問の活用、模範国民の造就)の現代的意味を深く体得し、生涯にわたって学びつづけながら、世界の様々な地域で社会に貢献する人材を輩出する。

自己分析で強みと経験を整理する方法
自己分析は「自分の強みを探す作業」ではなく、「自分の経験を時系列で棚卸しし、そこから共通するテーマを見つける作業」です。
以下のチェックリストを埋めるように進めると、行動が促進され、整理がしやすくなります。
- [ ] 高校入学から現在までの出来事を時系列で書き出した
- [ ] それぞれの活動を「なぜやったか」言語化した
- [ ] 活動の中で「何が大変だったか」を振り返った
- [ ] その経験から「何を学んだか」を書き出した
- [ ] 複数の経験に共通する「自分の強み」を見つけた
これまで多くの受験生を見てきた中で気づいたのですが、自己分析で行き詰まる高校生の多くは「すごい実績がない」と感じて手が止まってしまいます。
大学が評価するのは実績の大きさではなく、経験から何を考え、どう行動したかというプロセスです。
日常的な出来事であっても、思考の深さを示せれば立派なエピソードになります。

将来の目標と大学での学びをつなげる考え方
エントリーシートで多くの受験生がつまずくのが、「将来の目標」と「大学での学び」をうまくつなげられないという点です。
このつながりを作るための考え方のフレームは、「過去→現在→未来」の3ステップです。
- 過去(原体験): なぜその分野に興味を持ったのか。きっかけとなった具体的な出来事
- 現在(高校での活動): その興味に対して、今どんな行動をとっているか
- 未来(大学・社会): 大学でどう学び、社会でどんな課題を解決したいか
重要なのは、「この大学でなければならない理由」を具体的に示すことです。
特定の教授名やゼミ、カリキュラムを挙げることで、「なぜ他校ではなくここなのか」が伝わります。
大学のホームページや、オープンキャンパスで聞いた情報を積極的に活用してください。

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総合型選抜のエントリーシートの書き方【5ステップ】

書き方には明確な順番があります。この5つのステップを順番に進めることで、論理的で説得力のあるエントリーシートを作成できます。
- 結論から伝えるPREP法で論理的な構成を作る。
- 5W1Hを意識した具体的なエピソードで説得力を出す。
- 固有名詞を使い、その大学でなければならない理由を示す。
ステップ①結論から書く(PREP法で構成を作る)
エントリーシートは、結論から書き始めることが基本です。
「私はこういう人間で、こういう理由でこの大学を志望します」という核心を最初に示すことで、読み手が内容を整理しやすくなります。
構成を作る際は、PREP法が有効です。
- P(Point)結論: 私は〇〇を学び、将来〇〇に取り組みたいため、貴学を志望します
- R(Reason)理由: なぜなら、〇〇という経験を通じて〇〇の重要性を実感したからです
- E(Example)具体例: 高校時代に〇〇の活動を行い、〇〇という気づきを得ました
- P(Point)再結論: この学びを深めるために、〇〇という強みを持つ貴学が最適だと考えています
いきなり文章を書こうとせず、まずこの4つの要素を箇条書きで埋めることから始めましょう。
骨格が決まれば、あとは肉付けするだけです。

ステップ②具体的なエピソードで説得力を出す
結論や主張だけでは、評価には繋がりません。
「なぜそう考えるのか」を裏付ける具体的なエピソードが不可欠です。
エピソードを書く際の基本は、5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)を意識することです。
「部活を頑張りました」ではなく、「高校2年の夏、練習メニューを見直してチームの体力面の課題を改善しました」のように、状況・行動・結果を具体的に書きます。
エピソードは「すごい経験」である必要はありません。
地域のボランティア活動、授業での気づき、家族との会話から感じた疑問など、日常の経験でも十分です。
大切なのは、そこから何を考え、何を学んだかを自分の言葉で示すことです。

ステップ③大学とのつながりを明確にする
「この大学でなければならない理由」を具体的に書くことが、エントリーシートで最も差がつくポイントです。
「貴学の自由な学風に魅力を感じました」という表現は、どの大学にも使い回せるため評価されません。
代わりに、「〇〇教授の〇〇に関する研究が、私の抱えている〇〇という疑問に直接答えてくれると感じました」のように、固有名詞を使って具体的に書きましょう。
情報の集め方としては、大学の研究室紹介ページ、シラバス(授業計画)、教授の書いた論文や著書の概要などが参考になります。
オープンキャンパスで直接話を聞いた内容があれば、それも積極的に盛り込んでください。

ステップ④将来の目標まで一貫させる
エントリーシートの評価が高い受験生は、「学びたい」で終わらず、「学んだ先に何をしたいか」まで一貫して書いています。
将来のビジョンは大げさに書く必要はありませんが、「誰のために」「どんな課題を解決したいか」という視点を含めると、社会への貢献意識が伝わります。
たとえば「地方の医療格差を解消するために」「子どもたちが情報を正しく判断できる社会をつくるために」のように、具体的な社会課題と結びつけると説得力が増します。

ステップ⑤読みやすい文章と構成に整える
内容が良くても、読みにくい文章では評価されません。
以下の「OK/NGチェック」を活用して整えましょう。
【OK:意識すべきこと】
- 一文は60文字以内: 短く切ることでリズムが生まれます。
- 文字数は指定の90%以上: 意欲の高さは分量に現れます。
【NG:避けるべきこと】
- 同じ語尾(〜です。〜です。)の連続: 3回続くと幼稚な印象を与えます。
- 機種依存文字(Ⅰ、②、①など): Web出願で文字化けし、読めなくなるリスクがあります。
第三者に読んでもらい、「意味が通じているか」「論理に矛盾がないか」を確認してもらうことも重要です。
自分では気づきにくい「独りよがりな論理」を、外部の目で修正してもらいましょう。
大学エントリーシートの基本テンプレート【そのまま使える型】

構成に迷ったときに活用できる基本のテンプレートを紹介します。
このテンプレートは「そのまま使える型」ですので、コピペして骨組みとして活用してください。
中身には必ず自分自身の経験と言葉を入れることを忘れないでください。
- 構成に迷ったら、紹介した型に内容を当てはめる。
- 丸写しは厳禁。自分の具体的な体験と言葉を注入する。
- 志望理由、自己PR、活動実績を役割に応じて書き分ける。
志望理由の構成テンプレート
志望理由は、「なぜこの大学・学部なのか」を論理的に説明するパートです。
【書き出し:目標と志望の明示】
私は、将来〇〇(具体的な目標や職種)として、〇〇(解決したい課題)に取り組みたいと考えています。
そのために、〇〇(大学の特長やカリキュラム)を持つ貴学〇〇学部〇〇学科を志望します。
【きっかけ:原体験の説明】
この目標を持つようになったのは、〇〇(高校〇年次・具体的な出来事)がきっかけです。
この経験を通じて、〇〇という現状に気づき、〇〇学の視点から取り組む必要性を感じました。
【現在の活動:高校での取り組み】
高校時代は、〇〇(部活・探究学習・ボランティアなど)に取り組みました。
特に〇〇という課題に対して〇〇というアプローチで臨み、〇〇という学びを得ました。
【大学での計画:具体的な学習計画】
貴学では、〇〇教授のゼミや〇〇の講義を通じて、〇〇を深く学びたいと考えています。
また、〇〇(インターン・海外プログラム等)を活用して、実践的な力も養う予定です。
【結び:大学でなければならない理由】
貴学の〇〇という環境と〇〇という特色こそが、私の目標を実現するために必要な場所だと確信しています。

自己PRの構成テンプレート
自己PRは、「自分にはどんな強みがあるか」を、具体的なエピソードで証明するパートです。
【強みの提示】
私の強みは〇〇(例:課題を分析して解決策を考える力)です。
【エピソードによる根拠】
この力は、〇〇(高校での具体的な出来事)で発揮されました。
当時〇〇という問題があり、私は〇〇という方法でアプローチしました。
【結果と学び】
その結果、〇〇という成果につながりました。
この経験から、〇〇を学び、〇〇という考え方が身につきました。
【大学・将来への接続】
この強みを貴学での〇〇(ゼミ・研究・グループ活動など)において活かし、
〇〇(将来の目標)に向けてさらに伸ばしていきたいと考えています。

活動実績の構成テンプレート
活動実績は、事実を正確に、かつその意味まで説明することが重要です。
【活動の概要】
高校〇年〜〇年にかけて、〇〇(活動名)に取り組みました。
【具体的な内容と役割】
活動の中で私は〇〇という役割を担い、〇〇という取り組みを行いました。
【成果と気づき】
その結果、〇〇という成果(または変化)が生まれました。
この活動を通じて、〇〇という力と〇〇という視点を得ました。
【学びの活用】
この経験は、貴学での〇〇という学びに直接つながると考えています。
【例文】総合型選抜のエントリーシート(合格レベル)

例文はあくまでも参考です。
丸写しをせず、自分の経験に置き換えて使ってください。
例文のどの部分が評価されるポイントなのかも解説します。
- 文系、理系、医療など、志望系統に近い実例を参考にする。
- 地元の調査や歴史の検証など具体的なアクションを盛る。
- 例文の骨組みを借り、中身を自分自身の物語へ置き換える。
志望理由の例文(文系・理系別)
【文系:観光学部志望の例文】
私は、デジタル技術を活用して地方都市の観光資源を可視化し、持続可能な地域経済の仕組みをつくりたいと考え、貴学部を志望します。
高校2年次、地元商店街の調査を通じて、魅力的な老舗店がSNSなどでの情報発信不足から若年層や訪日外国人に届いていない現状を知りました。私は自主的に多言語対応の観光マップを作成し、QRコードで各店の案内につながる仕組みを導入しました。訪問客数に変化が出たことで、データに基づいた観光マーケティングの必要性を実感しました。
貴学の「観光データサイエンス」の講義では、顧客動態の分析手法を学び、地域コミュニティと共生する観光経営のあり方を研究したいと考えています。将来は、地域住民と協働しながら、持続可能な観光モデルを全国に展開することが目標です。
【解説】
この例文が評価されるポイントは3つあります。
①「地元商店街の調査」という具体的な行動が書かれており、実際の経験として信頼性がある点、
②「多言語対応マップ」「QRコード」という具体的な取り組みが示されている点、
③「観光データサイエンス」という講義名を挙げて大学との接続が明確な点です。
自分の場合は、地元や経験したことに関わる具体的なエピソードに置き換えてください。
【理系:情報系学部志望の例文】
私は、生成AIがもたらす情報の偏りを技術的・倫理的両面から解決し、信頼性の高いデジタル社会の基盤をつくりたいと考えています。
高校での探究活動で、「AIが生成する歴史情報の真偽」をテーマに検証実験を行いました。その過程で、学習データに含まれる偏りがAIの出力に影響し、特定の視点が強調されるリスクがあることを発見しました。この問題を技術的に解決するには、アルゴリズムの設計段階から倫理的な視点を組み込む必要があると考えるようになりました。
貴学の〇〇研究室では、公平性を担保するアルゴリズム構築の研究が進んでいると知り、この環境でこそ自分の問いに向き合えると確信しました。将来は、技術の進化が人間の権利を守る方向に機能するよう、社会に貢献していきたいと考えています。
【解説】
この例文では、「探究活動」という高校での実際の取り組みが根拠として機能しています。「AI」というテーマは広いですが、「情報の偏り」という具体的な問いに絞っているため、読み手に伝わりやすくなっています。研究室名や教授名を加えると、さらに説得力が増します。

自己PR・活動報告の例文
【自己PRの例文:生徒会活動の場合】
私の強みは、異なる意見を持つ人たちの間に立って、共通の目標へ向けて調整する力です。
高校2年次に生徒会役員として文化祭の企画を担当した際、学年間の意見対立が起きる場面がありました。それぞれの意見を個別に聞き、対立の背景にある「目的の違い」を整理したうえで、両者が納得できる妥協点を提案しました。結果として、例年より参加者数が増え、生徒からの満足度アンケートでも高い評価を得ることができました。
この経験から、対立を解消するには「相手が何を優先しているか」を理解することが先決だと学びました。貴学の〇〇実習では、異なる専門性を持つ学生が協働するプロジェクトが多いと伺っています。この力を活かして、チームへ貢献したいと考えています。
【解説】
自己PRのよくある失敗は「頑張りました」「成長しました」で終わることです。この例文は、具体的な場面(意見対立)と行動(個別に聞く・整理する・提案する)、そして結果(満足度向上)まで示したうえで、大学での活動と接続しています。

志望動機の例文(AO入試対応)
【医療系学部志望の例文】
私は、高齢者が住み慣れた地域で最期まで自分らしく生きられる「予防看護」のスペシャリストを目指しています。
祖父の在宅介護を家族で支えた経験の中で、訪問看護師の方が体調管理だけでなく、祖父の趣味や生きがいを大切にしたケアを行う姿に深い感銘を受けました。「生きる力を引き出す看護」という視点は、病気を治すことだけが医療ではないと教えてくれました。
貴学の看護学科では、地域看護の実習が充実していると知り、ICTを活用した遠隔健康相談と対面でのケアを組み合わせる技術を習得したいと考えています。将来は、地域包括ケアの現場で、患者さんの「生活の質」を守る看護師として社会に貢献します。
【解説】
医療系の志望動機で強いのは、「身近な経験からの問い」です。この例文では祖父の介護体験が起点となっており、読み手がイメージしやすい構成になっています。「生きる力を引き出す看護」というキーワードは、面接でも掘り下げやすいフレーズです。

例文を自分用にアレンジする方法
例文をそのまま使うことはおすすめしません。
大学の入試担当者は多くの書類を読んでいるため、同じ表現や構成は目立ちます。
例文の使い方は以下の4ステップを意識してください。
- 構成(骨格)だけを真似する
- エピソードを自分の実際の体験に置き換える
- 大学名・学部名・教授名を志望校のものに変更する
- 「自分にしか書けない体験」を最低1つ入れる
「自分だけが書ける表現を入れること」が、合格レベルと不合格レベルを分ける最大のポイントです。
落ちるエントリーシートのNG例と改善方法

不合格になるエントリーシートには共通したパターンがあります。
自分の文章と照らし合わせて、当てはまるものがないか確認してください。
- どこにでも使い回せる抽象的な表現を徹底的に排除する。
- 大学の求める人物像(AP)とのズレがないか再確認する。
- 経験を語るだけで終わらず、大学での学びへ繋げる。
抽象的で伝わらないNG例
NG例:
「私は幼い頃からこの大学に憧れており、貴学の自由な学風の中で自分を高め、将来社会に貢献したいと考えています。」
なぜ伝わらないか:
「憧れ」「自分を高める」「社会に貢献」という言葉はどれも抽象的で、どの大学にも使い回せる内容です。読んでも「この受験生がどんな人か」が全く見えてきません。
どう直せばよいか:
憧れの根拠となった具体的な出来事(オープンキャンパスで聞いた教授の話、大学の研究内容を知った体験など)を書きます。「社会に貢献」も「〇〇という課題を解決することで、〇〇という人たちの生活をよくしたい」と具体化してください。

大学とのズレがあるNG例
NG例:
「私は一人で黙々と研究に打ち込み、専門性を徹底的に磨いていきたいと考えています。」(※アドミッションポリシーが「他者との協働」を重視している大学への出願の場合)
なぜ伝わらないか:
大学が求めている人物像と、書いている内容が正反対になっています。アドミッション・ポリシーを読まずに書くと、このミスマッチが起きやすくなります。
どう直せばよいか:
APのキーワードを確認し、「チームで取り組んだ経験」や「他者の意見を取り入れた場面」を探して書き直します。一人の研究が好きという特性はそのままに、「チーム内での役割」という文脈に変換しましょう。

エピソードが弱いNG例
NG例:
「部活でキャプテンを務め、全国大会に出場しました。このリーダーシップを大学でも活かしたいです。」
なぜ伝わらないか:
実績は書かれていますが、その経験が「志望する学問」とどうつながるのかが示されていません。大学は実績そのものより、経験から何を学び、どう考えたかを見ています。
どう直せばよいか:
「キャプテンとして多様な意見を調整した経験は、貴学の〇〇実習でチームリサーチを進める際に直結すると考えています」のように、経験から得た学びを大学での活動に接続する一文を必ず加えてください。

NG例を合格レベルに改善する方法
改善の基本は、非常にシンプルです。
- 抽象 → 具体にする: 「頑張った」を「週〇時間〇〇をした」へ。
- 経験 → 学び → 大学へつなぐ: 「〇〇をした。だから貴学の〇〇が必要だ」という論理を作る。
書いた文章を見直す際は、「この部分は、他のどの受験生でも書けるか?」と自問してください。
「自分にしか書けない表現が最低1カ所あるか」を確認することが、合格レベルに達しているかの判断基準です。
合格するエントリーシートに仕上げるコツ

書き終えた後に、さらに完成度を上げるためのポイントを解説します。
- 学びの先にある社会への還元(貢献)意識を盛り込む。
- スマホや画面上でも読みやすいレイアウトを整える。
- 独りよがりを防ぐため、第三者による添削を必ず受ける。
大学の評価基準に合わせる書き方
大学が評価するのは「学びたい熱意」だけではありません。
「この学生が入学したら、大学にとってどんな価値があるか」という視点も含まれています。
そのため、エントリーシートには「社会への還元意識」を盛り込むことが重要です。
APのキーワードを文章の中に自然に織り込むことで、大学との方向性の一致をさらに強くアピールできます。

読みやすく伝わる文章のコツ
Web出願システムで提出するエントリーシートは、入試担当者が画面上で読みます。
提出前に、以下の「提出前チェックリスト」を必ず確認しましょう。
- [ ] APと一致している: 大学の求める学生像に沿っているか
- [ ] 具体的なエピソードがある: 5W1Hで自分の行動が書かれているか
- [ ] 大学名・講義名が具体的: その大学でなければならない理由があるか
- [ ] 将来のビジョンが書かれている: 学びの後の社会貢献に触れているか
- [ ] 文字数が90%以上埋まっている: 余白が目立っていないか
機種依存文字(ローマ数字のⅠ・Ⅱや特殊なハイフン)はシステムエラーの原因になるため、使用は避けましょう。

添削で完成度を上げる方法
エントリーシートは必ず第三者に添削してもらってください。
自分では気づきにくい「論理の飛躍」や「説明不足」を外部の目で確認することが、完成度を高める最短ルートです。
「ここまで書けたら、次は学校の先生や塾の講師に添削を依頼しましょう」。
客観的なフィードバックを受けることで、あなたの文章は格段に「合格」へ近づきます。
添削を依頼する際は、「論理がつながっているか」「抽象的すぎる箇所はないか」という観点を伝えると、より効果的です。
エントリーシートと面接の関係|合格する人の共通点

エントリーシートを提出した瞬間から、面接の準備は始まっています。
書類の内容と面接での発言に一貫性を持たせることが、合格への大きなポイントです。
- 提出したシートは、面接官が質問を繰り出す対話の台本になる。
- 書いた内容について5分間深掘りされても答えられる準備をする。
- 書類と面接の答えに一貫性を持たせることが合格の鍵。
エントリーシートは面接の台本になる
面接官は、エントリーシートの内容をもとに質問を組み立てます。
つまり、エントリーシートに書いた内容は、面接で必ず掘り下げられると考えてください。
書いた内容について「なぜそう思ったのか」「その後どうなったか」「他の方法も考えたか」と聞かれたとき、詳しく答えられるよう準備しておく必要があります。
逆に言えば、面接で話したいエピソードをエントリーシートに書いておくことで、自分が得意な話題へ誘導することもできます。

面接で深掘りされるポイント
以下は、エントリーシートの内容から面接でよく聞かれる質問例です。
| ESの記述内容 | 面接での深掘り質問例 |
| 高校での探究活動 | 「その活動の中で、うまくいかなかったことはありましたか?」 |
| 引用した書籍や人物 | 「その本を読んで、自分の考えはどう変わりましたか?」 |
| 大学での学習計画 | 「希望のゼミに入れなかった場合、どう学びを続けますか?」 |
| 将来のビジョン | 「そのビジョンを実現するうえで、最も大きな障壁は何だと思いますか?」 |
書いた内容について「5分間話せるか?」と自問することが、面接対策の基本です。

一貫性を持たせる対策
エントリーシートと面接の内容にズレが生じる最大の原因は、書いた文章を「丸暗記しようとすること」です。
書いた内容を完全に覚えようとするより、「なぜそれを書いたのか」という理由を自分の言葉で説明できる状態を目指してください。
核となる「自分の問い」や「経験から得た学び」さえ把握していれば、どんな角度から質問されても、自分なりの言葉で答えることができます。
専門学校のAOエントリーシートの書き方(大学との違い)

専門学校のAO入試でもエントリーシートを求められることがあります。
大学とは評価の軸が異なる点があるため、確認しておきましょう。
- 学問的な探究心より、特定の職業への強い意欲を重視する。
- その学校が目標達成への最短ルートであることをアピールする。
- 限られた文字数の中で、仕事への情熱をストレートに伝える。
大学との評価ポイントの違い
大学のエントリーシートが「学問への探究心」と「社会課題への問い」を重視するのに対し、専門学校のAOエントリーシートでは「具体的な職業への志向性」と「入学後の意欲」がより重視される傾向があります。
大学と比べて文字数が少ない場合が多く、短い文章の中で要点を絞る力が必要です。

将来の仕事への意欲の伝え方
専門学校のエントリーシートでは、「この学校で学ぶことが、なりたい職業への最短ルートである」という論理を示すことが重要です。
たとえば、美容師を目指している場合、「なぜ美容師になりたいのか(原体験)」→「この学校のどのカリキュラムが必要か(接続)」→「卒業後にどんな美容師になりたいか(将来像)」という流れで書くと、意欲が伝わりやすくなります。
「総合型選抜のエントリーシートの書き方」よくある質問(Q&A)

総合型選抜のエントリーシート作成で、受験生や保護者が抱きがちな疑問をQ&A形式でまとめました。
準備時期や文字数の目安、添削の重要性など、多くの人が迷うポイントを専門家が解説します。
不安を解消し、合格に向けた迷いのない準備に役立ててください。
Q.大学のエントリーシートはいつから準備すればいい?
遅くとも高校3年生の6月には準備を始めることをおすすめします。
出願は9月が多いですが、アドミッションポリシーの読み解きや自己分析、下書きと添削には2〜3カ月かかります。
高校2年生の秋から情報を集め始めると、さらに余裕が生まれます。

Q.エントリーシートは何文字くらい書けばいい?
大学によって異なりますが、一般的には800〜2,000字程度が多い傾向です。※大きなテーマで記述する場合、全体で800〜2,000字程度になることが多いが、200〜400字程度の細かい設問に分かれている形式もある。
指定がある場合は、その90%以上を使うことを目安にしてください。
文字数が少なすぎると志望度が低いと受け取られることがあります。

Q.エントリーシートの添削は必要?誰に見てもらうべき?
添削は必須です。
まずは学校の担任や進路指導の先生に相談するのが最初のステップです。
総合型選抜に特化した指導経験のある塾・予備校を利用するのも非常に効果的です。

Q.AO入試と総合型選抜で書き方は違う?
実質的な書き方に大きな違いはありません。
「AO入試」は以前の名称です。評価の仕組みや重視されるポイント(一貫性など)は共通しています。
大学ごとの募集要項は必ず個別に確認しましょう。

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まとめ:総合型選抜のエントリーシートの書き方【例文付き】合格するコツを完全解説

総合型選抜のエントリーシートは、「才能がある人だけが書けるもの」ではありません。
正しい準備の手順と書き方のコツを知っていれば、どんな受験生でも合格レベルに仕上げることができます。
この記事で解説した内容を振り返ると、重要なポイントは次のとおりです。
- エントリーシートは、志望理由・自己PR・活動実績を含む総合的な書類
- アドミッションポリシーを読み解き、自分の経験をマッピングすることが準備の核心
- 書き方はPREP法を使い、結論→理由→具体例→再結論の順で構成する
- 大切なのは「実績の大きさ」ではなく「経験から何を学んだか」という思考の深さ
- 第三者による添削は必須。書いた内容は面接でも使えるように言語化しておく
「これで本当に合っているか不安」という気持ちは、多くの受験生が持っています。
その不安は「準備をしている証拠」でもあります。
この記事を参考に、一つひとつのステップを丁寧に進めてください。
正しい手順で書いたエントリーシートは、必ずあなたの言葉として大学に届きます。
執筆者のプロフィール
【予備校オンラインドットコム編集部:執筆者プロフィール】

予備校オンラインドットコム編集部は、教育業界に長年携わってきた実務経験者を中心とした専門チームです。これまで27年以上にわたり学習塾・予備校の現場に関わり、800以上の教室を調査・分析してきました。
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